TEENOです。
今回はボードゲーム「鬼遊灯(おにあそび)」のゲーム内容を紹介していきます。
「鬼遊灯(おにあそび)」は2025年春に発売されたばかりの2人専用の心理戦が熱く殴り合うボードゲームです。
今回の記事は「鬼遊灯(おにあそび)」のルール紹介とレビューになります。
鬼遊灯 基本情報
この遊びは、鬼札に書かれている鬼を扱い、攻撃札と防御札にて互いに行動しながら、相手の生命を0にする事を目的とします。
使用した鬼は、自分の生命を捧げる事で使役し、鬼札の効果を利用する事ができます。
相手の行動を予測し、自分の生命を利用し、鬼を扱う遊びです。
鬼遊灯紹介ページ
デザイン | Mana |
---|---|
プレイ時間 | 15~30分 |
プレイ人数 | 2人専用 |
対象年齢 | 10歳以上 |
日本語版販売 | Ladle Games |
日本語版発売日 | 2025年春 発売済 |
希望小売価格 | 2500円(税込み) |
関連サイト | >> 鬼遊灯紹介ページ >> Booth鬼遊灯販売ページ |
鬼遊灯 ルール概要
「鬼遊灯」のルール概要を説明します。
ゲームの目的
- 相手の体力(初期50)をゼロにすること
鬼の攻撃を相手に当て、相手の攻撃を鬼で防御し、相手の体力を先にゼロにしたプレイヤーの勝ちです。
▼ろうそくが残り体力。残りが0になったら負け…


相手の体力を削り切る、1対1の殴り合いのゲームです(笑)。
ターンの流れ
各ターンは以下の流れで進みます。
- カードのプレイ
- カードの処理
- 攻守交替
①カードのプレイ

それぞれのプレイヤーは手持ちのカード5枚から、手札を1枚裏向きで場に出します。
このゲームは攻撃ターンと防御ターンに分かれており、攻撃ターンのプレイヤーは攻撃カードを5枚持ち、防御ターンのプレイヤーは防御カードを5枚持っています。そこから1枚をプレイします。


攻撃プレイヤーは如何に相手にダメージを与えるか、防御プレイヤーは如何に相手の攻撃を防ぐか、が基本的なアクションになっています。
②カードの処理

カードを表にして書かれた効果を処理します。
出したカード次第で、プレイヤーはダメージを受けることがあります。
例えば、攻撃側プレイヤーの基本的な攻撃カード「鬼呼」の場合、「鬼札」の山札を1枚めくって、そこに書かれた1~6の数字だけ相手にダメージを与えます。
▼「鬼呼」を使って「鬼札」を1枚めくり6が出た。相手に6点ダメージ。

例えば、防御側プレイヤーの基本的な防御カード「鬼呼」の場合、「鬼札」の山札を1枚めくって、そこに書かれた1~6の数字だけ相手のダメージを軽減します。
▼「鬼札」カードは1~6の数字が書かれており、「鬼札」の山札からめくって使用されます。

基本的には、「攻撃」ー「防御」=「防御プレイヤーが受けるダメージ」、となります。
③攻守交替
カードを同時に1枚ずつ出して1ターン終わったら攻守が交代になります。
攻撃プレイヤーは防御側となり、防御プレイヤーは次は攻撃側となります。
これを繰り返してどちらかの体力が尽きるまで戦い続けます。
カードの種類
攻撃・防御カードの種類はこのゲームの醍醐味です。カンタンに紹介していきます。
攻撃・防御 | カード名 | 効果 |
---|---|---|
攻撃 | 鬼呼 | ・1~6のダメージを与える |
攻撃 | 鬼爆 | ・鬼呼の効果の2倍の大ダメージを与える |
攻撃 | 鬼控 | ・「控え鬼」を1枚増やす |
攻撃 | 鬼喰 | ・1~6の体力回復 |
攻撃 | 鬼使 | ・「使役鬼」の能力を発動 |
防御 | 鬼呼 | ・1~6のダメージを無効化 |
防御 | 鬼反 | ・鬼爆のダメージを跳ね返す |
防御 | 鬼控 | ・「控え鬼」を1枚増やす |
防御 | 鬼奪 | ・鬼喰、鬼控の効果を奪う |
防御 | 鬼縛 | ・鬼使の効果を無効化する |
基本的に攻撃側が攻撃して、防御側が防御するわけですが、攻撃側で体力回復出来たり、防御側で攻撃の大ダメージを反射出来たりと、単純な攻防にはなりません。
どういう状況でどのカードを出すと効果的かを考えて、相手を上手く出し抜いていく心理戦的な要素が入っています。
控え鬼システム
「控え鬼」とは、裏向きで手元にキープされた「鬼札カード(1~6の数字が書かれたカード)」を差します。
「鬼札」の山札から裏向きで獲得するため、「控え鬼」の数字はそのカードを使うまで分かりません。
この「控え鬼」カードは手元に溜めておいて、「鬼呼」「鬼爆」「鬼喰」の発動時に全て表にして、そこに書かれたカードの数字分だけ威力に加算します。
これが控え鬼の効果で、通常1枚カードをめくって処理するだけの効果が、一度に大量のカードをまとめて大きな効果を与えることが出来ます。
使役鬼システム
「使役鬼」とは、鬼呼などの効果で山札からめくられた「鬼札」カードを、使役鬼として1体まで手元にキープすることが出来るシステムです。
キープした「使役鬼」は、攻撃札である「鬼使」を使うことで、その効果を発動することが出来ます。
1~6の数字が書かれた「鬼札」カードは24枚収録されていますが、それぞれのカードが独自の能力を持っています。
▼様々なユニークな効果が書かれた「鬼札」たち。中にはトンデモない効果が書かれたカードも。

