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ドミニオン拡張「繁栄」の第二版。追加削除される全カードのレビュー

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ホビージャパンさんからドミニオン海辺第二版の日本語版の発売日が発表されたばかりですが、何と拡張4つ目の「繁栄」も第二版が発表されました。

ドミニオン繁栄の第二版に関しては、既に新旧カードが出そろっているので、追加削除されるカードを中心に考察していきたいと思います。

この流れだと、ドミニオン拡張は全て第二版化しそうですね。

ドミニオン拡張繁栄の第二版の基本情報

デザインDonald X. Vaccarino
プレイ時間約30分
プレイ人数2-4人
対象年齢14歳以上
版元Rio Grande Games
日本語版販売ホビージャパン
海外の発売日2022年6月
希望小売価格2023年2月発売

ドミニオン繁栄第二版の英語版は「海辺」の日本語版発売する2022年6月リリースのようです。

海辺日本語版の第二版の発売は、英語版発売後の2か月後でした。

ホビージャパンさんからようやく日本語版の発売日が発表になりました。「繁栄」より後の拡張である「異郷」の方が早く第二版が発売されたのは、エラッタ等の問題があったからでしょうね。しっかり品質の日本語版になっていることに期待です。

>> ドミニオン海辺第二版のボードゲーム紹介とレビュー

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ドミニオン拡張繁栄の第二版のボードゲーム概要

ドミニオン「繁栄」はドミニオン拡張の4つ目の作品です。

「金貨」より強い9コスト5金の「白金貨」、「属州」より強い11コスト10勝利点「植民地」など、「繁栄」という名前の通り、ドミニオンが更に繁栄、発展する拡張になっています。

また、(当時としては初めての)特殊財宝カードが登場したり、他の拡張には無い7コストカードが初登場します。

ドミニオンが非常に発展する一方で、インフレ時の場の状態は結構カオスで、良くも悪くも大味でダイナミックな拡張になっています。

凄い面白いのは間違いないのですが、初心者がいきなりやるとついてこれない可能性がある拡張です。

ちなみに、ドミニオンの拡張は「海辺」が2つ目で間に「錬金術」という小拡張が入っています。

「錬金術」は小拡張なので、第二版にはならないか、もしくは今のように「収穫祭」とセットになって第二版が発売されるでしょう。

ドミニオン繁栄の第二版のカードに関しては他の第二版と違って大きく枚数変更なし。9枚削除で9枚追加となっています。

ドミニオン拡張繁栄の第二版で追加されるカード

ドミニオン繁栄の第二版で追加されるカードです。

Anvil(金床)

  • コスト:3
  • タイプ:財宝
  • 効果:+1金
  • 効果:4コストまでのカード1枚を獲得するために、財宝カードを1枚捨て札にしても良い。

Anvil。かな床。

金床らしく名前通りの工房の効果を持った財宝カード。手札の財宝カードを金床でカンカンして新しい4コストカードに作り替える。

4コストはボチボチな効果を持ったカードばかりだが、序盤にはそれなりに使い勝手良さげ。村や鍛冶屋などのコンボパーツ系がサプライにある場なら輝くはず。

プレイ前評価:★★★☆☆

プレイ後評価:★★☆☆☆

序盤から使っていける軽さは魅力だが、所詮銅貨に毛が生えた程度でイマイチ。工房シリーズの欠点「4コスト以下のカードはそこまで欲しくならない」というのがそのままこのカードにも当てはまっている。

使い道はあるが、大抵のケースでこのカードを使わなくても何とかなるというのが

Clerk(書記)

  • コスト:4
  • タイプ:アクションーリアクションーアタック
  • 効果:+2金
  • 効果:5枚以上のカードを持っている他プレイヤーは、1枚を山札に置く
  • リアクション効果:あなたのターン開始時にこれを手札からプレイしても良い

クラーク。事務官・書記。

まさかの幽霊系アタック搭載の4コストカード。ドミニオンの世界のこういう事務仕事系の職業は大抵アタックです(笑)。

手札を山札に置かせる幽霊アタックは、2ターンに渡って効果が持続するのでかなり嫌らしいアタックの1つ。

同じ4コスト2金手札捨てさせる民兵と比較すると効果はどっこいどっこいという感じ。

しかし、リアクション効果が謎。。これはリアクションというか、このカードはターン開始時に使用可能ということか。

4枚買って手札で被っても4枚使えば+8金で属州ということね。

リアクション無しでも十分強く、過剰効果な気がするがどうなんだろう。

プレイ前評価:★★★★★

プレイ後評価:★★★★☆

無駄にならない4コストということで、とりあえず買っておいて損はない便利カード。ただ、アクション効果が無ければただの銀貨。

アクション効果自体は幽霊アタックだが、1枚幽霊アタックはそれなりに嫌らしいが、きつすぎるほどではないということで下方修正。

Investment(出資)

