何とデジタルゲームとして非常に評価の高い「スレイザスパイア(Slay the Spire)」のボードゲーム版が出ることになり、更にその日本語版の発売が決定しました。
非常に中毒性の高い優秀なデジタルゲーム「スレイザスパイア」のボードゲームが出るとは・・・
これは感激ですね。ボードゲームでも無限に遊べちゃいそうです。
今回の記事では、スレイザスパイア(Slay the Spire)のゲーム内容と、デジタル版とボードゲーム版の違いや、私が気になった点などをざっくりまとめていこうと思います。
日本語版のクラウドファンディングの情報も出てきたので合わせて掲載していきます。
スレイザスパイアとは?
スレイザスパイアは、2019年にSteamで公開された、デジタルゲームです。
「風来のシレン」や「トルネコの大冒険」のように、挑むたびにマップやダンジョンがランダムで変わる、所謂ローグライク系のゲームです。
他のローグライク系ゲーム同様に、数多くの中毒者を出しているゲームです。
Steamではユーザから10万評価以上得た上で「圧倒的高評価」。Amazonで言えばレビュー10万件でほぼ★5という、圧倒的な高評価な作品になっています。
▼圧倒的好評のSlay the Spire(steam版)
ゲームのシステムとしては、デッキ構築型のローグライクです。初期デッキから徐々にデッキを強化していき、全3章のボスを倒すことを目的としています。
▼毎回変化するランダムダンジョンをどのルートで攻略するか。本作の面白さの1つ
最初は10枚程度のカードからなるデッキから始まります。敵を倒すことで報酬としてカードを獲得しデッキを強化し、徐々に自身のデッキが強くなっていきます。
構築したデッキのカードのみを使用して戦うのはまさにデッキ構築型のボードゲームに似た要素になっています。
▼筋力キャラクター「アイアンクラッド」を使って最序盤の戦い
カードにはそれぞれ使用コストがあり、最初は1ターンに3コストまでのカードしか使用できません。攻撃に使うか防御に使うか補助に使うか。悩ましいわけですね。初期のカードを破棄してデッキ圧縮するのも良いでしょう。
登場する4体のプレイヤーキャラクターはそれぞれ使用するカードの特徴が異なり、またそれぞれのキャラクターも、遊ぶたびに得られるカードやアイテムの違いにより必要な戦略も異なり、非常にリプレイ性高いゲームになっています。
一度始めるとすぐにその魅力の虜となり、100時間プレイなぞ当たり前、1000時間以上プレイしている人も沢山いるでしょう。
そんな超人気のデジタルゲーム「スレイザスパイア」が、今回遂にボードゲーム版になることになりました。
スレイザスパイアは、デッキ構築型ボードゲームの元祖「ドミニオン」に着想を得たということで、元々非常にボードゲームチックなデジタルゲームになっていました。
ボードゲームが趣味の人は、ドミニオンを遊んだことは多いと思いますが、ドミニオンも拡張が10個以上出ているような非常に優秀なボードゲームです。ドミニオンが面白いと思えるのであれば、確実にスレイザスパイアもハマると思うと思います。
逆に、スレイザスパイアを1000時間以上遊んでいる知り合いにドミニオンを教えたところ、面白い面白いを連呼してドミニオンにドハマりしていました(笑)。そんな感じでスレイザスパイアは大好きだけどドミニオンを知らない、という人には、ドミニオンもおすすめしておきます(笑)。
▼元祖デッキ構築ボードゲーム「ドミニオン」。スレイザスパイアはここからベースシステムの着想を得ています。
スレイザスパイアのデジタル版は、そこまで値段が高いゲームではないのと、PC版、スマホ版、PS版、Switch版など様々なプラットフォームで発売されているので、気になる人は一度遊んでみることをお勧めします。
間違いなくこのスレイザスパイアボードゲームにも興味が湧くでしょう。
スレイザスパイアのボードゲーム版について
スレイザスパイアのボードゲーム版の概要です。
デザイン | Gary Dworetsky, Anthony Giovannetti, Casey Yano |
---|---|
プレイ時間 | 90分 |
プレイ人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 14歳以上 |
版元 | Contention Games |
発売日 | 2023年12月頃 |
