ドミニオン海辺第二版が遂に来ましたね。
この記事ではドミニオン海辺 第二版の内容紹介と、新版で追加されるカードを紹介していきます。
海辺第二版で削除されるカードについても全て紹介していきます。
新旧すべてのカードが出そろいましたが、衝撃の結果となりました。
大人気ボードゲームドミニオン。
その拡張の中で最も人気のあるおすすめ拡張の1つが「海辺」です。
その海辺に第二版が登場することになりました。
2010年に日本語版が発売されたドミニオン拡張2「海辺」の第一版から8枚のカードが無くなり、2022年発売の第二版では新しいカードが9枚追加されます。
ドミニオン海辺 第二版 基本情報
デザイン | Donald X. Vaccarino |
---|---|
プレイ時間 | 約30分 |
プレイ人数 | 2-4人 |
対象年齢 | 14歳以上 |
版元 | Rio Grande Games |
日本語版販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2022年6月 |
希望小売価格 | 4,400円(税込) |
基本的な情報はほぼ変わっていませんね。
対象年齢が8歳以上だったのが14歳以上になっています。これは第二版になって内容が難しくなったとかではなく、対象年齢の基準が2010年の発売当時から変わったことによるものですね。
ドミニオンは8歳でも問題なく遊べるボードゲームだと思います。
また、値段も初版は4500円+税だったので、若干安くなっているようですね。これは一部のコンポーネント削除によるものでしょうか。
ドミニオン海辺 第二版ボードゲーム概要
ドミニオン海辺は、2022年5月時点で14作品出ているドミニオン拡張の内、「陰謀」に続く2つ目の拡張になります。
今のターンと次のターンまで影響を及ぼす「持続」というオレンジ色のカードが初登場することになります。
この持続カードは後続のドミニオン拡張には当たり前のように出てくる効果ですね。
全体的にカードパワーが高いカードが多いですが、プレイヤー間のインタラクションはほどほど。アクション効果もわかりやすくかなり遊びやすく、ドミニオンの基本セットの次に導入するセットとしては、個人的には最もおすすめの拡張になっています。
そんなドミニオン第二拡張海辺ですが、10年の時を経てカードに調整が入ることになりました。
「基本セット」と拡張1「陰謀」は過去に第二版となり、カード入れ替えで調整が実施されていましたが、海辺も順当に実施されたということになります。
個人的には「基本セット」や「陰謀」に比べるとカードバランスはそこまで悪くないので、調整は特に不要だと思っていましたが、今の最新のカード環境に合うように変更するということでしょうか。
ドミニオン海辺 第二版の新カードレビュー
ドミニオン海辺 第二版の新カードレビューをしていきます。
ホビージャパンさんの公式で、新カードは全て公開されていたのでレビューしていきます。
削除されるカードについては特に記載が無いのですが、現時点の情報で可能な限り予想していきたいと思います。
削除されるカードも判明したのでそちらも紹介してきます。
サル
まさかの「サル」がドミニオンに登場。確かに海賊といえばサル、、、なんですかね?(笑)
サルが何故かの持続効果を持っています。
隣のプレイヤーの行動次第でドローカードが変わる非常に変わったカード。
サルがものを取ってくるという感じ。
普通にプレイしていると毎ターン1枚カードを獲得するので次のターン2ドローの効果。場のアクション次第では大量獲得からの大量ドローというのも可能。
隣のプレイヤー起因のドローは即時発動なので、民兵打たれると痛いですね。
アクション使い切りのカード、かつ、このターンは何もメリットがないので、ちょっと使い方が難しいカードという印象です。
評価:★★☆☆☆
海図
条件付きの「研究所」。同じカードをプレイしていたら2ドローになる。
効果は全然違いますが、同じ地図ということで、初版の「宝の地図」の置き換えカードという感じがします。
勝利点や財宝カードには基本的には全く効果はなく、アクションを引っ張ってくる必要がある。なのでおのずとアクションメインのデッキにしないと効果が薄いですね。
更に場にプレイしている必要があるので、同じカードを何枚もプレイするエンジン系デッキが前提ということです。
4コストの条件付きの研究所は、大抵強力なのですが、3コストではどうだろうか。3コストの条件付き研究所といえば「願いの井戸」がありますがあれは完全にネタ枠でした(笑)。だとするとこのカードもそこまでの強さではない気がしますね。
市場や海図を大量に買い込んでアクション連打すると、それなりにガンガン回って楽しくなれるのかな。楽しそうなので及第点で。
評価:★★★☆☆
