今回はGPさんより2022年に発売されたばかりのボードゲーム「ゲームオブチップス」のゲーム内容を紹介していきます。
ポテトチップス的なタイトルのゲームオブチップスですが、箱が凄いスナック菓子や飴のようで特徴的。
ということで「ゲームオブチップス」がどういうボードゲームか、ゲームのルールとレビューの記事になります。
ゲームオブチップスの基本情報
デザイン | System: Mathieu Aubert, Theo Riviere |
---|---|
プレイ時間 | 20分 |
プレイ人数 | 2~5人(6人プレイも可能) |
対象年齢 | 8歳以上 |
版元 | Mixlore |
日本語版販売 | GP |
発売日 | 2022年7月 |
希望小売価格 | ¥1,700+[税] |
ゲームオブチップスのボードゲーム概要
このゲームでは、袋に入れた5色のチップを取り出します。
その途中で、最終的にどの色のチップが何枚取り出されるかを予想するパーティゲームです。
時には冷静に、時には大胆に。その手で運をつかみ取りましょう。
GP公式サイト
ゲームオブチップスは、袋からチップを取り出して、そのチップの最終的な出方を予想して当てる、ギャンブル系ボードゲームです。
箱というか袋が本物のお菓子のようになっていて、見た目もかなり魅力的ですね。
サクッと遊べて非常に面白い軽量級作品に仕上がっています。
ちなみに言語名は「Bag of Chips」です。「Game of Chips」というタイトルは別のボードゲームになっています。直訳せずに日本語オリジナル訳にしたのはどういう理由からでしょう。
ゲームオブチップスのルール概要
ゲームオブチップスのルール詳細になります。
ゲームのざっくりした目的
このゲームのざっくりとした目的は、場に出る14枚のチップの出る枚数と種類を予想して、手札のカードで当てて得点を得ることです。
例えば、「緑のチップと赤のチップの出た枚数が同じならXX点」「黄色のチップが2枚紫のチップが3枚出たらXX点」のようなカードが36枚あります。
場のチップが自分の出したカードの条件を満たしていたら得点になります。
達成しやすいカードは得点が低く、達成しづらいカードは得点が高くできています。
チップは徐々に公開されていくため、最終的にどういうチップが場に出るかは、最後まで分かりません。
ゲームの流れ
1ラウンドは以下の流れでゲームが進みます。
- 6枚カードを配る
- チップを5枚引いて、全員手札を2枚捨てる
- チップを4枚引いて、全員手札を1枚捨てる
- チップを3枚引いて、得点にする2枚と、失点にする1枚を選択
- チップを1枚引く、チップを1枚引く
- 得点計算
①6枚カードを配る
ラウンド開始時に、全プレイヤーの6枚ずつカードを配ります。
36枚カードがあるので5人プレイだと6枚余ります。
公式ルールだと5人までですが、全36枚カードを全て使えば、6人プレイも一応は可能になっています。
②チップを5枚引いて、全員手札を2枚捨てる
袋から誰かが5枚チップをランダムに引きます。
チップは5色あり、更にそれぞれの枚数が異なります。一番多い黄色チップは7枚入っていますが、一番少ないオレンジチップは3枚しか入っていません。
場に出た5枚のチップを見て、達成できるかできないかを判断して、達成できないと思ったカードなど2枚を捨て札にします。
これで手札は残りは4枚になります。
③チップを4枚引いて、全員手札を1枚捨てる
更に袋から誰かが4枚チップをランダムに引きます。
先ほど引いた5枚と合わせて、場には9枚のチップが置かれています。それを見て、達成できるかできないかを判断して、達成できないと思ったらカードなど1枚を捨て札にします。
これで残りは3枚になります。
④チップを3枚引いて、得点にする2枚と、失点にする1枚を選択
袋から誰かが3枚チップをランダムに引きます。
先ほど引いた9枚と合わせて、場には12枚のチップが置かれています。
最後は、2枚を得点用にします。これは達成したら得点になるカードになります。1枚は失点用にします。これは達成したら失点になるカードになります。
なので、最後の3枚に下手に残してしまうと、失点になる可能性もあるわけですね。
⑤チップを1枚引く、チップを1枚引く
最後は、チップを2枚引いたら終了です。
場には14枚のチップが置かれることになります。
ただし、この2枚は1枚ずつ順番に引いていきます。何故かというと「一番最後に引かれたチップの種類によって得点が得られる」というカードがあるからですね。
⑥得点計算
得点計算をします。
得点用に出したカード2枚を満たしていたらそれが得点になります。失点用に出したカード1枚を満たしていたら失点になります。
合計した得点が、最も高いプレイヤーは「勝利点2」、2位のプレイヤーは「勝利点1」を得ます。
またカードを6枚配って、ゲーム終了条件を満たすまで続けます。
ゲーム終了条件
- 勝利点4を獲得した
- 勝利カードを出して条件を満たした
いずれかのプレイヤーが勝利点4を獲得したらその時点でそのプレイヤーの勝ちでゲーム終了です。
もしくは、1枚だけ入っている勝利カードを場に出しつつ、その勝利条件を満たした場合、即時勝ちになります。
勝利カードは「3枚しか入っていないオレンジチップの枚数が、7枚入っている黄色チップの枚数を上回る」という条件なのでかなり厳しいですね(笑)。私は未だに達成したのを見たことがありません。
逆に、失点カードとして出している場合にその勝利カードをを満たしてしまった場合、即時敗北になります(笑)。
