>> おすすめボードゲームはこちら

スピリットアイランドのルール疑問点や注意点まとめ FAQ

スピリットアイランドの疑問点FAQのまとめ記事です。

<ステマ規制法へのぼどろぐの対応>

本記事は、ぼどろぐが独自に作成していますが、記事ではECサイトやメーカー等から送客手数料を受領する場合があります。

メーカー等からの依頼やサンプル貸与により記事を作成する場合がありますが、コンテンツの内容やランキングへは一切関与していません。

詳細は本ブログのプライバシーポリシーをご参照ください。

今回は遂に日本語版が発売された、個人的超おすすめボードゲーム「スピリットアイランド」のルールの疑問点や注意点をまとめていきたいと思います。

スピリットアイランドはカードベースのゲームなので、処理の解決に関してはそれなりに疑問点は出やすいかもしれません。

目次 非表示

スピリットアイランドのルール疑問点まとめとFAQ

スピリットアイランドのルール疑問点やFAQをまとめていきます。

最初に書いておきますと、私も正しいと思ってプレイしているつもりでも、ある時に間違ってプレイしていたことに気づくことが何度もありました。

このFAQは、過去私が遭遇したスピリットアイランドの気になりポイントを思うが儘に書いています。

ただ、私もいまだに間違ってプレイしている可能性もあるので、その点はご了承下さい。もし、間違いあればご指摘いただけると助かります。

拡張1,2の日本語版の発売に合わせて、FAQ更新しました。

エレメントは消費されない

説明書に書いてありますが、エレメントは能力の使用条件になるだけであり、とある能力でエレメントを使用したからと言って、消費されて他の能力で使えなくなるものではありません。

固有能力は複数の土地をターゲットにできない

これは結構間違いがちなルールかと思います。

基本的に精霊の固有能力は単一の土地をターゲットにします。

例えば「雷鳥」のMAX固有能力「都市か町を3つまで破壊する」は、1つの土地をターゲットにします。これを、複数の土地にある複数の都市と町に分散することはできません。

それぞれの固有能力を1枚の能力カードだとみなしてプレイするようなイメージです。能力カードは基本的には単一の土地しかターゲットにできません。

森の精霊の固有能力は複数の土地をターゲットにできる

能力の書き方の問題ですが「森の精霊」の固有能力は「1ダメージを与える」ですが、この能力がエレメントが増えて強化されると「この能力を繰り返す」という表現になっています。

何故あえてこのような書き方になっているかというと「この固有能力を再度発動させる=別の能力として別の土地をターゲットにできる」ためです。

わかりづらいですが、違いがあるので注意しましょう。

固有能力は上から順番に解決する

強化されると固有能力に様々な効果が増える精霊が多いですが、これらの能力は上から順番に全てを解決していく必要があります。

いきなり3つ目の効果から発動させたりは出来ません。

複数の固有能力はどちらから発動させても良い

初心者向き精霊以外の4体は全て、固有能力は2種類持っています。これらはどちらから使用しても問題ありません。

ただし、先ほど書いた通り、一度発動させたらその能力を最後まで使い切る必要があります。左の固有能力のこれを使った後に、右の固有能力のこれを使って、再度左の固有能力のこれを使って、、みたいな中途半端に固有能力の効果を使うのはNGです。

エレメントは実際に生み出したエレメントより少なく適用できる

エレメントにより固有能力が純粋に強化されるのであれば問題ないのですが、エレメントが増えると性質が変わる系の固有能力の場合、あえて強化しないで発動させたいということがあります。

例えば「川の精霊」は「押し出し」の能力が強化されると「ダメージ」に変化します。基本的にはダメージの方が良いと思いますが、何らかの理由で「押し出し」能力を選択したい場合、実際に生み出したエレメント数を少ないように適用して「強化しない」ように適用することが出来ます。

エレメントで強化された固有能力は強制的に発動する

エレメントで能力を強化した場合、エレメントで強化されて「解放された全ての効果」が強制的に発動します。「XXしてもよい」という表現になっていない系の強化能力は「強制的に強化」され発動します。

基本的に固有能力が強化されるので、強化された方が良いケースの方が圧倒的に多いのですが、稀に強化すると性質が変わったり、自分にデメリットを与えるケースもあるため、強化しない方が良い場合もあります。

「影の精霊」は固有能力で開放される能力の性質が異なりますが、3つ目まで強化して3つ目の効果だけを適用するということはできず、1つ目と2つ目の能力も発動させなければなりません。

また基本セット外の話ですが、固有能力で「炎」エレメント数に応じて「攻撃力が増す」という能力を持ちつつ、「炎」エレメントを増やしまくると「大ダメージを与えるが土地が荒廃する」という能力が発動する精霊もいます。