アストロラーベ
アストロラーベはアナログの天体観測装置です(財宝なんだろうか。。)。
「持続ー財宝」という凄いタイプのカードが登場。
初版は持続ーアクションの組み合わせしかなかったですが、最近の拡張だとアクション以外との組み合わせも当たり前のように登場してますね。
アクションではないので手札に来たら必ず使用可能なので大体無駄にならない。次のターンの+金は普通に強い。ということで強力なカードな気がします。
オマケの+購入もついているのも地味に便利ですね。
2ターンに渡って同じ効果で更に+購入付き・・・これはもしかすると5コスト史上最強カード「船着き場」がドロップするのかもしれませんね。
評価:★★★★☆
潮溜り
ガンガン飛ばした結果、潮溜りに突っ込んでしまったやつ。
何と次のターンにマイナス効果をもたらすというカードがドミニオンに初登場。これまでは次のターンは必ず自分にプラスになるカードしかなかったはずですね。
1枚使ったら次のターンは3枚に。2枚使ったら次のターンは1枚に。3枚以上使ったら次のターンは0枚に。
手札1枚だと何にもできないので使うとしたら1枚か、思い切って3枚以上連打するのがよさそうですね。
手札5枚から3連打すると手札が6枚増えて11枚になるので、かなり強力な立ち回りが可能ですね。
「策士」や「レイス」など今のターンや次のターンを犠牲にする系カードは大抵強力になっているので、このカードもかなり強力な部類に入ると思います。
1,2枚の使用だとイマイチ振るわないので、3枚以上連打して本領発揮という点が注意点でしょうか。
評価:★★★★☆
船乗り
船乗りが登場です。
見た目的にもポジション的にも「航海士」とキャラが被っているので、予想通り恐らく「航海士」は第二版でドロップでしょう。サヨナラ航海士。
異郷の「よろずや」のようなかなり変わった効果盛り合わせのカード。
今のターンは+アクションから持続カードを即プレイ可能。購入フェイズで獲得してから使っても、大して効果は薄い。獲得系アクションから獲得すればマシかな。ということでこっちは完全にオマケ効果。
次のターンは+2金とカード破棄。こっちは明確に強い。破棄系カードは得てして強いのと、次ターン+2金は十分強力。
ということでそれなりに強力だと思いますね。
評価:★★★★☆
封鎖
「工房」が1コスト上がって追加効果を得た系カード。
これは・・・効果的には「抑留」の代わりかな。第二版のコンポーネントを見ればわかりますが、第一版についていた「抑留トークン」が無くなっているので、「抑留」は第二版では確実に戦力外で削除となってます。
「工房」におまけをつけて4コストというカードは、かなり沢山あるのですが、何れも評価に困るものが多いんですよね(笑)。
確かに便利なんだけど、勝つためには別に無くても良い的な立ち位置のものが多い。
工房との違いは、獲得カードを次のターンに手札に入れられるのと、そのカードを他プレイヤーが獲得したら呪いが発射されるということ。
これ自分が「呪い」確保しつつ、相手が相手のターン中に「呪い」を獲得するとえらいこっちゃになりそうですね(笑)。文面を読む限りだと残りの全呪いを獲得することになるはず(笑)。ただ、相手の選択無しに強制的に発動させる組み合わせはなさそうかな。
銀貨を獲得してそれが次のターンに使えるのは普通に便利ですね。更に他プレイヤーの銀貨獲得を抑制できる。と考えると中々強いのではないかって気がしますね。ということで困ったら、とりあえず銀貨に使っておけばよい、便利カードだと思います。
ちなみにこれは「堀」の効果で防げるんだろうか…
評価:★★★★☆
コルセア
コルセアとは海賊船のことです。
今のターン+2金は普通ですが、追加効果がえげつないw
まさかの使用した銀貨・金貨を破棄させる効果になっています。海賊船がガッツリ金品を奪っていく効果ということですね。
こんなのやられたらたまったもんじゃありませんw
元々の各セットに登場する「賊シリーズ」最大の欠点だったのが「他プレイヤーの銅貨圧縮を手伝ってしまう」というものだったのですが、それを克服してきた感じです。相手が銀貨・金貨を使ったら破壊、それを恐れて使わなかったらマイナス金同等。相手がどの選択をしても、ダメージがあるようにできているのはかなり嫌らしい調整ですね。
次のターン1ドローは「隊商」と同じ効果なので、それなりに便利。ということで総合して極悪アタックになりそうです。
効果的には「商船」と「海賊船」を合わせた感じになっています。となるとこの2つは第二版でドロップかもしれませんね。「海賊船」は専用のトークンがコンポーネントから無くなっているので、こちらも第二版から削除のようですね。
評価:★★★★★
海の魔女
ドミニオンの世界だと割とどこにでもいる魔女。今回は海で登場です。
