>> おすすめボードゲームはこちら

我と王のために ボードゲーム紹介とレビュー

ホビージャパンさんより2021年5月に発売されたボードゲーム「我と王のために」のゲーム内容を紹介していきます。

オークションやドラフトなど様々な面白いシステムが詰め込まれた中量級作品です。

今回はそんな「我と王のために (For the king (and me))」のボードゲーム内容とルール紹介及びレビュー記事になります。

我と王のために 基本情報

デザインSteve Finn
プレイ時間約30分
プレイ人数2-5人
対象年齢10歳以上
版元IEELO
販売ホビージャパン
発売日2021年5月
希望
小売価格
3,300円(税込)

我と王のために ボードゲーム概要

王宮は喧騒に包まれています!

側近たちは皆が若き君主の命を受けて奔走し、各々が主君の歓心を買おうと最善を尽くしています。いずれ王が最高権力を手にしたその時には、最も忠実な廷臣に対して、評議会における相応の地位を与えるのは確実です。

ではどうやって頭角を現せばいいのでしょう?

それはもちろん、最も誉れ高き職務を任じられることによって!

いったい誰が、外交、建築、軍事――王宮での酒宴は言うまでもなく――に必要なあらゆる務めを引き受けるのでしょうか。

なにより重要なのは……賭け金を上げて、王の目に他のライバルたちを小さく見せるのに最適なタイミングを、あなたがどうやって判断するかです。自分のイメージを良くしつつ、他人のは悪くしていく――ひとことで言えば、それが王宮なのです!

引用:ホビージャパン公式HP

フレイバーは相変わらずのわかりづらさ(笑)

「我と王のために」は、王国の権力争いをテーマにした「競り」「オークション」「セットコレクション」のボードゲームです。

ホビージャパンさんのパッケージに描かれた文字を見てあれ?ミスプリントかな?と思った私のような方はご安心ください。日本語版の公式な仕様です。

「我が王」の「が」の文字に×が描かれており、「我と王」という文字に置き換わっていますね。

原題は「For the King (And Me)」です。「王のために」と見せかけて実は「王と私のために」という原題になっています。そのカッコになっているテイストを表現するために、「我が王のために」・・・ではなく実は「我と王のために」というタイトルになっています。

ただ、このゲームは、別に王様を出し抜いて何かするというテイストのボードゲームではありません(笑)

ホビージャパンさんから2014年に発売された名作「ビブリオス」のリメイク版になっています。

我と王のために ルール概要

ゲームの目的

ゲーム終了時に最も多くの勝利点を得ることです。

勝利点の稼ぎ方

外交」「軍事」「建築」「家畜」「娯楽」「厨房」6つの部門で、自分の影響力のマジョリティを競います。5人プレイだと6部門ですが、プレイ人数によって部門数は異なります。

「部門」はあくまでもフレイバーで、実際にはカードの色が6色あってその6色の色と数字のマジョリティ争いをすることになります。

ゲーム終了時に他のどのプレイヤーよりも多く、その部門への影響力ポイントを持っていたプレイヤーが、その部門を支配したということで勝利点を獲得します。

例えば、赤いカード(「外交」部門用のカード)を5ポイント分持っていて、それが他のプレイヤーが持つカードのポイント合計よりも大きかった場合、そのプレイヤーが赤いカード(「外交」部門)の勝利点を得ることになります。

これを他の5部門全てで同じく比較して、それぞれ最高の影響ポイントを持っていたプレイヤーが、その部門を制したということで勝利点を獲得します。

引用:BGG

このゲームのポイントの1つは、カードの獲得方法にあります。ドラフトによってカードを獲得していった後に、オークションによあって再度カードを獲得していくことになります。

また、更に面白い点は、それぞれの部門から得られる勝利点がゲーム中に1~6点で変動する点です。つまり部門によってその価値が変わってきます。赤は6点の価値があっても、オレンジは1点の価値しかなくなるかもしれません。

6つの部門でなるべく多くマジョリティを獲得して勝利点を稼ぐために、なるべく強い数字のかかれた「カード」を確保していくのが、このゲームの目的になります。

ゲームの流れ

以下の2フェイズからなります。

  1. カードドラフト
  2. オークション

カードドラフトフェイズ

手番プレイヤーは山札を1枚ずつめくって、順番にカードを以下に配分していきます。

  • 自分用のカード:1枚(裏向きに手札に入れる)
  • オークション用カード:1枚(裏向きにオークションの山に入れる)
  • 他のプレイヤーのカード:他のプレイヤー人数分(表向きに場に出す)

