>> おすすめボードゲームはこちら

【ドミニオン】全拡張の紹介と初心者にもおすすめな購入順の紹介

ドミニオンの全拡張の紹介と、おすすめな購入順の紹介です。

<ステマ規制法へのぼどろぐの対応>

本記事は、ぼどろぐが独自に作成していますが、記事ではECサイトやメーカー等から送客手数料を受領する場合があります。

メーカー等からの依頼やサンプル貸与により記事を作成する場合がありますが、コンテンツの内容やランキングへは一切関与していません。

詳細は本ブログのプライバシーポリシーをご参照ください。

この記事では、非常に面白いおすすめなデッキ構築型のボードゲームの名作「ドミニオン」の全拡張を紹介します。また、それぞれの拡張について個人的におすすめな購入順を紹介していきます。

ドミニオンは非常に面白い定番ボードゲームの1つなのですが、最初の基本セットが2008年に発売されてから既に10年以上が経っており、拡張も毎年のようにかなり大量に出てきています。そのため、ドミニオンに興味を持ったは良いけど、一体どの拡張から買えば良いかがわからない、という人は結構多いと思います。

私は幸いドミニオン基本セット日本語版の発売当時2009年からドミニオンをプレイしているので、新しい拡張が出るたびに購入していたので悩む余地もなかったのですが、今からドミニオンを始めるという方はそうはいきません。

そこで、ドミニオンのどの拡張を購入するべきか悩んでいる初心者のため、また、ある程度ドミニオンを遊んでいる中級者以上の方にも参考になるように、現在発売されているドミニオンの全ての拡張との紹介と、実際に私が全拡張をプレイして感じた、ドミニオン拡張のおすすめな購入順を紹介していきます。

こんな人におすすめの記事です。
  • ドミニオンの全拡張の特徴が知りたい
  • ドミニオンのおすすめの購入順番を知りたい

ドミニオンの全拡張の特徴の紹介

まずは、ドミニオンで発売されている全拡張の特徴を紹介していきます。

2024年1月時点で16個の拡張セットと5個のリバイズド版(第二版)の拡張セットが出ています。

これはかなり凄いことで、これだけ沢山の拡張が出ているボードゲームは、世界的に見てもドミニオンの他にはほぼありません。拡張がこれだけでているということだけで、如何にこのドミニオンが人気のあるヒット作品であるかがわかるでしょう。

また海外で発売されている拡張セットは、今のところ全てホビージャパンさんより日本語化されており、如何に日本でも売れている作品かがわかると思います。

ちなみにリバイズド版(第二版)は第一版からバランスが調整されて収録カードが入れ替わったバージョンの拡張セットです。基本的に同じ拡張を購入するならリバイズド版一択です。

ちなみに、ドミニオンは2008年に英語版から世に登場し瞬く間に世界中で大ヒット。「デッキ構築型」という当時非常に珍しいシステムを世に広めました。その翌年の2009年にホビージャパンさんより日本語版が発売されています。

私はそのドミニオンが発売された2009年当初から購入して、基本セットや各種拡張を遊び続けているので、拡張のお勧め度合いに関しては、それなりに妥当な内容になっていると思います

ドミニオン:基本セット

最初に紹介するのは、ドミニオンの基本セットです。ドミニオンの伝説はここから始まりました。

ドミニオンは基本セットが2008年に発売されて以来、世界的に爆発的なヒットを続けている名作中の名作です。15年以上経っても未だに毎年拡張が出続けているのがその凄さを物語っています。

真っ先に買って遊ぶべきなのがこの基本セットで、ドミニオンが気になる方は、まずはこの基本セットを遊んでみて、更にこのセットに収録されている全てのカードを遊んでみることをおすすめします。何故このドミニオンというボードゲームがここまで評価されているか、すぐにわかることでしょう。

基本セットという名前だけあって、非常にシンプルな効果のカードが目白押しです。このシンプルでわかりやすくどんな層でも楽しめると思います。

市場に並んだカードを買ってその場でデッキを作成していく「デッキ構築」というボードゲームの新システムを世の中に送り出したのはこのドミニオンで、これ以降様々なボードゲームに「デッキ構築」という要素が搭載されることになります。ドミニオン発売当時はあまりにも画期的なシステムだったために、ドミニオン亜種のようなデッキ構築型のボードゲームが沢山登場しました。ただ、ドミニオンほどの完成度の高い作品は出てこず、元祖デッキ構築のドミニオンの地位は今なお揺るがずといったところです。

もし万が一ドミニオン基本セットが愉しめなかったとしたら、他の拡張を入れて急に楽しめるようになるものではないので、「デッキ構築」というシステムが合わなかったと考えるしかないでしょう。ただし、私は発売当時、10人以上に紹介して全員が大絶賛していたゲームで、このゲームが嫌いな人いないんじゃないかなと思っています。

2009年に日本語版のドミニオン基本セット第一版が発売されましたが、今は2017年に基本セット第二版という形でリニューアルして販売されています。

この第一版と第二版の違いは、第一版の他のカードに比べて弱かったパワー不足のアクションカードが大量に削除されています。その代わりに調整された強力なアクションカードが削除されたカード数以上収録されています。

