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【ニュース】天下鳴動と逃げ上手の若君のコラボ。少年ジャンプGIGA2023春 特別付録の紹介

2023年5月1日発売の少年ジャンプの特別号「ジャンプギガ2023春」に、何とホビージャパンさんから発売されているボードゲーム「天下鳴動」が付録としてついているようです。

週刊少年ジャンプで掲載中の作品「逃げ上手の若君」とのコラボになっているとのことで、一体どんなゲームになっているのかワクワクしますね。

ということで、少年ジャンプGIGA2023春に付属している、天下鳴動と逃げ上手の若君のコラボボードゲームが、一体どんな内容になっているのか。早速チェックしてみました。

【ニュース】天下鳴動と逃げ上手の若君のコラボ。少年ジャンプGIGA2023春 特別付録の紹介

逃げ上手の若君とは?

逃げ上手の若君は、週刊少年ジャンプで掲載中の少年漫画です。

時代は鎌倉から室町時代。

小中学校で一度は耳にしたことがあるであろう「北条家」の没落と「足利家」との対立を、コミカルに描いた人気作品です。

第一話目から、いきなり慕っていた足利家に北条家が裏切られて北条家は皆殺し。北条家の跡継ぎ、主人公である若君の逃亡生活が始まる・・・というストーリーになっています。

どうでもいいですが「1192作ろう鎌倉幕府」。鎌倉幕府が出来てからまだ900年も経っていないというのは、何だか不思議な感覚ですね。

作者は「魔人探偵脳神ネウロ」や「暗殺教室」を手掛けた「松井優征」さん。人を選びそうな非常に特徴的な絵柄ながら、非常に人を惹きつける舞台設定や、伏線という伏線で読者を驚かせてくれる、大人気の漫画家です。

時事ネタを織り交ぜて笑いを取ってくる画風など兎に角最高です。私は正直「松井優征」さんは天才だと思っています(笑)。

そんな天才漫画家「松井優征」さんが手掛ける「逃げ上手の若君」です。

天下鳴動とは?

天下鳴動は、2018年のゲームマーケット秋で、ゲームマーケット大賞を取った、与儀新一さんの個人サークル発の作品です。100円ダイソーで買えるもので作れるボードゲーム、というコンセプトで作られた作品だったそうです。

そんな天下鳴動を量産ボードゲーム製品化したのが、2019年11月にホビージャパンさんより発売されたボードゲーム「天下鳴動」です。

ルールはわかりやすく非常にシンプルで30分で終わる中量級作品ながら、戦略性と運の要素がしっかりマッチしており、発売当時の2019年の話題作の1つで非常に人気が出ていたボードゲームでした。

天下鳴動と逃げ上手の若君のコラボ作品とは?

天下鳴動と逃げ上手の若君のコラボ作品は、2023年5月1日に発売されたジャンプギガ2023春号に付属していた、付録ボードゲームです。

天下鳴動自体が日本を舞台にしたボードゲームですし、逃げ上手の若君も日本全国を舞台にした話なので、フレイバーとしてはしっかりマッチした作品同士です。

早速入手して遊んでみたので、ここまで遊べるボードゲームを付録しちゃって良いの?っていう位しっかり楽しめる付録になっていました。

▼集英社の方で制作秘話が記事になっていました。

リプレイ記事にして紹介したいと思います。

天下鳴動と逃げ上手の若君のコラボボードゲーム リプレイ

ここからは実際にジャンプギガ2023春に付録としてついていたボードゲーム「天下鳴動x逃げ上手の若君」を遊んでみたいと思います。

ジャンプギガの付録

まずは、ジャンプギガについている付録をはがしていきます。

流石にボードゲームのようなコンポーネントではなく、紙媒体の週刊誌に収まるような、紙ベースのコンポーネントになっています。

サイコロやカードやチップなどはしっかり厚紙になっていました。

ルールも6ページにわたって紹介されています。

本作を上手にプレイするための攻略法的な話も紹介されていたのが興味深いですね。

セットアップ

セットアップを完了したら、こんな感じです。

2~12まで、10ある拠点を制圧していくのがプレイヤーの目標になります。2~12の数字はゲーム開始時にランダムに配置しています。

これを見て、おや?と思った方は天下鳴動をプレイしたことがある方でしょう。

元々の天下鳴動は2~4人プレイでしたが、本作は2人対戦専用ゲームとなったようです。北条家である赤軍と足利家である青軍に分かれてプレイすることになります。

また、マップから北海道はなくなり、新潟の佐渡島が制圧拠点の1つになっています。

細かい点は色々変わっているのですが、正直この付録の2人対戦でも凄い楽しめます。

2人対戦の付録でこれだけ面白い作品です。一体本家はどれだけ面白いのか。これで物足りなかった場合は是非、ボードゲーム「天下鳴動」を遊んでみることをお勧めします。

戦闘開始

戦闘開始するとプレイヤーは順にダイスを振っていきます。

3個のダイスを振り、サイコロを2つと1つに分けます。

(ダイスも付属しています。。。結構良い感じで振れます。味がある・・・)

