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TCG好きにはたまらないおすすめ傑作ボードゲーム「十二季節の魔法使い」 ルール紹介とレビュー

十二季節の魔法使いの紹介

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今回はマジックギャザリングなどのトレーディングカードゲーム好きな方に、非常におすすめなボードゲーム「十二季節の魔法使い」のルール紹介とレビュー記事になります。

この「十二季節の魔法使い」は、二人用のお勧めボードゲームとして比較的知名度が高いゲームだったのですが、発売が2012年ということもあり、長らく品薄プレミア状態でした。

私も気になっていたのですが中々入手できず。ようやく最近になってホビージャパンさんの方から再販がかかったので、無事に入手することが出来ました。

正直非常に面白くおすすめボードゲームの1つなので、また直ぐに品薄プレミア価格になる前に気になる方はチェックしてみてください。

また、カード枚数=リプレイ性の高さということもあり、各種拡張も間違いなく欲しくなると思うので、こちらもチェックしておくことをお勧めします。

「十二季節の魔法使い」 ゲーム概要の紹介

まずは、このボードゲームのゲーム概要から説明していきます。

ちなみに文字ばかりだと見づらいと思うので、今回の記事はお試しで多少変わった描画を試していきます。まとまりがない部分あると思いますがご容赦ください。

ゲームの基本情報

ゲーム時間は60分位の中量級ボードゲームですが、カードの効果になれていなければ90分くらいかかると思います。逆にカードの効果になれていれば、60分かからずに終わるでしょう。

プレイ人数は2~4人です。
ただ、3,4人プレイはプレイ時間が人数に比例して長くなる割には、面白さは据え置きという感じで、2人ベストのゲームになっています。

対象年齢は14歳程度。カードゲームに近いのでカードの内容を理解できるくらいには、ボードゲーム慣れしている必要はあると思います。慣れればそこまで難しくは無いのですが、ゲームシステムには中量級以上の複雑さを若干感じるかもしれません。

ゲームのメカニズム

このゲームのメカニズムは幾つかあります。

カードドラフト

多種多様なカードが大きなリプレイ性を生む

TCG好きに溜まらない部分はここです。

基本セットでは50種類のカード×2=100枚のカードが入っています。
ここからプレイヤーでドラフトして9枚の初期手札(=魔法)をピックします。

この9枚の手札が自分の専用デッキという感じになり、ゲームの展開に大きく作用します。なのでカードドラフトが熱いゲームです。

カードドラフトがあるゲームで、つまらないボードゲームってあんまりない気がしますが、どうでしょう?

ダイスロール

12季節という名前の通り、季節が分かれているのですが、各季節毎にその季節のダイスを振ります。季節毎にダイス目は微妙に異なります。

プレイヤーはこのダイスを選択して、自分を強化していくわけですが、どのダイスも特徴的な出目になっており、しかも早い者勝ち。

自分の戦略にあった出目が出て一喜一憂したり、欲しい出目を先に取られてしまったり、ダイスを用いたランダム性や駆け引きはこのゲームの魅力の1つでしょう。

強すぎないインタラクション

メカニズムというか、特徴という感じですが、プレイヤー間のインタラクションは程々に収まっています。

マジックザギャザリングのように魔法を打ち合って倒しあうというゲームではないので、大ダメージを与えて相手を倒すみたいなことは不要です。

魔法カードも一部は「相手からクリスタルを奪う」などの効果もありますが、それによって大ダメージを受けるというわけではなく、程よく邪魔して邪魔される、という感じのインタラクションになっています。

プレイ後に嫌な空気にならないのは良い点かもしれませんね(笑)

「十二季節の魔法使い」 ルール紹介

ここからは、十二季節の魔法使いのルール紹介をしていきます。
パッと見わかりづらい気がしますが・・・一度遊べば理解できるレベルですし、そこまで難しくはないです。

手札のカードドラフト

基本セットなら50種類2枚ずつ計100枚のカードを使用します。
これをシャッフルして、各プレイヤー9枚ずつの魔法カードをランダムに受け取ります。

1枚選択して左に回す、1枚選択して左に回す、これを選択したカードが9枚になるまで続けます。

9枚になったらドラフト終了
それが各プレイヤーの手札です。

非常にオーソドックスなドラフトですね。

また、最初のプレイではドラフトせずにランダムで配るでも楽しめると思います。
また、使用する魔法カードは1~32番までがシンプルな効果になっているため、これらを最初は使用して遊ぶことが推奨されています。