希望小売価格 | 100ドル(キックスタータープレッジ価格) |
スレイザスパイアのボードゲーム版は、先日キックスターター経由で出資募集され、5億円以上集まりキック成功となりました。
相変わらず海外のキックスターターのボードゲームの規模は、日本初のものとはレベルが違いますね。億単位が簡単に集まっていきます。マーケットの広さが違うので当然っちゃ当然か。。。
版元の「Connection Games」はボードゲーム界隈ではあまり聞いたことのないパブリッシャーで、このスレイザスパイアは二作目の作品のようです。原作ありきのボードゲームですし、出資も5億円以上集まっているので、恐らく大丈夫だと信じています。
そんなキックスターターのスレイザスパイア紹介ページの画像をよく見ると・・・あれ?日本の国旗が。
そうなのです。何と本作は日本語版も発売されるようなのです。
日本語版の発売元は、日本語ローカライズメーカーとしては今や中堅、福岡県の修羅の国「久留米」に本社を構えている「ケンビル」さん。
発表のツイートはこちら
ケンビルは「Slay the Spire: The Board Game」日本語ローカライズを担当します!https://t.co/YEEdg7eObC
— ケンビル (@tg_kb) November 21, 2022
◆終了済みのKSキャンペーンのバッカー様は、日本語をご選択可!
◆パブリッシャーの許諾の元、日本語版のみのクラウドファンディングを追加で実施! 来年初頭にご案内します。
(続く) pic.twitter.com/52xuJE7zuo
いやー、ケンビルさんいい仕事しますね。
ケンビルさんの2022年の新作は非常に優秀なものが多く「ワーリングウィッチクラフト」「カスカディア」「リビングフォレスト」など、海外版で話題だった名作ボードゲームの日本語版をガンガン出していてノリに乗っている印象です。何れのボードゲームも大人気で品薄気味。
このスレイザスパイアのキックスターター日本語化に関しては、実は出資者の中では一時期ちょっとしたトラブルになりかけていました。というのも、何とキックスターター完了のわずか数時間前に、急にキックスターターの公式ページに日本語版の発売が発表されたのです。
最初は日本語版なぞページには一ミリも書かれておらず、出資した人は英語版前提で出資していたと思います。
キック終了間際での日本語化発表で、正直キック出資に間に合わなかった人は多かったでしょう(私です)。
いやいや、日本語版が出るならキックスターターに出資しましたよ!、って人多かったと思います(私です)。
安心してください。
2023年1月頃に日本語版は追加でキックスターターの出資が可能になるそうなのです。
ケンビルさんと版元の間で契約が締結されたのがちょうどキック終了間際だったとのことで、日本語版は特別措置として別途キックをやるそうです。これは良かったですね。また既にキック出資済の人も乗り換えることは可能だそうです。
気になる日本語版の予価は、現在版元と交渉中で未定とのことですが、キックスターターのオリジナル版で基本セット100ドル。コレクターエディションで145ドル。オールインで210ドルです。
現在一ドル140円~150円前後。円安の現状を見ても、日本語版は最低でも15000円。オールインは3万円コースです(笑)。更にここから送料がかかるので、オールインは、下手したら4万とか行くんじゃないでしょうか。
これはヤバイ。中々の値段ですね。グルームヘイヴン買えちゃう。
日本語版の値段が確定しました。予想通り中々のお値段。
プラン | クラウドファンディング価格 | 一般価格(予定) |
---|---|---|
スレイヤープラン | 16,500円 | 17,800円 |
コレクタープラン | 22,000円 | 26,000円 |
ネオーの全部入りプラン | 34,500円 | 39,800円 |
何れも輸送費込みです。
>> スレイザスパイア日本語版のクラウドファンディング公式HP
スレイヤープランは、基本セットが一通り入っている通常バージョン。英語版が100ドル+輸送費30ドルなので、それなりに妥当な値段なのではないでしょうか。
コレクタープランは、スレイヤープランにメタルコインやキャラクターマットが追加されたバージョン。箱本体も大きくなります。
ネオーの全部入りプランは、コレクタープランに大きなプレイマットとそのケース、300枚以上のベータアートを使った特製カードが付属するそうです。300枚のカードを使うとプレイ感に違いが出るならかなりアリですね。