炎エレメントを増やして攻撃力を増やしたいが、エレメント数を増やすと追加能力が発動してしまう。土地を荒廃させたくない場合は、その能力が開放されないような数までのエレメントを使用しなければならないということになります。

敵のダメージはダハンと土地の両方に与える

敵の攻撃力が合計4だった場合、その土地のダハンと、その土地自身に4点のダメージを与えてきます。

説明書に書いてある通常ルールですが、最初にプレイしようとすると混乱しがちなので書いておきます。

防御はダハンと土地の両方に効果がある

防御能力は攻撃と同様にダハンと土地の両方に効果があります。

防御4ならダハンと土地へのダメージをそれぞれ4点防いでくれます。

能力カードの中にはダハンにのみ防御効果があるカードなどもあります。

押し出しと引き寄せは隣接土地にのみ影響を与える

押し出しは、能力のターゲットとした土地から、隣接土地に移動させる能力です。

引き寄せは、能力の隣接土地から、能力のターゲットとした土地に移動させる能力です。

隣接土地以外にいるコマをターゲットの土地に引き寄せるような使い方は間違っています。

能力カードの速度変化効果はカード使用時に決める

「雷鳥」や「サンダースピーカー」などは能力の速度を「遅い」から「早い」に強化する能力を持っています。これは精霊フェイズの能力を使用すると決めたタイミングで速度を決める必要があります。

やっぱり遅いタイミングで発動させよう、みたいなプレイはNGです。

大体のケースでカード使用時にどちらの速度が良いか選択ができると思いますが、恐怖カードの効果などで盤面が変わってしまうと計画が狂って「やっぱり遅い効果にしよう」ってなるかもしれません。

仲間の精霊をターゲットにする効果は自分をターゲットにできない

仲間の精霊をターゲットにする能力カードは沢山ありますが、これを自分の精霊に適用することはできません。

1精霊プレイ時だけ例外で自分の精霊をターゲットにすることが出来ます。

「繰り返し」の効果は精霊力を消費する

「岩の精霊」の固有能力などは能力を再度繰り返すことが出来ます。しかし繰り返した分だけ精霊力を消費します。

そのため「繰り返し」効果で高コストカードを再度発動させるのは中々難しく低コストカードばかり繰り返してる気がします。

何とこれは嘘っぱちでした。

うーん。何をもって繰り返し時に精霊力を消費すると勘違いして記憶していたのか忘れましたが。。。説明書に1ミリくらい書かれていたはずだと思い、見返してみましたが残念ながら1ミリも書かれていませんでした。

岩男さんの固有能力弱いなぁと思っていましたが、繰り返すのにコストなしとなると大分評価変わってきそうですね。

「繰り返し」の効果はエレメントを生み出さない

残念ながら、繰り返し能力で合計2回使用したのでエレメント2倍!ということにはなりません。

「荒廃」が拡散した土地に置かれる荒廃マーカーは1つだけ

既に荒廃した土地に荒廃マーカーが再度置かれる場合、その土地に荒廃マーカーが1つ置かれますが、その周囲の土地にも荒廃が拡散します。その拡散で周囲の土地に置かれる荒廃マーカーは1つだけです。自分で選択した周囲の土地1つに荒廃マーカーを置きます。

パンデミックのアウトブレークだと周囲の都市全てにウィルスが拡散するので、それをイメージして処理してしまうと大量の荒廃マーカーが置かれることになりますが、そんなルールは無いので注意が必要です。

荒廃が拡散した土地にも元々荒廃マーカーが置かれていた場合も、当然その先で拡散が発生していきます。

「荒廃」した土地にある住居は、各精霊の住居が1つずつ破壊される

荒廃した土地に住居コマがある場合、その土地に住居を持っている全精霊の住居コマが1つずつ破壊されます。

最初から置かれている「荒廃」マーカーを取り除く場合も、侵略ボードに戻ってきます

侵略ボード上には「荒廃」マーカーが初心者ルールで最初から5個置かれていますが、島ボード上にも1つ置かれています。この島ボード上に最初から置かれている荒廃マーカーが取り除かれたとしても侵略ボード上に戻ってきます。

ダハンや住居は破壊されると戻ってこない

スピリットアイランドに住むダハンは有限です。基本セットではダハンを増やす能力は2つしか存在しません。そのため基本的にはダハンは破壊された場合、島ボードには戻ってこないと考えた方がよいです。

同様に破壊された住居は基本的には島ボードに戻せません。精霊ボード上に戻ってきて再利用できるなんてこともありません。特定の精霊の能力や特定の能力カードの効果で戻すことは可能ですが、こちらも基本的には戻ってこないと考えた方が良いでしょう。