  • コスト:4
  • タイプ:財宝
  • 効果:手札からカードを1枚破棄する。以下から1つ選ぶ。「+1金」or「これを破棄して手札の異なる財宝1つにつき+1VP」

investment。投資。

デッキ圧縮は正義。なので最初の一文で無条件で強いと判定してしまいましたが、結構癖のあるカードですねこれ。

何れ要らなくなってくるが、使用時の手札破棄は強制。何れは気がきつくなったらこれ自身を破棄して財宝カードで+VPをもらえる。しかしその時も何らかの破棄は必要。

最初は投資して破棄していき、手札の財宝を集めてVPに変えていくという趣旨のカード。

手札5枚からこれと他のカード1枚破棄した場合、残り手札は3枚なので、良くて+3VPにしかならない。1,2VPが関の山というところか。

なので+VPは完全にオマケでデッキ圧縮がメイン効果でしょうね。サプライ次第ではこれの+VPをコンセプトにしたデッキ構築もできると思いますが、基本+VPがメインになることはなさそう。

プレイ前評価:★★★★☆

プレイ後評価:★★★★☆

圧縮は非常に強力。拡張「夜想曲」に登場した「ヤギ」を思わせる効果で、1枚入れておけばプレイしていると勝手にガンガン圧縮されていく。

ただ、このカードは最終的にはお邪魔カードになる。もう1つの効果で破棄しなければならないが、その際に強制的に手札のカードを破棄してしまうのが難点。+VP効果は完全にオマケで、狙って高得点を得られるようなものではない。

Tiara(ティアラ)

  • コスト:4
  • タイプ:財宝
  • 効果:+1購入
  • 効果:このターン、あなたがカードを獲得した場合デッキトップに置く
  • 効果:あなたは手札から財宝カード1枚を2回使用しても良い

身分の高い女性が頭につける宝石付きの冠。ティアラ。

そういえば今の世界で、こういうものを頭にのっけている人中々いないですよね。漫画の世界とかには当たり前のように出てきますが。

なくなった5コストカード「玉璽」同様にデッキトップにおける効果を持つ財宝カード。デッキトップに置くで5コストは流石に高すぎたか?

王族系らしくいつも通りのダブルアクション。財宝のダブルアクションは最近よく見かける効果ですが、財宝系カードを多く持っていればかなり便利だし、繁栄には特殊財宝カードが山のようにあるのでなお価値は高いでしょう。

プレイ前評価:★★★★☆

プレイ後評価:★★★★★

財宝効果を爆増させる強力な効果と、デッキトップにおける補助効果で、かなり安定して強力なカードという印象。

玉座の間⇒玉座の間⇒アクション、で凄いことになるように、ティアラ⇒ティアラ⇒財宝、で凄いことになる。

獲得即デッキトップにおける効果もかなり便利。

Charlatan(山師)

  • コスト:5
  • タイプ:アクションーアタック
  • 効果:+3金
  • 効果:他のプレイヤーは呪い1を獲得
  • 効果:このカードを使用するゲームでは、呪いは1金の効果を持つ。

Charlatan。ペテン師。中々聞かない英単語ではなかろうか。

香具師の代わりに登場したペテン師。似たような感じ(笑)。

3金からの呪いアタックはかなり嫌らしくオーバースペック気味。なのだが、何と呪いが銅貨になるという凄い効果を発揮します。

つまり呪いの価値が上がり、呪いをアタックするカードの価値が下がることに。

呪いは勝利点を減らしつつ、手札を圧迫するのが、かなり強烈な効果だったわけですが、手札圧迫に関しては軽減されることに。銅貨を1枚アタックしているのと同じ圧迫度合いですね。

でもまあ「銅貨アタック」もそれはそれで強く、マイナス勝利点分だけ「銅貨アタック」より強い効果なので、やはり強カードでしょう。

プレイ前評価:★★★★★

プレイ後評価:★★★★☆

呪い圧迫にならないだけで、アタックとしての効果がかなり減っているという印象でした。強いは強いが、魔女単体とかの方が確実に強いですね。

なので、「魔女」のような「場を支配する系カード」とまではいかないレベルの強カードという評価に落ち着きました。

Collection(収集品)

  • コスト:5
  • タイプ:財宝
  • 効果:+2金、+1購入
  • 効果:このターンあなたがアクションカードを得る際、+1VP

2金1購入。木こりやん。

+金はそこまでだが、追加効果が素敵な+VP。財宝カードなのでかぶっても大丈夫なのは魅力。

+VPは基本強いゲームなので、このカードを2,3枚使ってから安いアクションを買うとがっぽり行ける感じかね?