拡張セットが10個出た後の基本セットの再調整ということなので当然バランスは第二版の方が良いです。

第二版で削除されたカードは、今残っていたとしてもまず使われないほど非常に弱いものばかりなので、今から遊ぶのであれば第二版一択です。

ドミニオン基本セットの特徴

  • 最初に買うべきセット
  • カードは何れも非常にシンプル
  • どの拡張にも混ぜられる
  • 財宝カードや勝利点カードはこのセットにしか入っていない
  • 第二版が出ているが、今から買うなら第二版一択

ドミニオン:基本カードセット

ドミニオン基本カードセットは、「ドミニオン基本セット」に収録されている基本カードのみが入ったカードセットです。

財宝3種「銅貨」「銀貨」「金貨」。勝利点3種「屋敷」「公領」「属州」。「呪い」。が収録されています。

また、拡張「繁栄」で採用されている「白金貨」「植民地」も入っています。

ドミニオンは、基本的には「基本セット」が無いと基本カードがないため遊べないのですが、「基本セット」が品薄だったり基本セットを出すのが面倒な場合は、この「基本カードセット」を使って遊ぶのをお勧めします。

カードの絵柄もリッチになっているのと、これと基本セットを合わせることで5,6人プレイも可能になるため、基本セットを持っている人にも普通におすすめのセットです。

アクションカードは1枚も入っていないため、これ単体では何も遊べないのは注意が必要です。

ドミニオン 基本カードセットの特徴

  • ドミニオンを遊ぶために必須の「基本カード」のみを収録したセット
  • 「基本セット」を使わずにドミニオンを遊ぶためには必須
  • 拡張「繁栄」のカード「白金貨」「植民地」も収録
  • 基本セットの基本カードより特徴的なデザイン。
  • 「基本カードセット」と「基本セット」と合わせると、ドミニオンが最大6人までプレイが可能。

ドミニオン拡張1:陰謀

ドミニオン最初の拡張はこの「ドミニオン:陰謀」です。

ややこしい追加ルールなどはない正統派な拡張なのですが、基本セットに比べるとアクションの内容が大幅に強化されて、凶悪なものが増えています

純粋にカードの文字数が多い使い方のやや難しいアクションが増えているので、ある程度ドミニオンに慣れてきたプレイヤーにお勧めの拡張です。

ドミニオンの基本セットは、実は銀貨や金貨など財宝カードだけを購入するいわゆる「財宝カード」プレイが強力で、下手なアクションを使うより、財宝カードを買った方が良いというバランスになっていました。

これを調整しようとしたのか、拡張1「陰謀」では、明らかに財宝カードよりも強力なアクションが大量に収録されています。その影響で、相対的に財宝カードの価値は下がって、アクションをより沢山使った人が強くなるようなアクションゲームになります。

また、プレイヤー同士のぶつかり合い、インタラクションが少なめだった基本セットに比べて、他のプレイヤーを妨害する系のカードもかなり増えました。なので、攻撃要素が大丈夫な方は良いのですが、妨害されるのが嫌いな場合は若干苦しさを感じるかもしれません。

この陰謀も、2010年に日本語版の第一版が発売されましたが、2018年にリニューアルして陰謀の第二版が出ています。これも基本セットのリニューアル同様に、弱かったカードが削除されて、カードバランスに調整が入っています。収録カードも1種類増えているので、今から陰謀を購入するなら第二版一択です。

爆破工作員のような名前だけ大層なへっぽこカードは残念ながら第二版でスタン落ちしています。

ドミニオン陰謀に収録されている極悪アタック3兄弟(詐欺師・拷問人・寵臣)など、アタックが好きな方は是非この拡張を試してみてください。

ドミニオン拡張:陰謀の特徴

  • 強力なアクションカードが目白押し
  • 極悪なアタックカードが目白押し(極悪アタック3兄弟収録)
  • 第二版が出ているが、今から買うなら第二版一択
  • 財宝や勝利点カードが第一版には入っていたが、第二版には入っていない。

ドミニオン拡張2:海辺

「ドミニオン:海辺」は、「陰謀」とは変わってオーソドックスタイプなアクションが増えた拡張です。

ドミニオン拡張を最初に買うなら、真っ先にこの拡張2「海辺」の購入をお勧めします。

「持続」という次のターンまで効果が持続する能力を持つカードが新たに増えました。

兎に角わかりやすい効果のモノが多いので、初めてドミニオンをプレイする人と遊ぶ場合でも基本セットで2,3回遊んだ後は、すぐに海辺を入れて遊ぶことが多いです。初心者にも非常におすすめな拡張です。

一部弱いカードも入っていますが、基本的にカードパワーは高いものが多く、拡張が10種類以上出ているドミニオンの歴史の中で、5コスト史上最強のカードもこの「海辺」に収録されています。

そんなバランスの良い海辺選手も2022年6月に遂に第二版となりました。元々バランスの良い拡張だったのでかなり意外なカードが削除され、新規でかなり強力なカード群が追加されることになっています。

個人的には海辺は初版のままでも十分良いと思いますが、これから海辺を遊ぶ人にとっては第二版一択でしょう。

第一版ならではの良いカードも沢山あるので、海辺に関しては第一版を求めるのも良い気がします。

ドミニオン拡張:海辺の特徴

  • 最もシンプルで最もおすすめな最初に購入するべき拡張
  • 2ターンに渡って効果が持続する「持続カード」が初登場
  • アクションカードは強力
ドミニオン海辺 第二版 ボードゲーム紹介と追加削除されるカードのレビュー

