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「シヴォリューション」ボードゲーム紹介とレビュー

今回はホビージャパンさんから2025年2月に発売されたボードゲーム「シヴォリューション」のゲーム内容を紹介していきます。

「シヴォリューション」は、文明の発展をテーマにした重くて面白い超重量級ボードゲームです。

「シヴォリューション」がどういうボードゲームなのか、ゲーム概要とレビューを紹介していきます。

シヴォリューションの基本情報

デザインシステム:シュテファン・フェルト
アート:デニス・ロハウセン
プレイ時間約90-180分
プレイ人数1-4人
対象年齢14歳以上
版元Deep Print Games
日本語版販売ホビージャパン
日本語版発売日2025年2月
希望小売価格16,500円(税込)
関連サイト>> ホビージャパン「シヴォリューション」紹介ページ
>> Board Game Geek「シヴォリューション」紹介ページ

親愛なる学生存在の皆さん、

創造技術学院の宇宙的教授陣は、皆さんが文明デザインの分野で最も重要な試験である『シヴォリューション』を受験されることを心から歓迎します。皆さんが文明コンソールを自在に操れることを示し、さまざまな環境パラメーターやさまざまな創造の混乱状態に適応できることを証明してください。

ホビージャパン公式HP

シヴォリューションでは、資源の生産や盤上での勢力拡大、能力の強化・拡張(カードのプレイ)、トラックの進行などで規定ラウンド内により多く得点を得ることが目的です。

様々な要素を技術ツリー風に構成したアクションの内容はどれも明快ですが、ダイス目を支払って発動していくという少しのままならなさを併せ持つ形でまとめられています。

『ブルゴーニュ』や『トラヤヌス』など、世界中のゲームファンを魅了する作品を手掛けてきたシュテファン・フェルト氏による渾身の一作です。

ブルゴーニュ同様にダイスによるアクション選択が悩ましく面白い作品になっています。

シヴォリューションのルール概要

シヴォリューションのルール概要を説明します。

プレイ時間2時間超えの超重量級作品のため、ある程度の概要紹介になります。

ゲームの終了条件と勝利条件

まずはゲームの終了条件と勝利条件から。

ゲームは全4ラウンド。最も勝利点の多いプレイヤーの勝ちです。

ここまではわかりやすいですね(笑)。

ラウンドの流れ

1ラウンドは以下の8ステップで進みます。

  1. イベントカードの公開
  2. 目標タイルの獲得
  3. 資源の獲得
  4. アクション
  5. 探索地からの効果
  6. 食料の供給
  7. イベント発動
  8. 収入の獲得