「遠征」で「遠征隊」が配置されるには条件がある

「遠征」の効果で「遠征隊」が置かれる場合、その土地の付近に「町」か「都市」もしくは「海岸」がある必要があります。それらが隣接していない土地への「遠征」時には「遠征隊」コマは配置されません。

序盤中盤は条件を満たせずほぼ間違いなく遠征隊コマが置かれますが、終盤になると内陸地で条件を満たす土地が発生することも出てきます。これを忘れると若干難易度が上がるため注意が必要です。

遠征隊は、海岸から上陸してくるか、町や都市を拠点として開拓してくるか、イメージはわかりやすいルールですね。

「侵略者」とは遠征隊・町・都市の全てを指す

用語の問題ですが、侵略者は敵コマ全てを指します。これを勘違いするとカードの効果などを間違えてしまうため注意が必要です。

「建築」は「侵略者」がいる土地で行われる。

「人間」コマ=「遠征隊」コマがある場所でしか建築されないと勘違いしがちですが、町や都市がある場所でも建築は行われます。

「取り除く」効果では恐怖値は得られない

主に不安カードの効果ですが「XXを取り除く」という効果があります。これは破壊すると違って恐怖値は得られません。

不安カードの大半の表記は「取り除く」となっているため注意が必要。これを間違えると難易度が若干下がります。

敵へのダメージは割り振り可能

例えば、10点のダメージを与えたなら、その土地のHP3の都市3つとHP1の遠征隊1つを同時に倒せます。

味方へのダメージは中途半端に割り振り不可

例えば、土地とダハンに5点ずつダメージを与えられた際に、ダハンが5体いてそれぞれに1点ずつダメージを割り振って全員生き残る、みたいなことはダメです。2点・2点・1点で割り振って、ダハン2体を破壊しないといけません。

「2体まで」は「0体」でもよい

このゲームには「XX体まで引き寄せる」といった効果のカードが沢山出てきます。MAXでXX体まで引き寄せられるということで、引き寄せる数は0体でも問題ありません。

特に「XX体まで引き寄せてからYYする」という能力カードもありますが、引き寄せるのは0体でYYの効果だけを享受したい、というケースも良くあります。

ちなみに英語原文では「up to XX」という表現になっています。「XX以下まで」ということですね。

ご質問頂いたので追記しました。

「自分の土地」の定義

「自分の土地」という表現がたまに出てくるのですが、これは自分の島ボードのことを指すわけではなく、自分の存在マーカーが置いて有る土地のことを指します。これは確か説明書に書いてあるはず。

これを勘違いすると、一部の不安カードや能力カードの対象が広がって強化されるため注意が必要です。

小能力「浄化の炎」の荒廃マーカー参照数

「荒廃マーカー1つにつき1ダメージ」という能力は、能力のターゲットにした土地にある荒廃マーカーのみを参照します。ボード上の全ての荒廃マーカーをさんしょうするわけではありません。

質問頂いたので追記しました。

生い茂った森の広がりの能力で、略奪をスキップした場合でもダハンは反撃するか?

生い茂った森の広がりは、聖域において住居を1つ破壊することで「建築」か「遠征」をスキップすることが可能です。

遠征をスキップした場合でもダハンは反撃してくれるのか?ということですが、これは反撃してくれません。

説明書のP9にも書かれていますが、相手の略奪が完全に行われなかった場合は、ダハンは反撃しないというルールです。

質問いただいたので追記しました。

【公式難易度調整】荒廃カード用に用意する荒廃トークンを1個増やす

公式のルール調整が入りました。

荒廃カード用に用意する荒廃トークンの数は「プレイヤー人数×2個+1個」となりました。

当初の公式ルールだと、荒廃カードの上に載せる荒廃トークンは「プレイヤー人数×2個」用意するルールとなっていました。1人プレイなら2個。3人プレイなら6個です。

荒廃カード上のトークンが全て無くなると、カードは裏面の「荒廃した島」となり、バッドイベントが発生します。

当初のルールだと1人プレイ時に用意される荒廃トークンは2個×1人=2個。これだと、「荒廃した島」にならないように島を荒廃させられる余裕はわずか1個です。もう1回荒廃しただけで荒廃した島になってしまいます。

一方で3人プレイ時に用意される荒廃トークンは2個×3人=6個。この場合、「荒廃した島」にならないように島を荒廃させられる余裕は5個。一人当たりで1.6個になります。1人プレイ時より多いですよね。

プレイ人数に応じて不均等が生まれていることがわかります。

これをプレイ人数によって余裕度が変わらないように調整したのが今回のルール調整です。

1人プレイなら3個。3人プレイなら7個。荒廃トークンを用意することになります。こうすることで何人プレイでも1人当たり2個まで荒廃させても良いということになるわけですね。

難易度は下がる方向の調整になりますが、プレイ人数間の不均等を是正するという意味では良い調整だと思います。私はまだこのルールで遊んだことがありませんが、プレイ感触もまた追記したいと思います。

あじゃきちさんからコメント頂き追記しました。

大能力「断固たる要求」は海の精霊にも使えるか?