ドミニオン拡張3:錬金術

「ドミニオン:錬金術」は、ドミニオン初のミニ拡張です。カードの収録枚数が通常セットよりも少なくなっています。

「ポーション」という特殊4コスト財宝カードを使用することで購入可能なカードが特徴です。

ポーションで購入可能なカードは非常に強力なものが多く、「研究所」の効果を毎ターン発動できる「錬金術師」や手番を失わずに呪いをばら撒ける「使い魔」など、これまでのドミニオンをやってきたプレイヤーなら笑っちゃうレベルでインチキとも思えるものばかりです。

ずっと俺のターンできるようなカードも入っており、サプライ次第ですが、結果プレイ時間が長くなる傾向にあります。

この「錬金術」拡張は単体での販売は既に終わっており、今は同じミニ拡張である「収穫祭」とセットになったデュアルセット拡張が販売されています。今から購入するのであれば、特に理由が無ければデュアルセットを購入するのが良いでしょう。

私が持っているのは単体のミニ拡張ですが、収録枚数が少ないため物足りず。ミニ拡張は、デュアルセット版を購入した方が確実に良いです。

ドミニオン拡張:錬金術の特徴

  • 特殊財宝カード「ポーション」で購入可能な特殊カードが登場
  • ポーション系カードは何れもチート級に強力
  • 収録枚数が少ないミニ拡張。単体販売は絶版。
  • 現在は、ミニ拡張「収穫祭」と合わせた、デュアルセットのみ発売中。

ドミニオン拡張4:繁栄

「ドミニオン:繁栄」は、繁栄の名前の通り、ドミニオンの基本ルールを比較的大きく、インフレ方向に変更する拡張です。

8勝利点「属州」よりも高得点な11勝利点の「植民地」と、3金を生み出す「金貨」よりも高価な5金を生み出す財宝カード「白金貨」が登場します。これにより基本のドミニオンのスケールが1ランクアップします。

ゲーム終了条件も植民地切れが追加になり、属州や金貨を買うだけでは勝てないためこれまでのカードの価値も自ずと変わってきます。

また、1勝利点代わりになるVPトークンが初登場します。特定のカードを使うだけで(デッキを圧迫せずに)+1VPになる、とかそういう効果ですね。

ドミニオン初の7コストカードも3枚収録されています。

全体的にインフレ気味になる拡張で、アクション効果を3倍するカードから、更に同じ3倍にするカードを使って、そこから12枚ドローして…のような尋常じゃない凶悪なプレイが出来るため、1ターンに50勝利点以上稼ぐようなことも平気で起きます(笑)。

「植民地」と「白金貨」のカードパワーは是非実際に使って感じてみて欲しいところです。

個人的には好きな拡張ですが「繁栄」は楽しめなかった知り合いも多く、好き嫌いが分かれる拡張だと思います。凄いインフレプレイしている方は楽しいですが、それの終了を横目で待っている人は確かにやや萎えるかもしれません(笑)。初心者にはややお勧めしづらい拡張だと思いますね。

繁栄も第二版が発売になりました。強力なカードや弱かったカードが削除されて、バランスの良い強カードを出してきた感じになっています。かなり良調整をしてきた印象です。

ドミニオン拡張:繁栄の特徴

  • ドミニオンのスケールをワンランク上げる「白金貨」と「植民地」を収録。
  • ドミニオン初の7コストカードの登場
  • ダイナミックで大味
  • 特殊効果の付いた財宝カード初登場

ドミニオン拡張「繁栄」の第二版。追加削除される全カードのレビュー

ドミニオン拡張5:収穫祭

「ドミニオン:収穫祭」は、ドミニオンミニ拡張の第二弾です。

手札のカードの被りが無いと強化される、いわゆるハイランダー系のカードが多数収録されています。

特定条件で獲得可能な、1枚きりの5種類の超強力な番外特殊カードが入っているのも特徴です。番外に特定条件で登場する特殊カードを用意しておく、というのは最新拡張では山のように出てきますが、何気に登場したのはこの収穫祭が初です。

カードのルールは比較的シンプルでプレイしやすいものが多いので、ミニ拡張3つの中では最もお勧めな拡張です。収録枚数が少ないミニ拡張になってしまったのは、ハイランダーというコンセプトを活かせるカードアイデアがあまりなかったということでしょうか。

「収穫祭」はそれ単品での発売は終了しており、「錬金術」とセットになったデュアルセット拡張が出ています。内容はどう考えてもデュアルセットの方がお得なので、特にこだわりが無ければデュアルセットを買うのが良いでしょう。

個人的には素直なルールで面白くて好きな拡張セットの1つです。

ドミニオン拡張:収穫祭の特徴

  • 手札の異なるカード、多様性によってパワーが増すカードが多数登場
  • 1枚しか存在しない強力な褒章カードが登場
  • 3つのミニ拡張の中では最もバランスが良い拡張
  • 収録枚数が少ないミニ拡張。単体販売は絶版。
  • 現在は、ミニ拡張「錬金術」と合わせた、デュアルセットのみ発売中。

ドミニオン拡張6:異郷

「ドミニオン:異郷」は、かなりシンプル目な拡張でわかりやすく、海辺と並んで初心者におすすめの拡張です。

アタックカードの収録枚数も多くはなく、他のプレイヤーとのインタラクションは少な目です。

購入時にのみ発動する効果を持ったアクションが多数収録されています。購入時に一度きりしか発動しない効果なので、上手く使えるかはプレイヤー次第という感じ。私は正直そこまで上手く使えないですね。