手札のカードを3枚ずつ3つに分ける

9枚の手札のカードは3枚ずつ3山に分けます。

このゲームは3年(≒3ラウンド)にかけてプレイしますが、各ラウンドの初期手札はここで分けた3枚になります。

9枚の内、どの3枚を1年目(1ラウンド目)、どの3枚を2年目、どの3枚を3年目で使うか、を考えて分けなければなりません。

各カードは場に置くことで永続効果を発揮するものから、大量の勝利点に結びつくものなど、様々ですが、序盤から役立つもの終盤に役立つものは分かれています。

なので、なるべく永続効果のような序盤から発動した方が良いものは、1年目の手札にしておき、能力はないか大きな勝利点になるようなカードは3年目の手札にするなど、ここでも工夫が必要です。

全体の流れ

1年目(1ラウンド目)
・1月~12月までプレイ

2年目(2ラウンド目)
・1月~12月までプレイ

3年目(3ラウンド目)
・1月~12月までプレイ

終了(得点計算)

という流れです。
1年の季節「春夏秋冬」を3年で各3回、これで十二季節というわけです。

各ターンの流れ

①今の季節のダイスを振る

②先手番がダイスを1つ選択してその効果を得る

③先手番が手札や特殊能力を好きに使用する

④時計回りに各プレイヤー②③を行う

⑤ダイスの目に応じて1~3か月月日が流れる。

という流れです。
ダイスを選択して、手札を使ったり、特殊効果を得る
これを3年間続けるだけです。

①今の季節のダイスを振る

1~3月(春)なら青いダイスを振る
4~6月(夏)なら緑のダイスを振る
7~9月(秋)なら黄色のダイスを振る
10月~12月(冬)なら赤いダイス振る
(季節1つズレてるかも・・・)

振る数はプレイヤー人数+1個です。
2人プレイならダイスは3個振ります。
4人プレイまで可能なのでダイスは5個用意されています。

ダイスは季節ごとにバラバラでユニークな出目

同じ色のダイスでもそれぞれの出目はかなりユニークに出来ているのが特徴です。
なので、5個用意されているうち、どのダイスを振るかによってもゲームの展開が変わってくることになります。

ダイスはかなりずっしりとした専用なダイスで、振りごたえがあります。

②ダイスを1つ選択してプレイする

ダイスの出目はかなりユニークで、ダイス選択はこのゲームの面白い点の1つです。

それぞれの出目について説明します。

元素(マナ)を得る

オーソドックスな4種類の元素

ダイスの出目に書かれている元素マーク「火」「風」「水」「土」は得られる元素になります。そのダイスの目に書かれているマークの数の元素を獲得します。

手札の魔法カードをプレイするには元素が必要ですが、元素は基本的にはダイスを選択することで得ていきます

手札の魔法を使うためにも、序盤から元素マークの出目は積極的に確保していくことになります。

季節によってでやすい元素が異なります。沢山出る元素から、全くでない元素まであります。

マナを手元に残せる上限が7個までなので、ある程度獲得したら使わないと損することがあります(この上限を増やせる魔法カードも存在する)。

クリスタルを得る

ダイスの出目に書かれている数字は得られるクリスタル数です。

このゲームでのクリスタル=勝利点です。1クリスタル=1勝利点です。
ただ、クリスタルを使用することで効果得るようなカードもあるので、資源としても使用されます。

3と書いてあれば、クリスタルを3個えることが出来ます。
最高の数字は6で、このダイスを選択するだけで勝利点を6も得ることが出来ます。

ご想像の通り勝利点用途が主なので、序盤から獲得していくには弱い出目です。
ただ、クリスタルを消費しないと出せないカードなどを出したい場合に、獲得することもあります。

カードを1枚引く

カードマークの出目を選択すると、使用しなかった魔法カードの山から1枚引くことが出来ます。

1年に3枚しか手札はありませんが、この出目を使用することで手札を増やすことが出来ます。3枚くらい簡単に出し切ってしまうことも多いので、この出目で手札カードを増やすのは重要です。

