ソロ専用ボードゲーム「ネモの戦い(Nemo’s War)~海底二万マイルを超えて~」特集もう少し続きます。
今回はネモの戦いに登場する海洋と毎ターン配置することになる敵船配置の仕組みを紹介します。
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ネモの戦い(Nemo’s War) 海洋の紹介
ネモの戦いのマップは世界地図になっているのですが、その中で移動可能な場所として、大きな海洋が6か所、小さな海洋(海域・地域)が6か所存在します。
大きな海洋
マップの6か所にある大きな海洋です。
何れも誰でも知っているような有名な海洋です。
①西太平洋
②東太平洋
③北大西洋
④南大西洋
⑤ヨーロッパ海
⑥インド洋
各海洋にはダイスの目が割り当てられています。敵船の配置や探索物の配置は、まずはこの6つの大きな海洋から配置されることになります。
アドベンチャーカードには、XXX海に行ってYYYするとPASS、みたいなカードもあるのでどの海がどこにあるかは重要です。
また、敵船の撃破ボーナスはこの6つの海洋で満遍なく撃沈することで得られるため、特に戦争目的の場合は世界中の海を移動して敵船を撃沈していくことになるでしょう。
小さな海洋(海域・地域)
マップに6か所ある小さな海洋・地域です。
とは言っても、ボード上で小さい扱いなだけで実際はかなり大きな海域も含まれていますが。。
北極海(Artic Ocean)
喜望峰(Cape of Good Hope)
ホーン岬(Cape Horn)
太平洋中部(Central Pacific)
太平洋南部(South Pacific)
太平洋沿岸(Pacific Coast)
これらはメインの6海洋に比べると、扱いはサブ海洋的な位置づけです。
ただし、特定のイベントで使われたりもしますし、扇動トークンを置ける場所も幾つかあり、普通に重要です。
また、敵船が優先的に配置されるのは大海洋のため、これら小海洋には優先的に配置されません。そのため、この小海洋は敵船のいない安全地帯として使用したり、逆に敵船を小海洋に置くことで敵の配置をコントロールしたりするのに使用できます。
敵船の撃破ボーナスは、隣接する好きな大海洋で撃破したとみなして良いとなっています。
敵船配置の仕組み
このゲームは毎ターン敵船が配置されていくことになります。
この敵船を攻撃することで勝利点を得られることになりますし、敵船を放置しすぎるとゲームオーバー条件の1つ、敵船をルールに従って配置できなくなった、に引っかかってしまいます。
この敵船配置はこのボードゲームにおいて非常に重要な仕組みの1つです。どういう配置がされていくかを紹介します。
敵船の状態
マップ上の海洋に配置された船は2種類の状態を持っています。
船影トークンの状態
ある海洋に、何らかの船がいるということがわかっているが、何の船がいるかはわかっていない状態です。
どの船も最初はこの船影トークンの状態から始まります。
海洋にこの船影トークンが配置されていきます。
この船影トークン状態の敵船に攻撃を仕掛ける場合、船トークンの山からランダムに1つ船トークンを引いて、その船トークンとの戦闘になります。これが、民間船なのか戦艦なのか、強力な戦艦なのか弱い戦艦なのかは、完全にランダムということになります。
最初は白い民間船と黄色の弱い軍艦しか船トークンの山には入っていませんが、アドベンチャーデッキの章が進んだり、悪名トラックが進むと、オレンジや緑、青、赤と言った強力な軍艦が船トークンの山に加えられていくことになります。
この船影トークンがこれ以上置けない状態になると、実際の船トークンになります。
船トークンの状態
一定条件を満たすと、船影トークンは、船トークンになります。これは具体的に何の船がどこの海洋にいるかがわかっている状態になります。
この船トークン状態の船に攻撃を仕掛ける場合、当然ながらその船トークンとの戦闘になります。
この船トークンの種類と数は、このゲームの魅力の1つになっています。空飛ぶ船「ラフランス」や「ゴースト船」「海獣」など、特殊な船?も登場します。また、日本の軍艦も幾つか登場します。
ゲーム開始時の敵船配置
ゲーム開始時には、配置手順に従って各海洋に一定数の「船影」トークンを配置することになります。
下の画像の黄色い枠で囲ったマスに全て船影トークンを配置します。
各海洋には一定数の船が浮かんでいるが、その船が一体何なのかがわかっていない状態です。
12隻の船が最初から配置されることになります。
イージーモードとして各海洋に配置される船をー1するというルールがあったはず。敵船の多さ=難易度なので、敵船を最初から少なく配置することで、遊びやすくなるでしょう。
ダイスの目で敵船配置