全拡張の中では導入優先度は高い拡張ですが、過去かなり品切れになりやすい拡張なので、持っていない方は買えるうちに入手しておくことをおすすめします。

異郷も第二版が発売されています

この拡張の最大の特徴である「購入時の一度だけの即時効果」がやはりイマイチ弱かったためか、第二版では即時効果を持つカードが大きく削除・変更されています。削除だけではなく破棄時にも効果を持たせるなど、暗黒時代で追加された特徴を併せ持つカードも増えました。

強すぎる効果を持っていたカードが削除されるなど、弱いカード以外にもテコ入れが入っています。

元々バランスが良かった異郷ですが、第二版で調整されて更にバランスが良くなりました。

ドミニオン拡張:異郷の特徴

  • 比較的シンプルな能力のカードが多く、おすすめ度と購入優先度は高い拡張
  • 購入時に1度だけ発動する即時効果を持つカードが初登場
  • リアクション+財宝など、かなり特徴的なタイプのカードが初登場
ドミニオン異郷の第二版 追加・削除される全カードのレビュー

ドミニオン拡張7:暗黒時代

「ドミニオン:暗黒時代」は、暗黒時代の名前の通り、カードのイラストも効果も諸々がダークな拡張。

ドミニオン初の大拡張で、500枚近いカードが収録されています。それで値段は他の拡張と大して変わらないのでそう考えるとかなりお得な拡張です。

この辺の拡張から、徐々にドミニオンの基本的なルールに大きくテコ入れしようとし始めている感があり、中々変わったルールを収録しています。ただ、最新拡張に比べると、まだそこまでドミニオンのゲーム性を大きく変えるような要素はありません。

カード効果や特殊ルールが重めに調整されているため、初心者にはお勧めしづらいのですが、何度も遊んで慣れてくることでドンドン楽しくなってくるタイプのスルメゲー拡張で海外でもかなり評価は高いです。一見すると使い方が難しいカードが多いのですが、工夫することで輝くカードだらけで、使い方の試行錯誤が楽しめます。

ということで、中級者以降にはかなりお勧めです。試行錯誤を楽しむために何度も何度もプレイしましょう。

第二版が出ていないのは残すところミニ拡張「ギルド」と、この暗黒時代のみとなりました。果たして第二版は出るのでしょうか。

ドミニオン拡張:暗黒時代の特徴

  • シリーズ初の大拡張で、慣れると非常に面白いスルメゲー
  • 初期手札の「屋敷」の入れ替える1コストカード登場
  • 1回だけ使用可能な特殊金貨が登場
  • 使うと進化する特殊アクションカードが登場
  • 呪いよりは強いが、銅貨よりは弱い、デッキ圧迫用カードが登場
  • 破棄時に発動する効果を持つカードが登場

ドミニオン拡張8:ギルド

「ドミニオン:ギルド」は、ミニ拡張第3弾ですが、変わった効果のカードが多く、他の拡張と比べるとそこまで頑張って入手するほどでもない感じの拡張です。

大きく2つの新要素が入っています。

1つ目が+1金の代わりに使用可能なコイントークンルール。コイントークンを得ることが可能なカードが多数登場します。プラスマイナス1金の調整が容易になるため、非常に強力なルールです。このゲームは1金の差は結構大きく、7金しかないときでもコイントークンで8金にして属州が簡単に手に入ります。4金しかない時も強力な5コストカードに手が届きます。2コイン貯めて、6金+2コインで属州獲得なんて言う使い方も可能。兎に角強力です。

2つ目が購入時にオーバーコストを支払うことで、追加の効果を発動させられるカード。こちらは発想は面白いのですが使いこなすのはかなり難しいルール。例えば、手元に5金あったとして、3コストのカード1枚とオーバーコスト2を払うべきか、5コストのカード1枚買うべきか、という感じ。後に出てくる拡張のイベントカードのように一度きりの効果を買うという行動になるのですが、ドミニオンではあまり強くない印象です。

ちなみに、ドミニオンの製作者ドナルド・ヴァッカリーノさんによれば、ドミニオン開発初期の構想にあった最後の拡張がこのギルドになります。ギルドの発売当時は、これがドミニオンの最後の拡張になると宣言されていました。

ドミニオン拡張:ギルドの特徴

  • +1金代わりに使えるコイントークンが登場
  • 購入時にオーバーコストを支払うと、特殊効果を発動するカードが登場
  • 収録枚数の少ないミニ拡張
  • 海外では他のミニ拡張とのデュアルセットが出ているが、日本語版はミニ拡張しか出ていない。
  • ドミニオンの当初の構想に合った最後の拡張

ドミニオン拡張9:冒険

ギルドが最後の拡張と宣言されていたにも関わらず、うっかり出てしまった拡張「ドミニオン:冒険」。新拡張を待ち望んでいたファンは世界中にいたでしょうし、メーカーとしてもここまでのメガヒットシリーズで続編を出さない理由もなかったのでしょう。

しかし、満を持して登場したこの「冒険」では、基本ルールに非常に大きな変更が入るルールが追加されています。また、暗黒時代同様に収録カード枚数が多い大拡張になります。

