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キングスジレンマ(The King’s Dilemma)がどういうゲームなのか?ルールの紹介とレビューになります。

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今回は2020年ドイツ年ボードゲーム大賞エキスパート部門にノミネートされている「キングスジレンマ(The King’s Dilemma)」の概要とルール、レビューを紹介します。

何故いきなり「キングスジレンマ(The King’s Dilemma)」の記事を書こうかと思ったかというと…今年のドイツ年間ボードゲーム大賞ノミネート作品で、ノーマルとエキスパート合わせて6作品の中で、明らかにこの作品だけ日本での注目度が低いと感じたからです(笑)

まぁテーマがヨーロッパの歴史系のレガシーゲームですからね。しかもストーリーテイストなので文字も大量にあるっていう。万人受けするとは若干言いづらいのかもしれませんが、個人的にはそこそこ興味あり。

ということで今回は、そのあまりの注目度の低さで逆に気になってきた「キングスジレンマ(The King’s Dilemma)」を紹介します。が、私も悩んでいる王様以外の情報が全く無いため、タイトル通りこれから全力で調査して紹介していきます(笑)

ちなみに、ネタバレは回避しますので安心してご覧ください。あくまでも説明書に描かれた以上の情報は書いていませんが、逆に言えば説明書に書かれた内容は遠慮なく書いていますのでご留意ください。

何と日本語版がホビージャパンさんより発売されています。更に非常に安くなっている。めちゃくちゃ面白いゲームなので面子が集まるならマストバイでしょう。

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キングスジレンマ(The King’s Dilemma) 基本情報

プレイ時間約45-60分 これを約15ゲームで真のエンディング
プレイ人数3-5人
対象年齢14歳以上
販売ホビージャパン
発売日2020年6月
希望
小売価格
8,200円(税込)

キングスジレンマ(The King’s Dilemma) ゲーム概要

キングスジレンマのゲーム概要です。

ゲーム概要 from キングスジレンマ公式サイト

物語があり競争するタイプのレガシーゲーム

コアシステムとして、ストーリーラインは枝分かれし、イベントカードのデッキは成長し、幾つもの結末を迎える

プレイヤーは、アンキスト王国の政府を、率いる様々な家系の代表となります。

「キングスジレンマ」公式サイトより抜粋

ストーリーとレガシーゲームと競争。

各プレイヤーはアンキスト王国を牛耳る貴族となって、国の政策に口出ししていきます。各プレイヤーの選択次第で国の展開は様々に変わっていくことになります。

国の展開を楽しみつつ、自分の貴族の家系の繁栄を目的として行動するゲームになっています。

ゲーム概要 from BGG

あなたは毎ラウンドジレンマデッキから1枚カードを引いて、展開する物語を体験します。それぞれのジレンマカードは、国王のために評議会が解決しなければならない議題を表します。王の側近メンバーとして、あなたは王国の運命と物語の行き先を決めることになります

それぞれのイベントは1度しか起きません。あなたは他のプレイヤーと話し合って交渉し、最終的にあなたは決断を下し、結果を決定し、ゲームストーリーを進め、さらに多くのイベントを開放します。

あなたは、王国を存続させると共に、あなたの家系のために有利になるような道を探らなければなりません。この権力闘争は、王国を戦争、飢饉、暴動に導くかもしれませんし、富と幸福を生み出すかもしれません。これは全てあなたの選択にかかっています。問題は、それぞれの決断は何らかの結果をもたらし、王国にとって良いことであっても、あなたの家系にとっては良くないこともあるということです。

あなたは、更なる善のために行動しますか?それとも自分自身のためだけに行動しますか?

「キングスジレンマ」BGGサイトより抜粋

「ジレンマデッキ」という中々面白い名前のデッキから1枚引いてイベントが発生、そのイベントをどうするかを各プレイヤーで話し合って決める感じです。ジレンマデッキによるイベントの結果、更に新しいカードがジレンマデッキに追加され、それがめくられることで物語がどんどんどんどん進捗していきます。

各プレイヤーは家系の1つとして行動するため、王国の存続は願いつつも自身の家系の発展のためにも行動したいという点に、単純に一筋縄では決断できない、まさにジレンマがあります。

各プレイヤーには隠された目標があり、それを目指すには時に王国に不利益のあるような選択も行っていくことになります。これが愉快で面白い。裏切り者を許しちゃったり、クーデターを扇動したり、様々なストーリーが展開されます。

