十二季節の魔法使い面白すぎますね。中々の中毒性です。
ということで十二季節の魔法使いの紹介とレビューが続きます。
今回は非常におすすめなTCGチックなボードゲーム「十二季節の魔法使い」の拡張1「魅ノ国(Enchanted Kingdom)」の紹介と個人的なレビューになります。
十二季節の魔法使いとは何ぞや?
その前に十二季節の魔法使いとは何ぞや?という方のために・・・ルール詳細やレビューはこちらになります。
TCG好きにはたまらないおすすめ傑作ボードゲーム「十二季節の魔法使い」 ルール紹介とレビュー流石にこの拡張の紹介記事を読んでいる人で、知らない人はいないとは思いますが、念のため紹介しておきます。
十二季節の魔法使い「魅ノ国」とは何ぞや?
ここからは本拡張の紹介になります。
ちなみに英語タイトルは「Enchanted Kingdom」=「魅惑の王国」と言った感じ。
私だったらそのまま「魅惑の王国」で訳してしまいそうですが、これを日本チックな適切な言葉にできるのが流石翻訳のプロと言ったところ。
ホビージャパンの進藤さんやアークライトの健部さんなど、ユーザへの露出の多い方は、自分の名前にかけて責任もってしっかり翻訳されているという印象です。勿論他の方々も責任もってやっているとは思いますが、その場合仮に酷い訳だらけだったとしても叩かれるのは個人ではなく会社ですからね。
いつも通り話が逸れてきたので、本題に戻りますと・・・
十二季節の魔法使い「魅ノ国」フレイバー
自身を鍛えて強大な魔法使いになろうという12季節の魔法使いの3年の戦いの過程で、新たに「エンチャント」なるものが見つかった。「エンチャント」を上手く扱えば更に自信の魔力を強化して有利に立てる
ざっくりとこんな感じのフレイバーになっています。
若干取ってつけたような理由な気もしますがまあそんなものでしょう。
十二季節の魔法使い「魅ノ国」 追加要素
追加要素は以下の3種類です。
- 新たな20種類40枚の魔法カード
- (ルールをちょい変する)10種類のエンチャントカード
- (自分だけの特殊能力を得る)12種類の特殊能力トークン
順々に説明していきます。
新たな魔法カード
このゲームの魅力の1つ。多種多様な魔法カードが追加されます。
新しく追加される魔法カードの枚数は20種類40枚。
基本セットが50種類だったので、その半分弱が追加されるという感じ。
これだけで十分魅力的な拡張ですね。逆に言えばこれが無いと拡張の魅力は半減以下になるでしょう。正直これだけでこの拡張を買う価値は十分あります。
テラフォーミングマーズもそうですが、カードメインのゲームでは、拡張で追加される各種カードがその拡張の魅力になっているのは間違いないでしょう。
テラフォーミングマーズは10枚も入っていないようなプロモーション用カードだけでも比較的高めに売られており、更にそれらを多少高くても買う人がいるくらいですから、たかがカードの1枚と言えどもその魅力は計り知れないものがあるでしょう。
プレイ前評価:★★★★★
プレイ後評価:★★★★★
カードの種類が増えるだけでやはり面白さ倍増です。見たことが無いカードを使ってみるだけで楽しいのがこのゲーム。拡張だけあって尖ったタイプのカードが増えています。
自分の魔力リザーブ枠を1つ減らすデメリットを持つカードが登場しますが、そのデメリットがある分だけカードパワーも高く、使い方を良い感じに悩めます。
個々のカード専用の特殊トークンも用意されており面白い限りです(笑)。
別に目印になれば何でもいいのでしょうが、専用トークンを用意しているところにボードゲームとしてのこだわりが感じられます。
エンチャントカード
タイトルにもなっているこの拡張最大の特徴がこの「エンチャント」です。
一体どんなルールなのかと言いますと、簡単に言えば「ゲームのルール変更を行う」ルールになります。
エンチャントカードは10種類あり、これらからランダムで1枚引いてその効果を適用します。その効果は全プレイヤーが等しく受けることになります。ランダムで引かずに特定のエンチャントを選択するということも可能です。
例えば、、
- 9枚ドラフトを行う代わりに18枚引いてそこから9枚選びドラフトは行わない
- 1ターンに魔法カードを手札から使用するのは1枚だけになる
- 元素変換レートが常時+1
などですね。
これを見て思うのは・・・タイトルにもなっているようなこの拡張の最大の特徴と言いましたが、これいわゆる、ただのヴァリアントルールじゃない?ってことですね(笑)
まあ、そういうことです(笑)。ヴァリアントルールチックなルールを公式で入れることで場のプレイ感に味付けしようとしているのがこの「エンチャント」ルールということ人ら居ます。