ゲームオブチップスのレビュー
ゲームオブチップスのレビューになります。
簡単お手軽ギャンブルゲーム
ゲームオブチップスは、最終的な場のチップの出方を予想する、いわゆるギャンブルタイプのゲームです。
ギャンブルなので運要素は強めですが、完全な運ゲームと言うわけではなく、自分の取捨選択によって結果が変わる戦略的な要素もしっかりあります。
少しずつ公開されていくチップの枚数と種類を元に、手札の目的カードをを選んで取捨選択していく様は、まるでテキサスホールデムタイプのポーカーで、1枚ずつ場のカードがめくられていく中でbetしていく、ハラハラドキドキなそのような感覚に近いように思います。
「いけいけ!」「こい!こい!こい!」「よし!!」みたいな、そんな声が飛び交う感じのボードゲームです(笑)。
最後の1チップが公開されるまで、得点の結果はわからず、最後の1枚で大逆転なんということもしょっちゅう起きるため、かなり盛り上がります。
それでいてルールは単純で対象年齢が8歳となっているように、プレイ感は軽く、誰でもわかる簡単なゲームです。プレイ感は非常に軽く、何度でも簡単に遊びたくなる魅力があります。
夢のあるゲーム
このゲームの得点カードは、無難なものから非常に達成の難しいものまで様々あります。
当然達成が簡単なものは得点が低く、達成が困難なものは得点が高くなっています。
この得点が高いカード群は超高得点ではありますが達成は難しいです。ただ、チップの途中経過を見ていくと意外にリーチになったりしてくれて、かなり夢があります。高得点カードをたまたま2つ達成して、合わせて200点なんて言うことも普通におきます。
一方で得点が30点位でも1位になれることもあるので、場のチップの出方次第で如何様にも結果は変わり、ドラマが生まれてくれるわけですね。
一発逆転の即時勝利カードもあり、それこそまさに夢の塊ですね。日本の宝くじがドリームジャンボ宝くじというように、夢を追い求めるゲームは楽しいゲームです。
失点システムが面白い
このゲームで特徴的で面白く感じる点の1つが、最後に残したカードの内、1枚は達成してしまうと失点につながるという点です。通常達成してほしいカードを残していくわけですが、最後に残るカードの1枚は未達成になってほしいわけです。
安全を取って、達成条件から外れたカードを最後に1枚残すというのも良いでしょうが、そうしてしまうと最終ラウンドの得点の選択が狭まってしまいます。場のカードが9枚の時点で最後に使う3枚のカードを決める必要があるわけで、意外にこういうプレイをしていると得点が伸びずに勝てません。
何をどこまで達成しそうか、見極めつつカードを選択していく必要があり、高得点を狙うなら最後まで油断できません。
かなり達成見込みの低い確率のカードを、どうせ達成しないだろうと失点カードとして置いた結果、まさかその条件を満たしてしまい、100点以上失点を喰らった、なんていうことも実際に起きました。こういうハプニングも非常に面白く盛り上がります。
プレイ人数は多い方が良い
みんなでワイワイギャンブルして盛り上がるゲームなので、プレイ人数は多い方が盛り上がって楽しめます。
インタラクションは他プレイヤーとの得点の比較位でほぼないので、少人数でも変わらず楽しめますが、3人位はいた方が良いかもしれませんね。
プレイ人数が少ないと、無難な低得点カードでも勝ちやすくなりますが、プレイ人数が多いとみんな点数が似たり寄ったりになる可能性もあり、頭1つ抜けだすための高得点カードの価値が高くなります。
特徴的なコンポーネントがお洒落
本物のお菓子のような見た目のコンポーネントで、中々珍しいですがお洒落だと思いますね。
箱からして中々お洒落ですし、コンポーネントの中身のチップスもお洒落で、コンポーネントの雰囲気はかなり良いゲームだと思います。
総合評価
評価:★★★★★★★★☆☆(8点)
率直な感想としては、想像以上に面白かった超良作品ですね。買って良かったと素直に言える作品の1つです。
元々タイトルも全く知らずにノーチェックだった作品なのですが、先日入手して説明書読んだときから面白そうだとは感じていました。そして実際に遊んでみたところ、全く期待を裏切らずにかなり面白かったです。
私は運要素の強いボードゲームはあまり好きではないのですが、不思議とこのボードゲームはかなり楽しめますね。
なんだろう。やっぱり競馬とかポーカーとか、ギャンブルをやっていて白熱している感覚に似てる感じが良いのですかね(笑)。負けても普通に楽しいのは良いボードゲームだと思います。
2022年に遊んだ軽量級作品の中では、かなり個人的には好きな方の作品でした。
おすすめボードゲームランキングにも載せたい位には、お気に入りになったので、いずれランクインさせようと思っています。
ゲームオブチップスの内容物
- ゴールカード:36枚
- ボードカード:4枚
- チップ:25枚
- 報酬コイン:16枚
- チップの袋:1つ
- 枚数表:1枚
- 説明書:1部
ゲームオブチップス紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「ゲームオブチップス」のゲーム紹介でした。
比較的新しい新作の割には、あまり話題になっていない作品な気がしますが、個人的にはかなり好きな、また遊びたいと感じるボードゲームの1つです。
「ゲームオブチップス」は値段も非常に安いですし面白いしおすすめです。未プレイの方は是非チェックしてみてください。良い作品だと思います。
スポンサーリンク