大能力「断固たる要求」は、防御20もさることながら、自分の住居1を『配置制限を無視して』配置することが可能になると書かれています。

基本セットの住居配置制限といえば『海の精霊』の「湾岸沿いか海にしか住居を配置できない」という強烈な配置制限ですが、これも無視できるのか?という疑問あると思います。

これは「無視できる」が正解です。

なので通常湾外沿いにしか配置できない住居を、この能力を使うことで内陸にまで配置していくことが可能になります。海精霊との相性抜群の大能力で強いですね。

じゅんさんからコメントいただき追記しました。

大能力「綿津見に沈め」の強化版をソロプレイ時に打った場合の勝敗はプレイヤーの裁量次第

拡張1「枝と鉤爪」に収録されているスピリットアイランド最高コスト9の大能力「綿津見に沈め」は、エレメントで強化すると何とプレイヤーボードを丸ごと抹消する能力になります。

スピリットアイランドのボード特性を活かした非常にユニークな能力で、シュールですが非常に強力な能力です。

さて、この能力をプレイヤーボードが1つのソロプレイ時に打ったら勝敗はどうなるのか?という疑問があると思います。

英語版公式のGreater Than Gamesの動画では「勝敗はあなた次第です」という解説になっていました。

つまり勝敗は「プレイヤーの裁定に寄りけり」ということらしいです。

まあ、あえて負けにする必要もないので、プレイヤーの勝ちでしょう。

混乱トークンは1つの侵略者に複数配置可能

拡張1「枝と鉤爪」で追加された混乱トークンは1つの侵略者に対して2つ以上置くことも可能です。

同じ敵に何個も置いて長期間無力化することが可能です。

悪地トークン1は、ダハンと侵略者が受けるダメージのトータルに+1される

拡張2「ひび割れた大地」で追加された悪地トークンのルールのおさらいですが、このトークンが置かれている土地の、ダハンと侵略者は受けるダメージが1つのアクションのトータルから+1になります。

個別の侵略者が受けるダメージがそれぞれ+1されるわけでは無いですし、1つのアクションで2回ダメージを受ける際にそれぞれ+1されるわけでもないです。受ける全ダメージの合計に悪地トークンの数分だけ+1されるということですね。

個別のアクションに関してはそれぞれ+1されます。別の能力カードからのダメージはそれぞれのダメージに+されますし、イベントなどの効果のダメージも個別で+されます。

また、与えるダメージが増えているわけではないので注意。探索者が悪地トークンがある土地で略奪したからといって+2ダメージとはなりません。

悪地トークンは使う精霊が限られており、個人的に結構忘れがちなので追記しました。

孤立は、その土地が探索されず、探索元ともならない効果

拡張2「ひび割れた大地」で追加された効果「孤立」の効果おさらいです。

孤立になった土地は「探索」の対象になりません。

また「探索元」にもなりません。そこにある街と都市が無いものとして、その上で探索対象の土地が探索されるかが判定されます。たまに忘れがちなのですが、海岸か街か都市に隣接していない土地は探索されません。

孤立は新しい効果の割には使用する精霊がかなり限られており微妙に不遇な効果です。拡張2のプロモ精霊で大雨を降らせる鳥がいるのですが、その精霊が得意としています。

発動条件を満たした各種トークンの使用は強制

拡張1からはかなり多くのトークンが登場しますが、これらは発動条件を満たした場合かならず発動させなければなりません。

発動条件は

  • 自然:侵略者の探索時
  • 疫病:侵略者の建築時
  • 混乱:侵略者の略奪時
  • 悪地:コマの被ダメージ時

今なら建築させてもいいから疫病トークンは使用しない、みたいに後に取っておく使い方はできないので注意です。

混乱トークンも、土地の防御力が高く混乱トークンを使わなくてもダメージが0になる、という場合だとしても、相手が略奪してきた場合は、混乱トークンは取り除かなければなりません。

アクション自体がスキップされたならトークンの使用は不要

各種トークンは発動条件を満たした場合、強制発動ですが、そのアクション自体がスキップされた場合は発動しません。

不安カードの効果や特定の能力には「略奪をスキップ」とか「探索をスキップ」などの効果がありますが、こういう効果によって全ての行動がスキップされた場合はトークンは消費されません。

