こんにちはTEENOです。
今回の記事では、スピリットアイランドの第三拡張に登場する全精霊を紹介していきます。
拡張3つ目とあって相変わらずユニークな精霊が目白押しです。
- Nature Incarnateの要素を知りたい
- Nature Incarnateの全精霊のプレイ感を知りたい
スピリットアイランド好きの皆さんにおすすめです。
スピリットアイランド第三拡張「Nature Incarnate」全精霊の紹介
スピリットアイランドの拡張3つ目「Nature Incarnate」の精霊を紹介していきます。
先に本拡張の特徴を幾つか紹介しておきますと。
- 新精霊8体収録
- 新ルールIncarna登場
- 能力カードは控えめ
- 大量の様相カード収録
- 第二拡張よりコンパクトに
新精霊8体追加が最大の魅力で、スピリットアイランドが更に強固なものとなりました。
こんなヤバイ島を未だに開拓し続けようとしている開拓者たちは何なんでしょうね(笑)。
ハンターハンターの暗黒大陸並にヤバイ島だと思うんだが。スピリットアイランド島には何か大きなリターンが眠っているのでしょうか。
本拡張の精霊の最大の特徴が固有トークン「Incarna(インカーナ)」です。
該当の精霊の領域展開のようなもので、インカーナ自体が存在マーカーとしての役割を持ちつつ、インカーナ持ちの精霊は、インカーナが置かれた土地に対して驚異的な影響力を持ちます。
能力カードはかなり控えめで合計20枚も追加されません。小能力カードはわずか1枚追加。。。マジか。第一第二拡張と合わせて山盛りに能力カードが増えたのですが、本作はかなり少ない追加枚数となりました。
本拡張は異常に早くリリースされており、テストプレイの期間が過去拡張より短かったはずで、バランスを取る調整が難しかったのでしょうか。
一方で「Aspectカード」日本語で「様相カード」ですが、こちらは過去の全精霊分大量に入っています。過去の拡張の精霊の能力を変更して楽しんでねっていう感じになっています。これはこれでありでしょう。
過去の能力が「インカーナ」能力に置き換わる精霊も登場します。
総じて第二拡張が大拡張だとすれば本拡張は中拡張という感じで「ひび割れた大地」よりは若干ボリュームは少ない拡張になっています。
>> スピリットアイランド:ひび割れた大地のルール紹介とレビュー
外箱もコンパクトですし、内箱もいつもの気合の入った黒い内箱ではなくなっていました。キックスターター特典精霊のような精霊も今回は追加されませんでした。
そんな感じの中拡張「Nature Incarnate」拡張の精霊の紹介です。
Ember-Eyed Behemoth
燃える目のベヒーモス
スピリットアイランドの精霊の名前で、抽象的ではないそれっぽい生物の名前なのって、珍しいかもしれませんね。トリコに出てきたマウントタートルにやたら似ています。
本拡張で一番使用難易度の低い精霊で、超巨大な亀が島中を踏みつけまわるという攻撃超特化の精霊。
新要素「インカーナ」を持った精霊です。この精霊は非常に単純な能力で、「インカーナ」を移動させつつ「インカーナ」が置かれた1つの土地を「叩き」「踏みつけ」「平らにする」だけです。
2ダメ→1ダメ→1ダメ→2ダメみたいな大ダメージを、「インカーナ」が置かれた土地に毎ターンのように発動します。強い。
各インカーナは実は強化することが出来て、この精霊の「インカーナ」の真の能力を開放すると、その大ダメージを1ターンに2回発動できるようになります。インカーナが置かれた土地を更地にして更に移動して更地にするなど、大能力要らずでガンガン土地を更地にしていきます。
わかりやすく豪快で強力な精霊でした。これは使っていて面白い。
お気に入り度:★★★★★
Towering Roots of the Jungle
ジャングルに高くそびえる根
凄い穏やかな見た目通りの穏やかな精霊。深く自身の根を張った領域による防御能力に特化しています。
専用の「インカーナ」を持ち、自身の「インカーナ」内では、様々なものを防御します。侵略者やダハンへのダメージは全て0になりますが、この精霊が設置できる新要素「生命トークン」は荒廃1を無効化します。