時間がかかるメインフェイズは、④のアクションフェイズになっており、それ以外はほぼ淡々とステップが進んでいきます。

これを全4ラウンド繰り返したらゲーム終了です。

フェイズ①:イベントカードの公開

イベントカードを1枚公開します。この時点ではあくまでも公開するだけです。

イベントカードには、「⑦イベント発動」で発動する効果が書かれています。

基本的には何らかの条件を満たしたプレイヤーに、何らかのポジティブな効果を発動するイベントが多いですが、デメリットが付いていることもあります。

イベントによって「気温」が増減します。現在の「気温」によって人コマが倒れたり、食料が不足したりします。

イベントはある程度意識した方が良いですが、意識しなくても何とかなることも多い、それ位の効果になっています。

フェイズ②:目標タイルの獲得

プレイヤーは場の目標タイルを1つずつ獲得します。

目標タイルは、そこに書かれた条件を満たすことで、アクションを進化させたり、プレイヤーボードに差し込んで得点源にすることが出来ます。

フェイズ③:資源の獲得

自分のコマを置いているエリアから資源を1つ獲得します。

エリア種別1つにつき3種類の資源が用意されているので、それらから好きに選択します。

例えば、「森エリア」にコマを置いているのであれば、「木」「蝋」「オイル」の3種類から好きに1つの資源を得ることが出来ます。

最初は「森」「草原」しかコマを置いていませんが、マップを探索することでエリアを増やし、結果獲得できる資源の種類が増えていくことになります。

フェイズ④:アクション

手持ちのダイス(初期は6つのダイス)から2つの組み合わせで、アクションを1つ実行します

未使用ダイスが3個以下になると「リセット」といって、全てのダイスを振りなおすことが出来ます。

振りなおしたダイスは次のターンでまたアクションに使用可能です。

この「リセット」が全プレイヤーで一定回数実行されると、アクションフェイズが終了します。

アクションは多すぎるので詳細は後述します。

フェイズ⑤:用地タイルからの効果

用地タイルからの効果を解決します

各エリアには裏返しになっている用地タイルが一定数隣接しています。

探索アクションを使うとこれを表にすることが出来るのですが、表になった用地タイルは以降このフェイズ⑤で効果を発動するものがあります。

ただ、裏返しのままゲームを終える用地タイルも多く、このフェイズの効果そこまで大きな影響はない印象です。

フェイズ⑥:食料の供給

プレイヤーコマは毎ラウンド食料を必要とします。1体に付き食料1。条件によって増減します。

食糧を供給されなかったコマは横倒しになり弱った状態になります。

弱った状態のコマが食料を与えられなかった場合、餓死してコマが取り除かれます。

食料が必須のため食料集めが厳しいと思いきや、食料自体は得やすいのと、最悪弱っても何とかなるので敢えて食料を与えないプレイも必要になってきます。

フェイズ⑦:イベント発動

以下を順に実行します。

気温の増減と効果発動・気温が増減します
・現在の気温に応じた効果が全体に発動します。
イベントの解決・イベントの効果を解決します。
ラウンド目標による得点・ラウンドの目標達成状況に従って、全プレイヤーに得点が入ります。

ここにきてフェイズ①で公開されていたイベントが発動します。イベントからは、大なり小なり、場に様々な効果がもたらされます

イベントからはある程度のメリットが得られるようになっているので、イベント条件を狙えるのであれば狙った方が良いですし、無理に狙わなくてもそこまで大きな差にはなりません。

また、気温が増減するので、現在の気温に応じた効果が全体にもたらされます。

さらに、今のラウンドの得点目標の達成状態に従って、全プレイヤーに得点が入ります。

フェイズ⑧:収入

収入やクリーンナップを行います

以下を順に実行します

収入獲得自分のボードの収入マークのアクションを全て実行する
彫像からの得点好感度に応じて、彫像は1個に付き1~4点を獲得
狩りトークンの除去場の狩りトークンを除去します(再度同じエリアで狩りが出来るようになる)
リセットトークンを戻すリセットした際に取り除かれるリセットトークンを元に戻します。

このフェイズ8を実行したら1ラウンドが完了となります。

今の状態を維持したまま次のラウンドに移動します。

注意点はダイスなどはそのままで次のラウンドに移動するという点です。つまりアクションをほぼ使い尽くしたプレイヤーは、次のラウンドでいきなり「リセット」アクションから入る必要があるわけですね。

全4ラウンドでゲーム終了です。お疲れ様でした。

アクションの種類と効果

フェイズ④で実行可能な、全22のアクションを順にざっと紹介します

アクションの実行には、アクションに示された出目のダイス2個を支払う必要があります。当然ですが、その出目のダイスを持っていなければ発動できません。

ダイスの出目次第という点が良い具合にままならないため、一期一会の出目に基づいた戦術を考えていく必要があります。

各アクションは取りうる効果に選択肢が用意されている場合があります。また、LV1→LV2→LV3と強化が可能です。

基本アクション

アクションダイス効果
研究1-2・場の5種類のカードから、カードを獲得します。
・あくまでもカードを獲得するだけです。
移住1-3・あるエリアの自分のコマを隣のエリアに移動させます。
・移動先のマスから勝利点を得ます。
・未開の土地に初めて移住した場合は、資源タイルをめくり資源1を生産します。
探索1-4・自分のコマが置かれた1つのエリアに隣接する、用地タイル全てをめくり、書かれた勝利点を得ます。
・タイルをめくるだけですが、シンプルに良い勝利点が得られます。
輸送1-5・生産した資源を自分のタイルまで移動させて獲得します。
(輸送するための資源は、別途生産アクションで生産する必要があります)
発明1-6①収入チップの効果を発動します。収入で選択可能な効果は最初は1種類ですが、カードを使用するなどで徐々に増えていきます。
もしくは
②茶カードをボードに差し込みます。
活動2-3・活動トークンの効果を発動します。
・活動トークンの効果は最初は1種類ですが、カードを使用するなどで徐々に増えていきます。
食料調達2-4・狩りをして食料を得ます。
・1度に得られる食料数は、狩る場所とダイスの出目に依存します。
繁殖2-5・自分のコマと同じエリアに、コマを1つ増やします。
・最初はコマは2つしかないため、このアクションで徐々に増やしていく必要があります。
変異2-6①自分の特徴マーカーを他の特徴に移動します。
・特徴マーカーは主にカードのプレイ条件等になります。
もしくは
②緑のカードをボードに差し込みます。
計画3-4・手持ちの計画チップに書かれた条件を満たしていれば、達成します。
・ボードにインストールして勝利点になり、また、アクションタイルが強化されます。
生産3-5・自分のコマが置かれたエリアで資源を生産します。
(生産するだけでは資源は自分のものにはなりません)
洞察3-6①アイデアマーカを3つ獲得します。
・アイデアマーカを使うと、ダイスの出目を±1することが出来ます。
もしくは
②黄色カードをボードに差し込みます。
交易4-5・資源を売却してお金に変換できます。
・お金を支払って資源を購入できます。
建築4-6①「農場」「ボート」「偶像」「入植地」の何れかを建築します。
・農場:建っているエリアのコマは、食料消費ー1になります。
・ボート:水を渡るための踏み場になります。
・偶像:毎ラウンド勝利点になります。
・入植地:収入タイルを得たり、勝利点につながります。
もしくは
②青カードをボードに差し込みます。
達成5-6①手持ちのダイスを増やします。
・追加ダイスは有限で、足りない場合は最も保持数の多い他プレイヤーから奪います。
もしくは
②紫カードをボードに差し込みます。