強制的な押し出しと引き寄せに注意

拡張1からイベントルールが追加されましたが、そこで良く出てくるのが強制的な押し出し、引き寄せの効果です。

押し出しても「良い」、という表現になっていない場合、全ての効果は強制です。

ダハンの位置は今のままが良い、と思ったとしてもダハンを追い出すという効果だったら、ちゃんと追い出さなければなりません。

このルールを無視すると大抵プレイヤー有利な方向に進むので注意。

悪地トークンはアクションの任意のダメージに適用して良い

1つの能力カードで2回ダメージ与える場合、1回目のダメージに悪地トークンのダメージ+を適用しても良いし、2回目のダメージに+ダメージを適用しても良いです。

どういうときに明確化が必要なルールかというと、「街と都市に1ダメージ、その後、1ダメージ」、のような能力の場合に街と都市へのダメージを+1する必要はなく、後半のダメージの方に+1ダメージさせることで、探索者2体を撃破するような選択ができます。

ゲーム終了は1つのアクションが全て終了した後

1つのアクションの途中で勝利条件、もしくは、敗北条件を満たした場合でも、まだゲームは終わらず、そのアクションを完全に完了する必要があります。

場合によっては、アクションを最後まで行った後に、同時に敗北もしくは勝利条件を満たす可能性があります。

勝利条件と敗北条件を同時に満たした場合は、プレイヤーの裁量によって勝敗が決まる、自己犠牲勝利になるようです。

ソロプレイ時に荒廃した島で荒廃トークン2の状態になった場合は荒廃カード引き直し

基本セットにも似たようなことが書いてありますが、明確にルール化されました。

荒廃カードを入れるルールでやると、その内容次第で次の展開が楽にもきつくもなります。

ソロプレイの場合は島の耐久度が低く、荒廃トークン2個でスタートすると、その後の荒廃連鎖で一瞬でゲームオーバーになる可能性があります。

そのため公式から荒廃後に2個しか荒廃トークンを置かないカードは使用しないように明記されました。

禁止カード一覧

スピリットアイランドの第三拡張ではあまりにも効果が高すぎたカードが複数禁止カードとしてしていされています。

何れも効果が高すぎてバランスに影響しすぎるカードです。

  • Outpaced (Event Card)
  • War Touches the Islands Shores (event card)
  • A Strange Madness Among the Beasts (Event Card)
  • Growth Through Sacrifice (Minor Power)
  • Tipping Point (Blight Card)

見てみると中々面白いもので、中でも「War Touches the Islands Shores」は諸悪の根源で、めくった大能力カードに等しいダメージを湾岸の土地1つと侵略者に与えるというもの。

イベントルールが追加された当初は、第一ターンからイベントカードをめくるルールだったのですが、このイベントカードを引いた結果、何と最初の強敵「都市」が勝手に消滅してくれるという事態に(笑)。更に1恐怖や1ダメージを与える効果がついており、1ターンで勝利でゲーム終了みたいな展開があるそうです。

強すぎて規制されました。更にこのカードの影響で今の「イベントカードをめくるのは2ターン目から」のようなルールが後出しで出ることになりました。

「Outpaced」は、遅行カードを捨ててその霊力+1か、3霊力or2住居破壊で速攻パワーにするというもの。流石にどちらも弱すぎて無慈悲すぎるということで不採用という感じでしょうか。

「A Strange Madness Among the Beasts」は、全獣トークンがノーリスクで探索者1+2ダメージを実行するという効果。他のイベントだと大抵街を破壊した獣はいなくなるのにこのカードはリスクなし。獣トークン使ってたら強すぎますね。

「Tipping Point」は裏返った瞬間に精霊の土地がいきなり3個壊れる効果。このカードは何度か遭遇した記憶がありますが、一発で精霊サイドが壊滅状態になるため、この禁止化は妥当だと思います。

不安カードで不安カードを引いた場合は、そのターンで処理する

不安カードの効果の多くは「除去する」効果なので、恐怖は得られないのですが、ダハンが攻撃するなどの一部の不安カードにより敵の街や都市が破壊されて、結果、不安カードが得られることがあります。

その不安カードをいつ処理するか?という疑問です。

こちらは、不安カードを処理しているそのターン中に処理するのが正しいです。

日本語説明書には次のターンに・・・のように勘違いするような表記もあるようですが、素直に得た瞬間にそのままその不安カードを使えば問題ありません。

Applezさんよりご質問頂いたので追記しました。


スピリットアイランドの疑問点や注意点のまとめでした。

まだまだあったような気がしますが、思いついたのはこんなところです。他にも思いついたら色々追記したいと思います。

35 COMMENTS

ドンキ

スピリットアイランド買えました!!FAQ参考にさせていただきます!
精霊ごとの記事等出していただけたらぜひ読みます!!