インカーナが置かれた土地の周辺からは、インカーナに対してたとえ都市でも侵略者を引き寄せます。
インカーナの真の能力を発動すると、その土地内では侵略者が建築が出来なくなります。インカーナ内では毎ターン敵を徐々に減らしていきます。
という感じにインカーナが置かれた土地とその周辺に対しては、非常に強力で頼もしいのですが、それ以外の土地への対処は中々厳しく、攻撃は控えめなので長期戦になります。インカーナの設置場所移動にも時間とコストがかかります。
独特な動きで楽しいですが、岩男と同様に長期戦になりがちな精霊で、扱いはそれなりに難しい精霊という印象。でも楽しい。
お気に入り度:★★★★☆
Hearth-Vigil
炉端の夜警
こんな怪しい見た目ですが、ダハンの番犬みたいな存在の精霊です。
基本セットのダハン神サンダースピーカーに続くダハン特化の精霊。
サンダー姉さんとの違いは、姉さんが直接ダハンを制御して敵に攻撃を仕掛けていくプレイスタイルなのに対して、この精霊はダハンを強化することで間接的にサポートするという点です。
セットアップ時にこの精霊だけオマケでダハンの設置が可能です。
ダハンの体力を上げ、更にイベントなどで取り除かれないようになり、ダハンは死ににくくなります。
更に侵略者よりダハンの攻撃の方が先行させることが出来ます。
こんな感じで、お化けのような見た目によらず、ダハンを強力にサポートする中々強力な精霊となっていました。ダハンと一緒に行動すれば敵なしです。
お気に入り度:★★★★☆
Wandering Voice Keens Delirium
さまよう声は狂気を叫ぶ
風のように音は島をめぐり、聞いたものを混乱させる。非常に動かしやすい専用のインカーナを持つ狂気の精霊。
インカーナを動かすと同時に混乱トークンをばら撒くことが出来て、それにより場を混乱させていくプレイスタイル。
混乱トークンに特化した精霊は、他には拡張2のトリックスターしかいないので中々珍しいレア能力。
場を混乱させる能力は非常に優秀なのですが、混乱能力は近くのダハンも狂って反撃してくれなくなるというデメリットもあり、肝心な敵を破壊する能力に乏しいです。最終的なフィニッシュは強力な大能力カードに頼りがち。
ちなみに強化インカーナの効果はその土地を「孤立」させる能力で完全にオマケですね。
頑張ってあっちこっち行って時間稼ぎしているだけな感じがして、個人的なプレイ感はイマイチ。
お気に入り度:★★★☆☆
Relentless Gaze of the Sun
太陽の無慈悲な凝視
太陽に何かヤバイ生物が乗り移った感じの精霊。確かにこの顔は無慈悲ですわ。。。怒ってる。めっちゃ見てくるやん。。。マリオシリーズの怒ってる太陽やん。
特殊能力は「能力の繰り返し」と見た目に寄らずシンプルで、最初はこれはちょっと弱いのではないかと思ったが、使ってみるとかなりのズルっこ問題児精霊。
まず、毎ターン土地を1個無条件で配置可能。基本セットの森の精霊と同じような効果。ズルい。
3つ眼だけあって、自分の3つの存在トークンがある土地にボーナス。その土地からの能力カードは、コストを支払えば何と「何回でも」再発動が可能です。
0コストのカードであれば、0→1→2と合計3コスト払えば、3連続で打ち込むことが出来ます。これがズルい。
1ダメージとか2回打てば街が壊れますし、3回打てば都市が壊れます。2恐怖効果だって2回打てば4恐怖でソロプレイの不安カード1枚分です。1コストで4恐怖はどう考えてもズルい。
強化版の効果を発動させた能力カードをリピートするととんでもないことになります。
無慈悲な太陽からの攻撃は、土地やダハンもろともボロボロに破壊させていきますが、固有能力でそれを防ぐことが出来ます。面白いのは固有能力に必要な一部のエレメントはこの精霊自体は持っておらず、能力カードの山から引っ張ってこないといけない点です。ダハンや荒廃を守るためには適切なエレメントを意図的に確保が必要。まさかのトラップ。
ズルさが最高に強くて面白いですね。ものすごいポテンシャルを感じます。
お気に入り度:★★★★★
Wounded Waters Bleeding