このゲームのVP得る系アクションは、何度か使っておくと、気づいたら+6VPで属州1枚分くらいになってたりします。

このカードもアクションデッキのお供に入れておくと、コツコツVP稼いでくれていい仕事しそうです。

プレイ前評価:★★★★★

プレイ後評価:★★★★★

これは普通に強いです。+2金+1購入の財宝カードというだけで悪く無いですし、アクションを大量に買うことでカード外勝利点がガンガン入ってくる。

2,3枚使用した後で低コストカードを何枚か買うとガッツリVP入って良し。また、8金に届けば属州を買って良し。

サプライにあったら手が伸びてしまうカードの1つです。

Crystal Ball(水晶玉)

  • コスト:5
  • タイプ:財宝
  • 効果:+1金
  • 効果:あなたのデッキトップを見る。破棄するか、捨て札にするか、アクションか財宝ならそれをプレイしても良い。

未来を見通せる水晶ってやつですね。

効果は過去あまりない感じ。たった1金なので、1枚破棄では5コストとしてイマイチだし、1枚捨て札もちょっと弱い。

アクション財宝で発動させると面白い感じだろうか。アクションを購入フェイズに発動しても効果が薄いことも多いので、損得状態はどうなんだろうか。

沢山買って沢山連打してみたい感じはしますが、このカード自体で大きく自分のデッキに影響を与えることはできない感じがしますね。あまり強くないでしょう。

プレイ前評価:★★★☆☆

プレイ後評価:★★★★☆

流石にそこまで弱く無かったですね(笑)。破棄は単純にデッキ圧縮なのでまずまず。捨て札は今のターンのメリット極小で弱い。プレイが強く、アクションや銀貨金貨を発動させると、例えば銀貨なら合わせて+3金ですし、それだけで6コスト金貨級の効果ということになる。

ということで、沢山買って使うと中々面白く、そして便利な効果という評価に変わりました。

Magnate(有力者)

  • コスト:5
  • タイプ:アクション
  • 効果:手札を公開し、財宝カードの分だけ+ドロー

マグナート。裕福な権力者。

金にモノを言わせてガッツリ持ってくるカード(笑)。

いやー、これどうなんだ。素で打って0~4ドロー。3ドローは4コスト鍛冶屋同等なので、結構分が悪いんじゃないだろうか。

輝くのは大量ドローして手札に財宝がたまった状態で打つとき。そういう時は一気に7ドローとかできて、デッキ引きキリも見えてくる。

なのだが、そういうエンジン系デッキ以外だと、ちょっと採用できないカードだと思いますね。

状況が限定的過ぎて個人的にはイマイチな評価。

プレイ前評価:★★☆☆☆

プレイ後評価:★☆☆☆☆

なにこれ。。。弱すぎる。新カードの5コストで唯一手が伸びないカード。

理由は書いた通りで、4コストの鍛冶屋や下手したらそれ以下の効果になる可能性があり、更に何も考えないとそうなることが多い。条件次第では輝くが条件が限定的過ぎて弱い。

Warchest(軍用金)

  • コスト:5
  • タイプ:財宝
  • 効果:あなたの隣のプレイヤーはカードを1枚指定する。このターンWarchestによって指定されていない5コストまでのカード1枚を獲得する。

ウォーチェスト。軍資金。

5コスト以下のカードを獲得できるが、指定されていないものまで。

拡張「同盟」で登場する「沈没船の財宝」カードは、場にプレイされていない5コストカード1枚獲得でしたが、かなり使い勝手のよく使っていて楽しいカードでした。

ドミニオンは5コストカードが非常に強力な設計になっているので、その5コストを財宝カード1枚でGET出来るのは、楽しいし、強いです。

このカードは他プレイヤー指定なので、不思議なインタラクションが生まれそう。上手い人なら終盤は公領指定するでしょうし、序盤はキーとなる5コストカードを指定するでしょう。