私はというと、「コレクタープラン」にするか「ネオーの全部入りプラン」にするかを悩み中です。
また、購入後に「アドオン」という仕組みで一部のコンポーネントを個別で購入することも出来るようです。プレイヤーマットだけ欲しい場合は、基本セットだけ買ってマットだけ別で買うということが可能。セットで買うよりは当然高めになりますが、どうしても欲しいものがある場合には良いんじゃないでしょうか。
私は結局「コレクタープラン」にして、一部気になっているコンポーネントはアドオンで購入予定です。
2023年1月10日16時~受付開始です。
早期予約の割引特典やストレッチゴールも設定されるそうなので、気になっている方は要チェックですね。
値段が高すぎるため量産での一般販売はそこまで数を作れないような話をケンビルさんがされていたので、気になる方は日本語版のキックスターター出資は必須でしょう。
非常に値段の高いボードゲームですし、一般販売すると売れなかったときのダメージが非常にデカいので、在庫を極力持たないような販売戦略にせざるを得ないのでしょう。
気になる方は絶対に要チェックな案件です。年末年始は、ケンビルさんからの続報を待ちましょう。
ちなみにケンビルさんは自称しているように日本語化の品質が非常に高く、エラッタでがっかりすることも少なそうなので期待度大ですね。
日本語訳はSteam翻訳の有識者と協力しながら進めるということになったそうです。これは日本語化の質は約束されたようなもの。かなりありがたいですね。
スレイザスパイアのデジタル版とボードゲーム版の違いについて
ここからは、スレイザスパイアのボードゲーム版とデジタル版の違いについて、私が気になった点をまとめていこうと思います。
スレイザスパイアは、元々ボードゲームチックなシステムであるため、ボードゲーム版も基本的には原作に忠実なシステムになっています。
ダンジョンはある程度ランダムに生成されますし、デッキ構築して進みますし、カードは進化しますし、筋力・毒・ナイフ・オーブ・スタンス・レリック・アイテム・商人・アセンションモード、など原作を知っていればすぐにわかるようなシステムがしっかり搭載されています。
ただ、中には結構大きく原作とは違う点もいくつか見受けられました。どの辺が違うのか気になったので違いをまとめていきます。
私が独自でチェックしてわかる範囲内での違いなので、内容にミスがある可能性もありますが、ご了承ください。適宜修正していきます。
また、私があまり気にならなかった細かい違いについては割愛します。
主な違いは以下になります。
- プレイ人数が4人まで可能に
- カードの効果が調整されている
- キャラクター能力が調整されている
- ボスや敵の行動が固定化
- 収録カード数が調整されている
- ダンジョン探索が短い
プレイ人数が4人まで可能に
オリジナルのスレイザスパイアは1人専用のゲームでしたが、ボードゲーム版は4人まで同時にプレイ可能な協力型ボードゲームになっています。
原作に登場する4キャラクター「アイアンクラッド」「サイレント」「ディフェクト」「ウォッチャー」の何れか1キャラクターを、1人のプレイヤーがそれぞれ操ることで、最大4人までプレイ可能になっています。
4人戦の雑魚戦は、1人で遊ぶ「雑魚対キャラクター」を4パラでやるような形になります。つまり余裕があれば他キャラクターの戦闘に協力できるということでしょう。
▼4人のキャラクターでそれぞれ別の雑魚戦を担当。忙しそうですね(笑)。
基本的にカードの引きによって波があるゲームなので、手札が事故った場合にもフォローしてもらえるので、1人戦よりは多人数戦の方が難易度は下がりそうです。
また、ボス戦はボスの体力はプレイ人数に応じて増加し、雑魚は普通にパラで戦闘し、更にボスの攻撃がキャラクター全員に飛んでくるようになっています。人数に応じて等倍になっていくわけですね。
カードの効果が調整されている
カードの効果は、大体原作通りの効果のものばかりなのですが、ボードゲーム版用に調整されています。
原作はカードやレリックの効果の組み合わせで、攻撃や防御などをかなりインフレさせることも出来ましたが、ボードゲーム版のカードの効果は基本的には全体的に下方修正されています。
例えば、初期デッキの攻撃カード「ストライク」
- デジタル版:攻撃力6