新要素により、かなり基本セットとのプレイ感に違いが出る拡張になっています。ドミニオンは経験者なら大体の拡張は遊べばカードの使い方が何となくわかると思いますが、この冒険はそういう経験者でも首をかしげるようなルールやカードが多いです。

また、海辺で登場した「持続」効果のカードなど、過去拡張の特殊ルールも当たり前のように出てきます。そのため間違っても初心者にはお勧めできません。間違いなく上級者向けの拡張です。

このように「冒険」からドミニオンシリーズの第二部という感じで、拡張コンセプトが大きく変更されています。

このような理由からホビージャパンさんも増版を抑え気味なのか、若干プレ値気味になっています。個人的にはあまりお勧めはしませんが、気になる方は入手してみるのが良いでしょう。

ドミニオン拡張:冒険の特徴

  • 「イベントカード」:カードではなく1度きりの効果を買うルール
  • 「リザーブカード」:効果を将来に向けて効果をストックできるアクション
  • 「トラベラーアクションカード」:使う度に最大4段階進化するカード
  • 「永続トークン」:特定の種類のカードに「+アクション」「+ドロー」などの効果を半永続的に付与するトークン
  • かなり特徴的な特殊ルールを4つ追加したスピンオフ的な拡張
  • 特殊ルールが増えて複雑度が増し、ドミニオンの基本的な面白さとは、ややベクトルが変わっている
  • 以降の拡張で再録されたのは「イベント」だけで、それ以外のルールは「冒険」以外の拡張では登場しない

ドミニオン拡張10:帝国

「ドミニオン:帝国」は、大型拡張の第三弾です。

「冒険」以上にかなり多くの特殊ルールが追加された意欲作になっています。冒険以上に更にごちゃごちゃしてわかりづらい拡張。

どのルールもかなり強烈なルールなのですが、中でも「ランドマーク」のルールは「デッキが16枚を超えたら1枚に付きマイナス1勝利点」とか「カードを破棄する度に1勝利点」など、ドミニオンのプレイ全体の方針に大きく影響するルールになっています。

これを無視して通常のドミニオンとしてプレイすると、強烈な得点差がついてしまいます。

どう感じるかは人それぞれだと思いますが、個人的にはシンプルで誰でも楽しめるドミニオンの良さがなくなっていて、勝つために別の角度で考えないといけなくなり、ややお勧め度が低めの拡張です。

その分運より実力重視になっており、間違いなく上級者向けの拡張です。

ドミニオン拡張:帝国の特徴

  • 「ランドマーク」:勝利点に影響する全員共通の特殊ルールが追加される
  • 「集合ルール」:プレイヤー全体で同じ状態を共有するアクション
  • 「借金ルール」:支払いを先延ばしにして獲得できるカード
  • 「分割カード」:サプライの前半5枚と後半5枚が別のカードになっているカード
  • 「城カード」:8枚のサプライ全てがユニークな特殊勝利点
  • 「イベントカード」:冒険で登場したものと同じで、一度きりの効果を買うルール。
  • かなり特徴的な特殊ルールを6つ追加した、スピンオフ的な拡張その2
  • 実力が更に強く反映される、上級者向けの拡張
  • 通常のドミニオンと比べて、大きくプレイ感が変わるため、初心者にはあまりおすすめしない。

ドミニオン拡張11:夜想曲

「ドミニオン:夜想曲」は、大拡張第4弾で、相変わらず新ルールが目白押しの拡張。

新ルールは多いのですが、この拡張はあくまでもドミニオンのベースはベースとして、ドミニオンの基本的名面白さは損なわずに追加されている要素が多いです。基本セットの遊び方がわかっているのであれば、迷うことなくどういうプレイをするべきかわかると思います。

例えば、「夜カード」はアクションフェイズ後に夜フェイズが追加されるという変わったルール追加ですが、これは手札に来たら必ず使用可能なアクションのようなもので、アクションを沢山使用して楽しむというドミニオンの本質にマッチしているルールでかなりお勧めです。

他のルールも全て面白く、かなりお勧めの拡張の1つです。

ドミニオン拡張:夜想曲の特徴

  • 「夜カード」:アクションフェイズの後の夜フェイズにのみ使用可能な夜カード登場
  • 「家宝カード」:初期デッキの銅貨1枚と入れ替える特殊カード
  • 「幸運能力」:12種類からランダムで良い効果が発動する
  • 「不幸能力」:12種類からランダムで悪い効果が発動する
  • 大拡張ながらドミニオンの基本的な面白さに忠実な拡張
  • 手札に来たら必ず使える「夜カード」が面白い
  • ランダム効果の「幸運・不幸能力」が面白い
  • ゲームにミニ要素を与えてくれる「家宝カード」が面白い

ドミニオン拡張12:ルネサンス

「ドミニオン:ルネサンス」は、中拡張寄りの大拡張。

製作者が原点回帰を狙ったのか、公式の発表通りに非常にシンプルで軽めなルールが目白押し

ギルドで登場した「コイントークン」ルールを再録。相変わらず強力で面白い。新ルール「村人トークン」はアクションをじゃんじゃん使わせてくれる。

特にプロジェクトルールは、「毎ターン強制的に手札1枚破棄」とか「毎ターンの最初のアクションは2倍になる」など、戦略級の効果が目白押し。イベントと違って常に発動し続けるのが使い方がわかりやすく強く面白いですね。

