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アクアガーデン:ボードゲーム紹介とレビュー

こんにちはTEENOです。

今回はボードゲーム「アクアガーデン」を紹介します。

アクアガーデンはうちばこやさんから既に発売されているボードゲームですが、シリーズとして新たにガーデン3部作が発売になるということで、本記事ではガーデンシリーズ1作目「アクアガーデン」の魅力を紹介していきます。

ガーデン3部作は、2025年9月中頃にキックスターター開始予定とのことです。

▼うちばこやさんのガーデン3部作事前登録ページ

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アクアガーデン:基本情報

デザインシステム:戸塚中央
アートワーク:別府さい
プレイ時間60~90分
プレイ人数1~4人
対象年齢15歳以上
日本語版販売うちばこや
日本語版発売日2021年夏頃
希望小売価格6,500円 (税込)
関連サイト>> アクアガーデン:BGG紹介ページ
>> アクアガーデン:うちばこや公式HP
>> ガーデン3部作 紹介ページ

そうだ、水族館作ろう

ある日、急に思い立ったあなたは、町に水族館をオープンしました。水族館を立派にするためには、やることがいっぱい。まずは魚が必要です。ギャラリーをよく見て回ったり、海の猟師さんから買ったりしましょう。広告にも力を入れて、お客さんをたくさん集めたいところですね。

そして何よりも大変なのは、「ウミガメは海藻が好き」「小型魚や大型魚はサメを恐れる」といった条件に配慮しつつ、6つもある大きな水槽に魚を入れていくという重労働。

これをお願いできる従業員が、たった1人しかいないなんて!

どうやら町のあちこちで、同じように水族館が作られた様子。あなたの水族館は、町で一番の評判を手に入れることが出来るのでしょうか!

うちばこやアクアガーデン紹介HP

アクアガーデン:ルール概要

アクアガーデンのルールを説明します。

ゲームの目的

  • 勝利点を最も多く稼ぐこと

アクアガーデンは、魅力的な水族館を作り上げて、他のプレイヤーより勝利点を沢山稼ぐことが目的です。

魅力的な水族館を作って勝利点を沢山稼いだプレイヤーの勝ち。

手番の流れ

  1. オーナー駒の移動
  2. アクションの実行

手番のアクションは非常にシンプルです。

オーナー駒を移動させてそこのアクションを実行する

これを繰り返していくだけです。

①オーナー駒の移動

アクアガーデンのギャラリーボードには、魚のコマがランダムに置かれています。

オーナー駒を移動させていき、これらの魚コマを順番に獲得していくことになります。

左上からスタートして時計回りに移動。

最初の小魚を獲得しても良いし。。。

もう1歩先に進んでサメを獲得しても良い。

1回の手番でどこまでも好きなマスまで進めることが出来ます

しかし、このゲームの手番は時計回りでは無く、一番最後尾のプレイヤーが次の手番プレイヤーになります

↑の場合は、「赤プレイヤー」の手番となります。

先に進みすぎてしまうと、狙ったコマは獲得できるかもしれませんが、中々次の手番が来ずに大きく損することになります。

オーナー駒をどこまで進めてどこまで進めないかの悩ましさが、このアクアガーデンのシステムの特徴の1つになっています。

オーナー駒が一周すると到着順でスタート地点に戻ります。全員が1周したところで1ラウンド終了です。最も先に1周したプレイヤーが次のラウンドの先手プレイヤーになります。

2ラウンド目以降も同様にギャラリーボードに追加で魚コマを配置していき、同様にオーナー駒を移動させていきます。

プレイ人数に応じて3~4ラウンドプレイしたらゲーム終了です。

②アクションの実行

オーナー駒を移動させた後に、マスに応じてアクションを実行します。

▼オーナー駒を2マス移動させてサメのコマを獲得しました。

サメコマを獲得しました。

コマを獲得した後は自分の水族館ボードの従業員コマを移動させます。

▼自分の水族館ボード上の従業員コマを1~3マス動かします。

従業員コマはその場にとどまることはできません。

お金を1金支払うことで追加で1マス移動でき、最大2マスまで追加で移動可能です。

▼移動後のマスに隣接する、どちらかの水槽に獲得したコマを配置します。

先ほど獲得したサメを放しました。

▼ゲーム終了時の水族館はこんな感じに。

コマの獲得と水族館への配置をこれを繰り返していき、自分だけの魅力的な水族館を作るのが目的です。

見ているだけでワクワクしますね。

水槽の制限

各水槽は何でもかんでも魚を入れられるわけではなく、水槽の容量制限等があります。

各水槽の容量は「4」です。配置されるコマによって容量が決まっています。ジンベエザメは容量4なので、1匹で水槽の容量を最大まで使用してしまいます。容量を超えるようにコマを配置することはできません。