各ターンでは、アクションポイント獲得のためにダイスを振りますが、そこで出た目に応じて、海洋に船を配置して行きます。
例えば、ダイスを5個振って、出目が1,1,2,2,6だった場合、基本的には海洋1「西太平洋」に船を2つ、海洋2「東太平洋」に船を2つ、海洋6「インド洋」に船を1つ配置することになります。
最序盤のダイス数は2個なので、敵船は毎ターン2個ずつ配置されますが、中盤・終盤になるにつれて、ダイスの数が3,4,5個と増えていくため、それに従って敵船の配置が加速していくことになります。
この船の配置には一定のルールがあり、それに従って配置して行くことになります。
配置ルール1:その海に船影トークン配置
指定の海洋に空きマスがあれば、そのマスに船影トークンを置くことになります。
出目が1で西大西洋の海に空きマスがあれば、その空きマスに船影トークンを1個置きます。
配置ルール2:隣接の海に船影トークン配置
指定の海洋に空きマスが無ければ、隣接した海洋に船影トークンを置くことになります。
隣接していればどこに配置するかは好きに選択できます。どの隣接海洋に配置するかは、実は非常に重要な選択になってきます。
これを繰り返していくと、どんどん海洋に空きマスが無くなってきます。
もし隣接海洋にも空きマスが無くなった場合は、次の配置ルールになります。
配置ルール3:その海もしくは隣接海に船トークン配置
船影トークンが置けなくなった場合、遂に船が姿を現します。
船トークンの山からランダムに1つ取って、出目の海・もしくは隣接海に船影トークンを1個除去して船トークンを1個配置します。
これも非常に重要な選択になります。
どの隣接していればどの海洋にも配置してよいので、例えば倒しやすい民間船なら今いる海洋に配置して倒す、倒しづらい軍艦なら隣の小さい海洋に配置する、などこの辺のコントロールを上手くすることで勝利を近づけることが出来ます。
これを繰り返すと、船影トークンがどんどん船トークンになっていくことになります。
船を撃沈しなければ増える一方です。
この船トークンも配置できなくなった場合は次の配置ルールに従います。
配置ルール4:その海もしくは隣接海の民間船を裏返す
船トークンも置けなくなった場合、次は民間船が裏返ってパープルの面になります。
これは民間船が攻撃力を持つ軍艦になることになります。
強くなったり弱くなったり変化は船によってまちまちです。
しかし、このルールが適用される状態になるころには、民間船は大体撃沈してしまっているので、この裏返しもそんなに長くは持ちません。
裏返しも出来なくなった場合は次のルールに従います。
配置ルール5:非隣接海に船トークン配置
隣接していない海に空きマスがあった場合は、そこに船トークンが配置されます。
民間船は裏の軍艦状態で配備されます。
また、ノーチラス号のいるマスに配置されたら戦闘です。
しかし、この配置ルールにまでくるような状況では、大体の海に空きマスはないことが多いでしょう。
もし空いていたとしても1,2マスだと思います。
そして、この配置ルールでも配置できなかった場合は・・・ゲームオーバーとなります。
油断していると、かなりあっという間に海が船で埋め尽くされてしまうことになります。
なので、どの目的だったとしてもある程度は船を撃沈していくことが必要になります。
また、終盤で悪名が増えすぎていると、船を減らしたくても撃沈すると悪名が上がってしまいゲームオーバーになるということも起きてきます。
この悪名と船配置の上限に達しないような立ち回りは非常に重要になってきます。
慣れていないとつい船影トークンの状態で攻撃をしたくなりますが、船トークンになってから撃沈した方がターン数的にはお得です。
また船影トークン状態の敵はどんな軍艦と戦うことになるかわからないので、後半はそれなりのリスクが伴います。白の民間船や黄色の弱い軍艦ならともかく、赤い強烈な軍艦との戦闘になる、とかだとかなり厳しいでしょう。
なので時には我慢して、船トークンになってどの船か明らかになるまで待つ、というような立ち回りも必要になってきます。
この辺の立ち回りは、このボードゲームの攻略方法の1つと言ったところでしょう。
以上、ネモの戦いの海洋と敵船配置の紹介でした。
私もルールを知らずにパッと見ただけだと、良くわからない仕組みで動いていると思っていましたが、こういうシステムになっているわけですね。
海洋の存在とそれらの海洋での敵船との立ち回りは、得点にもなればゲームオーバー条件にもなっていますし、このボードゲームのメイン部分になっています。
このボードゲーム特有の魅力の1つだと思うので是非堪能してみてください。
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