基本的に魔法カードは、出せるなら場に出せば出すほど有利になります。

ただし、ゲーム終了時に未使用のまま手札に残ってしまった手札1枚につき勝利点に減点が入るので獲得しすぎも注意が必要です。まあ出し切れることが多いですけどね。

魔法カードを場に出せる数を増やす

星のマークの出目は、召喚ゲージを増やします。
簡単に言うと、カードを自分の場に出せる数の上限を1上げてくれます

先ほど魔法カードを使いまくったほうが良いと書きましたが、実はこのゲームは初期状態では1枚も手札を場に出せません。

星マークがかかれたサイコロの出目を選択して魔法カード使用の上限値を上げる必要があります。MAXは15で、つまり自分の場には最大でも15枚のカードしか出せません。

これを使わないと魔法カードを出したくても出せないので、これも序盤から重要な出目です。出したくても出せないことが無いように若干余裕をもって枠を開けていったほうが良いですね。

元素をクリスタルに変換する

大きな丸印の書かれた出目がこれです。
手持ちの元素を好きなだけクリスタルに変換することが出来ます。

変換レートですが、丸い季節ボードに書かれています
簡単に言えば、今の季節のダイスで「出やすい元素はクリスタル1個」、今の季節のダイスで「絶対に出ない元素はクリスタル3個」、今の季節のダイスで「あまり出ない元素はクリスタル2個」となっています。

つまり、出やすい季節に元素を大量に仕込んでおいて、高値買取されるタイミングで大量に全部売るという、何だか株式売買のようなゲームも味わうことが出来ます(笑)

これも主な目的はクリスタルを獲得することによる勝利点獲得なので、使われるのは終盤の方が多いでしょう。

この効果は全く侮れない効果で、終盤になると、場のカードが上手く作用して元素に余剰が出てくることもあり、一気に大量の元素をクリスタルに変えて1ターンで10点・20点得ることも珍しくはないです。

季節ボードがごっちゃごちゃしていて非常に見づらくて、何だか難しそうなゲームだと感じるのは、十中八九この変換レートのせいです(笑)
ただ、元素が何クリスタルになるかを表しているだけなのですが・・・

一見すると見づらいが、やっぱりやや見づらい季節ボード

カードや特殊能力を好きに使用する

ここから、やれることを好きに何回やっても良いです。

手札のカードを場に出す

条件を満たしているのであれば、手札のカードを場に出したほうが良いでしょう。
大抵のカードは兎に角出せるなら出した方が良いカードばかりです。

条件は「場に出せるカード枚数上限に達していない」「元素やクリスタルでコストが払える」位です。

大体のカードは場に出すことで勝利点が得られます。
また、立ち回りが有利になる効果が得られます。

このカードがこのゲームの醍醐味なので、出せるだけガンガン出していきましょう

以下はこのゲームに登場するカードの例です。

風のアミュレット
コスト:風元素2
勝利点:6
効果:召喚ゲージを2増やす

火のアミュレット
コスト:火元素2
勝利点:6
効果:カードを4枚引いて、1枚手札に残して後は捨てる

土のアミュレット
コスト:土元素2
勝利点:6
効果:クリスタルを9個得る

水のアミュレット
コスト:水元素2
勝利点:6
効果:好きな元素を4つ得て、水アミュレットの上に置く。これらはいつでも使用可能。

こんな特徴的なカードが基本セットにはあと46種類も入っている・・・これが楽しくないわけがないですね!

カードの効果を発動する

カードには即時効果や永続効果があります。
また、使用するか否かを毎ターン選択できるカード効果もあります。

例えば、使用すると自分の元素を消費して相手のクリスタルを減らすカードや、使用すると破棄され時間を動かすカードなどもあります。

使いまくることが必ずしもメリットにはならないため、使用するタイミングを選択できるようになっています。

特殊ボーナスを使用する

何故ボーナスという名前なのかはわかりませんが、自分に良いことと悪いことが発動します。

①手持ちの元素2つを好きな元素2つに交換する
②変換レートがそのターン+1になる
③召喚ゲージを1増やす
④カードを1枚得るダイスの効果は、2枚引いて1枚残す、に変わる