各水槽には「海藻」を1つまで配置することが出来て、その場合、水槽の容量が2増えて6になります

また、「ウミガメ」は「海藻」が無いと配置できず、「サメ」は「小魚」「大魚」「亀」と同じ水槽には入れられない、という配置制限もあります

水槽に制限があるため、どのコマをいつどこに配置するかが悩ましくできています。

お金の使い道

各プレイヤーはゲーム開始時にお金を2金持っています。お金の使い道は2通りあります。

  • 従業員コマを1金で1マス追加で移動させる(最大2マスまで)
  • 海ボードからコマを獲得する

通常1~3マスまで移動可能な従業員コマを、お金を払うことで追加で2マスまで移動させることが出来ます

お金を払うことで移動力を増やせば、6カ所好きな水槽に配置することが出来ます。

海ボード上のコマを1個2金で獲得して、通常のコマ獲得時と同様に自分の水槽に配置することが出来ます

ゲーム開始時に一定数の魚コマが置かれている他、何れかのプレイヤーが不要になって捨てられたコマが、ここに置かれることになります。

また、「サンゴ」や「海藻」を得るには、ここから購入して獲得する必要があります

「海藻」は水槽の容量を増やしてくれますし、「サンゴ」はお金を生み出してくれます。共に重要なコマになっており、お金はこのゲームにおいて重要なリソースです。

お金を増やす方法①:餌やりイベント

従業員コマが上記マスを通り過ぎた場合に、餌やりイベントが発生し収入が得られます。

無条件で1金貰えるのと、自分の水槽の右2カ所がイベントスペースとなっていて、ここに置かれている魚がイベントカードで参照されます。自分が持っているイベントカードの達成状態に応じて+金がもらえます。

上記画像の場合、小魚3サンゴ3で3ペアあるので、1+3=4金がもらえます。

上手く配置することで最終的に+5金位まで得られるようになります。

お金を増やす方法②:広告

ギャラリーボード上に4カ所ある広告マスに止まった場合、広告を打ってお金を得ることが出来ます

打てる広告は4種類です。何れか1つを選び、自分の水族館内の魚の数に応じてお金が入ります。

残念ながら「ジンベイザメ」と「タツノオトシゴ」からは広告収入が入りません。

マイルストンカード

ゲーム開始時に全員共通の目標となるマイルストンカードが4枚用意されます。

マイルストンカードに書かれた条件を満たした水槽を完成させたプレイヤーは、達成を宣言してボーナス得点が得られます

各マイルストンは一番最初に達成したプレイヤーのみ、魚コマを無料で獲得して水槽に配置できます。

得点の計算

プレイ人数に応じてオーナー駒が3~4周した場合、ゲームが終了します。

  • 水槽毎の魚コマからの得点
  • マイルストンカードの達成点
  • ゲーム終了時のオーナー駒の位置(先にゴールした方が得点多)
  • 余った資金(3金で1勝利点)

水族館内のコマからの得点が最も大きな得点源となります。魚の種類や組み合わせに応じて得点が若干異なってきます。

最も多くの得点を稼いだプレイヤーの勝ちです。お疲れ様でした。

上級ルール

上級ルールとして「メンダコ」「コバンザメ」「マンタ」が用意されています

これらのコマは、広告アクション時にお金を払って購入することで同様に水槽に配置することが出来て、ゲーム終了時に大きめの特殊勝利点をもたらすようになります。

ソロプレイルール

アクアガーデンにはソロプレイルールも用意されています。

1人で沢山得点を稼ぐことを目指す「スコアアタック」系のルールとなっています。

アクアガーデン:レビュー

しっかりと戦略を楽しめる中量級作品

コンポーネントの魅力は言わずもがなですが、ゲームシステムも戦略的で非常に面白い作品になっています。

本作は「セットコレクション」のシステムがメインで、特定のコマを獲得することで自身だけの収入源になり、またマイルストン達成などで高得点を狙えます。自分の水族館が多様な海生物で徐々に埋まっていくのを見るのは、それだけでワクワクしますし、狙い通りに作り上げられると更に楽しくなります。