魔女が登場したということは、元々の海魔女ポジだった「海のヨウバ」が削除されるっぽいですね。確かにアタックするしかないカードというのが問題だったかもしれません。
さて、このカードですが結構凄い内容になっています。
+2ドロー、呪い発射、、、、あれ?基本セットの「魔女」と全く同じ効果です。更に持続でカード入れ替えの効果付き。
ということで魔女の完全上位互換なのか?とも思ってしまうわけですが。
呪い発射系カードは兎に角手札に何度も来てもらって、呪いを打ちまくるというのが重要なので、デッキシャッフルのタイミングで持続が発動してしまうと、次に手札に来るタイミングが大分遅れてしまうことになります。
ということで、この効果をつけても上位互換にならないと製作陣が判断したみたいですね。
まあ、色々書きましたが、魔女は最強アタックの一角なので、このカードも間違いなく最強クラスでしょうね。
評価:★★★★★
海賊
第二版はやたら海賊推しになったみたいですね。
海賊船がなくなり、遂に海賊が登場です。
次のターンに金貨を1枚獲得して手札に加える効果。今のターンに6金で金貨を購入して、それを何らかの効果でデッキトップに置いて、更に次のターン+1ドローしたのと同じ。と書くと中々強そうな気がしてきます。
金貨獲得とは「探検家」置き換えかな。探検家結構好きなカードだったのですが。
リアクションは他プレイヤーが財宝を獲得したら発動可能という点。このカードは素打ちでも強いと思いますが、リアクションで使うと発動を1ターンはやめられる。次のターンに手札6枚にした方が強いということもあるので、リアクションを打つべきかは場合に寄りけりですかね。
強カードだと思います。
評価:★★★★★
ドミニオン海辺 第二版で削除されるカード
ドミニオン海辺 第二版で削除されるカードも、全て明らかになったので紹介していきます。
中々衝撃の結果になりました(笑)
真珠採り
+1ドロー+1アクションしつつ、デッキの底からカードを1枚持ってくることが出来るカード。
名前の通り非常にわかりやすく、またコストも2なので非常に面白いカードという評価でした。
デッキの底が銅貨や屋敷だったら何枚あっても無駄になるので、まあ強いかといわれるとそこまでではないけど、低コストで楽しいカードです。
ただ、残念ながら削除となりました。いや、良いカードだと思うんですけどね。削除するほどだろうか。
抑留
+2金しつつ、抑留トークンなるものをサプライに配置して、そこから誰かがカードを獲得すると呪いが飛んでくるという2コストカード。使用後は破棄。
まあ、これは誰も買わなくなるし、余計なコンポーネントコストがかかるし、削除はやむ無しだとは思ってましたね。
納得の削除感。
大使
え・・・マジすか?
全カードの3コスト帯の中でも強力なカードの1つ「大使」がまさかのディスコン。
うそでしょ?
手札から同じカードを2枚まで公開可能。公開したカードを山札に戻し、1枚だけ相手に押し付ける、という圧縮権、圧迫アタックのカード。
このゲームは圧縮は正義なので、銅貨や屋敷の2枚圧縮は当然強力で、更に相手に圧迫攻撃が出来るということで、その効果は見た目以上に強烈でした。
強すぎるゆえのディスコンかなぁ。。3コストの強さではなかったですが、他にも極悪アタックは山のようにあるのに・・・
海賊船
相手のデッキトップを破壊しつつ、財宝を破壊したらパワーを貯めて、最終的に+7金とかを簡単に出せるようになる海賊船。
場合によってはかなり強いし、逆に相手の銅貨破壊を手伝うだけでかなり弱いということもある、中々面白いアタックカード。
名前からして海辺の象徴のようなカードでもあるので、ちょっともったいないですね。
ただ、よく考えると確か海賊船も専用トークン使うので、抑留と同じ考えで削除されてもおかしくなかったですね。
これは残念だ
航海士
来ました。我らが航海士。
+2金からの山札5枚捨てか5枚戻しというわけわかめの効果のカード。
無事にお役御免です。お疲れさまでした。
この削除は完全にアグリーです(笑)
海のヨウバ
海のばーちゃんがドロップ
このカードは山札に呪いを放り込むという完全に攻撃要素しかないので、その点がこれまで叩かれていたわけですが、効果として呪いアタック系列なので普通に強かったんですよね。
これを削除・・・うーん。どうなんだろう。
代わりに海の魔女という、通常の魔女のパクリみたいなのが登場しました。
探検家
手札に属州があれば金貨を獲得して、そうじゃないと銀貨を獲得して、手札に入れるというカード。
ちまたの評判はあまりよくないけど、私はかなりお気に入りのカードだったんですけどね。効果もわかりやすいし、財宝獲得しつつ即使用可能で悪くない。
ただ、最近の拡張だと、金貨はその辺のカードを適当に使えば、簡単に手に入るくらいの価値に下がってるので、その辺のインフレと比べるとやや弱かったか?