- ボードゲーム版:攻撃力1
圧倒的に下方修正されています(笑)。
もちろんまだ調整中のはずなので、効果は変わる可能性はありますが、こんな感じで全体的に数字が小さくなっています。
他にもいくつか例を挙げると
赤のキャラクター「クラッド」の初期カード「強打」。
- デジタル版:8ダメージ、弱体2
- ボードゲーム版:2ダメージ、弱体1
赤のキャラクター「クラッド」のアンコモンのパワーカード「発火」。
- デジタル版:筋力2を得る
- ボードゲーム版:筋力1を得る(コストも1→2に)
こんな感じで全体的にカードの効果はガッツリ下がってます。また「発火」のようにコストも調整されているものもあるようです。
ちなみにスレイザスパイアの面白要素の1つである「カード強化」はボードゲーム版でも採用されており、何とカードの裏面が強化版になっているそうです。
そのためにカードを入れるための専用スリーブが同梱されているようで、中々すごい作りですね。
デジタル版のように効果をインフレさせてしまうと、やりきれないということで全体的に控えめな能力になっているようですが、果たしてどのようなバランス調整になっているか気になるところですね。
キャラクター能力が調整されている
カードの効果同様にキャラクター能力も調整されています。
▼緑のキャラクター「サイレント」のキャラクターボード
体力の最大値が低い
どうやら体力の最大値は10前後しかないようです(笑)。
原作では初期値80位で、道中の結果次第では100近くまで上がることもあったので、この差は非常に気になりますね。
1ダメージを10回受けたらゲームオーバーということです(笑)。大丈夫でしょうか。
エネルギーや防御も最大値がある
サイレントでいえば、エネルギーはMAX6で、防御はMAX10。それ以上は上がらないようです。
キャラクター固有能力も下方修正
各キャラクターは初期レリックによる特殊能力など持っていましたが下方修正されています。
アイアンクラッドは、初期レリック能力の効果が激減。
- デジタル版:体力6回復
- ボードゲーム版:体力1回復
体力の最大値が下がっているため、回復量も激減しています。
サイレントは、初期レリック能力変わらず。
- デジタル版:戦闘開始時に+2ドロー
- ボードゲーム版:戦闘開始時に+2ドロー
これは良いのか悪いのか。
ディフェクトも初期レリックのライトニング1生成は同じです。
ただ、ディフェクトはそれぞれのオーブの能力が全て下方修正されており、更にオーブの生成順番に意味はなくなりました。オーブの種類も調整されて「プラズマ」が無くなっているようです。
ウォッチャーも初期レリックの効果は同じで「奇跡1を獲得」ですが、ウォッチャーはどうやら「神聖スタンス」が無くなっているようです。神聖スタンスは、ウォッチャーの切り札のようなスタンスでしたが、バランス調整が難しかったのかもしれません。
こんな感じで、全体的にバランス調整のために効果が変更されているものが多いです。
ボスの行動パターンが固定化
原作でも、ある程度ボスの行動は固定化されていましたが、ボードゲーム版では完全に先読みできるようになったようです。
例えば第二章のボスの1人「コレクター」はこんな感じ。
- ターン1:トーチヘッドを全プレイヤーに2体召喚
- ターン2:全体ダメージ3。全敵モンスターに筋力1
- ターン3:全体ダメージ5
- ターン4:全体弱体2・めまい2・火傷2
この4アクションをひたすら繰り返していくようです。
キャラクターの最大HPは10前後ですが「5ダメージ」って大丈夫なんでしょうか(笑)。防御スキルの重要性も変わってきそうですね。
また、HPはプレイ人数に応じて等倍に増えていきます。
報酬は、金3・ボスレリック1・レアカード1、という感じ。
全体的に調整されているものの、名前から能力まで、限りなく原作に近い設定にしようとしているのが伺えますね。
収録カード数が調整されている
ボードゲーム版になるにあたって、当然デジタルでしか使えない能力なども多数あります。そういう能力含めて複数のカードが原作から削除されているようです。まあそりゃそうでしょうが、どんなカードが削除されているかは気になるところですね。
キックページのコンポーネントはこんな感じです。
各キャラクターカードは80枚以上入ってくるようです。原作だと各キャラクター75種類のカードがあるので、まさかの原作の全カードが入っているのか?とも思うのですが・・・それは間違いです。