傷ついた水の出血
赤い獅子のような格好いい精霊だと思いきや、手負いの獣のように赤いのは血を表しているようです(笑)。
最初は毎ターン土地が崩壊していくという、とんでもないデメリット能力を持っていますが、徐々に回復していき回復するにつれて能力が追加されたり変化していくという面白い精霊。
使用した能力カード内の水と獣エレメントを参照して、各ターン1ずつストックが可能。3つと5つ獲得したタイミングでそれぞれ能力が強化されます。
パッシブ能力が追加される中間進化2パターン(獣/水)、アクティブ能力が置き換わる最終進化2パターン(獣/水)の合計4パターンの進化が可能。
獣を操ってダメージを与える獣特化(獣→獣)にするか、水を操ってダウングレードさせる水特化(水→水)にするか、それらの中間(獣→水、水→獣)にするか。プレイヤー次第で能力のルートを選択可能なのが面白い。
凄いスロースターターで、序盤の成長は選択肢が少なく一本道です。誰がプレイしてもほぼ同じような感じになります。
ただ、耐えに耐えた最終進化形態はさぞかし強いんだろうと思いきや、派手にドガーンと暴れるという感じではなく、細かい技を駆使して上手く立ち回る感じに行きつきます。
序盤に大きなデメリット制約が付いている割には、中盤で傷が癒えた後の能力もさほど強くないので、個人的には使用感はイマイチ。もっと大暴れして欲しかった。。。大蛇の精霊とか見習ってほしいものです。
お気に入り度:★★★☆☆
Breath of Darkness Down Your Spine
暗闇の吐息があなたの背筋を凍らせる。
凄い見た目通りの闇の精霊です。基本セットの影竜をもっとリアルに表現するとこんな感じになるという精霊。
何と専用の「常闇ボード」を持っており、能力カードやインカーナ経由で侵略者を常闇に送り込んでいくことが出来ます。
送り込まれた侵略者は恐怖の養分となり、更には徐々に消滅していきます。
これだけだとかなり怖くて強い精霊なのですが、おっちょこちょい属性も持っていて、毎ターン成長の度に一定数が常闇ボードから逃げだしてしまいます。手札回収何てやった日には大変です。全部逃げ出します(笑)。
面白いのは、他のプレイヤーの住居を吸い込んだり、獣トークンや混乱トークンも常闇ボードに送り込むことが出来る点です。
送り込まれた獣はイベントで暴れますし、他のプレイヤーの住居があれば、他プレイヤーは攻撃することが出来ます。
掃除機みたいにかなり手軽に何でも吸い込めるため、見た目以上に遊びやすい精霊です。
ちなみにインカーナが強化されると毎ターンインカーナが自動で侵略者1を闇に吸い込むようになります。
私は恐怖の精霊は好きな方なのですが、この精霊も個人的にはかなり気に入りました。
お気に入り度:★★★★★
Dances Up Earthquakes
地震を起こす舞
本拡張最高難易度の精霊です。
将来に向けて能力カードを場にストックすることが出来て、そのストック枚数に応じて様々な効果を発動させるかなりトリッキーな精霊。
また謎の固有地震トークンをばら撒く能力を持っており、地震トークンの数に応じて技の威力も増します。
私の理解不足か、精霊の説明不足かはわかりませんが、理解するための難易度が高すぎて途中で断念しました。何言っているかさっぱりわからない(笑)。何言ってるんだこいつ。。。
また頭が休まっているときにリベンジしたいと思います。
お気に入り度:★☆☆☆☆
以上スピリットアイランド第三拡張の精霊紹介でした。
何か気になる点やスピリットアイランドの精霊の使用感あれば、是非お気軽に教えてください。
それでは。
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楽しみにしてました!
(地震の舞に関して)知っていらしたらあれなんですけど、有志の方が和訳を作ってくださっているのでよかったらみてみてください!自分も英語苦手なのでそれで遊びます^ ^
>スピ愛さん
コメントありがとうございます。
有志の日本語訳情報ありがとうございます。
使わせていただきました。
スピリットアイランドも拡張第三弾になって更に癖の強い精霊が増えましたね。