以上の4つの内から1ゲーム3回まで使用可能です。
同じボーナスを複数回使っても良いです。

どれも非常に強力な効果で上手く使うとかなりのアドバンテージになります。

ただし使用する毎に勝利点にペナルティがあります

-5点⇒-12点⇒-20点と使う度にそれなりに大き目なペナルティを受けます。
ただし、どのボーナスもかなり強いので、勝利点を削るだけの価値があることが多いです。

拡張を混ぜると更にプレイヤー独自のボーナスが追加されます。

以上で、手番で出来ることは終了です。

時間を経過させる

どのプレイヤーも選択しなかったダイスがあると思います。

その残されたダイスに書かれた小さい丸印の数が、そのターンで経過する時間になります。丸印が1つなら1か月経過、3つなら3か月経過です。

どのダイスを残すかでも時間の経過が変わってくるため、そこを操作したいがために、出目の選択を決めるということもあるでしょう。

季節によって元素の出るパターンが全然違うため早く進めたいプレイヤーも遅く進めたいプレイヤーもいるわけです。これ次第でゲームの長さも変わってくるため、それなりに重要な要素です。

また、季節が変わったり年が変わることで発動する効果のカードもあるので、その処理は忘れずに行いましょう。

終了(得点計算)

時間を経過させていき、3年の12月を過ぎればゲーム終了です。
カードの得点、クリスタルの得点、ボーナスのペナルティ、を計算し、最も得点の高いプレイヤーの勝ちになります。

「十二季節の魔法使い」 個人レビュー

大分長々とルールを書いてしまいましたがここから個人レビューです。

個人的なこのボードゲームの評価は5点満点中5点です。
早速遊びましたが、これは噂にたがわぬ面白さでした。

季節ボードが複雑そうで難しそうだと思っていましたが、見た目よりずっと遊びやすいですね。ダイスピックによるコツコツと自陣を強化していく過程とそれらのばらつきやままならなさ、大量のカードによるリプレイ性の高さが非常に良いです。

私はお互い初心者同士でやりましたが、カードの効果や使い方がわかってきたらドンドン楽しくなってきました。カードのコンボを決めまくって一見勝ってそうに見えても、それ以外の立ち回りが功を奏して相手に逆転されるなど、最後まで勝負はわかりません。

カードの組み合わせや効率的な立ち回りなど、運よりは大分実力依りなゲームな気はします。TCGがそうであるようにやりこめばやりこむほど上手くなっていくタイプのゲームですね。

ドラフトしなければカードの引き運という話にもなるのですが、ドラフトした方が面白いですし、実力が出る部分にはなってしまうと思います。

ただ、最初にも書いた通り、インタラクションは強すぎないので、ぼこぼこにやられたという感じよりも、自分なりの戦略をそれなりに好きに展開することが可能で、例え負けても満足度は高いと思います。

別にTCGが好きじゃなくてもドミニオンが面白いと思えるような方であれば、普通に楽しめるボードゲームの1つですね。
今更マジックザギャザリングを購入して2人で遊ぶという位なら、この「十二季節の魔法使い」を購入して何度も遊ぶことで同じくらいかそれ以上の楽しさが得られるでしょう。

リプレイ性という点ではカードの種類=リプレイ性の高さなので、かなり飽きずに楽しめると思います。単体では弱いカードも、組み合わせ次第で強力なコンボになり輝くなんていうのも素晴らしい点ですね。

基本セットになれて来たら今度は各種拡張で大量のカードが追加されていますし、盤面に影響のあるルールも追加されるので、これら拡張を購入するのが良いでしょう。

個人的には間違いなく2020年の2人用のヒットゲームの1つです。
今後2人で遊ぶ時には間違いなく遊ぶゲームの1つになりそうです。

以上、「十二季節の魔法使い」のゲーム紹介とレビューでした。

2020年にようやく再販されましたが、5年以上再販されてなかったので、気になる方は今のうちにチェックしておくことをお勧めします。

2人用のボードゲームを探しているならかなりおすすめの1つなので是非プレイしてみてください。

2 COMMENTS

だちゅ

欲しいボドゲいっぱいあるのでこれ以上の誘惑は困っちゃうのに、めちゃくちゃやりたくなりました!

これからももっと困らせて下さい。

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TEENO

>だちゅさん
コメントありがとうございます。
ようこそ(笑)
「十二季節の魔法使い」最高です。
2人プレイ時はしばらくこれで遊んでそうです。

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