こんにちはTEENOです。
今回の記事ではアークライトさんから発売のボードゲーム「ゴールド・ウエスト 第2版」のゲーム内容を紹介していきます。
マンカラシステムを駆使しながらマップを開拓していくボードゲームになっています。個人的には英語版の第一版を遊んで以来ずっと入手したかった作品でワクワク度MAXです。
「ゴールドウエスト 第2版」がどういうボードゲームなのか、ルール紹介とレビューになります。
ゴールドウエスト 基本情報
原題 | Gold West 2nd Edition |
デザイン | J. Alex Kevern |
---|---|
プレイ時間 | 45分~60分 |
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 14歳以上 |
版元 | Trick or Treat Studios |
日本語版販売 | アークライト |
日本語版発売日 | 2024年1月25日 |
希望小売価格 | 6,380円(税込) |
参考サイト | BoardGameGeek |
ゴールドウエスト ボードゲーム概要
本作はゴールドラッシュ初期のアメリカ西部を舞台に、幌馬車で移動し、金を探す試掘者の一人となり、競い合いながら自分の「採掘王国」の樹立を目指します。
勝利するためには、金を探すだけでなく、採掘した資源を消費することで投資による大量得点を獲得したり、街や採掘地での影響力を増加したりすることも重要です。
アークライト公式HP
ゴールドウェストは、1848年位のゴールドラッシュ初期のアメリカを舞台にした作品です。
ゴールドラッシュの舞台のマップを開拓し資源を得て、得られた資源を製錬することで資源から勝利点を獲得します。
また、製錬した資源を、投資・輸送・影響行使に使用することで、更に勝利点を獲得していきます。
全ての行動が、資源の獲得と勝利点につながっており、どこを開拓してどのようにマンカラするか、シンプルながら悩ましくも面白い作品です。
ゴールドウエスト ルール概要
ここではゴールドウェストのルール概要を説明します。
ゲームの目的
勝利点を稼ぐこと
ゲームの目的は単純で、他のプレイヤーの誰よりも勝利点を稼ぐことです。
マップを開拓しまくってガンガン稼ぎましょう。
ゲームに登場する資源
ゲームに登場する資源は5つ
- 金
- 銀
- 銅
- 木
- 石
この内、金銀銅の3つの金属資源は、勝利点を得るために使用され、木石の資源は、マップを開拓するために使用されます。
また、第二版から追加されたミニ拡張を入れると新たに「水」資源が登場します。
ゲームの流れ
以下の3つのステップでゲームは進行します
- 供給トラックの発動
- 金属の使用
- 建設か略奪
一通り終わったら時計回りに次のプレイヤー。これをゲーム終了まで繰り返します。
①供給トラックの発動
資源を製錬します。
供給トラックの0~4好きな場所の資源を全て取り、一つずつ隣に配置していきます。いわゆるマンカラシステムを実行します。
取った場所から4から0に向かって1個ずつ資源を配置していき、トラックに配置しきれなかった全ての資源が、このターンに使用される資源となります。
得られた金属などの資源を製錬しているというフレイバーです。
②金属の使用
金属資源を使用します。
金銀銅の金属資源は、以下の3つの方法で勝利点を得る方法として使用可能です。
それぞれ好きな組み合わせで実施可能です。
- 投資
- 成長する街
- 輸送
投資(1ターンに1回まで)
投資カードを1枚獲得して、勝利点を獲得します
投資カードに書かれた資源を支払って、そのカードを得ることで勝利点を即座に獲得します。
投資ボーナストークンも獲得します。
勝利点以外にも、特殊能力が発動する場合もあります。
成長する街(1ターンに1回まで)
街への権利を主張し、特殊勝利点を獲得します。
3×3の格子状の内、「金銀銅」の好きな組み合わせの資源を支払うことで、影響力ディスクを配置します。そこに書かれた特殊勝利点をゲーム終了時に得ることが出来ます。
「XXした土地1つにつき2点」など特殊な勝利点につながります。
「金銀銅」が縦横の組み合わせで、合計9か所配置可能なマスがありますが、先着1名ずつの早い者勝ちです。
輸送(1ターンに何度でも)
金属資源を輸送し、勝利点を獲得します。
金・銀・銅、3つの輸送トラックがあり、それぞれ一定数進めると勝利点が得られます。
ただし、プレイヤー同士のレースになっており、各資源は早く先に進めた方がより高得点が得られるようになっています。
③建築か略奪
石と木を使ってマップを開拓します。
金属3種類は勝利点に使用されますが、石と木はマップの開拓に使用されます。
キャンプの建設
石か木を1つ支払うことでキャンプを1つ建設します。
表になっている発掘トークンから1つを選択して、そこに自分のキャンプを建設します。
発掘トークンとそこに書かれた資源を得ることが出来ます。得た資源は自分のマンカラシステムである資源トラックに配置します。
