今回はアークライトさんより2021年6月に発売が予定されているボードゲーム「ロアム(ROAM)」さまよえる村人たち 完全日本語版のゲーム内容を紹介していきます。
ロアムはキックスターター発の作品で、去年日本語版が発売されたばかりのボードゲーム「アバブ&ビロウ」と同じ世界観のボードゲームです。
ロアム 完全日本語版 基本情報
デザイン | System: Ryan Laukat |
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プレイ時間 | 30分 |
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
版元 | Red Raven Games |
販売 | アークライト |
発売日 | 2021年6月24日 |
希望 小売価格 | ¥4,180(消費税10%込) |
ロアム 完全日本語版ボードゲーム概要
古代文明が栄えた地で夢遊病にかかった放浪中の村人たちを探し出そう。
キャラクターを使いながら、土地に探索キューブを配置し、土地カードの得点を多く集めたプレイヤーが勝者となります。
土地カードを獲得していくと個性的なキャラクター達を仲間にすることができ、配置できるキューブが増えるため、ゲーム展開も変わります。また、カードには夢遊病にかかった住人たちのユニークな行動が書かれているため、みんなで読むのも面白い!
引用:アークライト公式HP
ロアムは、夢遊病にかかったキャラクターを数多く探索して探し出す中量級のボードゲームです。
夢遊病にかかったキャラクターは各土地に散らばっています。全プレイヤーで合わせてその土地を探索しきると、最も探索に貢献したプレイヤーは、その土地にいるキャラクターを仲間にすることが出来ます。
そしてまたすぐ次に新しい土地が登場します。
こうしてドンドンキャラクターを仲間にして、数多くのキャラクターを仲間にしたプレイヤーの勝ちです。
世界観としては「アバブ&ビロウ」と同じとのこと。ゲームシステムやイラストは同じデザイナーによるもので、キャラクターのテイストもほぼ同じです。ただし、ゲーム性としては全く別物ボードゲームとなります。
ロアム 完全日本語版 ルール概要
マップの作成
まずは準備として探索するマップを作成します。
1枚の土地カードには2×3のマスが描かれています。
この土地カードを使用してマップを作成します。6枚の土地カード2×3に並べて、6×6マスのマップを構築します。これが探索する土地になります。
▼6枚の土地カードを並べて6×6マスのマップを作成
それぞれの土地カードの6マスに対して、全てのマスにタイルで埋めていくことが目的です。
土地カードの下部に書かれた数字とアイコンは、その土地カードを獲得した際に得られる勝利点と、裏に描かれたキャラクターカードが持つ配置能力になります。
キャラクターの使用(コマの配置)
プレイヤーターンは時計回りに進んでいきます。
各プレイヤーは、初期キャラクター3体を受け取ってゲームスタート。
自分のターンでは、キャラクターカードを使用してコマを配置します。
自分の手元の表になっているキャラクターカードを1枚選択します。そのキャラクターカードに描かれた配置能力に従ってマップにコマを配置します。
例えば、エル字型の配置になっているキャラクターカードを使用した場合は、6×6マップ上にエル字型に合計3個コマを配置することになります。
▼キャラクターカードには使用時に配置可能なマスの位置が描かれています。
コマの配置には幾つかの配置制限があります。
他のプレイヤーが配置しているマスには自分のコマは上書きで配置はされません。マップ外にコマを配置する必要のある場合は配置できません。自分の向きから見て、使用したキャラクターに描かれたとおりに回転させずに配置する必要があります。
こうしてキャラクターに描かれたとおりに自分のコマをマップに配置したらターン終了。
一度使用したキャラクターカードは裏向きで使用済みにします。
空白マスが描かれているキャラクターもいますが、そのマスは無いものとしてコマを配置します。
コインの獲得
コマを配置したマスにコインマークがあればそれを受け取ります。コインマークがかかれた複数のマスを一度に埋めた場合はその分だけ沢山コインを獲得します。
コインは2枚支払うことで、空白のマスのマークを持っているキャラクターの空白マスにも、新しくコマを1つ置くことが可能になります。
土地の探索の完了
1枚の土地カードの2×3のマップがコマで全て埋まったら、その土地の探索が完了したことになります。