サプライにも依りますが、5コストカードがそこまでないサプライなら、序盤はアクションを1枚指定されるだけで大分厳しくなりそうです。このカードでも5コスト既に1枚あるわけですしね。

なので「沈没船の財宝」と比較するとそこまで強いカードではない印象です。

プレイ前評価:★★★☆☆

プレイ後評価:★★★☆☆

繁栄拡張を入れると高コストカードが多いため、相対的に5コスト獲得の価値が下がってしまっている印象。というのもありサプライ次第では大して輝かないカードになっている。

終盤は公領を獲得しに行けるが、他プレイヤーの指定でNGになることもあれば、そもそも植民地がサプライにある場合は公領の3点が霞んで見えることも多く、やはり相対的に弱くなってしまっている。

ドミニオン拡張繁栄の第二版で削除されるカード

ドミニオン繁栄の第二版で削除されるカードをレビューしていきます。

本当であれば事前に予想したかったのですが、カード発表されてしまっているので、それを見つつになります。

海辺第二版予想はビックリするほど当たらなかったのですが、ドミニオン繁栄の第二版は「あーやっぱりね!」っていう感じのノリで行きたいと思います(笑)。

ただ、繁栄はぱっと見て、結構納得感のある感じだと思いますね。

借金

3コスト1金でめくって最初に出た財宝カードを削除するか、捨てるかを選択できる財宝カード。

まあ、このカードは繁栄初版から使い方が良くわからんカードの筆頭でした。過去色々と考察した結果、どう頑張ってもイマイチという結論です。ということでもしドミニオン繁栄の第二版の削除カードを事前予想していたら削除予想の筆頭だったでしょう。

用途としては、アクション消費が無い銅貨圧縮というところですが、これ自体1金の銅貨ですし、銅貨以外が出るとイマイチ。

不要な山札を捨てる、というサブ効果がありますが、これを活用するにはかなり状況が限定的で使えないという結論になりました。

交易路

+1購入。手札から財宝を破棄する。これまでに破棄された種類の財宝カード1つにつき+1金。という3コストアクション。

破棄用アクションで終盤には+3金とか+4金にもなって、それなりに便利。

ただ、手札破棄は強制なので後半になるにつれどんどん使いづらくなっていく。

ただ、今どれだけ破棄したかをチェックするための専用トークンが必要。海辺もそうですがコストの関係か専用トークン必要系カードは軒並み削除になってます(笑)。

護符

4以下の勝利点以外のカードを獲得したら、もう1個オマケでもらえる、という凄い繁栄らしい特殊財宝カード。

これを2枚出しておくと、4コスト以外のカードが凄い勢いで減っていく。

それなりに好きなカードでしたが、4コスト以下のカードは、2枚貰っても仕方ないものが多かったので、削除やむ無しか。もう1つの4コストカードでアクション購入を2コスト減らす「石切り場」は残りました。どっちが強いかといわれると間違いなく「石切り場」でしたね。

逆にエンジン系の村鍛冶屋アクション連打デッキにとっては、コンボパーツを沢山拾ってこれて強いので、強さ弱さがはっきりばらつくカードという感じでしょうか。

繁栄らしい良いカードだと思いますが、削除されると聞いても特に違和感のないカードという感じでした。

禁制品

3金1購入だが隣の人が指定したカードが購入できなくなる5コスト財宝カード

1金安い金貨という感じ。

強いですが、終盤は兎に角、属州や植民地など最高コスト勝利点を指定されることが多く、下手に使ってしまうと何も購入できなくなってしまう諸刃の剣。

「属州」「白金貨」「属州」「植民地」あたりを無難に指定するだけの運ゲームになるので、イマイチ面白みがなく削除ということでしょうか。

会計所

捨て札の銅貨の数だけ+金という面白い効果の5コストアクション。

過去の陰謀の第二版などで「同細工師」など「銅貨」デッキを意識するカードは軒並み削除になっており、このカードも流れのままに削除されることに。

強いかといわれるとぶっちゃけ弱いアクションなのですが、使いこなしがいはあって個人的には好き。ただ削除されるということに関しては特に驚きはない感じです。

この「会計所」と「錬金術」に登場する「ゴーレム」と一緒に使うと、「ゴーレム発動毎に属州が買える」というコンボデッキを作ることが出来ます。ゴーレムが全ての山札をサーチして、会計所以外の全カードを捨て札にしてくれるからですね。