シンプルさが非常に心地よく、かなりおすすめな拡張です。

ドミニオン拡張:ルネサンスの特徴

  • 「コイントークン」:+1金として使えるトークン。拡張「ギルド」の採録。
  • 「村人トークン」:+1アクションとして使えるトークン
  • 「アーティファクト」:場に1つしか存在せず、プレイヤー間で奪い合う強力な半永続効果。
  • 「プロジェクト」:一度購入したら永続的に発動し続ける効果。
  • 公式公認の比較的わかりやすくシンプルで穏やかな拡張
  • 変に尖ったカードは少な目だが、プロジェクトカードなどでしっかり特徴のある良拡張。
  • わかりやすく楽しめる拡張が欲しい人におすすめ。

ドミニオン拡張13:移動動物園

「ドミニオン:移動動物園」は、2021年に発売された収録枚数は400枚の大拡張です。

アクション効果を別の効果に置き換えても良いという「習性ルール」や「破棄と獲得の中間」である「追放ルール」が特徴

動物園の名前の通り、動物に関連する新カードや新ルールを対数収録。

個人的にはお勧めの拡張なのですが、世間一般的な評価はそこまでなのか、値段がやや下がり気味。

習性ルールによるアクションの上書きなどは、確かにわかりづらく感じるかもしれません。複雑度は高めの拡張だと思います。

ドミニオン拡張:移動動物園の特徴

  • 「馬カード」:1度きりの「研究所」。
  • 「習性カード」:アクションの効果を習性カードの効果で上書きが可能
  • 「追放ルール」:カードの追放と回収が可能。「破棄」と「獲得」の中間のような能力。
  • 「イベントカード」:1度切りの効果を買うルール。冒険や帝国に登場したルールと同じ。
  • 動物をテーマにした能力が多数採用された拡張で、比較的難易度は高め。
  • 研究所が楽しいゲームなので、馬ルールはシンプルに楽しくて良い
  • 最大の特徴である「習性ルール」は、使いこなせば強力な反面、わかりづらいのがやや残念

ドミニオン拡張14:同盟

「ドミニオン:同盟」は、2022年5月末に日本語版が発売された大拡張。

新ルールはいくつありますが、何れもそこまで複雑ではなく取っつきやすい拡張です。

本拡張最大の特徴である「同盟」ルールも、帝国のランドマークやルネサンスのプロジェクトのように、使わないと勝てない必須級のものではないのですが、上手く同盟カードを使うことでゲームが有利に進められる(こともある)ルールとなっています。

全体的に暴れるタイプの効果のカードが多く、ダイナミックに派手なプレイになること間違いなしです。

アクションカードを連発できるようなカードがあったり、追加ターンを得られたり、5枚引いて6枚捨てる、みたいなカードも登場します。

ダイナミックではあるが、他の拡張のカードと比べて強いというわけではなく、上手く調整されています。

「分割カード」は、拡張「帝国」で登場したカードでサプライの1山の構成が違うカードになります。同盟で登場する分割カードは、4種類4枚ずつ計16枚でサプライが構成されます。

タイミングによって買えるカードが違うということですね。更にそれが6セットも入っており、セットによって特徴が異なります。カード同士が何れもシナジーがあるようにできており、相乗効果のあるインチキカード多め。使いこなしがいのある面白いルールになっています。。

「同盟カード」は、同盟用のトークンを獲得するカードを使用して、そのトークンを消費することで、何らかの効果を発動させることのできるルールです。同盟カードによっては、例えばトークン3つ消費したら呪いを打てる、とか、トークン5つ消費したら追加の1ターンを得る、とか、同盟カードによって効果は様々で、かなりのバリエーションになります。

総合的におすすめの拡張の1つです。

ドミニオン拡張:同盟の特徴

  • 全体的にダイナミックな効果のカードが多い
  • 分割カード:帝国の分割カードルールが再登場。1山4種類16枚の分割カードが6セット入っています
  • 同盟カード:同盟用トークンを貯めて消費することで、同盟カードの効果を発動できるようになります。
ドミニオンの拡張「同盟」はどういうボードゲームか?ルール紹介とレビュー

ドミニオン拡張15:略奪

「ドミニオン:略奪」は、2023年3月に発売された、中拡張寄りの大拡張。

いつも通り大量の王国カードに特殊ルールが追加されている拡張になっています。

海辺を意識した持続系が多い拡張で、ルールはやや複雑目になっており、若干難易度の高い拡張です。

「戦利品」ルールでは、強力な財宝カード「戦利品」を獲得するためのアクションが登場します。「戦利品」獲得時は、戦利品の山からランダムに1枚獲得します。15種類様々な能力を持った戦利品から1つ獲得することになります。

「戦利品」は、何れも金貨より強力な7コスト相当の価値を持った能力で、その能力にワクワクできる素敵なルールです。

「特性ルール」は全プレイヤー共通で、ゲームスタート時に王国カードに全員共通の特殊なルールを追加するルールです。例えば「安い」という特性を付与された王国カードは1金安く買えるようになります。