いずれのアクションもLV3まで強化が可能です。

各アクションが強化されると、1回移動→2回移動、1個建築→2個建築、のように純粋にアクションの回数が増えることが多いです。

狙ったアクションを強化して、考えたアクション戦略で得点を稼いでいけると、凄い楽しくなります。

ゾロ目アクション

ゾロ目のサイコロを使うと、「特徴」の能力を向上させるアクションとして使用することが出来ます

1・1~6・6まで6つの「特徴」に割り当てられています。

睡眠アクション

睡眠アクションを実行すると「集中マーカー1」か、「アイデアマーカー2」を得ます

集中マーカーは任意の出目のサイコロ1として使用可能。アイデアマーカーはダイスで目を±1可能です。

睡眠アクションは、任意のサイコロ2つを支払うことで実行可能です。

リセット

未使用ダイスの数が3個以下になった場合、リセットアクションが実行可能です。

全てのダイスを振りなおすことが出来ます。未使用ダイスは振りなさなくても良いです。

リセットカウンタを進めますが、これが毎ラウンド一定以上進むと、そのラウンドが終了するトリガーになります。

カードの使用

特定のアクションを使用すると、手持ちのカードをボードに差すことで、勝利点や特殊効果を得ることが出来ます

カードは5色あり、それぞれ微妙に効果の方向性が異なります。

カードはどの階層に差すかで必要なコストが変わってきます。カードの使用コストとして「資源」支払いや「特徴」が参照されることが多いです。

1つの列には同じ色のカードしか差し込めません。また、1つの色は必ず同じ列に差す必要があります。つまり、同じ色のカードを何枚も差そうとするとコストがガンガン上がっていくので、差しづらくなるわけですね。

得点要素

  • ゲーム中の獲得勝利点
  • 各カテゴリのトラックの進度に応じた得点
  • 特徴の強化数に応じた得点
  • ダイヤモンドの数に応じた得点
  • 場の自分のコマの数に応じた得点
  • 配置している領土の数に応じた得点
  • ボードに差し込んだカードやタイルからの得点

「技術」や「建築」など5種類のカテゴリが存在し、ゲームプレイ中は様々なタイミングで個々の値を延ばしていくことになります。

ここのカテゴリトラックを進めると最終勝利点以外にもボーナスが得られます。テラミスティカの宗教トラックみたいな要素ですが、早取りなどは無いので思い思いにあげていくことになります。

「特徴」は主にカードプレイ条件になるパラメータですが、最後に勝利点にもなります。

「ダイヤモンド」は余った手持ちのリソースから得られるのと、入植地コマを置くことでも得られます。

これらの要素を全て合計して最も得点の高いプレイヤーの勝ちです。お疲れ様でした。

私は200点も行かないことも多いですが、上手くプレイすれば250点や300点以上行くようですね。

シヴォリューションのレビュー

シヴォリューションを実際にプレイした感想になります。

兎にも角にも圧倒的なボリュームのボードゲームでした。

圧倒的なボリュームの超大作でじっくり楽しめる

シヴォリューションには、ボードゲームとして楽しい要素がこれでもかという位詰まっています。

「移住」「探索」「繁殖」「生産」「輸送」「食料調達」「建築」「発明」など、プレイヤーが取りうるアクションは22種類もあり、資源も18種類あります。得点トラックも5種類あり、複数の目標と報酬も用意されています。