資源トラックに配置した資源は好きな場所に置けますが、資源を置いた場所に応じて0~4の勝利点を得ることが出来ます。0に配置するとすぐに使えますが勝利点は得られず、4に配置すると大量の勝利点を得られますが、使用するためには頑張ってマンカラで0まで運ばなければなりません。
また、得た発掘トークンは影響力トラックに配置して、各地形で最も影響力が高いプレイヤーにゲーム終了時に勝利点が入ります。
4つのタイプの土地が登場しますが、それぞれキャンプを配置して発掘トークンを獲得し影響トラックを先に進めると、他のプレイヤーとのマジョリティ争いに勝てばゲーム終了時にボーナスがあります。
なるべく同じ土地を開拓した方が影響を行使して勝利点を得られるわけですね。
住居の建設
石と木を1つずつ支払うことで住居を1つ建設します。
表になっている発掘トークンから1つを選択して、そこに自分の住居を建設します。キャンプ駒の下に丸い影響トークン1個を置けば住居の完成です。
キャンプ建設同様に発掘トークンとそこに書かれた資源を得ることが出来ます。キャンプ建設との違いは発掘トークンを得た際に、自分の影響トラックを2マス進めることが出来る点です。
影響力トラックはゲーム終了時の勝利点につながるため非常に重要ですが、住居ばかり立てていると後々のフェイズに使用する資源が足りなくなるというジレンマがあります。
略奪
石も木も持っておらず、建築が出来ない場合は、略奪をすることになりペナルティが待っています。
指名手配エリアにキャンプ駒を1つ配置して、即座に勝利点1を失います。
表になっている好きな発掘トークンに書かれた資源を得ることが出来ますが、発掘トークンは獲得できません。
また、ゲーム終了時に最もペナルティが多かったプレイヤーは更にペナルティを受けることになります。
これがあるので、最初の資源マンカラ時は、毎ターンなるべく石と木が発動するように処理する必要があります。
建築アクション完了後
自分がコマを配置したマスに、隣接する発掘トークンを全て表にします。
これで徐々にコマを配置可能なマップが広がっていきます。
ゲームの終了条件
プレイヤー全員が全てのキャンプ駒をボード上に配置した
12個のすべてのキャンプ駒をボード上に配置したらゲーム終了です。
追加で最後の1周プレイを行いゲーム終了です。お疲れ様でした。
合計13ターンでゲーム終了。
勝利点の計算
ゲーム中に得られた得点に加えて以下の得点を追加します。
- 最も繋がった建物グループ:最も連続して繋がった自分の建物1つにつき2点
- 略奪ペナルティ:最多はコマ1つにつき失点1。2番手はコマ2つにつき失点1。
- 地形ボーナス:各地形への影響力が1位2位のプレイヤーはそれぞれ勝利点
- 成長する街:影響力トークンが置かれているマスの勝利点を獲得
連続建築ボーナスや地形ボーナスがあるため、得られる資源に加えて、マップ上に配置するコマの位置も非常に悩ましくできています。
最も勝利点が多いプレイヤーの勝ちです。
ゴールドウエスト 第一版との違い
ゴールドウェスト第一版との違いは以下の通り。
- アートワーク
- ゲームバランスの調整
- ミニ拡張「急流」追加
元々のアートワークも非常に好きだったのですが、「エルドラドを探して」などで有名なデザイナーさんのアートワークに一新となりました。
開拓モノのアートワークと言えばこの人という感じになってきてますね(笑)。
ゲームバランスは調整されていおり、配置されるトークンに書かれている資源の種類や、投資カードの内容などが調整入っているようです。
また、新しいリソース「水」を使用したミニ拡張も同梱されています。この拡張ルールで遊んだことは無いのですが、シンプルそうなルールで楽しみです。
ゴールドウエスト レビュー
シンプルなマンカラ。シンプルな開拓。
本作のゲームシステムの格子は、1つのトラックの資源を全て獲得して隣に1つずつ配置していくという、マンカラシステムです。
このシンプルなマンカラが悩ましくも面白くできています。
開拓で得られた資源をトラックに配置して勝利点。ゴールドラッシュで勝利点です。すぐに使えるようにすると勝利点は低く、遅く使えるようにすると高勝利点で悩ましいです。
更にその資源を製錬するためにマンカラするわけですが、マンカラあるあるでどういう使い方をした方が良いかが悩ましい。一気に溜めて使った方が効率的ですが、使いすぎると次のターンが厳しくなりますし、木や石を使いすぎるとペナルティが待っています。
しかし早取り要素もあるのでうかうかしていられない。単純ながらマンカラのジレンマ的な楽しさがしっかり味わえます。
開拓要素もシンプルでマップにコマを配置して、ちょっとした陣取りのようなことをやっていきます。
マップ開拓は何も考えずにプレイすることも可能ですが、場所により得られる資源が違い、影響力トラックによる勝利点要素があるため、マップの開拓要素も無視できません。