補助的な効果のものが多いのですが、次の相手の効果を半減するなど単純のものから、敵味方場の全ての鬼カードが敵に総攻撃するといったヤバイ効果のものまで様々です。6のカードに書かれた効果はどれも強烈な効果になっています。
鬼を使役するのはコストが必要です。鬼を使役したりその能力を発動すると、そのカードに応じて自分の生命力を消費します。強い効果のカードほど多く生命力を消費します。
妖力コマシステム

赤い妖力コマを使用することで、そのカードの効果を倍増することが出来ます。
各プレイヤーはゲーム開始時にこのコマを3個持っており、1ターンに1回しか使用できません。
ここぞというときに使用して、威力を倍増させて、相手に大ダメージを与えましょう。
▼効果を倍増させる妖力コマ。ここぞというときに使用・・・したいがご利用は計画的に。

妖力コマは、効果の発動前、カードが裏向きの状態で配置するので、相手のカード次第では手痛いしっぺ返しを食らうこともあります(経験談)。
鬼遊灯 レビュー

鬼遊灯は、手持ちの5枚のカードを状況に応じて選択して、上手く相手を出し抜いて戦う、1対1の心理戦系の対戦ゲームになっています。
如何に相手に大ダメージを与えるかを考えて、上手く立ち回るのが非常に面白いですね。
体力は50あるのでそれなりに多そうに見えるのですが、一撃大ダメージを与えられる要素が複数用意されているため、上手くプレイするとあっという間に体力が消滅します。
私の初プレイでは、攻撃側の初手でとりあえず強そうな「鬼爆(2~12ダメージを与える)」に、更に妖力コマを付けて威力を倍増させて大ダメージ作戦を実行しました。
しかし、相手はまさかの「鬼反(鬼爆を跳ね返す)」に妖力コマを付けており、更に倍増させてダメージが跳ね返ってくるという展開になりました(笑)。
攻撃側の鬼札は6がめくられ、6×2×2×2=48点ダメージが攻撃側に跳ね返ってくることに(笑)。1ターン目終了時に残り体力はわずか2に。何だこれ。。。(笑)。
記念すべき初対戦はあっさり敗北しました。
という感じで、油断してプレイするとあっさり勝敗が決することもあるゲームです。いつどのカードを使ってどうダメージを与えていくか。この単純な攻撃防御に見えて、選択肢が悩ましく単純にならない攻防が醍醐味のゲームですね。
基本的には、攻撃カードや防御カードを駆使して少しずつ体力を削っていくのですが、「控え鬼」による一斉攻撃や、「妖力コマ」によるダブルアップで効果が上振れるため、強力な殴り合い合戦になります。
また、「使役鬼」も補助効果的なものから勝敗を決するレベルの強力な効果もあり、上手く使うことで試合を有利に展開することが可能です。
それぞれのカードにはアンチ的な効果のカードが用意されており、敵の効果を跳ね返したり、吸収したり、無効化したり、上手く効果が合致すれば相手に手痛いダメージを与えることが出来ます。
相手の体力を減らすゲームなので、アドバンテージがあるのは当然攻撃側ですが、防御側に用意されたアンチカードの存在でそう簡単には狙った通りに行かないように出来ています。
熱い戦いが楽しめる良作ボードゲームだと思います。
内容物
- 鬼札:24枚
- 攻撃札:5枚
- 防御札:5枚
- 蝋燭札:2枚
- 妖力駒:6個
- 説明書:1枚
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