原作だと当然同種類のカードも獲得できたわけで、同じカードが複数枚入っていることを考えると、1キャラクターのカードの種類は40種類程度なのかもしれません。
これは結構大きな差分ですね。原作の75種類からデッキを構築するのと、40種類から構築するのでは、プレイ感は結構変わってきそうです。
収録カード数は、まだ80+と具体的な数までは書かれていませんが、一体どのカードが不採用になっているのか気になるところですね。
ダンジョン探索が短い
英語版を先行プレイしたHAL99さんが動画でコメントされていたのですが、ボードゲーム版はデジタル版に比べるとダンジョンの探索数が短いようです。
気になったので調べてみました。
デジタル版 | ボードゲーム版 | |
---|---|---|
ダンジョン探索回数 | 15回 | 12回 |
何れもボス戦含まず。確かにボードゲーム版の方が1章あたりの探索回数が少なくなっているようです。
元々15回あった探索から3回無くなっているので、探索量は20%減ということです。カード獲得数や戦闘回数、回復可能な回数などが全体的に20%程度落ちるということです。そこそこ大きい気もしますね。
ただ、元々がかなりカード効果や体力などが調整されているボードゲーム版なので、ここら辺の調整はやむ無しといったところ。12回の探索でしっかりで楽しめるようなバランスになっていれば、全く気にならないと思います。
スレイザスパイアの気になる点
最後に私が個人的にこのスレイザスパイアのボードゲームで気になっている点を書いておきます。
スレイザスパイアは、元々の原作がボードゲームチックなゲームなので、ボードゲーム化に関してはある程度の面白さは保証されていると思ってます。
デッキ構築してダンジョンを潜っていくローグライクの協力ゲーム。1人でもプレイ可能。面白くないわけが無いですよね。
システムとしては間違いなく面白い作品なんですよ。
なので私は恐らく購入すると思います。すると思いますが気になる点が1つだけ。
私がスレイザスパイアのボードゲームで一番気になっている点・・・それはゲームバランスですね。
これまで記事に書いてきた通りで、デジタル版に比べると各効果がかなり修正されています。デジタル版と内容が全く同じボードゲーム版を作れれば、それが一番良いバランスになるのでしょうが流石にそうはなっていません。
つまりボードゲーム版のバランス面に関しては、デジタル版と全く同じにはならず、ゼロから調整しなければならないということです。
このゲームが圧倒的大人気で、何度も遊ばれている要因の1つは、そのバランスの良さがあると思っています。
最初は1面のボスを倒すのも難しいような状態から、プレイヤースキルが上達してくると、結構あっさり3章まで倒せるようになり、カードの効果や敵の能力を理解したあたりから、毎回のプレイが非常に面白くなってきます。
難易度もアセンションモードでクリアする毎に上がっていき、何度も何度も挑戦したくなります。
それもこれもデジタル版は歯ごたえのある丁度良い難易度になっているからですね。
簡単すぎるとプレイヤーはすぐに飽きてしまいますし、難しすぎると運ゲーに感じてしまって、これまた詰まらなくなってしまいますし、そのバランス調整が非常に難しく、デジタル版が上手くやっていたところだと思います。
デジタル版は問題があれば、すぐにソフトウェアアップデートすればよいのですが、アナログのボードゲームはそうはいきません。
ソロプレイ向きボードゲームや協力型ボードゲームは、クリアは難しいが運要素はほどほどで、熟練すればクリアできる難易度、というのが私は理想形だと思っています。
日本語版以外のキックスターターは既に完了し、出資者の手元に届くのは一年後ですが、これからみっちりバランス調整して、是非優秀なボードゲームに仕上げてほしいものですね。皆さんも何か気になっている点あれば是非教えてください。
先日発表されたBGGのソロプレイ向きボードゲームランキングでも間違いなく上位に食い込むポテンシャルを持っているでしょう。
ボードゲーム「スレイザスパイア」発売が楽しみですね。続報を待ちましょう!
▼BGGのソロプレイ向きボードゲームの2022年ランキング。スレイザスパイアが発売されたら間違いなく上位にランクインするでしょう
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