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ドミニオン「略奪(Plunder)」特性(Traits)カードレビュー

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ドミニオンの15個目の拡張「略奪(Plunder)」のカードレビュー続きます。

今回は、本拡張の新ルールの2つ目「特性(Traits)」について紹介していきます。

なるほどこういう感じで来たか。。。というルールになっています。

ドミニオン「略奪(Plunder)」:特性カードレビュー

「特性(Traits)」は、本拡張ドミニオン「略奪(plunder)」で初登場したルールで特定の「王国カードに全プレイヤー共通の常時特性を付与する」ルールです。

ゲーム開始時に、特性用のカードを王国カードサプライの下に差し込むことで、その王国カードが追加の能力を持つようになります。

いわゆる「スモールワールド」などでお馴染みの「二つ名」になっています。「強い」+「オーク」とか「山岳の」+「ハーピー」とか、二つ名システムを搭載したボドゲはいくつかありますよね。

本作では例えば、「安い」+「市場」で「安い市場」になります。安い市場は何と通常5コストの市場が4コストで買えるようになります。などなどそんな感じの二つ名がつくのがこの特性ルールとなっています。

結構無茶な組み合わせなどが出てきそうですが、どういうプレイ感になるか気になるところですね。

この特性を上手く使うことでゲームで有利に立てるか?という観点でレビューしていきます。

Cheap(安い)

タイプ特性
効果・「安い」カードはコストが1安くなる

シンプルにわかりやすい特性。安くなります。

ドミニオンのコストは当然ですが、デザイナーがそのコストがふさわしいと思って付けている値になります。つまり5コストのものが4コストで買えたり、3コストのものが2コストで買えるという状況は普通に考えて強力です。

100%強力な特性の1つでしょう。

プレイ前評価:★★★★★

Cursed(呪われた)

タイプ特性
効果・あなたが「呪われた」カードを獲得した際、「戦利品1」と「呪い1」を得る。

獲得時に「戦利品」と「呪い」がセットでついてくる特性。

呪いは当然厳しい効果ですが戦利品は逆に嬉しすぎる効果です。

破棄可能な能力があるならかなり強い効果だと思いますが、破棄が無い場の呪い獲得はかなり痛く、2,3枚得るだけでデッキがあからさまに回らなくなります。更に勝利点もマイナス。

ということで評価としては中間位。破棄効果があればジャンジャン買った方が良いと思います。

プレイ前評価:★★★☆☆

Fated(運命の)

タイプ特性
効果・あなたがデッキシャッフルする際、「運命の」カードを公開して、それをデッキトップにおいても良い。

こちらも明確に強力な特性の1つでしょう。

カードをデッキトップに置く効果は、多くの場合で有効な場合が多いです。アクションカードって基本的には何度も使いたくて購入しているわけですから。

この特性は、大体のケースで有効になると思いますが、ターン中にリシャッフルする場合は、アクション権が無くなっている可能性もあるので、その場合はデッキトップに戻して引いても使えないことが多く、使わない方が良いですね。

プレイ前評価:★★★★☆

Fawning(へつらう)

タイプ特性
効果・あなたが属州を獲得した場合、「へつらう」カードを1枚獲得する

属州を獲得すると強制的にオマケとしてついてくるアクションカード。

これは普通ドミニオンではどのプレイヤーも属州を買うという性質上、評価しづらい効果ですね。

使いづらいカードに特性が付いている場合は、全員にとってお邪魔特性ですし、使いやすいカードに付いている場合は、誰が使っても嬉しい効果です。

この特性を意識して、何か戦略を練るっていうことは、ほぼないんじゃないかと思います。プレイヤーの戦略に全く依存しない微妙な設計の特性ですね。

プレイ前評価:★☆☆☆☆

Friendly(フレンドリーな)

タイプ特性
効果・あなたのクリーンアップフェイズの開始時に、「フレンドリーな」カードを1枚捨てることで「フレンドリーな」カードを1枚獲得しても良い。

特性カードを捨てることで特性カードを複製していく特性。

例えば「市場」などであれば、市場を使うよりこれを捨てて市場を獲得した方が明らかに有益です。いくらでも欲しい系のカードの場合は、基本的には使っていった方がよさそうです。

同じカードを何枚も獲得して爆発させる系のデッキ構成の場合は特に相性の良さそうな特性でしょう。

プレイ前評価:★★★★★

Hasty(急ぎの)