マップ開拓もシンプルながらに、きつ過ぎずゆる過ぎず、しっかり楽しいインタラクションになっています。
ランダム要素によるリプレイ性の高さ
モジュラーボードや各種トークン類の配置など、プレイ毎に付け替え可能な作りになっており、リプレイ性抜群です。
定常的に石や木などの建築資源が欲しくなる傾向にあるため、どこを探索するべきかが毎回ランダムなのは嬉しい作りです。
マップの作りが変わるため毎回新鮮なプレイが可能になっています。
待望の日本語化
個人的には英語版を購入しようか悩んでいた作品の1つで、第二版の発売が決定した瞬間に即予約しました。
英語版第一版はかなり品薄状態になっているので、日本語版を待ち望んでいた人かなり多いんじゃないでしょうか。
総合評価
評価:★★★★★★★★★☆(9点)
まだ、英語版第一版を数回しか遊んだことが無い上での感想ですが、ゴールドウェストはかなりのお気に入りの作品です。
何度遊んでも面白く一時期プチマイブームになっていました。
かなり面白かったので英語版を入手しようとしていたのですが、英語版も絶版品薄状態でプレ値に。半ば入手はあきらめていたのですが、そんな中でまさかのアークライトさんからの日本語版の発売アナウンス。そりゃ即予約しますよね。
マンカラシステムが好きな方ならしっかり楽しめる作品だと思います。
X(旧ツイッター)の反応
231222‐3 ゴールドウエスト4人初◎
— 月斎 (@getsusai_gamer) December 23, 2023
各自ボードをマンカラ方式で資源を移動させて、タイルを置いたり得点化したり。
得点化の資源セッコレが意外と難しい💦
2015年だから小生の休養期間に出た面白い奴でした👍
もうすぐ日本でも再販予定ですね😄 pic.twitter.com/f7HykPOcnQ
ゴールドウエストを久々にやった。お手軽中量級という感じでいいゲームだとは思うんだけど、変態性が足りないというか、やっぱちょっと淡白に感じちゃうんだよな。新版の拡張でもう一段深みが出るのを期待。
— ひろぴ (@blhaka) December 25, 2023
ゴールドウエスト!
— きゃらばん@ボードゲーム (@LOSTcaravan) December 21, 2023
めっちゃ好きなゲームが、こうやって日本語版になるのは嬉しいですね。
とはいえ、そこまでガラッとボードの印象が変わったわけではないので、自分の買い直しはしないかなぁ https://t.co/IG1kO9b4dr
アークライトさん神かよ…。
— つますイカ (@waifudeer) December 21, 2023
ついにゴールドウエスト日本語版が! https://t.co/8tFsDSxUTV
ゴールド・ウエスト面白いですよ
— カワゴエ (那覇ボードゲーム倶楽部ネクストターン) (@Oki_BoardGame) December 21, 2023
デザインは好みが割れそうですが https://t.co/275YiSt4rL
ゴールドウエスト 内容物
基本ゲーム用
第一版と内容物は同じですが、ゲームバランスに調整が入っているようです。
- フレームタイル:4枚
- 地形タイル:8枚
- 水路タイル:1枚
- 採掘トークン:56個
- プレイヤーボード:4枚
- 得点マーカー:4個
- キャンプ:48個
- 影響力トークン:48個
- 駅馬車:12台
- 街タイル:12枚
- 4VPタイル:1枚
- 投資カード:20枚[カードサイズ:44mm×67mm]
- 投資ボーナストークン:5個
- 運送ボーナストークン:12個
- 手番順マーカー:4個
- 資源:92個
- ルール説明書:1冊
- プロモタイル:6枚
「急流」拡張用
ミニ拡張が最初から入っています。これは第一版には同梱されていなかったものになります。
- 拡張用の投資カード:4枚
- 水タイル:1枚(4VPタイルの裏面)
- 運送トークン:1個
- 水トークン:10個
ゴールドウエストのスリーブ
投資カードが基本セット20枚、拡張セットで4枚、合計24枚入っています。
全てミニユーロサイズになっています。
- ミニユーロサイズ(44mm x 68mm):24枚
ゴールドウエストの拡張
ゴールドウェストは、第二版の基本セットに「急流」拡張が入っています。
第一版では、プロモーションカード等以外の拡張の発売はありません。
ゴールドウエスト紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「ゴールドウエスト」のゲーム紹介でした。
やや古さを感じる人もいるかもしれませんが、マンカラシステムを搭載した比較的シンプルながら、しっかり面白い作品です。
私のように日本語版を熱望していた人も多いんじゃないでしょうか。
気になる人は是非チェックしてみてください。
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