特性と王国カードの組み合わせ次第ではゲームが壊れる可能性もあり、かなり危険な匂いのする追加ルールになっています(笑)。

全体的に持続系カードが多いのですが、海辺と違って特定条件で発動する持続などが登場。そのため若干シンプルとは言い難い能力を持ったものが多いですね。

処理も間違えやすいので中級者以上向けの拡張でしょう。

ドミニオン拡張:略奪の特徴

  • 15種類からランダムで獲得される7コスト相当の財宝カード「戦利品」
  • 王国カードに特殊能力を付与する「特性ルール」
  • 久しぶりに登場。一度きりの効果を購入する「イベントルール」
  • 持続系能力のオンパレードになっている拡張で、全体的にやや複雑気味の難易度の高めの拡張

ドミニオン「略奪(Plunder)」:通常効果のカードレビュー

ドミニオン全拡張の初心者にもおすすめの購入順の紹介

ここからは、これらドミニオン全拡張の個人的なおすすめな購入順番を紹介します。

初心者向きおすすめ購入順として書いていますが、普通にドミニオンに慣れてきた中級者以上の方にもお勧めできる購入順だと思っています。

身もふたもない話をすると、ドミニオンは面白すぎるので余裕があれば全ての拡張を買えば良いと思うのですが、時間やお金の都合でそうもいかない人も多いと思うので、あえて順番をつけて書いていきます。

まずは全拡張セットの個別の評価を5段階で。

ちなみに冒険以降のドミニオンは、大きく特殊ルールが入っているため、ギルドまでの拡張を第一世代、冒険以降の拡張を第二世代としてあえて分けて評価していきます。

第一世代ドミニオン評価

基本セットからギルドまでの全ての拡張セットの評価です。

基本セット★★★★★
陰謀★★★☆☆
海辺★★★★★
錬金術★★☆☆☆
繁栄★★★☆☆
収穫祭★★★☆☆
異郷★★★★☆
暗黒時代★★★☆☆
ギルド★★☆☆☆
(錬金術&収穫祭)★★★☆☆

第二世代ドミニオン評価

「冒険」から最新拡張「移動動物園」までの全ての拡張セットの評価です。

セット名評価
冒険★★☆☆☆
帝国★★☆☆☆
夜想曲★★★★☆
ルネサンス★★★★☆
移動動物園★★★☆☆
同盟★★★★★
略奪★★★☆☆

各拡張に対して個人的に評価を付けるとしたらこんな感じです。

第一世代ドミニオンおすすめ購入順

ドミニオンの各種拡張はどれも良い拡張ですが、あえて購入順序を付けてみますと、こんな感じになります。もし過去の初心者の私にアドバイスをするのであれば、この順番で買うのをおすすめしていると思います。

①基本セット:言わずもがな。ドミニオン基本セットは真っ先に買うべきです。楽しすぎるドミニオンの世界が待っています。99%の人は楽しめると思いますが、万が一これで遊んで楽しめなければ、どんな拡張を入れて遊んでも恐らく楽しくありません。

②海辺:海辺は真っ先に購入するべき拡張です。シンプルでわかりやすい拡張なので、基本セットと一緒に買っても良い位です。もしドミニオンの拡張の購入で悩んでいるのであれば、何も考えずにこの海辺を購入しましょう。ドミニオン好きなら買って損したと思うことは一ミリも無いはずです。

③異郷:次におすすめなのはシンプルな拡張「異郷」です。こちらもかなりシンプルなカードが多く、アタック要素も少なめでまったりとした拡張で初心者にお勧めです。ただし「海辺」の方がシンプルなので先に買うなら「海辺」がおすすめです。

④繁栄:ここまでくれば大分慣れてきていると思うので、ぼちぼちこの「繁栄」で遊ぶのが良いでしょう。財宝も勝利点もワンサイズ大きな、ダイナミックで新鮮なドミニオンのルールが楽しめます。ドミニオンに慣れないうちにやって、やれることが多すぎて良くわからず楽しめない人を見てきたので注意。

⑤陰謀:第1拡張の陰謀ですが、個人的にはこの辺の購入優先度の印象。重いカードが多く厳しいアタックも多いため、初心者の内はもっとまったりした拡張をやった方が良いです。特殊ルールが必要なカードは一切入っていないので、基本的なカードセットを増やしたい場合は、もう少し早めに買っても良いかもしれません。

⑥錬金術&収穫祭:ミニ拡張×2セットは、特殊なルールと特殊な効果のカードが多いのですが、個々の拡張自体は良く出来ています。特に収穫祭はミニ拡張であることが勿体ないくらい良いカードが多くよくできています。

⑦暗黒時代:特殊ルールが目白押しでカードの効果も複雑となっており、初心者には全くお勧めできませんが、中級者以上が遊ぶと楽しさがわかるスルメゲーです。シリーズ初の大拡張なので、かなりボリュームがあってお得な拡張です。

⑧ギルド/錬金術/収穫祭:各種ミニ拡張は面白いですが、如何せんカードの収録枚数が少ないので、個別での購入優先度は低いです。第一世代最後の拡張「ギルド」は全ての拡張をコンプリートするために買う感じですね。あまり優先的に買うようなものではないです。もちろん好みもあるとは思います。

第二世代ドミニオンおすすめ購入順

「冒険」以降の拡張は、ドミニオンの初期の基本的な楽しさから外れたものが多く、過去の拡張と比べられるものではないと思っているのであえて区別して分けています。

第二世代ドミニオンのおすすめ購入順番はこの通り。

①ルネサンス:公式見解の通り、原点回帰を狙ったシンプルなルールになっており、遊びやすさは第二世代ドミニオンの中では断トツ一番。やはりこういうわかりやすいルールというのが、ドミニオンの楽しさの大前提にある気がします。わかりやすくて面白い。