これを入れるとどこまで面白くなるかですが、元々入れない方がバランスが良くて面白いから基本ルールには入って無かったわけで、入れることで若干尖ったプレイ感になるかもしれません。
10種類全部を遊ぶには10回は遊んでみる必要がありますが、追加したプレイ感は何れ追記しきたいと思います。
ちなみにカード表面の絵柄を見た限りでは、さっぱり意味がわかりませんが、裏面にはしっかりどういう追加ルールなのか説明が書かれています。
プレイ前評価:★★★☆☆
プレイ後評価:★★★★☆
入れなくても良いですが、入れるとゲーム毎に特徴が出て面白くなるルールですね。
このルール1つで予想以上にゲーム展開が変わってくるため、ランダムでも良いですし、あえて面白そうなルールを選択して遊ぶのも楽しめて良いと思います。
ゲームの長さやカードの有効性、戦略なども変わってくるため、個人的には今後プレイする際には必ず入れて遊んでみたいですね。
特殊能力トークン
各プレイヤー特有の特殊能力となる特殊能力トークン1つ貰った状態でゲームが始まります。12種類のトークンから各プレイヤー1つずつ受け取ります。
これを使うことで1度きりの効果が発動します。ボーナスのように自分の手番でいつでも使用できます。
ボーナスと違うのは、逆にマイナスの効果を発動させて見返りとして勝利点を得る、という効果もある点です。
例えば、
- パワーカードを1枚引く。勝利点5を失う。
- 自分のパワーカードを1枚破棄する。勝利点6を得る。
- 召喚ゲージを2つ進める。勝利点5を失う。
- 他プレイヤー全員の手札を見る。勝利点9を得る。
などです。
元々ボーナス効果自体使った方が確実に有利にゲームを進められるものだったので、これらの特殊能力も比較的ゲームの流れに影響しそうですね。どこまで面白い要素になっているかは遊んでみてのお楽しみということで。
プレイ前評価:★★★★☆
プレイ後評価:★★★★★
ゲームへの影響は限定的ですが、どの能力も基本使った方が強いので、どの能力になるかでそれなりにプレイ感は変わってきます。
発動制約もなく、発動させるだけで自分へのデメリットなく9勝利点が得られる能力とかもあるので、基本的には使う前提になっていると思います。逆にマナを5個消費しても10勝利点にしかならない能力とかもあり、能力の強弱はそれなりにありそうな気がしています。
あっても良いし無くても良いが、あった方が当然面白い。そんなルールです。
この拡張を購入したのであれば絶対に入れましょう。
その他追加コンポーネント
他にも細かいコンポーネントが入っています。
・元素トークン:基本セットにも十分なくらい入っていましたが、予備用に追加されます。
・スタートプレイヤーマーカー:確かに基本セットに入ってなかった!
・特殊カード用コンポーネント:元素確保最大数を減らすようなデメリットを持つカードなどがあり、それら専用のコンポーネントが入っています。
元素トークンとスタートプレイヤーマーカーは基本セットでも使うものなので、こだわりが無ければすぐに基本セットに入れてしまうのが良いでしょう。
十二季節の魔法使い「魅ノ国」個人レビュー
十二季節の魔法使い拡張第一弾「魅ノ国」は、決して複雑な変更にせず、元々の基本セットの魅力を更に引き立てる拡張になっています。
エンチャントや特殊能力トークンは、プレイにそれなりに影響を与える要素となっており、これまでの基本セットの遊び方とは違った新鮮な面白さを与えてくれるようになっています。
これらは、ゲームに与える影響は決して大きすぎないですが、しかし無視できるレベルではないという丁度いい点が良いですね。
しかし何といっても、やはりこの拡張を購入する最大のモチベーションは追加魔法カードでしょう。これは間違いないです。
20種類追加されるだけでどれだけリプレイ性が増すやら。
カードメインのゲームでは新しいカードを1枚使うだけで楽しいわけです。これがワクワクしないわけがありません。
TCGでパックを開封して初めて目にするカード達。強い弱いは関係なしにそれらを使って遊んでみる。強いだの弱いだの面白いだの様々な感情を抱くと思いますが、似たような新鮮な感覚が得られることでしょう。
基本セットで十分完成されていた十二季節の魔法使いですが、更に魅力的になる拡張が発売されたということになります。
面白いボードゲームの拡張が販売されるのは本当に喜ばしいことですね。
もし基本セットにハマったのであれば、順次拡張を購入して一緒に「十二季節の魔法使い」の魅力にどっぷりハマっていきましょう(笑)
おすすめです。
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