日本のボードゲーム業界で絶賛大ブームが巻き起こっている名作「イーオンズエンド」日本語版のカードをレビューしています。今回は「イーオンズエンド」のカードから「遺物」カードを全てレビューをしていきます。
遺物カードは基本的には補助的な効果しか生み出しませんが、上手く使いこなすことでしっかり立ち回りに役立ってくれます。宝石や呪文も勿論使っていて面白いですが、個人的には遺物カードが最も使いこなしがいがあって好きなカードです。
イーオンズエンド基本セット カードレビュー「遺物」2コスト
基本セットの遺物は2コストからになります。
屈曲ダガー
・種類:遺物
・効果:このターンの次の破孔の強化または開放のコストが3低下する。もしくは、これを破壊して、1ダメージ。
刃先が曲がった2つのダガーが最初の遺物カードになります。
4番破孔以外は強化コストは3以下なので使うだけで無条件に強化可能。4番破孔も1コスト払えば強化できるようになる。破孔強化は良くある効果だが、開放コストも安くしてくれるカードは地味にレア。
破孔限定で3コストを生み出す宝石だと考えれば中々のもの。破孔を十分開放しきったらあとは、1ダメージとして投擲しましょう。コストが安いので、これでゴリゴリ強化&開放していくデッキは構築してみたいところ。
私は遭遇したことはないですが、残りHP1の強ミニオンの処理などで、ここぞというタイミングで、このセット不要の即時1ダメージが役に立つことがあるかもしれません。
個人的評価:★★★☆☆
イーオンズエンド基本セット カードレビュー「遺物」3コスト
買いやすい3コストの2枚はどちらも圧縮用です。
瓶詰めの渦動
・種類:遺物
・効果:これを破壊。手札か捨て札のカード2枚までを破壊。1ドロー。
瓶に詰められたVoltexつまり旋風の遺物です。
ロールプレイ的にこのゲームのデッキ圧縮はどういう位置づけなのだろうか?カード購入は純粋にキャラクターが成長して強くなる的な意味合いがありそうだが、破壊はキャラクターの強化という感じかな?まあ製作者はあんまり考えてないかもしれませんが(笑)
完全にデッキ圧縮専用のカードです。このカードが強いのは手札だけではなく捨て札からも破壊対象を選べる点。大体の圧縮が今のターンを犠牲にしますが、このカードは今のターンのテンポを損ねることなく、デッキ圧縮が可能になります。
オマケの+1ドローも良い。強カードだと思いますね。
個人的評価:★★★★★
ゆらめくプリズム
・種類:遺物
・効果:手札の宝石1枚を破壊しそれを2回プレイ。または、+2エーテル
このカードのイラストを見て、おお!美人って思ったのは私だけでしょうか?そしてプレイヤーボードを見てがっかりしたのは私だけでしょうか?(笑)
これまたほぼ圧縮用のカード。用途はほぼクリスタルの圧縮用。「瓶詰め渦動」に比べると圧縮率は低めだが、初期デッキの大半を占めるクリスタルをガンガン圧縮できる。しかも2回使用してから破棄なので圧縮だけではなく最低限の働きもしてくれる。
また、いざとなれば普通に2エーテルの代わりになるので、圧縮後に腐るということも少ない。特殊能力付き3コスト2エーテルということは普通の3コスト宝石と同等のパワーを持つため、購入しても全く損はしないし、基本セットの3コスト宝石より普通に強い。
ということでこちらも強カードでしょう。
個人的評価:★★★★★
イーオンズエンド基本セット カードレビュー「遺物」4コスト
遺物の4コストは2枚で、こちらも使い道が多く便利。
強化オーブ
・種類:遺物
・効果:プレイヤー1人の破孔1を強化。もしくは、これを破壊してグレイブホールドのHP3回復。
破孔強化は2~4コスト相当で、用途限定と考えるとやや不満。
こちらは正直オマケ効果で、破孔強化したいだけなら素直に宝石などを買った方が良い。買っておいていざというときに真の効果を使うための、繋ぎに使い続ける感じですね。
このカードを購入する目的は、当然グレイブホールドのHP回復にある。
このゲームは、グレイブホールドもキャラクターもHPの回復手段がかなりシビアなので、回復量がたった3でもかなり有難い。
ちなみに基本セットでグレイブホールドを回復できるのはほぼこの遺物のみなので、ボスによっては非常に重要な遺物になりうる。これを入れておかないと負けていたゲームも多く、やはり回復系カードは安定して強いと言ことで上方修正しました。
個人的評価:★★★★★
強撃杖
・種類:遺物
・効果:このターン中にセットした呪文1つをキャストしても良い。そうした場合その呪文のダメージ+2。
杖の力で呪文の威力を増幅させて打ち込むための遺物。
これ日本語の効果の書き方だと、セットした呪文全てなのか1つなのかあいまいになっていますが、英語版は「a spell」ってなってます。まあ流石に全呪文を+2ダメージで発射出来たら壊れカードですが。
呪文をセットして即発射出来るのは当然強く、更に威力も+2ということで更に強い。スパークなども3点ダメージに早変わりしてダメージ調整もしやすくなる。
基本的にこのカードが手札にあるなら即発射した方が良いと思いますが、セット中効果の恩恵を受けたい場合は我慢が必要。
また、セットしたばかりの呪文しかターゲットにできないため、それなりにデッキ仕込みは考えてプレイしないと真価は発揮できない。ハマるとかなり強いのでサプライに採用したが、結局買わないで何とかなることが多いカードという印象。
個人的評価:★★★☆☆
イーオンズエンド基本セット カードレビュー「遺物」5コスト
基本セットの最高コストの遺物は5コストです。
他の拡張なら6コスト遺物なども出てきますが、高すぎると買い方がどんどん難しくなるので5コスト位が丁度良いかもしれません。
魔術師の護符
・種類:遺物
・効果:チャージ1を得る。仲間1人はチャージ1を得る。
チャージ専用遺物ですが強いです。
基本セットのキャラクターはほぼ全員が強力なチャージスキルを持っており、それの発動で勝敗が変わってくることは多々あります。(逆に拡張1「War Eternal」のキャラクターのチャージスキルはどれも変に捻った感じでパッとしないという印象)
この遺物があれば無条件で自分と仲間1人のチャージが溜まっていくことになります。チャージ2コスト×2人で4コスト分の働きをしてくれますし、仲間の支援という意味ではもっと高コストの働きになるでしょう。連発できるのでサポート専用キャラクターが買い占めてガンガンチャージするのも面白そうですね。
まあ確かに強いのですが、普通に買おうとすると、コストが5と中々高いため他の選択肢との兼ね合いが悩ましいという感じのカードです。ただ、買ってみると効果が腐ることはあまりないですし、必ずこれは便利だと感じさせてくれるカードです。
強いがマストバイというほどではないため下方修正しました。
個人的評価:★★★★☆
あとがき
以上、イーオンズエンド基本セットの「遺物」カードのレビューでした。遺物はエーテルも生み出さなければダメージも生み出さないので、極論を言えば買わなくても勝てるわけですが、買わないと効率的に勝てないという感じで、上手い感じに出来ています。
遺物を上手く使いこなせたゲームは大体良い感じにゲームが進みますね。遺物購入は後回しにしがちですが、上手いタイミングで上手く使いこなしたいところです。
次回は「呪文」カードをレビューします。
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