上の画像の出目の場合は、拠点4(3+1)に、兵士を数字3体(数字の6は3体)を送る、ということになります。

兵士の派兵数は以下の通りになっています。

  • 出目1,2:1体派兵
  • 出目3,4:2体派兵
  • 出目5,6:3体派兵

もちろん数字の組み合わせは自由で、拠点7(6+1)に、兵士2体(数字の3は2体)を送る、という選択をしても問題なしです。

▼4番の土地に、赤軍団を3体派兵。

一見すると得点4の土地に3体は勿体ないように見えますが、後述する「援軍」システムがあるので、小さい数字の土地を確保するのは結構重要です。上の土地は4つの土地に隣接しており、かなり重要な拠点でもあります。

手番が終わったら次のプレイヤーの手番です。

上では、6,6,3の目が出たので、煽プレイヤーは12の土地に兵士2体(数字3は2体)派兵します。

12はそもそも目が出にくいので、2体派兵はかなり強力でしょう。

これを18体の兵士が全てなくなるまで繰り返します。

▼マップはドンドン兵士で埋まっていきます。

東は赤が優勢だが、西は青が優勢で、更に高得点の11や12は青が今のところおさえているという状態です。

土地の数字=勝利点なので、2や3より11や12などの土地により多く兵士を派兵していたプレイヤーがより高得点を得ることが出来ます。

能力カードの使用

各プレイヤーは3枚の特殊能力カードを持った状態でゲームを開始します。

特殊能力を使用することで、「自分の兵を移動」したり「相手の兵を移動」したり、場を上手くかき乱すことが可能です。

元々の天下鳴動では全プレイヤー共有のカードから先取りで選択するシステムでしたが、本作はゲーム開始時から3枚ずつ配ることになっています。

ちなみに表と裏で赤陣営青陣営と別れているので、各陣営6種類の能力が用意されています。

また、1ゲームでどれか1枚しか使用できません。これは原作と同じですね。

ゲーム終了

各プレイヤーが兵士コマを全て置ききったらゲーム終了です。

得点計算に移ります。

▼各プレイヤーが兵士を起き切った図

このゲームの最大の特徴といっても過言ではなのが「援軍」システムです。

数字が低い方からマジョリティを比較していき、置いている兵士が多い方がその土地の勝者なのですが、その際勝者は「全近隣地域に兵士1を得援軍として送る」ことができます。

「2」で赤が勝ったので、隣接する「10」や「6」にも赤の兵を1つ送り込むことが出来るわけです。こんな感じで低い数字は点数は低いのですが、援軍を送ることで大きい数字でも勝てるようになっていくのがミソです。

「3」も赤が買ったので、「6」「8」「4」「7」に援軍が派兵されます。これはかなり大きいですね。

これを数字の2から12まで進めていきます。

結果はご覧の通り。

青陣営は大きい数字を狙って「11」や「12」は取れたのですが、赤陣営が小さい数字から援軍を大量に送ったことで、小さい数字は全て赤陣営に取られてしまっています。

赤対青は、46点対28点で、赤陣営の勝となりました。やりましたね。

おわりに

ジャンプギガ2023春付録の天下鳴動と逃げ上手の若君のコラボボードゲームを遊んでみました。

天下鳴動は、非常に良くできているボードゲームだと改めて感じたのと、逃げ上手の若君とのコラボのようにコラボ作品の可能性を感じましたね。

付録とは思えない位面白かったです。

登場人物に特殊能力を持たせてそれを使って遊ぶのが、コラボ作品の常套手段だと思いますが、本作も能力カードを逃げ上手の若君の登場人物に合わせて使えるようになっていました。それが上手く天下鳴動のゲーム性にマッチしていて、全く違和感なくシステムに組み込まれて良い感じでした。

逃げ上手の若君のファンも是非一度この付録ゲームを遊んでみてください。そしてボードゲームの沼にハマってみてください(笑)。

ということで、気になる方は是非「ジャンプギガ2023春」「逃げ上手の若君」「天下鳴動」それぞれチェックしてみては如何でしょうか。それでは。

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