ゲーム概要動画 from 公式サイト

こちらが公式プロモーション動画です。

気になるキーワードと映像がいくつか出てきますね。

枝分かれするストーリーラインを15時間以上にわたって体験する

ゲームクリアまでの時間は大体15時間位です。レガシーシステムとしては妥当なラインかな。

1日に3ゲーム遊んでそれを大体5回繰り返せば真のエンディングにたどり着きます。

1日で終わらせてしまうのはもったいないので、少なくとも3回くらいには分けて遊ぶことをお勧めします。

数百万の可能性からあなた自身の物語を構築する

選択肢により変化する物語の組み合わせパターンが、凄まじいパターン存在するということです。プレイヤーの選択次第で全く違うストーリーを楽しめて、更にそれは他の多くの購入者とは違う自分たちだけのストーリー、という感じになります。

シークレットな番号は選択肢の分岐で全く使わないものも出てきます。

物語は選択次第で大きく変化していきます。これが中々良くできていて面白いですね。

大量のレガシー的な封筒

大量の中身の見えないレガシーな封筒が用意されています。全部で70個だったかな。

封筒を開けると大体は4枚のカードが入っています。1枚がその選択をしたことによることの顛末が書かれているカード。それによりプレイヤーは歴史に名前を残すことが出来ます。

更にそれ以外の3枚が、更にデッキに追加されて後ほど展開されるシナリオ、ジレンマカードになっています。

4枚のカードの内容選択次第で、更にその先に開ける封筒が異なり、物語が進んでいくという感じになっています。

シナリオとかストーリー展開が好きな人にはたまらないゲームです。

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キングスジレンマ(The King’s Dilemma) ルール詳細説明

ここからはキングスジレンマの詳細ルール説明に入ります。

ちなみにルール詳細といいつつ、それ以外についても書いているので悪しからず。

ジレンマカードシステム

いきなり目に入ってくるのが「ジレンマカードシステム」についての説明。

キングズジレンマは、Horrible Gamesで開発された、ジレンマカードシステムのゲームです。

凄い。。。ジレンマカードシステム

こんな斬新な名前のカードシステム初めて聞きました(笑)。いきなりハートをガッチリ掴んできますね。

ちなみに、凄い会社名だと思って”Horrible Games”で検索するのは止めましょう。キングスジレンマの販売元の会社のHPが出てくるだけです(笑)

このゲームのレガシーシステムついて

1度きりのプレイ

ステッカーを張ったり、プレイヤーボードやゲームボードに、文字を書いたりするため、基本的に不可逆な1度だけしかプレイできないゲームになっています。

1ゲーム1時間を15ゲームの約15時間プレイしてゲームは終了し、リセットして最初からやるということはできないです。

2週目をプレイできるようにするのは実質不可能ですし、やろうとすると楽しさを大きく損なうので1度きりだと思って楽しみましょう。

家名

それぞれのプレイヤーが担当する家系には、それぞれがオリジナルの名前を付けます。例えば、TEENO家。更に何らかの署名を求められる場合には、その名前を使う必要があります。

署名をすることで歴史に良くも悪くも名を残すことになり、ゲーム開始時にペナルティやボーナスがついたりします。

一緒に遊ぶメンバーについて

他のレガシーゲームにもあるように、同じプレイヤーで15ゲームやり切ることが強く推奨されています。ただ、少しのゲームを特定のプレイヤーが抜けたり入ったりする、というのは問題にはならないそうです。毎回全員集まれるとは限りませんからね。

1プレイに必要な最大人数は5人、5家ですが、家系は12家用意されているため、新しい人が使われていない家系を使って、既に進行中のゲームに入ってくることも出来るようになっています。

家系によって、家訓が戦争だったり、のんびりだったり、守銭奴だったり、色々方向性が違うのでそれも楽しさの1つです。是非なりきりプレイしましょう。

カードの種類

ストーリーカード

各種封書を開けると最初に入っているのが、ストーリーカード。その名の通り今のストーリーが描かれたカードです。プレイヤーの選択した結果によって全く違うストーリーが展開します。差別・平等・戦争・平和・貧困・裕福・病気・飢餓、様々なストーリーに展開していきます。これが最高に面白い。