3人プレイだったら、1枚を自分用、1枚をオークション用、2枚を他プレイヤー用、として1枚ずつ合計4枚を配分します。他プレイヤー用に配分された2枚のカードは、時計回りに他プレイヤーが手札に入れていきます。

こうして4枚引き終わったら、次のプレイヤーが同様に1枚ずつ振り分けて計4枚を配分。。。

これを山札が無くなるまでぐるぐる繰り返します。

これを繰り返すことで全てのカードが、等しくそれぞれのプレイヤー用の手札と、オークション用の山に分けられたことになります。

基本的に強いカードは手札に、弱いカードは他プレイヤーに、判断に困るカードはオークション用の山札に、割り当てていくことになると思います。

オークションで使用する金貨カードもこのドラフトで獲得していきます。

カードの種類

カードは大きく分けて3種類です。

影響力カード

その部門への影響力を高めるためのカードです。

6色のカードで1~3までの数字が書かれています。

カードの枚数や数字の比率などは色によって異なるので注意が必要です。赤や緑は比較的数も多くバランスが取られた数字になっていますが、オレンジや緑は数も少なく偏った数字配分になっています。

説明書に書いてあるのでチェックした方が良いでしょう。

大きい数字のカードは欲しいですが、他のプレイヤーに勝てなければ1点にもならないので注意です。

逆に、数字1の1枚しか持っていなくても、他の全員が諦めた結果、2位になって得点が得られるなんていうことも起こりえます。

金貨カード

オークションフェイズで使用するお金です。1~3金まであります。

他のカードに比べると相対的に価値は低いですが、他プレイヤーからじゃんじゃん回ってくることが多いので、否が応でもお金は手に入ります。

また、オークションでそれなりに良カードが出回ることもあるので、ある程度はあった方が良いでしょう。

王様カード

このままだとただの数字の高いカードを集めるだけの、オークションゲームなのですが、このゲームには王様カードと言って、各部門から得られる勝利点を増減させられるカードが存在します

各部門の勝利点は3からスタートですが、自分が不要な部門の得点を下げたり、逆に自分が集めている部門の勝利点を上げるという用途に使用します。

このカードがあるため、自分が投資しまくっている部門の価値が下がってしまったり、逆に全く投資していなかった部門が高得点になることもあります。

複数部門を同時に上げ下げしたり、2ランク上げ下げしたり、色々な王様カードが入っています。

このカードがあるので、相手プレイヤーがどの部門を狙っているかの読み合いにも繋がります。自分の狙っている部門がばれてしまうと王様カードの餌食になるかもしれません。

この王様カードも同様にドラフトとオークションフェイズ用のカードとして使用されます。ドラフト中に部門の価値が増減することもあるし、オークション中に部門の価値が増減することもあるわけです。

このゲームは1,2点差で勝負が決まるゲームなので、王様カードの価値はかなり高いです。

オークションフェイズ

ここからオークションです。

手番プレイヤーから時計回りに、先ほど作成したオークションの山から1枚めくってオークションを実施します。

基本的には金貨を使って全プレイヤーで競りを行います。1金⇒2金⇒・・・のように一般的なオークションです。

自分が狙っている部門へのポイントが大きいカードが出たら、当然大きく投資するでしょうし、逆に自分があまり狙っていないカードが出た場合は、お金は使わないことになるでしょう。

また、他のプレイヤーが狙っている色を察知して、あえて値段をオークションで釣り上げるというプレイも出てきます。

不要な手持ちのカードは、オークション時にお金カードを確保するための資金にすることも出来ます。これも手札何枚と交換するかをオークションしていきます。オークション用のお金をオークションで確保するということですね。

