今回はホビージャパンさんより2021年9月に発売されたボードゲーム『グラスゴー』のゲーム内容を紹介していきます。
ホビージャパンさんの9月の新作ラッシュが来ましたね。
新作の1つ『グラスゴー』がどういうボードゲームなのか、所感とルール紹介を交えて説明していきます。
『グラスゴー』基本情報
デザイン | System: Mandela Fernandez-Grandon Art: Klemens Franz |
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プレイ時間 | 約30分 |
プレイ人数 | 2人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
版元 | Lookout |
販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2021年9月 |
希望 小売価格 | 3,960円(税込) |
『グラスゴー』ボードゲーム概要
短時間でプレイできる都市開発ゲーム!
現在のグラスゴーはスコットランドで最も大きな都市であり、イギリスで3番目に大きな都市です。
18世紀以来、グラスゴーの町は大規模な再構築を経験してきました。
この地域の商人たちは率先して、ヨーロッパで最初の方格設計都市の一つとなる近代的なグラスゴーを発展させたのです。
引用:ホビージャパン公式HP
プレイヤー達は商人として、イギリスのグラスゴーを発展させるべく、立ち回ることになります。
グラスゴーは2人専用のボードゲームで、ロンデル式のアクションが特徴です。
2つのミープルがタイルをぐるぐるぐるぐる回りながら、商売で資源を獲得しつつ、グラスゴーの都市に多くの建築物を建築していくことになります。
『グラスゴー』ルール概要
まずはグラスゴーの特徴である、人のタイルを円形に配置をします。
良く見る形だと思いきやそれもそのはず。Lookoutゲームズさんなのでウヴェローゼンベルグさんの会社です。パッチワークやノヴァルナよろしく円形に並べるのが特徴です。
タイル上の所定の位置に、それぞれのプレイヤー用の商人コマを配置したら準備OKです。
ターンの流れ
このゲームでは手番プレイヤーは,、以下の処理を行います。
- 時計回りに商人コマを好きなだけ動かす(必須)
- 止まった場所のアクションを実行する(任意)
①時計回りに商人コマを好きなだけ動かす
狙ったタイルの位置まで好きなだけ自分のコマを移動させます。
必ず1マスは移動しなければなりません。特定のタイルは相手プレイヤーがいる場合は止まれません。
移動した場合、止まったマスのアクションを任意で実行できます。
②止まったマスのアクションを実行する
タイルには2種類あります。
- 契約タイル
- 建築タイル
それぞれ実行可能なアクションが異なります。
契約タイル
契約タイルに止まった場合、そのタイルに書かれている資源を獲得します。
▼契約タイル。石・鉄・金の何れかを1つ獲得
資源は以下の4種類で、それぞれ各プレイヤーが所持可能な上限数が決まっています。貴重な資源ほど保持可能数が少ない設定になっています。
- 石
- 鉄
- 金
- ウィスキー
ウィスキーはワイルド資源ですが、相手プレイヤーと自分合わせて1つまでしか持てません。あとから獲得した場合は先に持っていたプレイヤーはウィスキーを失います。
資源としてウィスキーが出てくるあたりが、スコットランドをテーマにしたゲーム感がありますね。
また、一部の契約タイルは資源獲得ではなく、資源を交換したり、特殊な建築アクションを行うような、効果のものもいくつか存在します。
建築タイル
建築タイルに止まった場合、資源を支払って建物を建築することが出来ます。
建物の建築は2プレイヤー共通の置き場に配置して行います。グラスゴーはこの建築場所に競って建築物を建てていくゲームです。
建築タイルには、他の建築タイルが配置されると資源を生み出すものや、最終的な特殊勝利点になるものがあります。
▼建築物「工場」。建築コストは鉄1。勝利点1。他の建築があると+1石。
▼2人のプレイヤーが競って建築物を建築
建物の配置は、必ず4×5か5×4の形になるようにしなければならず、2×10のような配置はNGです。
次の手番
いわゆるロンデルタイプのシステムで、次の手番プレイヤーは最も後ろにいるプレイヤーになります。
なのでガッツリ先に進みすぎてしまうと、他のプレイヤーが1マスずつ進まれてしまい、大量の手番を渡してしまうことになります。
個人的にはこういうロンデルタイプのゲームの進み加減が未だにわかりません(笑)
ゲーム終了条件
建物タイルが合計20個(4×5もしくは5×4の形に)配置されたら終了です。
▼4×5の建築が終わったらゲーム終了。
ちなみに、自分が建築した建築物は自分の向きになっているので、後からでもわかるようになっています。
得点計算
建物には基本勝利点や特殊勝利点がついているものがあります。
- お店:1点。4×5の角に配置されていれば+5点
- 公園:公園を持っている数ごとに1/4/9/16/25/36点
- ランドマーク:7勝利点
- etc
これらの建築物の勝利点を合計して最も点数の高いプレイヤーの勝ちです。
『グラスゴー』所感
イギリスシリーズも遂にここまで来ましたか。。。
『ロンドン』や『バーミンガム』などの大都市は、既にマーティンワレスさんによってボードゲーム化されています。
そこで次はイギリス第三の都市『グラスゴー』というわけですね(笑)。
ちなみにイギリス第四の都市は『リーズ』とのこと。近いうちにボードゲーム化されることでしょう。
このグラスゴーですが、ゲームシステム自体は良くあるロンデルタイプのボードゲームです。
デザイナーはウヴェローゼンベルグさんではありませんが、ウヴェさんが設立したLookoutゲームズ発のゲームなのでワーカープレイスメントと並んで得意分野といったところでしょうか。
ロンデルしながら資源を獲得しつつ、獲得した資源を使って建築物を建築していく。非常にオーソドックスな感じですが、2人専用ボードゲームとして十分面白そうです。
まさに「パッチワーク」や「ノヴァルナ」が楽しめる人にはこの「グラスゴー」も楽しめるでしょう。
プレイ自体は非常にお手軽ですが、勝利点にはコレクション要素があるので、特定の建築物を狙っての奪い合いなど、インタラクションはそれなりに強いでしょう。まぁ2人専用ボードゲームでインタラクションが少ないゲームは少ないですけどね。
ちなみに私個人的にはロンデルのシステムが苦手で、それなりに楽しめるのですが、未だにどうやって勝つのかイマイチイメージが付かず。いつもプレイする毎に、プレイ後に首を捻ることが多いシステムです(笑)。
『グラスゴー』内容物
- プレイヤーボード2枚
- 商人コマ2個
- 資源トークン25個
- 建物タイル37枚
- 建築士タイル4枚
- 契約タイル14枚
- ルールシート
『グラスゴー』のスリーブ
グラスゴ―はカードゲームではないので、スリーブは不要。
『グラスゴー』紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「グラスゴー」のゲーム紹介でした。
オーソドックスな2人専用ボードゲームを遊びたい人に良いと思います。
「パッチワーク」や「ノヴァルナ」など、ウヴェローゼンベルグさんのロンデル式のボードゲームが好きな方はドンピシャなゲームだと思います。
気になる方は是非チェックしてみてください。
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