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ルート拡張1「さざめく河のけだもの軍記」の「蜥蜴教団」の注意点まとめ

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ルート拡張1で蜥蜴教団をプレイしていた際に色々問題点を見つけたので、今回はルート拡張1に登場する蜥蜴教団の注意点やエラッタチックな内容をまとめておきたいと思います。

ソロプレイのリプレイ紹介でもしようかと思っていましたが、こっちの記事を優先しました。

ルート拡張「さざめく河のけだもの軍記」の「蜥蜴教団」の注意点まとめ

説明のわかりづらさと問題点が合わさって、結構あかん感じなので、まとめます。

本記事の注意点として先に述べておきますと、これから私が紹介している内容は(色々調べたうえで書いてはいるのですが)誤りがある可能性はあるので、その点はご承知おきください。

また、この記事の内容は記事を書いた2020年9月時点での速報情報となります。最新バージョンの情報とは限らないのでご注意ください。

日本語版はプレイヤーボードのバージョンが古い

まずこれが一番あかんやつです。

蜥蜴教団は、バランス改善のため公式に上方修正ルールが発表されており、英語版等では修正済みとなっています。

公式が強化した理由は、当然オリジナルの蜥蜴教団が他種族に比べて弱いからです。なので拡張入りでプレイする人は、蜥蜴は強化後で遊ばないとバランス良く戦えずにイマイチ楽しめない可能性があるわけです。

しかし、ルート拡張「さざめく河のけだもの軍記」の日本語版の蜥蜴教団のボードは、この公式の強化パッチが適用される前の状態になっています。

この公式パッチで強化された内容を紹介します。

①庭園建築時に解放される+ドローマークは、全種類共通で2つ目で開放される。
②鳥カードのみで発動可能な儀式「犠牲」は、サプライから神官として供給される。

他にもあるかもしれませんが、調べて見つけたのはこの2つ。

①は、ボード見ての通りで、庭園を建築する毎に+ドローマークが解放されていくのですが、海外初版だと「キツネ」庭園は2軒目、「ウサギ」庭園は3軒目、「ネズミ」庭園は4軒目で開放されます。つまり、キツネで庭園を建てた方が早くドロー枚数を増やせるし「ネズミ」で庭園を建てると中々+ドローが増えない、という状態になっていました。

流石にここの非対称性はプレイしていても疑問で、蜥蜴教団の弱点にもなっていたため、英語版の途中のバージョンから「キツネ」「ウサギ」「ネズミ」全てが2軒目で+ドローマークが開放されるように変更になりました。

日本語版ボードを見てもらえばわかると思いますが、変更前のままとなっています。

②は、これまたボードに記載されていますが、元々のルールでは「ボード上の自分の兵士1体を取り除いて神官1体とする」となっていました。強力な能力を使える神官が増えるのは良いですが、ボード上を弱体化させるのはあまり強い行動ではなく、プレイしていて本末転倒な感じもしましたし、使わない場合鳥カードが死にカードになっていました。

流石にこれでは鳥カードの効果が弱すぎるということになったのか、ボード上の兵士は取り除かなくてよく「ボード外のサプライから神官に置く」と変更になったみたいです。

日本語版ボードを見ればわかりますが、古ルールのままで、ボード上の兵士を取り除くとなっています。

このやらかしはなんやねん・・・という感じですね。

更に購入者として疑問点なのは、去年発売されている他言語版のボードは、この問題が修正されているという点です。

例えば、2019年の5月に書かれているこちらの韓国語のルートの紹介記事。蜥蜴教団のボードを見ればわかりますが、修正後になっています。

https://morboardgame.tistory.com/33

中国語版なども探して確認してみましたが、同じく修正後になっています。

え??1年4カ月前に発売されている海外版は修正済みなのに、遅れて発売された日本語版は何で古いルールのボードままなの??って疑問に思うのは至極当然だと思います。

また、細かいですが、儀式アクションの「得点」も新ボードでは記載が増えています。

元々「得点」は1ターンに1種類1回までという制約がルールブックには書かれていたのですが、その記載がボードにはどこにもありません。新ボードには1種類1回までという記載が追記されています。

英語最新版はこんな感じで3か所治っています。

2021年2月現在、アークライトさんからエラッタ修正版の蜥蜴教団ボードが配布済みです。今後の追加販売時にはこの部分は治っているでしょう。初版にエラッタが入ってしまっているのは残念でしたが、個人的には真摯に納得感のある対応をしていただけたと思います。

秘儀の制約

英語原文:you must complete the conspiracy
日本語訳:あなたは秘儀を完了しなくてはならない。
アークライト訳(根の法典):即座に鳥歌フェイズを終了する。

アークライトさんの取説の訳が間違っています。

ここでいう「秘儀を完了」という意味は「(秘儀フェイズを終えて)朝フェイズが終わる」ということではなく、「コマを排除してコマを配置する」までを全てやりきること。これが「秘儀」の「完了」ということのようです。

つまり、「改宗」と「聖域化」は1ターンにどちらか1度しか使えないわけではなく、改宗なら、自分のコマが手元に無い場合や、相手の改宗相手のコマが無い場合は、アクションを完了できないので使えず、聖域化は、自分の建物がストックに無い場合や、相手の建物が無い場合には、アクションを完了できないので使えない、ということを意味しているだけのようです。

つまり、ボードに特に制約が書かれていないように改宗も聖域化も完了できるのであれば1ターンに何度でも使えるということです。

対象のコマや建物が無ければ、その秘儀が使えないという制約は普通に直感的ですし、そこまで頻繁に遭遇するシチュエーションではないため、あまり気にする必要はないでしょう。

