今回はアークライトさんより2021年6月10日に発売されたばかりのボードゲーム「ディテクティヴ:シーズン1」完全日本語版 のゲーム内容を紹介していきます。
シーズン1ということはシーズン2もあるのか??時になっている人は多いはず。ということで「ディテクティヴ:シーズン1」完全日本語版がどういうボードゲームなのか、所感とルール紹介を交えて説明していきます。
ディテクティヴ:シーズン1 完全日本語版 基本情報
デザイン | System: Ignacy Trzewiczek |
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プレイ時間 | 90~120分 |
プレイ人数 | 1~5人 |
対象年齢 | 12歳以上 |
版元 | Portal Games |
販売 | アークライト |
発売日 | 2021年6月10日 |
希望 小売価格 | ¥4,400(消費税10%込) |
ディテクティヴ:シーズン1 完全日本語版 ボードゲーム概要
アメリカ合衆国の特務捜査機関アンタレスの捜査官となり、捜査班のメンバーと協力して凶悪事件の真相究明を目指す、協力型の謎解きゲームです。
制限時間(行動回数)内に、手がかりを集め、証拠固めの捜査活動をしていきますが、本作の特徴として実際にパソコンやスマートフォンから、ゲーム専用webサイトにアクセスすることで、証拠文書を閲覧したり、指紋の照合を行ったりと、まるで実際に捜査を行っているような没入感を味わうことができます。
制限時間がきたら、集めた情報から推理を行い、専用サイトで答えを選択。その正答率によって点数が表示され、真相を解き明かせたかどうかが判定されます。
本作は、全世界で30以上の受賞/ノミネート歴がある人気ゲーム『ディテクティヴ』のシステムを元に、遊びやすくデザインされた、謎解きゲームの入門用として最適な商品になっております。
収録されている3本のシナリオはすべて舞台や傾向が異なるため、飽きることなく遊ぶことができます。また、Webサイトにアクセスすることで、シナリオ『サバービア』も無料で遊ぶことができます。
※本製品を遊ぶためにはインターネット環境と、パソコンやスマートフォンなどの通信機器が必要です。
引用:アークライト公式HP
「Detective」は「探偵」を表す英単語で、その名の通りプレイヤー達は事件を解決するべく探偵の1人としてゲームをプレイすることになります。
協力型ボードゲームで、キャラクターは5人用意されており、プレイ人数は1人から5人まで遊ぶことが可能です。
2019年ドイツ年間ボードゲーム大賞のエキスパート部門にノミネートされていたボードゲーム「Detective」の一部を切り出した作品で、膨大なボリュームだった原作が遊びやすい丁度いいサイズにスリム化されています。
インターネット経由で実際に実在するWEBサイトにアクセスしながら、そこからもヒントを得て遊ぶというのがかなり今風で独特で、「探偵ごっこをしているんじゃない!君達こそが探偵だ!」という公式のキャッチフレーズが妙にしっくりくる話題の作品です。
ディテクティヴ:シーズン1 完全日本語版 ルール概要
ここではディテクティブがどういうボードゲームなのかルールを紹介していきます。
基本コンセプト
ディテクティブは以下の3つの基本コンセプトからなります。
- 手がかり
- 時間
- 場所
手がかり
手がかりは、それぞれの事件のカードを進めることで得られます。また、アンタレスのデータベース(パソコンを使用して実際にアクセスするWEBページ)からも得ることが可能です。
時間
調査を進める中で時間が経過していきます。
時間トラックが最後のマスに到達したときに、最後のカード解決を行い、今回の事件のレポートのまとめにはいり、推理を完了することになります。
場所
マップ上にはその事件の調査で訪れることが可能な様々な場所が描かれています。それらを調査しに行くことが可能ですが移動には時間がかかります。
アクション
事件を進めて行く中で取れるアクションが幾つかあります。
事件を追う
最も基本的なアクションです。事件カードを引いてそのカードを読み上げて効果を解決します。
解決には時間がかかりますし、何らかの選択を迫られたり、解決に特定の技能が必要なものもあります。
深く掘る
事件カードによっては更に深く真相を探ることが出来るものがあります。そのためには時間がかかりますが、思わぬ手掛かりを見つけることが出来るかもしれません。
データベースにアクセスする
事件の調査中にデータベースアクセスが必要になることがあります。特定のURLに実際にアクセスして手がかりを探すことになります。漫画に出てくる今風の探偵チックですね。
スマートフォンを利用したボードゲームは増えてきましたが、実際にここまで連携したボードゲーム派中々無いんじゃないかと思います。