しかし、海生物を獲得するための手番は「タイムトラック」で遅い順で決まるのが非常に悩ましくできています。各プレイヤー狙っている欲しいコマがあるわけですが、それが狙い通りに獲得できるかは状況や他プレイヤーの選択次第です。欲しいコマを狙ってオーナーを先に進めすぎると、前述の通りで手番数が減ってしまいます。

ターン数が多い方が当然プレイヤー有利に働くわけで、基本的には少しずつコマを進めていくのが良いわけですが、自分が必要としている魚コマがあるここぞというタイミングでは、手番数を犠牲にコマを先に進めて必要なコマを得ることになります。

狙ったコマのために手番を犠牲にするのか、狙ったコマを諦めて別のコマで妥協するのか。他プレイヤーがどのようなコマを狙って移動してくるのか。色々考えながら自分のコマの移動先を決める。ここのバランスが難しくかなり悩ましくできています。

水槽の容量などの配置制限が更なる悩ましさにつながっていて、無計画で進めて上手くいくようにはできておらず、ゲームに勝つためにはしっかり計画的に戦略的に進めていく必要があります

可愛いコマを使って自分の考えた自分だけの水族館を作っていく過程は、非常にワクワクして面白く充実したプレイ体験です。

最高に映える魅力的なコンポーネント

アクアガーデンは自分だけの水族館作りというテーマの魅惑の作品です。

アクアガーデンと言えば、コンポーネントの話は外せません。

アクアガーデンはうちばこやさんを象徴するような作品で、見事に映える可愛いコンポーネントが特徴の作品になっています。

可愛過ぎる。。。。コマの形や色使いや模様など、コマの細部にまでしっかりと作りこまれていて、コンポーネントへのこだわりが半端じゃありません。

ボードゲームを普段遊ばない人でもコンポーネントを見ているだけで遊びたくなる、そんな人を惹きつける魅力を持った作品です。

人数によってルール調整され何人でも楽しめる

アクアガーデンは、プレイ人数に応じてルールが調整されるようになっています。

3,4人ベストで3人位がプレイ時間と楽しさのバランスが良いと思いますが、2人でもしっかり楽しめます。

2人プレイ時にはゴス君というダミープレイヤーが登場し、手番ルールに従ってターンになるとコマを進めていき、トラック上のコマをドンドン排除していきます。

ゴス君の存在で、2人プレイでも3人プレイ同様のままならなさを楽しむことが出来ますし、3人プレイよりは窮屈になりません。個人的には2人プレイのプレイ感も好きです。

ガーデン3部作で最もオーソドックスな作品

うちばこやさんから発売予定のガーデン3部作ですが、アクアガーデンはシリーズで最初に発売されたということもあって、最もオーソドックスなルールになっています。

ガーデン3部作にはそれぞれに特徴がありますが、基本的なプレイ感を楽しみたいのであれば、アクアガーデンをプレイしてみることをおすすめします。

「スカイガーデン」「ディノガーデン」については別記事で特徴を紹介したいと思います。

アクアガーデン:内容物

  • ギャラリーボード:1枚
  • 布袋:1枚
  • 海ボード:1枚
  • 水族館ボード:4枚
  • 餌やりイベントカード:5枚
  • マイルストンカード:12枚
  • 上級ルール用説明カード:3枚
  • 魚駒:65個
  • 海藻駒:17個
  • サンゴ駒:16個
  • オーナー駒:4個
  • 従業員駒:4個
  • チェックキューブ:16個
  • 資金チップ:4個
  • ラウンドマーカー:1個

魅力的過ぎるコマの数々。。。最高です。

アクアガーデン:スリーブ

63×88mmのカードが23枚入っています。

そこまで頻繁にカードシャッフルするゲームでは無いですが、気になる方はカードスリーブを付けた方が良いでしょう。

アクアガーデン:紹介のあとがき

以上、ボードゲーム「アクアガーデン」のゲーム紹介でした。

うちばこやさんの代名詞とも言える魅力的なコンポーネントが満載で、中量級ボードゲームとしての戦略的な楽しさもしっかり楽しめる作品となっていました。

「アクアガーデン」は現在品薄気味のようですが、新たにガーデン3部作が発売するということで、キックスターターで「アクアガーデン」自体も再販されると思われます。未プレイの方はこれを機に是非プレイしてみてください。

ガーデン3部作のキックスターターは2025年9月中旬に開始予定となっています。

次回はガーデン3部作「スカイガーデン」を紹介していきます。

▼うちばこやさんのガーデン3部作事前登録ページ

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