全てのオークションの山が無くなったら、最後に得点フェイズです。

得点計算

  • 各部門1位のプレイヤー:その部門の得点獲得
  • 各部門2位のプレイヤー:その部門の得点の半分切り捨てを獲得

6つの部門に対して、最も多くの統治カードのポイントを持っているプレイヤーが、その部門の勝利点を獲得します。

また2位のプレイヤーはその半分切り捨てだけの得点をもらえます。

ただし、それぞれの部門から得られる勝利点は、先のフェイズで使用された「王様カード」の効果によって、増減しており1~6勝利点の何れかになっているはずです。

2位のプレイヤーも得点がもらえるので、明らかに1つの部門を集中して投資している人がいて、他のプレイヤーがその部門で勝つことを諦めているというような状態だと、1枚持っておくだけで2位得点がもらえるなんていうことも良く起きます。

全ての部門の勝利点を合計して、最も勝利点の多いプレイヤーの勝ちです。

「我と王のために」と「ビブリオス」の違い

ざっと見たところ以下のような違いがあります。

  1. プレイ人数の変更
  2. カード枚数の変更
  3. 部門数の増加
  4. 2位の得点追加
  5. テーマの変更
  6. 得点表記の変更

ビブリオスのプレイ人数が2~4人だったものが、2~5人に増えています。それに応じて、同梱されている統治カード数が増えています。

勝利点を競うカテゴリーがビブリオスでは5つだったのが、我と王のためにでは6部門になっています。増やしても良いし減らしても良いということで単純に遊ぶ選択肢が増えたということですね。これは良い。5人プレイだと基本的には6部門を使用することになります。

得点方法も変更になっており、1位だけではなく2位にも得点が入るように変更になりました。これにより、ある程度どの色を集めることにも価値が出ています。ちなみに2位の得点は1位の得点の切り捨てです。

テーマも大きく変わっており、中世の写本師が書庫を立派にする、というテイストのゲームから、王様の下で国の部門を統治する、ゲームに変わっています。

部門から得られる勝利点関しては、元々6面ダイスを使って1~6の勝利点を表現していましたがダイスは削除されました。代わりに1~6得点を表すタイルに変わりました。職務タイル36枚が、1~6点×6部門用の勝利点を表すタイルになっており、これでトップ賞と2位賞の得点をそれぞれ表現することになりました。

我と王のために レビュー

ビブリオスをリメイクした本作。

元々面白かった「ビブリオス」を現代の目線で改良改善してリメイクしているわけで、それが面白くないわけがありません。

「ビブリオス」自体は2007年とやや古めのボードゲームなので、昨今のボードゲームブームでボードゲームを始めた方は、内容も知らず未プレイの方が多いんじゃないでしょうか。

見てわかるようにルールはわかりやすくかなりシンプルになっており、無駄がそぎ落とされた作りで、ゲームシステムとして「オークション」や「ドラフト」のオーソドックスな面白さがこのボードゲームには詰まっています。

昨今の得点要素ゴッチャゴチャな派手なボードゲームと違って簡素な作りですが、それ故に何度も気軽に楽しめる作りになっています。

「オークション」と「ドラフト」というシステム上、プレイヤー人数は多い方が盛り上がって楽しいわけですが、5人までプレイ可能になっているのも嬉しいですね。また、最小の2人プレイでも普通に楽しめる作品です。

ルールは非常にシンプルでサクサク遊べるうえに、ゲーム性はしっかりしており、最後までゲームの決着がわからずドキドキ楽しめること間違いなし。正直かなり面白くおすすめボードゲームの1つです。

個人評価:★★★★★★★★☆☆(8点)

我と王のために 内容物

  • 統治ボード 1枚
  • 貴族タイル 5枚
  • 職務タイル 36枚
  • カード内訳シート 1枚
  • カード 108枚(統治カード 54枚、王様カード 15枚、金貨カード 39枚)

我と王のために のスリーブ

スリーブが必要ですが、カードサイズは不明。

ビブリオスと同じカードサイズなら63.5mm x 88mm。一般的なトレーディングカードサイズです。

我と王のために 紹介のあとがき

以上、ボードゲーム「我と王のために」のゲーム紹介でした。

元々のビブリオスが完成度の高い名作だったわけですが、それがパワーアップして再登場というところ。

オークションやドラフトシステムのボードゲームは流行りがあるので、そこまで頻繁に見かけるシステムではないという印象なのですが、いざ遊んでみるとやはり面白いシステムでしっかり楽しめるんですよね。

「ビブリオス」のパワーアップバージョン「我と王のために」。

今から買うなら「我と王のために」一択でしょう。ビブリオス未プレイの方は是非チェックしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)