兎にも角にも圧倒的なボリュームです。

圧倒的なボリュームでしっかり面白く、じっくりとしっかりした重いボードゲームを遊びたいのであれば、シヴォリューションは最高なボードゲームの1つだと思います。

ユーロテイストで実力要素も多いですが、ダイスを使っているため運要素も上手く盛り込まれていて、運要素を上手くコントロールして様々な戦略を練っていくのが最高に面白いですね。

本作のデザイナーはシュテファン・フェルトさん。フェルトと言えば「ブルゴーニュの城」などが超有名な作品ですが、本作は氏の集大成ともいうべく超巨大なボリュームになっています。

私はフェルトさんは大好きなデザイナーの1人ですが、フェルト作品で最大級のボリュームじゃなかろうかと思います。

プレイ時間は3時間コースの超重量級

プレイ時間だけで4人プレイで3時間近くかかります。超重量級ですね。

初プレイ時はセットアップ30分、ルール説明1時間というところです。初プレイ時は合計5時間くらいは見ておいた方が良いと思います。

ダウンタイムはガッツリあるゲームで、悩みすぎるプレイヤーがいると、それがそのままプレイ時間の長さにつながってきます。

ただ、全プレイヤー合わせて一定回数ダイスリロールすると1ラウンドが終了するため、ゲームが収束に向かうメカニズムはしっかりしており、思ったよりスルスル進んでいきます。

また、実質次のプレイヤーに影響のないアクションもあるため、そういうアクション選択時はドンドン次のプレイヤーに回していくなどすれば、比較的効率的にプレイできると思います。

22種類のアクションとその進化が面白い

毎手番実行可能なアクションの選択肢は何と22種類もあります。ここまで多くのアクション選択肢のあるボードゲームは中々無いですね(笑)。

選択肢が多すぎるため、1ゲームで1回も実行されないアクションもあります。何ゲームか遊びましたが、未だに一度も実行したことのないアクションもありますね。

各アクションがどれ位有効なのかは状況に依りけりなので、どのアクションをどういうタイミングで使っていくか、常に頭を悩ませていくことになります。

最初はアクションを覚えるだけで手一杯になりますが、覚えた後はどのアクションをどうやって使っていくかを考えていくのか、戦略を立てていくのが面白いです。

また、更にこれらのアクションは最大でLV3まで進化して効果が強化可能です。進化させるアクションはある程度自由に選択可能なので、この進化も何を進化させるかが悩ましいですね。

自分の戦略にあったアクションを進化させていき、上手く効率的に発展していくことが出来れば、ドンドン楽しくなっていきます。

ダイスによるランダム性の面白さ

各プレイヤー初期で6個のダイスを持っており、出目の2つの組み合わせでアクションを1つ選択します。

そのため、どのダイスをどのアクションに使うかに、かなり頭を悩ませることになります。

1の目が1つしかないので、1:3のアクションにするか、1:5のアクションにするか。。。など。やりたいようにプレイできることはほぼなく、常に悩ましくなるようにできています。

当然ですがダイスの出目はランダムなので、出目次第では思ったようにプレイが出来ないこともありますが、逆に言えば今出ている出目を駆使して最適な戦術に切り替えていくような柔軟なプレイも必要です。

ブルゴーニュの城のように、ダイスの出目をコントロールするための方法は幾つか用意されており、運による極端な失敗を防ぐような仕組みはしっかり入っています。良いですね。

ままならなさが面白い。勝ち筋が多くあり、無限のリプレイ性がある。

全4ラウンドで、1ラウンド1人7, 8ターン位なので、1ゲームで自分に回ってくるターンは大体30ターン前後しかありません。

一方で得点につながる要素は大量に用意されているので、このターン数で全ての要素を満遍なく大発展させることは不可能です。

場を開拓していくのか、建物を建てていくのか、カードメインで行くのか、特定のアクションに依存していくのか。全てをやっていくのは中々難しいため、どこか注力点を見つける必要があります。

そのため、やりたくても中々思うようにいかない、かなりままならないボードゲームだと感じると共に、1度のゲームでは全ての要素を遊びきれないので何度も遊びたくなる魅力があります。鉄板の勝ち筋があるわけではないので、次のゲームでは何を試してみようかと考えるのが楽しいです。

セットアップのランダム性は非常に優秀で、更に得点源が沢山用意されているので、プレイ毎に様々な戦略が楽しめますし、色々な戦略を試してみたくなりますね。

意外にターンはサクサク進む

要素数は多いのですが、アクション1回実行したらターンは終わりです。

また、ラウンド終了トリガーである、リセットも全プレイヤーが定期的に実行してくるため、意外にあっさりラウンド終了条件が満たされて次のラウンドへ、ということも多いです。