タイプ特性
効果・あなたが「急ぎの」カードを獲得した際、それをわきに置き、次のターンの開始時にそれを手札に加える。

獲得カードを次のターンに急ぎ使えるようになる効果。

カードを獲得する理由は当然そのカードをなるべく早く使いたいからなので、この効果は有益で悪くない。

プレイ前評価:★★★★☆

Inherited(遺伝の)

タイプ特性
効果・セットアップ時に:「遺伝の」カード1枚をスタートデッキに加えても良い。

初期デッキの1枚を置き換えられるという凄い特性のカード。

銅貨や屋敷と比較して大体のケースで最初から加えた方が良いカードの方が多いはず。普通に考えて強いでしょう。

特殊勝利点系だったらやめておいた方が良いかもですが、それ以外は2コストカードだったとしても大抵のケースで、使った方が良いでしょう。

プレイ前評価:★★★★★

Inspiring(鼓舞する)

タイプ特性
効果・あなたのターンで「鼓舞する」カードをプレイした後、場にプレイされていないアクション1枚を使用しても良い。

+アクションがついていないカードに+アクションを付けるような効果。

アクションを沢山入れたアクションデッキに打ってつけの効果。+アクションがついていないカードは単体のカードパワーが高いことが多いので、この特性を上手く使うことでしっかりアドバンテージになりそうです。

処理は面倒くさくなりそうですが、効果はしっかり面白く強いと思います。

プレイ前評価:★★★★★

Nearby(近くの)

タイプ特性
効果・あなたが「近くの」カードを獲得した場合、+1購入

nearbyとbuyをかけた感じの特性。作者狙ってると思います。

微妙な効果の特性。+購入が付き続けるので、この特性のカードはお金がある限り何枚も買えます。

後は工房などで獲得して+購入を付けるというのも手でしょうか。

ただ、所詮+購入権が増えるだけなので、正直そこまで強くない特性でしょうね。この特性が付いているからといって、積極的に使いたいとはならなそうです。

プレイ前評価:★★☆☆☆

Patient(耐える)

タイプ特性
効果・あなたのクリーンアップフェイズの開始時に、「耐える」カードを手札からわきにおいても良い。次のターンの開始時にそれを使用する。

アクション1つを次のターンに先延ばしにできる特性。

+アクション権が無い状態でアクション被りした場合や、今のターンがイマイチの場合などに、特性を発揮すると良さそう。

それなりに出番はありそうで上手く使えばちょっとしたアドバンテージになりそうですね。

プレイ前評価:★★★☆☆

Pious(信心深い)

タイプ特性
効果・あなたが「信心深い」カードを獲得した際、手札からカードを1枚破棄しても良い。

信心深く神の力でカードを浄化する効果。ドミニオンの教会とかそういう効果は大体破棄です。

このゲームの破棄は、たかが1枚だとしても強力な効果です。

この特性を持っているカード次第ですが、場にあれば2,3枚は買っても良さそうです。屋敷3枚をこの効果で破棄できるだけで、この特性のカードを買った甲斐があるでしょうね。

強特性だとおもいます。

プレイ前評価:★★★★★

Reckless(向こう見ずな)

タイプ特性
効果・「向こう見ず」なカードの効果は2回発動する。「向こう見ず」なカードが捨て札になる際は、サプライに戻る。

これは・・・凄いな。

ダブルアクション化されるが使用後はサプライに戻るという、強力なメリットとデメリット付きの特性。

そのカード自体が一度きりで破棄されるなどの効果だった場合は、デメリット無視で強力な効果になりそうですが、それ以外の大体のケースはサプライに戻ってしまうと厳しい効果が多いんじゃないでしょうか。

例えば、研究所を4ドロー2アクションで1度だけ使用するより、永続的に2ドロー+1アクションでデッキに入っていてほしいと思いますね。組み合わせ次第ですが若干使いづらくなる特性だと予想します。

プレイ前評価:★☆☆☆☆

Rich(裕福な)

タイプ特性
効果・あなたが「裕福な」カードを獲得した場合、銀貨1を得る。

何と銀貨のおまけつき。

「裕福な」という位なら金貨とか大盤振る舞いしてくれても良かったんじゃ(笑)