そのタイルにコマを置いている数が最も多いプレイヤーが、そのマップカードを獲得します。同着の場合はコインの支払いでオークションで決めます。
土地カードはそれだけで勝利点になりますし、裏には探索で見つけたキャラクターが書いてあります。次からはそのキャラクターもコマの配置に使用可能になります。
▼数多くのユニークな配置能力を持ったキャラクターカードが登場
探索で無くなった場所には新たに土地カードを引いて6×6マスを維持します。
キャラクターカードの復活
使用済みキャラクターカードは、ターンの開始時に全ての自分のキャラクターカードが裏向きだった場合に、全て表向きにして再度使えるようになります。
ゲームの終了条件と得点計算
探索を続けて、10枚のカードを獲得したプレイヤーが出たラウンドで終了です。
獲得した土地カードの得点を合計して、最も多いプレイヤーの勝ちとなります。
追加ルール
追加ルールとしてアーティファクトが追加可能です。ターンの終了時にコインを支払って、アーティファクトを購入することが可能になります。
アーティファクトは、そのカードを横向きにすることで特殊な効果を発動することが出来るカードです。1回の使いっきりで、キャラクターカードを表に戻すときに再び使えるようになります。
例えば、使用すると1コインを獲得する、とか、使用するとマップ上のコマを1マスずらす、とか特殊能力が満載です。
慣れてきたらこのルールはいれて遊ぶのが良いでしょう。
プロモルール
ロアム完全日本語版には、プロモセットとして、オプションルールの宝石・アニマルが同梱されています。
ロアム 完全日本語版 所感
アバブ&ビロウの作者がキックスターターで2000万円以上の出資を集めた作品「ロアム」の日本語版が登場です。
このデザイナーさんの作品は、相変わらずの独特でほんわかした雰囲気のデザインが堪らないですね。ちなみに先ほども書きましたが、ゲーム性としてはアバブ&ビロウは1ミリも関係ないので注意が必要です(笑)
パッと見て中々面白そうな作品ですね。
ゲームシステムとしては2×3マスを競い合うので「エリアマジョリティ」ということになります。同数だった場合にお金を出し合う「オークション」の要素も入っています。
エリアマジョリティと言っても手札のカードを出してガンガン処理していくだけのきついものでもなく、配置できる場所は手元のカードに依存しており、起きたくても置けなかったり、効率的に置けない難しさがあると思います。
各プレイヤーが6×6のマップの四方の1辺を担当することになり、その向きを変更して配置してはいけないため、例えば同じエル字型におけるカードでも、プレイヤーの向きによって配置しやすかったり置きづらかったりの状況が変わる点は中々独特の面白さがありそうです。
獲得したカードの裏面が新しいキャラクターになっているという点もユニークで、特定の配置能力を持つキャラクターの探索を狙うのか、得点が大きいキャラクターの探索を狙うのか、それとも自分が今獲得しやすいキャラクターを狙うのか、状況に応じて戦略が変わってきて面白そうですね。
状況によって、配置能力の強弱が出てくるはずなので、その点がどう生かされているかは気になりますね。特定の強カードというのが出てくるのか、どのカードも等しく使い道のあるものなのか。
オプションルールもアーティファクトルールやプロモのルール、また各種バリアントルールも同梱されているので、様々な組み合わせで楽しむことが出来ます。
マップの配置と向きによって、同じようなゲーム展開にはなりづらい作りになっており、リプレイ性も高そうですね。
いわゆる普通に面白いボードゲームというやつでしょう。
ロアム 完全日本語版 内容物
- 土地/キャラクターカード43枚
- 開始キャラクターカード12枚
- アーティファクトタイル24枚
- 探索キューブ96個
- 1コイントークン30個
- 5コイントークン6個
- サマリーカード4枚
- 拠点カード1枚
- ルールブック1冊
- プロモセット(アニマルカード5枚/宝石カード4枚/宝石トークン120個)
- [※カードサイズ:120×70㎜]
ロアム 完全日本語版 のスリーブ
土地兼キャラクターカードは120x70mmです。ラージサイズのカードスリーブが必要です。
ロアム 完全日本語版 紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「ロアム」完全日本語版のゲーム紹介でした。
ルールはシンプルで、かつ普通に楽しめる良作ボードゲームだと思います。
気になる方はチェックしてみて下さい。
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