表面には、特別な能力や署名欄などがあり、裏面にはストーリーの1部が説明されています。

「エンディングカード」という特殊なストーリーカードもあり、これは1つの物語が何らかの終着に向かったことを示しています。例えば、戦争のシナリオが何らかの形で終わったとかそういう感じです。

ジレンマカード

このゲームで最も基本的なカード。

表面は、あなたに問題を提起し、質問をし、2つの解決策を提示する。裏面は、2つの解決策の詳細を記載している。

「表面」の内容次第で全プレイヤーが投票で選択していきます。例えば「貧しい民が国庫から食料を分けてくれと直訴している。従うか?」。YESなら国民の健康状態は上がるが、国庫が下がる。NOなら国民の不満が上がる。さあどっち?という選択肢のどちらを選択するかは全プレイヤーの投票で決められます。

基本的にはこのジレンマカードの2択を迫られ、投票でどちらにするかを選択していくゲームです。結果次第でパラメータも増減し、更に物語の進む先も変わります。

どちらの選択をすることでどのようなパラメータが得られるかは、事前にある程度はわかるように描かれています。なので特定のパラメータの獲得を目指したいプレイヤーが選択肢Aを強く希望する、なんていうことが起きるわけです。

どちらでもいい場合はパスすることも簡単にできます。

イベントカード

特別な封筒にのみ入っており、イベントエリアに置かれて、ゲームイベントに関係する特別なルールをもたらします。これらのカードはイベントが完了するまで異なるゲームの間もキープされ続けます。

場に特殊なルールをもたらすイベントが発生して、それらは解決するまではゲームをまたいで保持されることになります。例えば、毎ゲーム開始時にお金を沢山もらえるイベントなどが発生します。

ゲームに与える影響は中々大きく署名できるとかなり楽しいですね。

トリガーカード

特別な封筒に入っており、ジレンマデッキに交じってシャッフルされ、このカードが引かれると特別な能力が発動。効果も解決するまで場に残り続けます

これは見てのお楽しみ。中々面白い仕掛けになっていると感心します。

家系の選択

ボードを1枚受け取ってそれがプレイヤーがゲーム終了まで担当する家系になります。

名前を書く欄があるので、自分の好きな名前を書きます。

ボードは「名声(Prestige)」と「 貧欲 (Crave)」をトラッキングできるようになっています。名声と貧欲は沢山獲得したいはずなのですが、それが最終的に何に使われるかは全く明かされず、ゲームエンドまでのお楽しみということになっています。

また、プレイヤーボードでは、各プレイヤーの長期目標や達成事項を記載できるようになっています。特に長期目標は特定のシナリオに展開しないと絶対に達成できないものもあり、しっかりコントロールしていきたいところです。

秘密のアジェンダ

各プレイヤーは秘密のアジェンダカードをゲーム開始時に1枚得ます。これは毎ゲームの短期的な目標カードで、1ゲームの終了時の得点計算に使われます。

例えば、国庫が最大だと沢山点数が稼げたり、全てのパラメータが中央値だと高得点だったり、お金を沢山持っていると高得点だったり。

王国のパラメータがどういう状態だと、勝利点が高くなるかが描かれています。これはつまり、プレイヤーの行動は家系によってだけではなく、このアジェンダカードによっても行動指針が決まるということですね。

あの家系はこういう特徴があるからこういう風に行動するはずだ、という予測をさせないようになっています。

王国のパラメータ

このボードとチップは、王国全体の状態を6つのパラメータで表現しています。

  • 影響:軍隊の力。
  • 富:国家のお金の量
  • 士気:人々の幸せ度
  • 福祉:人々の健康状態
  • 知識:技術的・文化的な進歩状態
  • 安定性:社会的な均衡度合い。

これらで王国の現在の状態が表現され、また各プレイヤーの毎ゲームの得点もこれに左右されます。

これらのパラメータはジレンマカードの解決で単純に増減するのですが、それだけではなく、特定のイベントや過去の出来事などにより増減値が調整されます。この各パラメータの綱引きがこのゲームのジレンマの1つでしょう。

