今回はボードゲーム「Loose」のゲーム内容を紹介していきます。
2人専用ボードゲームの製作に注力している「LadleGames」さんの2025年春の最新作です。
「Loose」がどういうボードゲームなのか、ルール紹介とレビューになります。
Loose 基本情報

20XX年。〇〇界隈は3つの勢力が均衡していた。
それぞれの組織内でもまた、派閥争いが激化している。
そんな中、何れかの構成員リーダーが失踪してしまったとの情報が。
金鉱が敗れた派閥、組織内で生き残りをかけた戦いが今、始まる。
>> Loose公式紹介ページ
デザイン | システム: Mana アートワーク:ノーコピーライトガール |
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プレイ時間 | 5~15分 |
プレイ人数 | 2人専用 |
対象年齢 | 10歳以上 |
日本語版販売 | Ladle Games |
日本語版発売日 | 2025年春 発売済 |
希望小売価格 | 1000円(税込み) |
関連ページ | >> Loose紹介ページ >> Booth販売ページ |
Loose ルール概要
Looseのルールを紹介します。
全9枚のカードのみを使用する、非常にシンプルなゲームになっています。
色の3すくみ



Looseには「赤」「青」「黄」のカードが登場します。
これらのカードの強さは3すくみになっており
赤>青>黄>赤
となっています。
例えば、赤と青のカードの場合、赤のカードの勝ちです。
めっちゃ簡単です。
マークの3すくみ
Looseには「△」「〇」「☐」の3つのマークが登場します。
同じ色のカードの中では、これらのマークの強さが3すくみになっており
〇>△>☐>〇
となっています。
例えば、赤の〇と赤の△の場合、〇が勝ちます。色が違う場合はマークよりも色の勝敗が優先されます。
めっちゃ簡単です。
この色とマークの2つ3すくみを使って遊ぶのがLooseです。このルールを使った3つのゲームが入っています。
ゲーム①:最後の1枚
最後に出した1枚で勝敗を決めるルールです。
9枚のカードからゲーム開始時に1枚カードを秘密裏に除去します。これ重要。カード総数は8枚になります。
- 各プレイヤーの初期手札は2枚。
- 各プレイヤーは裏向きで1枚カードを出して公開。山札から1枚補充。これを2回繰り返します。
- 3回目に出すカードの強さで勝敗を決めます。
このゲームはカードの「色」×「マーク」で9種類しかカードがないので、途中どのカードを捨てていくかで、相手の手札を予想し、最終的な勝ちやすさを調整していくことが出来ます。
ゲーム②:総当たり
手持ちの手札の総当たりで戦うルールです。
9枚のカードからゲーム開始時に1枚カードを秘密裏に除去します。これ重要。カード総数は8枚になります。
- 各プレイヤーにカードを4枚ずつ配ります。
- 同時に1枚ずつカードを選択して出していき、全4回の総当たりで勝敗を決めます。
- 勝利数が同数の場合は、各プレイヤーが最後に出したカードと秘密裏に除外したカードで勝負。その結果で勝敗が決まります。
男らしい総当たりスタイルの戦いです。相手の手札を予想しながら、手持ちの4枚のカードをいつどこで出していくかが悩ましいです。
ゲーム③:ドラフト
使用するカードをカードドラフトして戦うルールです。
- 9枚全てのカードを場に表に出しておき、プレイヤーは1枚ずつドラフトしていきます。
- 獲得した4枚のカードを出す順番はあらかじめ決めておきます(変更不可)。
- それを1枚ずつ出して、全4回で勝敗を決めます。
- 勝利数が同数の場合は、最後に出したカードとドラフトで余ったカードと勝負。その結果で勝敗が決まります。
全カードの公開ドラフトなので、相手の持っているカードを確実に把握できます。相手に勝ちやすいカードをどのタイミングで出すように仕込むかが悩ましいルールになっています。
Loose レビュー

Looseは2種類の3すくみを持つ9枚のカードで戦う非常にシンプルなボードゲームです。
シンプルなシステムをベースとした3種類のゲームが楽しめます。
基本的にはじゃんけんのような3すくみなので、当然運要素は強めですが、自分の手持ちカードや場に出たカードから、相手のカードはある程度予想できるようになっています。そのため、相手が次に何を出してくるかを駆け引きして予想する心理戦要素も強めです。
単純に考えると、相手が多く持っている(と思われる)カードに勝てる色のカードを出すのが正攻法に見えますが、相手も同じようなことを考えているので、単純な確率論だけでは上手くいきません。
相手が何を出してくるかを予想しながら、巧みに出し抜いてカードを出し、時にはうまくブラフをかまして戦って行くのも本作の醍醐味だと思いますね(笑)。折角なので相手プレイヤーと会話しつつ戦うのをお勧めします。
個人的には、自分の勝敗を一番コントロール可能な「ルール3」のドラフトルールが好みです。相手に勝ちやすいようにドラフトしつつ、事前の順番選択でも相手の出し方を上手く読む心理戦が楽しめます。
ルール②か③で遊ぶ場合、お互い4枚ずつの戦いになるため、勝敗が2:2の引き分けになることも多いです。その場合は、使用していない最後の1枚との戦いになります。
2:2の引き分けになった場合も想定して、どのカードをプレイするかを考えるのも重要な戦略ですね。何度かプレイしましたがお互いが勝ちやすいように立ち回るため、勝敗が2:2となって最後の1枚で決まるパターンも結構あります。
Looseに収録されている3つのルールは、どのルールでもプレイ時間は非常に短く、1プレイ5分程度で楽しめます。サクッと取り出してサクッと老若男女問わず楽しめるシンプルさが非常に良いですね。
ちなみに、2種類の3すくみというルールをベースに、新しいルールを考えて自由に遊んでね、となっています。ドラフトルールを良くある1枚ずつ同時に選択していくカードドラフトにしたり、全てのカードを一斉に公開して総力戦したり、アイデア次第で更に楽しめそうです。
コンポーネントのアルミケースやカードデザインなども本作の魅力の1つです。
Loose 内容物
- ゲームカード:9枚
- サマリーカード:2枚
- ルールカード:1枚
コンパクトながらアルミケースの箱やエンボス加工のカードなど品質も非常にしっかりしています。
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