このコンボデッキは「会計所」以外では組めないのですが、こういうのも第二版では見れなくなりますね。

玉璽

2金で獲得したカードをデッキトップに置くことが出来る5コスト特殊財宝カード。

これも個人的には好きなカードですが、強いか弱いかで言うと弱い方に入るカードでしょう。

後の拡張で、獲得カードを自分の山札に即置く系の効果は低コスト帯でも沢山出ています。なのでこのカードの効果は5コストに求められているカードパワーはない感じがします。銀貨が3コストなので、山札に置く効果に2コスト分の価値があるか・・・ということでしょうね。

ドミニオンは購入したカードが手札にくることを楽しみにするゲームなので、そういう意味でドミニオンの本質には合っているカードだと思います。

投機

1金で財宝カードをサーチしてその分+金という特殊財宝カード。

ドミニオン基本セットの初版に登場した「冒険家」の財宝バージョンみたいなカード。

銀貨以上がヒットすれば御の字、銅貨ヒットで銀貨相当なので弱い、金貨以上ヒットで強力という感じ。ドミニオンは大体銀貨金貨は合わせて7枚も買わないうちにゲームが終わってしまうので、そう考えると初期銅貨を引く可能性の方が高いということになります。

また銅貨を圧縮すると、いい財宝カードにヒットしやすくなるように見えますが、そうなるとデッキは圧縮されているので、そもそもこのカードで頑張ってサーチする意義もあまりに無くなります。

ということでそこまで強いカードではなく、削除という感じでしょうか。

ちなみに「冒険家」のイラストレーターって、最近クラウドファンディングで話題の「スリーピングゴッズ」の作者さんです。また、基本セットの「密偵」のイラストレーターは「アンドールの伝説」の作者です。

こう見ると基本セットから削除されたイラストレーターさんは、ボードゲームデザイナーとして大成することが多いのかもしれません(笑)

香具師

+2金から、呪いと銅貨を発射する強烈な5コストアタックアクション。一応手札に呪いがあれば捨てることでセーフになる。

全拡張のアタックを見ても、かなり強烈な部類のアタックカードで、呪いに加えて銅貨を押し付けるというとんでもない効果。

場を支配する系のカードで、このカードが場にあったら、私は取り合えず購入を検討しますね。

呪いアタックは当然強いのですが、銅貨アタックというカードは結構珍しいですね。

これは流石に強すぎたために削除という流れでしょうか。先ほど紹介した通り、代わりに嫌らしさを軽減しつつ自分への効果を上乗せした「ペテン師」が登場します(笑)。

ならず者

+1購入+2金、相手は手札3枚にする、1購入当たり+1VPトークンの6コストカード。

天下無双のならず者が遂に削除されました。

ドミニオンにおいて戦略級の強さを誇るパワーカードで、ズル過ぎて削除やむ無しという感じ。慣れたプレイヤーがこれを使うことで色々と悪さできるようになっています。

素の強さだけで4コストの強力なアタック「民兵」以上の強さを誇ります。これだけで悪くない。

更に+VPトークンが問題児で、序盤に買って何気なく使っていくだけで、山盛りのVPトークンが得られるほか、高圧縮して毎ターン連打するだけで凄いことになりますし、2枚使用してからの購入連打とかも凄いことになります。

デッキ圧迫せずに毎ターン+6VPとか得られるインチキカードで、皆が皆こぞって購入するので、流石にBANやむ無しといったところ。

あとがき

以上、ドミニオン繁栄第二版で追加削除されるカードのレビューでした。

全体的に見て、あまり強くなかったカードを、似たような効果を持ちつつ別のカードの変更したものが多いです。

また、VPで大暴れする系カードは効果を軽減して、VPはほどほどの強さになるように調整されています。

海辺第二版の調整は元々丁度良いバランスだったのもあり、無理やり感あるものもありましたが、繁栄の調整はそれなりに妥当で納得感のあるものが多かったですね。

繁栄第二版の発売が楽しみですね。

>> BGGの繁栄第二版紹介ページはこちら

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2 COMMENTS

炎嵐

ドミニオンは、日本語版は全部買っていた(+一番最初のドイツ語版)のですが、いろいろ大変なので、二版は買わないようにしました。でもカードを見せられると欲しくなりますね。見るじゃなかった(笑)

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TEENO

何とドイツ語版から買っていたのですね。。。
今から買うなら第二版でしょうけど、初版持っていると中々手が出しづらいですよね。
第二版は何れも楽しいですが、繁栄第二版もしっかり楽しいですよ(笑)

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