ポートレートを得る
ゲームを通じて「ポートレート」つまり「肖像画」を得ることが出来る場合があります。
特殊アクション
事件によっては特殊なアクションを取れることがあります。これはそれぞれの事件のルールに記載されています。
ストレスレベル
このゲームの特徴として、会話している相手のストレスレベルがわかるようになっています。Low/Middle/Highの3段階で、聞き込みをしている相手がどういうストレス状態なのかがわかります。
疑わしい焦っているような相手は、ストレスレベルが高いようだということですね。ボードゲームなので相手の顔色はわかりませんが、実際の世界では、わかる人には怪しい人は何となくわかるわけです。
その怪しさを表すようなパラメータということでしょう。難易度が上がると全然ストレスレベルが高く無いのに、平然と嘘つきまくっている犯罪者などが出てきそうですね。
ゲーム終了条件とスコアリング
その事件に与えられた時間が過ぎ去るとゲーム終了です。
データベースのページにアクセスして、そこで答えを入力するようになっています。
事件の目的の解決や、手がかりの入手などWEBページ上の幾つかの質問に回答し、見事事件を解決した場合は成功です。成功である旨が表示されます。
カードには番号が振られているため、その順番で並べなおすことで再度同じ事件にチャレンジ出来るようになっています。失敗したシナリオに再チャレンジしたり、他のプレイヤーに遊んでもらったりする場合に良いでしょう。
ディテクティヴ:シーズン1 完全日本語版 所感
待ちに待っていた人も多かったんじゃないでしょうか。ディテクティブシリーズのシーズン1の日本語版が遂に発売です。
先ほども書きましたが「ディテクティブ」の初版は2019年のドイツ年間ボードゲーム大賞ノミネート作品で「ウィングスパン」と「カルペディウム」とTOPを争った作品です(大賞はウィングスパンでしたが)。
本格的な推理ものということでかなり注目度が高く、個人的にも遊んでみたい作品だったのですが、文字だらけで当然言語依存はかなり多く英語版で遊ぶわけにはいかず、かといって日本語化は厳しいと思っていましたが、やはり日本語化はされませんでした。
そう思って諦めていたのですが、そのディテクティブの面白さをそのままに、シナリオを切り取って作成された作品がまさかの日本語で登場。それがこの「ディテクティブシーズン1」です。
正直待ってましたと言わざるを得ませんね。
シナリオとしては3作品入っているようで、1つ2時間としたら3シナリオで6時間もののボードゲームとなります。
やや短いように見えますが、こういうシナリオベースのボードゲームは1ゲームの密度が非常に高く、1ゲーム1ゲーム堪能できること間違いなしです。また、アンロックなどの名作も3シナリオで同じくらいの値段だと考えると、特別高い感じはせずむしろ相場通りな感じがします。
時間制限がついているのが果たしてどの程度効いているのか。タイムストーリーズのようにあっちもこっちも探索していると時間が足りなくなってしまう系なので、ある程度行き先や調査対象を絞って進める必要がありそうです。
そのため一部の情報がわかっていない、不十分な状態から、上手く頭を働かせて推理していくことになるでしょう。完全に探索場所がランダムでは運ゲームになると思うので、ある程度探索するべき場所が考えればたどり着けるようなヒントになっていると良いですね。
ディテクティヴ:シーズン1 完全日本語版 内容物
- 事件カード(72枚)
- 顔写真カード(24枚)
- 技能トークン(7個)
- 特殊トークン(4個)
- 時間マーカー(1個)
- 捜査班マーカー(1個)
- 役割タイル(4個)
- 捜査ボード(1枚)
- 導入シート(1枚)
- ルール説明書(1冊)
- ※事件カードサイズ:120×70mm、顔写真カード:70×70mm
ディテクティヴ:シーズン1 完全日本語版 のスリーブ
事件カードは120mm x 70mmでタロットサイズのカードです。72枚入っています。
ディテクティヴ:シーズン1 完全日本語版 紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「ディテクティヴ:シーズン1」完全日本語版のゲーム紹介でした。
謎解き推理ゲームということですが、ボードゲーム大賞ノミネート作品のシリーズということで海外ではかなり話題の作品です。
アンロックやEXITなどの謎解きとは若干毛色が違いますが、より現実的な推理が楽しめる作品。気になる方はチェックしてみてください。
▼ボードゲーム大賞ノミネートの話題作が遂に発売です
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