ゲームの流れ

ゲームの流れは親プレイヤーがジレンマデッキからカードを1枚引くところから始まります。

①ジレンマデッキからカードを引いて朗読

デッキはかなり多くの枚数から構成され、そこからランダムに1枚めくります。

今の国の状態に応じた何らかのイベントが毎回発生し、選択肢を全プレイヤーで決めていくことになります。

この選択がこのゲームの醍醐味ですね。

YES/NOで何が起きるかもある程度は予想できるようになっています。

②評議会の投票と解決

そのジレンマに対して、

  • 「YES」か「NO」か「PASS」かを選択
  • 「YES」「NO」の場合:各プレイヤーは手持ちの権力トークンを好きなだけ場に出して投票。沢山出した方が決定に大きく影響する。
  • 「PASS」の場合:権力トークンが補充される

YES/NOの場合は、権力トークンを支払う必要があるが、自分の意図通りに議決をコントロールできる可能性があります。

PASSの場合は、そのジレンマ解決には影響できないが、権力トークンを一定数手元に補充できます。

YESかNOかは、権力トークンが多い方に決まります。同点の場合は、裁定者がいるのでそのプレイヤーが決めることが出来ます。

「なんだなんだ、何かあいつめっちゃ投票してるぞ!よほどBの選択肢の結果にしたいようだ」・・・なんていう腹の探り合いなども起きることになります。

③ジレンマの効果を解消する

  • ジレンマカード裏面にYES/NOを選択した場合の結果が書いてあるのでそれに従う。
  • ステッカーを張ったり、リソースを増減させたり、新しい封筒を開いたりする。
  • ゲーム終了条件が満たされたかをチェックする。

この選択した結果に対して、色々分岐し新しい要素が生まれ、物語が展開していくという点はまさにレガシーなボードゲームでワクワクするポイント。

何だかレガシーシステムの面白い部分だけを抽出したような、非常に画期的なボードゲームです。

ゲーム終了条件

このゲーム1ゲーム終わりには3つのトリガーがあります。

①安定マーカーが端に到達する

リソースの1つである王国の安定を示すマーカーが端に到達した場合、王が退位してゲームが終了します。

安定マーカーが安定の方向で終わったら、安定した退位。安定マーカーが混沌の方向で終わったら、混沌とした退位。それぞれで得られるボーナスが異なります。

平穏エンドもしくは動乱エンドって感じです。

安定マーカーの位置で得られるポイントが各家系で変わるので、ゲーム中は極端に混乱状態に寄せたいプレイヤーや、寄せたくないプレイヤーなどの思惑がぶつかるようになっています。

あまり起きませんがシナリオの展開次第ではあっさり端に到達してしまいます。

②王が死亡する

ジレンマカード解決の過程で、死亡フラグが立ち、一定の条件で王が死亡してゲームが終了します。

ジレンマカードを一定枚数引いた後に、ジレンマカードに死亡フラグがついたカードがめくられたら王が死亡してゲーム終了です。基本的にはこちらの終わり方が多いです。死亡フラグはかなり多くのジレンマカードについているので、中々終わらないということは基本ないようにできています。

王が死ぬという終了条件は若干ネタバレ感ありますが、終了条件なので説明書に書いてあるのは仕方ないですね(笑)

まあこの終了条件がわからないまま進むとカオスになるので、最初に終了条件は明記されて然るべきでしょう。

ゲーム終了時

得点計算します

  • 最初に配られたアジェンダカードの得点(リソースがどの位置にあるか?お金をどれだけ持っているか?)
  • その他(パワートークンマジョリティーなど)

これらの結果に応じて各プレイヤーは順位付けされ、名声点や貧欲点を得ることになります。

このスコアが一体どうなるのか?というのはずっと明かされないまま進みます。自分の行動は本当に合っているのか間違っているのか?それも実は謎になっています。

ゲームを保存します

ここまでの流れが、1時間でプレイする1ゲームってことです。

封書を開けて、ストーリーを読み、ジレンマカードの結果を投票で選択して、その後裏面に描かれていることを処理する。ジレンマカードに署名し、次の封書が開放され、新しいスティッカーが貼られたりもする。

それらを繰り返すと最後に王が退位したり王が死んだりして1ゲーム終了。

これをおよそ15回繰り返すと、真のエンディングに到達するようになっています。

保存せずに3,4回は連続してプレイするのをお勧めします。

キャンペーンの終了条件

このゲームは特定のストーリーのエンディングが用意されており、それがミステリーステッカーになっています。一定数のストーリーがエンディングを迎えるとグランドフィナーレになります。

これを満たすのにおおよそ15回はプレイしないとだめということです。どういう真相が隠されているのか、どういうサプライズが用意されているのか、実にレガシーっぽくて良いですね。