重ゲーあるあるですが、思ったよりも体感のプレイ感は軽い、、、気がしますね(笑)。完全に気のせいかもしれませんが。

思った以上にサクサク進むというのが素直な感想です。3時間超えに耐えられないプレイヤーを無理に誘うゲームではないと思いますが、熱中してプレイした結果、思った以上に時間が経つのが早かったというタイプのゲームですね。

インタラクションはほどほど

インタラクションはほどほどですね。主なインタラクションはマップの探索や、カードや目標の早取り要素になっています。

といってもそこまで致命的な先取り要素もないので、先を越されたからと言って、大きく停滞するようなことは無いです。

重量級でインタラクションが強すぎると、大きく出遅れて負け確定みたいになってしまうこともありますが、本作はそのようなことはほぼありません。

一応他プレイヤーへの攻撃要素も無くは無いのですが、攻撃したプレイヤーにもデメリットがあるため、Lose-Loseの関係になるため、これもそこまで致命的にはなりません。

という風に、個人的には丁度良いインタラクションだと思います。

プレイするには大きなプレイスペースが必要

本作はメインボード+プレイヤーボードが存在します。

特にプレイヤーボードが非常に大きいため、プレイには多分想像以上に大きなプレイスペースが必要になります

如何にこのゲームの要素が大量にあるかですね(笑)

不思議なテーマ設定

本作は各民族の文明の発展をテーマにした作品・・・と思いきや、何とプレイヤーはただの学生で、学校の試験として「神」の目線で「シヴォリューション」の世界をシミュレーションして創造している、というテーマの作品になっています。

事情ありけりだと思いますが、大分謎なテーマ設定ですね(笑)。

神の目線である、という背景は、ゲームのプレイ要素にほんの少し登場する程度(成否判定ダイスの成功率をコントロールしたり、人の餓死を防げる)で、そこまで意味がない設定になっています。

テーマ設定はボードゲームの魅力の1つだと思いますが、神の目線でシミュレーションしている、よりも、自分の民族の文明を発展させている、という設定の方が個人的には良かったかなと思います。面白いゲームなので些細な問題ですね。

総合評価

シヴォリューション楽しいです。重量級作品好きなら文句なしにおすすめです。

最近プレイした重量級・超重量級の中では、かなり個人的な評価が高い作品ですね。

シュテファン・フェルトさんの作品は、個人的に相性が良い作品が多いのですが、本作も例に漏れず非常に楽しめました。

重量級らしく長期的な戦略目線も必要ですが、ダイスやカードなどのランダム性も多く用意されているので、一期一会のより短期的な戦術的な目線も必要で、戦略・戦術を練ってプレイしていくのが好きな方ならハマると思います。

要素数が非常に多くてままならなさがある中でも、それなりに何らかの形で発展させていけるため、プレイ毎に新しい発見や楽しさがあります。

まだ数える位しかプレイしていませんが、戦略や戦術を練ったり考察したりするのは非常に楽しいですね。出目によるランダム性もあり常勝の戦略なども無く、一緒に遊んだ方々の取った戦略も様々で面白いです。

慣れてきたら2時間程度で・・・行けるのかしら。戦略的なゲームなので自分の戦略を練って進めていくのが楽しいので、プレイ時間短縮のためあまり考えずに高速でプレイするのは勿体ないですね。

3時間コースの超重量級作品ですが、何度もリプレイしたくなる魅力を感じる作品でした。

総合評価:★★★★★★★★★☆(9点)

シヴォリューションの内容物

  • ゲームボード2枚
  • コンソール4枚
  • フレームパーツ4つ
  • カード224枚
  • チップ102枚
  • トークン28枚
  • タイル127枚
  • ダイス38個
  • 袋3つ
  • 木製駒346個
  • スタートモノリス1つ
  • ボックス6箱
  • ディバイダー8枚
  • ルールブック1冊
  • 解説集1冊
  • 概説ブックレット4冊

大量にコンポーネントが入っている作品なので、購入後の検品は必須かと思います。

意外にコンパクトに箱にまとまっています。

シヴォリューションのスリーブ

大量のカードを使用するゲームのためスリーブ必須です。

超重量級作品ですが、カードのサイズは1種類のため、スリーブは用意しやすいと思います。

サイズ枚数
56.2mm x 87.5mm(ユーロサイズ)224枚

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一部の画像はBGGから引用しています。

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