とまあ流石に金貨はやりすぎなので銀貨付き。銀貨は多くのケースであって困らないカードなので、この特性のカードには結構な確率で他のアクションより優先して手が伸びそうな気がします。

プレイ前評価:★★★★☆

Shy(恥ずかしがりな)

タイプ特性
効果・あなたのターンの開始時に、「恥ずかしがりな」カードを1枚捨てることで+2ドローしても良い。

手札6枚状態からのスタートが可能になります。研究所1枚使用した相当。これは強いでしょう。どんなカードに付いていたとしても強い効果だと思います。

気になるのは何枚でも使って+2ドローしても良いのか?ですが、1枚と書いてあるので捨てられるのは1枚だけと予想します。

カードそのものの効果があまり強くない出来れば低コストカードに付いていると良いですね。

プレイ前評価:★★★★★

Tireless(疲れ知らずの)

タイプ特性
効果・あなたが「疲れ知らずの」カードをプレイから捨て札にする際、わきに置きターン終了時にデッキトップに置く

毎ターンデッキトップに戻ってくるマン。

あれ、そこまで意識することなかったのですが、クリーンアップフェイズって順番的には場のカードを捨て札にしてから手札5枚ですよね?そうしないとデッキ引ききったら次のターン手札0枚になりますし。

ということは、発動させれば2ターンに1回は手札に来るということです。

いやいやダメでしょ(笑)。これは結構チートですよ。枚数制限はなさそうなのでこれはえらいこっちゃですよ。

「研究所」の効果を持つ「錬金術師」は、ポーションを使わないと毎ターンデッキトップに戻る効果は発動できませんでしたが、それでも強かった。

この特性は、特性がつくだけで2ターンに1回研究所連打祭りが始まります。デッキトップの研究所を1枚でもめくることが出来れば、連打祭りが始まります。

研究所は例でしたが、それ以外も毎ターン使いたいアクションは山ほどあるので、2ターンに1度だとしても大体のケースで便利な特性ということになります。

プレイ前評価:★★★★★


以上、ドミニオン最新拡張「Plunder(略奪)」の「特性」カードの紹介でした。

既存の王国カードの効果を変化させる特性効果。結構ヤバめのものも多く一体どんなプレイ感になるか楽しみですね。

今回の記事で、ドミニオン拡張「Plunder(略奪)」の紹介は終わります。

日本語版の発売が楽しみですね。各種カードはプレイしたらまたレビューを追記したいと思います。それでは良きドミニオンライフを。

>> BGG公式HP

>> ドミニオン同盟紹介記事

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4 COMMENTS

炎嵐

Inherited(遺伝の)『(日本語版)受け継がれた』ですが、日本語版だとこのカードを初期デッキに入れるのは強制のようです。また、代わりに1枚抜き10枚スタートとなっています。
ひょっとして日本語版で変わったり、日本語訳でやらかしている可能性もありますけど。あのHJですので(笑)

返信する
TEENO

>炎嵐さん
コメントありがとうございます。
ありゃなるほど。。。ご指摘ありがとうございます。
確かに10枚が正しそうですね。
修正しておきます。

返信する
炎嵐

グチだと思って聞いてください(笑)
Reckless(向こう見ずな)『無謀な』ですが、日本語のテキストはこうなっています。
『無謀なカードはその効果を2回使用する。場から捨て札にするときは、元の山札に戻す。』
そう、なぜかサプライという言葉を使っていないです。説明書にはサプライと書かれているのに。分かりづらいです。
あと、山札ですが、以前(少なくとも海辺初版は)は『山札』という用語だったのですが、いつのまにか『デッキ』に変わっています。たとえば『手札、山札、捨て札』という言い方が『手札、デッキ、捨て札』と変わりました。そもそも『デッキ構築型ゲーム』といった場合、デッキというのは、そのプレイヤーの所有するカード全部を表すと思うのですが… 変えたらな説明書にそれをはっきり書くのが普通だと思います。重要な用語をいつのまにか変えるHJっていったい…

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TEENO

おおお、、確かになるほど。
良く気が付きますね。

呼び方の統一がされていないボードゲームは結構見かけますが、翻訳する側がちゃんと整理しておかないと面倒なことになりますよね。
サプライって呼び方は、ドミニオンでは結構統一されている印象でしたが、確かに「元の山札」は微妙に誤訳な感じもしますね。

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