②同盟:新ルールは非常にわかりやすいため、初心者でも取っつきやすい。私はかなり大好きな拡張になりました。ただ、カードの効果が全体的にダイナミックなものが多く、慣れていないプレイヤーはどうやって使えばいいのか、悩ましいものも多いかもしれません。

③夜想曲:特殊な追加ルールが必要なカードが多いものの、しっかりオリジナルのドミニオンをプレイしている感のある拡張。拡張で追加される特殊ルールが4つとも全て面白いというかなりの良作。特別な番外カードが多いため、準備に時間がかかりやすいのが若干のネック。

④略奪:略奪品ルールは非常に面白く個人的な評価は高い。また特性ルールはほどほどの味変で悪くない。ただ、イベントが若干滑ってる感じがするのと、各種持続が驚異的にわかりづらいのが難点。複雑度が高いため相対的におすすめ度は低めの拡張。

⑤移動動物園:一見するとシンプルに見えるのですが「ルネサンス」に比べると複雑度が若干上がっている拡張。個々のルール自体はそれなりに良く練られていますが、複雑度の面でおすすめ度は若干低め。

⑥冒険/帝国:公式ではこれらの拡張はドミニオンのスピンオフ的な作品として楽しんでほしいと述べられており、ドミニオンの基本的な面白さとは、ちょっとズレたところに面白さがある作品。意欲作ではあると思うのですが、正直この2つの拡張は個人的にはかなりお勧め度は低いです。変にこねくり回さなくても面白いドミニオンを変にこねくりまわしてしまった感じ。「暗黒時代」は複雑な拡張ですが、それを更に複雑にした拡張。より実力が出やすくなるのでドミニオンガチ勢なら全然アリだとは思います。

ドミニオン拡張の購入順についての注意点

ドミニオンの拡張を購入する際に、最も気にするべきはその拡張のシンプルさです。

その拡張がシンプルであればあるほど初心者にはおすすめです。

ドミニオンがここまで爆発的なヒットを飛ばした理由の1つに、私はそのルールのシンプルさがあると思っています。3ターンもプレイすれば誰でも理解できるようなシンプルなルールをベースとして、多様なカードの存在で無限の楽しさを与えてくれるボードゲームです。

基本セットを遊んでドミニオンの魅力に取りつかれて、ドミニオン面白い!もっと色々なカードを使ってみたい!って思う方は多いと思います。これは、基本セットで体験できる基本的なドミニオンの面白さに惹かれてそう思うわけで、拡張セットにはあくまでも基本セットの延長戦上のカードのバリエーションが増えることを期待しているはずです。。

しかし、最初の方の拡張はまだしも、シンプルなカードのネタが出尽くしてしまった「冒険」以降の拡張では、複雑度が高い拡張ばかり出ています

正直、慣れているプレイヤーならまだしも、慣れていないプレイヤーに取ってみると、思っていたものと違い過ぎてドミニオンにネガティブな印象を持つレベルのものもあります。下手するとドミニオンをかなり遊んできたプレイヤーでも首をかしげるようなルールだったりもします。誰でも楽しめるというドミニオンの良さが失われているわけですね。

これが特に顕著なのが「冒険」「帝国」の2つ。これらを初心者におすすめしているサイトを以前見かけましたが、正直ドミニオン遊んだことあるのかと突っ込みたくなるレベルです。買うべきではないとまでは言いませんが、少なくとも基本セットの次に買うような拡張ではないですね。

先ほども書きましたが、ドミニオンのデザイナーであるドナルド・ヴァッカリーノさんの当初の構想にあった最後の拡張が拡張8の「ギルド」です。拡張が続いてくれたこと自体はファンにとっては嬉しい話なのですが、エンディングを迎えた人気漫画が終わらせるのが惜しいという理由でこじつけて連載を延ばしたような感じで、ドミニオンに求めていたのは何かこれじゃないぞ感がある拡張だと思います。

それが不評だったからなのかわかりませんが、それ以降の拡張「夜想曲」からは多少複雑ではありつつも、ルールとしてはドミニオンの基本セットがわかっていれば楽しめるように調整されています。

シンプルなカードに慣れてきたら、徐々に大き目な特殊ルールが追加される拡張を入れていくのが良いでしょう。「繁栄」や「錬金術&収穫祭」などですね。第二世代でも「ルネサンス」などはわかりやすい方だと思います。

更になれて来たら各種大型拡張の出番です。「暗黒時代」は複雑ですが、慣れてくるとかなり味が出てくる拡張で、全拡張の中でも世界的に人気の拡張でおすすめです。

終わりに

以上、ドミニオンの全拡張の紹介と個人的なおすすめ購入順番の紹介でした。ドミニオンの購入順で悩んでいるなどがあれば是非参考にしてみてください。私が0からドミニオンを始めるならこのように買っていくと思います。

色々書きましたが、最後は自分の遊んでみたい拡張から買うのが良いと思います。

ただ、何度も書いてしまいますが、ドミニオン初心者の方は、間違っても複雑な拡張は買わない方が良いです。「海辺」や「異郷」のようなシンプルな拡張から入る方が絶対に間違いなくおすすめです。それだけは意識しておいた方が良いかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です