ちなみに非常にサプライズな要素が多分に盛り込まれており、エンディングまでずっと飽きずに遊び続けられます。

キングスジレンマの紹介 あとがき

2020年ドイツ年間ボードゲーム大賞エキスパート部門ノミネート作品「キングスジレンマ」の紹介でした。

いやー、中々長かった。

生半可な覚悟で紹介するには、非常に難易度の高いゲームでしたね(笑)。

説明書も似たようなシステムのゲームが他にないからか、イメージの付きづらい点も多かったので、大分細かい要素の説明は端折っています(笑)

説明書を読んだ感想としては、他にはない実に珍しいシステムで、かなり面白そうで是非プレイしてみたいです。
プレイしてみたいのですが、大きな問題はストーリーテイストのゲームで言語依存が非常に高く、日本人が英語版を遊んで楽しめるのかっていう点がやや疑問です。

少なくとも日本語化されないと遊ぶのは難しいでしょう。YES/NOだけを選択投票してフレイバーテキストを読まずに楽しむには限界があるゲームだと思います。

システムとして斬新ではありますがゲームとしては、西洋テイストの物語という点で、少なくとも万人受けするようなシステムではないですし、レガシー型で約15プレイで終わりという制約もあり、抵抗のある人は多いでしょう。

逆にこういうゲームの日本テイスト版とかあれば日本人には受けるかもしれませんね。選択肢のあるライトノベルをひたすら読んでいるような感じになるでしょうか。マーダーミステリーシリーズなどに上手く取り入れると面白いかもしれません。

ただの選択式だと、プレイヤー間のインタラクションが無い協力型みたいになってしまうため、投票式にして上手くゲーム性を上げたのでしょう。ジャンルとしてはやはり他に似たようなシステムはボードゲーム界では見かけず、もしかすると非常に斬新で新しいジャンルを切り開いたのかもしれません

個人的にはレガシーシステムの面白い点をそれをそのまま切り出したという感じの印象を受けました。1つ1つの新しい要素の展開に何度もワクワクさせられる。まさにワクワクゲームですね。

初めてボードゲームの世界に足を踏み入れた人って、非常にワクワクしたと思うんですよね。こんなゲームがあるのかと、こんな世界があったのかと。ボードゲームの世界への入口は色々あれど、多くの人がそういう感想を持ってボードゲームを好きになったんじゃないかと思います。

このキングスジレンマは、そんな感じのあの頃のワクワク感、初心に戻った大きなワクワク感を与えてくれるボードゲームの1つになりそうです。

同じレガシーと言えば、パンデミックレガシーなどはレガシーシステムにも関わらず、非常に濃厚で面白く、BGGランキング2位と世界的に大変高い評価を得ています。

あちらは1時間のゲームを12~24回プレイ出来るというタイプでした。最初は抵抗があると思いますが、実際にプレイしてみると予想以上に面白いというのがレガシーシステムあるあるなので、このキングスジレンマもプレイされるようになって無茶苦茶面白いという声が出てくると良いですね。

万人受けしづらいタイプのゲームですが、果たしてドイツ年間ボードゲーム大賞エキスパート部門を取れるのか?注目したいところです。

多分プレイ機会はないと思いますが、万が一私がこのゲームを遊ぶ機会があれば、感想を追記したいと思います(笑)
何とホビージャパンさんから出るらしいっすよ!!!
予想してた人いるんだろうか?
こりゃびっくりしますわ。私は間違いなく購入します。

日本語版発売は秋位になると思っていましたが、まさかの8月中に販売予定。予約開始されていたのでさっそくポチっといきました。プレイするのが楽しみです。

プレイ後の感想

実際にプレイしてクリアしたので感想ですが。。。

超面白かった。この一言に尽きますね。

確かに万人受けしないと思いますが、ストーリー展開をなり切って楽しめる人にとって見ると最高のゲーム体験の1つになると思います。エキスパート部門ノミネートも納得の作品です。

逆に戦闘システムとかそういうボードゲーム要素はないので、そういう要素を求めてしまうとあまり楽しめないかもしれません。

正直かなりおすすめなので在庫があって安いうちに獲得しておくことをお勧めします。2周目もやりたいくらいには楽しめました。もし2週目をやるのであれば、次は全く別のストーリー展開になるように持っていきたいですね。

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