BGGにも同様の質問スレッドがあったので貼っておきます。

https://boardgamegeek.com/thread/2044280/lizard-cult-conspiracies-question

通りで強化後のボードにも1ターンに1回だけという記載が追加されてないわけです。

また、日本語版説明書の直前に書かれていた「秘儀は任意の順で実行する」という文と矛盾していましたが「朝フェイズ終了」という文言が間違っていたわけですね。

ちなみに、聖域化による建物除去も点数になります。

この秘儀のルールを正しくプレイしないと、元々あまり強くない蜥蜴教団が、更に弱い種族になるためご注意ください。

追放民の注意点

「死せる魂の集い」のカードが0枚だったり、同着1位だったりした場合、追放民どうなるの?っていう疑問があると思います。

ボードには書かれていませんが、説明書には書かれています。

種族が単独1位の場合だけ、ボードに書かれていた処理を行います。それ以外の場合は、追放民は変化せず、更に「嫌悪」側に変化させます。

これはプレイするとほぼ必ず遭遇する疑問点だと思うので、備忘録的に書いておきました。

儀式の注意点

儀式の注意点として、一番大きいのが先ほど書いた「犠牲」のエラッタの件です。

最新版だと「マップ上にある兵士コマ1個を神官ボックスに移す」となっていますが、マップ上の兵士コマは除去せずに、サプライの兵士コマを神官ボックスに移すように強化されています

この強化により、手札にきても使い道がないことも多い鳥カードに使い道が生まれました。

「募兵」の注意点として、募兵場所は支配している必要が無いので、手札の種族があっている場所に突如登場するということが可能になります。いきなり遠く離れた敵地に兵士を出現させることが出来ます。これはあまり直感的ではなく最初混乱しました。

得点」に関しては、同じ種族での得点は1ターンに1回だけですが、その記載が旧ボードでは抜けています。説明書には書いてありますが。

更に注意したいのが、得点時の処理です。日本語訳の問題なのか私の理解力の問題なのかわかりませんが、最新ルールでの処理は「手札から公開したカードをそのまま捨て札にすることで、その種族の得点を得ることが出来る」です。

説明書には「公開したカードと一致するカード1枚を手札から消費し」とやや意味が解らない日本語で書かれていたのですが、これは手札の公開とは、別にもう1枚同じ(種族のカード)が必要だとばかり思っていました。

つまり、ネズミから得点を得るためには、ネズミカードを2枚手札にある状態で、1枚を公開、もう1枚を捨て札にする必要があると勘違いしていました。

公開したカードと一致するカード1枚を手札から消費し、、、っていう日本語は中々残念な翻訳ですね。

まあこれはそういうものだと理解しておけば、良いのだと思いますが。

庭園エリアの注意点

先ほども書きましたが、新ボードでは全種族が2軒目で+ドローが可能になっています。

蜥蜴教団は追放民による立ち回りが強みですが、大量ドローしやすくなるため、追放民をコントロールしやすくなるのと、純粋に狙った種族のカードも引きやすくなります。

私もプレイ中は、何故「ネズミ」「ウサギ」「キツネ」それぞれで差分をつけていたか疑問でしたが、公式に修正がされていたようです。

表記不統一

説明書含んで多くが「死せる魂の集い」という表現になっていますが、プレイヤーボードの右下のカード置き場は「失われた魂の集い」となっています。

何というか、真っ先に見つかりはしましたが、このやらかし程度だと可愛いものでしたね・・・

ーーー

以上、ルート拡張1「蜥蜴教団」の気になることまとめ速報でした。

最新バージョンでは修正されているようですが、第一版を購入された方は多いと思うので残しておきます。

何かあればまた追記したいと思います。

4 COMMENTS

T

“あとは注意点として、「聖域化」で相手の建築物を除去したとしても(攻撃して破壊したわけではないので)勝利点は得られないようです。”のところですが、

Law of Root (February 10 2020)の3.2.1で 建築物、マーカーを取った際の勝利点についてWhenever you remove an enemy’s building or token, you score one victory point.となっており攻撃は関係ありません。そのため10.4.3 Ⅲの聖域化もremoveと表記されているので勝利点は得られると考えられます。

森林連合の反乱でも同様に勝利点化できるので、同じものと思います。(8.4.1 Ⅲ)

日本語版のルールで除去と取り除くで表記ブレしているのも問題のように感じます。

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TEENO

>Tさん
コメントありがとうございます。
改めて確認してみましたが、確かにご指摘の通り「聖域化」による建築物除去は得点になるが正しいみたいですね。
修正させていただきます。

返信する
C

>「改宗」「聖域化」を使ったら「朝フェイズは終了」というルールがあります。
If you perform Convert or Sanctify, you must complete the conspiracy.
改宗または浄化は、(排除と設置両方を行って)秘儀を完遂させなければならない。
と言う意味で、朝フェイズは終わりません。

蜥蜴の戦闘の例でも、改宗を行った後、聖戦で戦っています。

返信する
TEENO

>Cさん
コメントありがとうございます。
確認しましたがご指摘の通りのようです。
BGGにも同様のFAQを見つけました。

日本語の取説がComplete the conspiracyの意味を取り違えて盛大に誤訳してますね。

直前の説明文にに秘儀は好きな順番で実施するとあったので、良くわからない矛盾点になっていると思っていました。
修正させていただきます。

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