返信する
TEENO

>ドンキさん
コメントありがとうございます。
おお、購入出来ましたか。
最初はルール間違ってプレイしがちですが、気にせずやりながら慣れていくのが良いと思います。
精霊の記事は何れ時間あれば書こうかと思います。

返信する
キューティーちゃん

はじまめまして。

イーオンズエンドを知ったのがTENNOさんの記事がきっかけです。
ありがとうございます。

この度、スピリットアイランドをプレイする中でわからなければこのサイトを拝見しているのですがもしご存知でしたら教えて頂ければとおまいます。

岩男の初期固有カードの大地の渓谷の解釈についてなのてすが、カードには
「遠征隊を2つまで集める。
ダハンを2つまで集める。」
と記載があります。

これは「遠征隊を0集める。ダハン2つ集める」や「遠征隊を2つ集める。ダハンを0集める」
という解釈もありなのでしょうか。

返信する
TEENO

>キューティーちゃんさん
コメントありがとうございます。
イーオンズエンド楽しいですよね。
楽しすぎて色々記事にしていますがお読みいただけて有難いです。

>これは「遠征隊を0集める。ダハン2つ集める」や「遠征隊を2つ集める。ダハンを0集める」
という解釈もありなのでしょうか。

はい。これはその解釈であっております。「2体まで」なので「0体」でも大丈夫です。
遠征隊の制御とダハンの制御、どちらかもしくは両方を適用可能な便利な能力ですね。
他にも「XX体まで」という効果をあえて「0体」として使用したくなる能力や状況はあるので、その場合自由に使い分けられます。

返信する
キューティーちゃん

早速のコメントありがとうございます。

イーオンズエンドの各キャラクターやスペル解説も非常に役立っております。次の日本語版拡張が待ち遠しいです。

質問の件、解説頂きありがとうございます。スッキリ致しました。

ありがとうございました。

返信する
TEENO

折角なのでFAQの記事リストに質問頂いた項目を追加させていただきました。
また何かありましたらお気軽にご質問ください。

返信する
AEG

TEENOさんの記事のおかげでスピリットアイランドの存在を知り、発売日に入手することができました。
今回の注意点のまとめ大変参考になりました。今まで半信半疑でプレイしていた点について、ほぼくまなく網羅してあり、大変スッキリしました!ありがとうございます。

「繰り返し」の効果は精霊力を消費する を誤解されていた原因ですが、おそらく大能力カード「力の嵐」ではないでしょうか?
「力の嵐」は雷鳥の能力進行カードに組み込まれているので、これをプレイした後だと岩男の先天能力の解釈に迷いそうです。(私もそうでしたw)

返信する
TEENO

>AEGさん
コメントありがとうございます。
スピリットアイランドは細かい処理で疑問に思うこと多いと思うので、FAQ記事が参考になったようで何よりです。
何かあればまた追記します。

>「力の嵐」は雷鳥の能力進行カードに組み込まれているので、これをプレイした後だと岩男の先天能力の解釈に迷いそうです。(私もそうでしたw)
これはそうかもしれませんね。
力の嵐でわざわざコストがかかると書いてあるのを、そのまま「繰り返し」時のルールとして頭に刷り込んでたのかもしれません。

返信する
へるべちか

TEENOさんのレビューを見てスピリットアイランドを知って、買うことができました!
ありがとうございます!

スピリットアイランドに関して一つ聞きたいことがあります。
小能力カードの「浄化の炎」に関してですが、
荒廃マーカーごとに1ダメージとはマップ全体の荒廃マーカーの数なのか、対象の土地のみの数なのかどちらなのでしょうか?

教えていただけると嬉しいです!

返信する
TEENO

>へるべちかさん
コメントありがとうございます。

スピリットアイランド参考になったようで良かったです。

>小能力カードの「浄化の炎」に関してですが、
>荒廃マーカーごとに1ダメージとはマップ全体の荒廃マーカーの数なのか、対象の土地のみの数なのかどちらなのでしょうか?

これは対象の土地ですね。
1つの土地に大量の荒廃マーカーが置かれることは稀なので、そこまで火力は出せないです。
マップ全体の数を数えるとなると、4人プレイなどだとすさまじい威力になってしまいます(笑)

返信する
へるべちか

教えていただきありがとうございます!
TEENOさんのおかげでもやもやが晴れました!

返信する
へるべちか

何度も質問してしまい申し訳ございません。
スピリットアイランドを楽しんでいたら新たな疑問が見つかり、
ネットで調べてもわからなかったため、質問させていただきます。

生い茂った緑の広がりの特殊ルールである、
聖域の存在を一つ破壊することで侵略者の略奪と建設を防ぐ能力に関してですが、
略奪を防いだ土地にダハンがいる場合は反撃をしてくれるのでしょうか?
それとも略奪という工程自体をスキップして反撃はしないのでしょうか?