こういうカードこそ海辺の良さだと思うんだけどな。
あんまり納得感が無い削除。
幽霊船
え・・・マジすか?(2回目)。
「相手の山札にカードを戻させる」という俗にいう「幽霊アタック」の初代アタッカーがまさかの戦力外通告。
2ドローしつつ、相手の手札2枚を山札に、なのでまあウルトラ強烈なアタックカードだったわけですが、この海辺の個性だったと思うんだけどな。
効果もわかりやすいしどうしてこうなった。。。
ここまで強力なアタックカードを削除するなら、陰謀とかもそういう調整してよかったんじゃ。
ちなみに私は「幽霊船」をはじめとして「拷問人」「海賊船」「爆破工作員」など、サプライ10種類を全て極悪アタックで固めて遊んだことがありますが、呪いは飛び交うわ、手札は減るわ、デッキは破壊されるは、もの凄いつまらないゲームになりました(笑)。
最後は「海賊船」ルートに進んだ人が、ちゃっかり+金強化からの勝利点(公領)を大量購入して、3山切れで終わりましたね。
削除されるカードについての所感
ということで全ての削除カードも出切りました。
皆さんは予想通りでしたかね?予想外れましたかね?
私はというと以下のように予想していました
- 航海士
- 抑留
- 漁村
- 宝の地図
- 前哨地
- 原住民の村
- 商船
- 船着き場
自分でもびっくりするくらい当たらなかったですね(笑)(笑)。8つ中当たったのはまさかの2種類。
これは逆にすごいぞ。。。航海士はまあ100%だと思っていましたが、元々バランスの良い拡張なので、全体的に削除予想はすこぶる悩ましかったのは事実です。
ちなみに26種類の海辺初版のカードから適当に8種類をピックアップして、それが今回の削除対象8種類の内2種類当たっている確率は74%位です(笑)。
つまりその辺の適当な人が適当に選択しても、74%位で2種類は当てられるということです。これは驚きの数値ですね。
一応それぞれに根拠はあったんだけどなあ。
という話はさておき、考察していきますと、今回の修正でかなり海辺に大きなテコ入れが入る感じになると思っています。シンプル目なカードも結構なくなるとともに、ガッツリ持続系の難しいカードが入ってきます。
海辺のアタックもまさかの4枚ドロップでどんどんなくなります。まあ追加されますが。
これで思うのは、もしかして「海辺」はシンプルな拡張じゃなくなるんじゃない?ってことです。最近発売の「同盟」見て思うのは、大分派手な効果が増えています。この海辺第二版も、そっちのノリであわせてきてる気がしなくも無いです。
基本セットのアクションが弱すぎて財宝カード戦法が強かった故に、陰謀と海辺でアクション強化の方向になったのはその通りですが、その結果、海辺でアクションが強すぎたために、基本セットの5コストカードとか霞んで見えるレベルだったのもまた事実です。
第二版でどういう調整になったかというと、5コストの極悪アタック幽霊船が消え、「海の魔女」「コルセア」という極悪アタックになって戻ってきます(笑)。
村シリーズでどう考えても強い「漁村」や、5コスト最強「船着き場」などは残ってますし、海辺をハイパーインフレさせようとしているのかもしれません。
初版の発売から10年。当初のデザイナーの頭の中と、今のデザイナーの頭の中は色々変わっているわけで、果たしてユーザ好みの調整になっているかは遊んでみて判断したいところですね。
ドミニオン海辺 第二版内容物
- カード300枚(59×91mm)
- プレイヤーマット
- 収納トレイ
- ルールブック
初版に入っていた特殊コンポーネントが軒並み無くなっています。
特殊コンポーネントを使用する系カードは全て削除ということですね。
ドミニオン海辺 第二版のスリーブ
ドミニオンはユーロサイズのカードです。
ユーロサイズのカードが300枚入っています。
シャッフルしまくるのでスリーブはあった方が良いですし、他のドミニオンのセットで既にスリーブを使っているのであれば、導入必須でしょう。
- 59 x 91mm:300枚
あとがき
持続メインの面白カードが目白押しでしたね。
何れもコスト相応の強カードが多いように思いました。
元々非常におすすめだった海辺ですが第二版になって果たしてバランスはどうなったのか。
発売が楽しみですね。
また何か情報あれば更新します。
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