教えていただけると嬉しいです。

返信する
TEENO

>へるべちかさん
わかりづらいですが、これは反撃しないが正しいです。
説明書のp9に略奪がスキップされたらダハンは反撃しないと書いてあるのがその説明になります。
折角なのでいただいた質問はFAQに追記させていただきますね

返信する
匿名

再販されたのでようやくプレイできましたが早速、”複数の土地を対象にできない”のを間違えてプレイしましたw

こちらのサイト一通り読んだところ他にもミスがあったのがわかり大変参考になりました。ありがとうございます!

ところで、シナリオカードのルールがいまいちわからないことが多かったので、もしお時間ありましたらその辺の説明のページも作っていただけると嬉しいです。お時間ありましたらよろしくお願いします!!

返信する
TEENO

>匿名さん
コメントありがとうございます。
やっぱりそこ間違えやすいですよね。私も最初は複数の土地に好き放題効果を適用してました(笑)
参考になったようで幸いです。
各シナリオのルールに関しては、私も書かれている以上のことは把握していませんが、時間あれば記事にしたいと思います。

返信する
あじゃきち

はじめまして。
TEENOさんの記事をきっかけに、スピリットアイランドにはまりました。
今はSteam版で遊んでいます(岩男をよく使ってます)。

Steam版で遊んでいて気づいたのですが、セットアップについてエラッタが出ているようです。

エラッタ情報
https://querki.net/u/darker/spirit-island-faq/#!one-more-blight-errata
BGGのエラッタシート
https://boardgamegeek.com/filepage/219032/errata-stickers-blight-cards-blight-space-phase-or

セットアップ時、荒廃カード上に置く荒廃トークンが「プレイヤー数×2+1」となります(今までは「プレイヤー数×2」)。

「プレイヤー数1,2,3,4」に対して、Usable Blight without flip(裏返すまでに使える荒廃トークン)を「2,4,6,8」とすることで、遊ぶ人数による難易度のばらつきを調整しているようです。

Steam版はアップデートによって、「プレイヤー数×2+1」に変更されました。
特にソロプレイに大きな影響を与えるので、参考になればと思いコメントさせてもらいました。

すでにご存じだったり、私が勘違いしている(英語サイトをもとにしてるので…)ようでしたらごめんなさい。

返信する
TEENO

>あじゃきちさん
コメントありがとうございます。
初期荒廃トークンの1個追加は、公式の正式ルール調整として採用されているんですね。
難易度は下がる方向だと思いますが、考えてみれば確かに納得の調整だと思います。
FAQに追記させていただきます!

返信する
じゅん

はじめまして。
最近、スピリットアイランドを購入しプレイで解釈がわかりづらかった時にこちらを拝見してとても助かりました。
荒廃の拡散の仕方がまだ理解しきれてないので教えてほしいです。

荒廃の拡散が起きる場合は震源地(土地に2ダメ以上)と荒廃駒でつながっている荒廃のない土地の2つに荒廃駒を設置すると解釈していればよいのでしょうか?

返信する
TEENO

>じゅんさん
コメントありがとうございます。
参考にいただいているようで何よりです。

荒廃の拡散時は、まずそもそもの「震源地」に荒廃コマを1個置きます。
更に「その周辺の土地1つ」に荒廃コマを1個置く、が正しいです。
どこに置くかは選べます。

拡散した土地に既に荒廃コマがあれば、また拡散が起きてその周辺地1つにコマを1つ置きます。

返信する
じゅん

早速のご返答ありがとうございます理解できました。また、わからない事がでたらお手数をお掛けしますが質問させていただきます。

返信する
じゅん

TEENOさんこんばんは。
また、わからない事がでてきてしまったので教えてほしいです。今回は2つあります。

大能力「陽光の翼の包み込み」
対象の土地から任意の土地1つへとダハンを5つまで移動させるその土地内で防御5。エレメント条件:太陽2大気2動物2:最初にダハンを3つまで集める。

とありますが、対象の土地と任意の土地が何を指しているのかわからなくなってしまいました。存在がある土地から存在のある別の土地へ移動ができるという解釈になるのでしょうか?それとも好きな土地にダハンを送り込んでもいいという解釈になるのでしょうか?移動と書いているが押し出すの意味?
頭が混乱してしまってます。

大能力「断固たる要求」
(地形の種類のために通常置くことのできない場合でさえ)対象の土地に存在を1つ追加する。防御20。
この大能力は精霊ー大海に飢えた一飲みーの特殊ルールも無視して内陸に存在を追加する事はできるのでしょうか?

返信する
TEENO

>じゅんさん

>大能力「陽光の翼の包み込み」

これは「対象の土地」1つから「好きな土地」1つにダハンをワープさせる能力です。

「対象の土地」はいつも通りパワーカードのターゲットとなる土地になります。
書かれている「射程」と「条件」に従います。射程は0で、条件はなし。
なので、自分の住居が置かれている土地が対象にできます。

そこに置かれているダハンを5体まで、別の土地にワープさせられる能力ということですね。
羽が生えているので空を飛んでいくという感じでしょうか。

また、追加条件を発動すると、事前にダハンを集めてからワープさせることが出来ます。
1つの土地に5体もダハンがいることは稀なので、事前に集められるこの追加効果は便利です。

>大能力「断固たる要求」

はい。これは悩みやすいと思いますが、海精霊の条件も無視できます。
通常だと海岸線にしか住居を置けない海精霊との相性抜群の大パワーですね。
確かに悩みやすいと思いましたので、FAQに追記しておきます。

返信する
じゅん

ご返答ありがとうございました。 流石大能力ですねぇ。
海精霊でやってた時に質問した2つの大能力を手に入れたんですが、うまく回れば内陸にダハンを大量に投入できるって事ですね。
カードの組み合わせもあるから、毎回色々な発見があってほんと面白いですね。

返信する
TEENO

>じゅんさん

海精霊ソロは、そういう相性の良い能力カードを駆使すると楽になりますね。
どんな能力カードも色々な使い道があってかなり楽しいですよね。
私はそれなりにプレイ回数重ねてますが、まだ使ったことない能力カードある気がします。

返信する
じゅん

TEENOさんこんばんは。
また教えてほしい事ができました。毎度すみません。

質問1,
不安カードの「目に見えない不安」などの各プレイヤーは存在や聖域のマークがある土地から・・・というのは他プレイヤーの存在や聖域を対象にできるのですか?各々の存在や聖域の事だとは思っているのですが。

質問2、
海精霊の存在がある海洋は湿地として扱うとありますが、遠征で湿地が出た場合は兵隊さんは海洋に移動して溺死したと考えてよろしいのでしょうか?

返信する
TEENO

コメントありがとうございます

質問1は、英語版でも特に存在マーカーの指定に制約は書かれていないので、全プレイヤーの存在と聖域を対象に出来るで良いかと

質問2は、海精霊の特殊能力は、海洋に移動させると溺死させるというルールなので、海洋以外の湿地にコマが置かれても溺死しませんね

返信する
じゅん

早速のご返答ありがとうございました。
質問1は理解できましたありがとうございます!

質問2ですが、私の書き方が悪かったです。
海精霊の存在がある海洋が湿地として扱われている時に遠征で湿地がでた場合
海洋=沿岸の湿地なので遠征が行われて、遠征しにきた兵隊はそのまま溺死すると
解釈していたのですが、あってますでしょうか?
(精霊に惑わされて海で溺れてしまうようなイメージ?)

返信する
TEENO

なるほど。そういうことですね。
ちょっと迷いましたがちゃんと書いてありました。

海の精霊のボードに書いてありますが、海を湾岸の湿地として扱うのは、能力やこの精霊の特殊ルール、荒廃に対してのみですね

なので遠征には適用されません。

返信する
じゅん

TEENOさんこんばんは。

ご返答ありがとうございました。私の見落としだったんのですね。
これでスッキリしました。

返信する
Applez

TEENOさん、初めまして、最近日本語版拡張の発売と合わせてスピリットアイランドを始めたものです。
いつもブログ大変参考にさせていただいております。
プレイしていく中で不安カードに関する質問がございます。
不安カードを実施する際に、新たに不安カードを生む場合は、その不安カードも今のターン中に実施するのでしょうか?
それとも次のターンに実施するのでしょうか?
ルールブックで”獲得した不安カードは次のターン…”という文言で混乱しています…

返信する
TEENO

>Applezさん

コメントありがとうございます。

不安カードが不安カードを生むケースはそこまで多くないと思いますが、不安カード処理で不安カードを取得した場合はそのターン中すぐに適用します。

日本語説明書の表記微妙ですが、スピリットアイランドは変な例外処理などはなく、基本素直にプレイするのが大体正しいルールになってると思います。

折角なので頂いた疑問はページに追記させていただきます。

また何かあればお気軽に。

返信する
Applez

TEENOさん
ご返信ありがとうございます!
なるほど!変に考えすぎでしたね笑

ダハンの反撃?の不安カードで街を破壊した時に不安カードをちょうど引けたので疑問に感じました!
大変助かります…

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です