今回はアークライトさんより2021年4月に発売されたボードゲーム「世界でイチバンの国 (Länder toppen!)」2021年版 完全日本語版 のゲーム内容を紹介していきます。
「世界でイチバンの国」というタイトルを見て一体どういうゲームなのかとハテナマークがついたのは私だけではないはず(笑)。
ということで「世界でイチバンの国 (Länder toppen!)」2021年版 完全日本語版がどういうボードゲームなのか、所感とルール紹介を交えて説明していきます。
世界でイチバンの国 2021年版 完全日本語版 基本情報
デザイン | System: マティアス・ユネマン(Matthias Jünemann) |
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プレイ時間 | 30~40分 |
プレイ人数 | 2~5人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
版元 | Drei Hasen in der Abendsonne |
販売 | アークライト |
発売日 | 2021年4月 |
希望 小売価格 | ¥1,800+[税] |
世界でイチバンの国 2021年版 完全日本語版 ボードゲーム概要
こちらの世界でイチバンの国2021年ですが、2018年にアークライトさんから発売された同名の作品の、2021年リニューアルバージョンになります。
ボードゲーム「世界でイチバンの国」の原題はドイツ語になっており「Länder toppen!」。ドイツ語で「ä」は英語の「e」と大体同じ発音になります。また、ドイツ語はウムラウト以外の文字は日本語のローマ字のような読み方をすればオーケー。つまり「Länder toppen!」の読み方は「レンダートッペン!」になります。日本語に直訳すると「トップの国」。
実際に存在する「日本」などの国家のカードを使用して行われる、トリックテイキングのゲームです。

「イチバンの国」という名前の通り、国カードをプレイヤーが出しあって、その中で「国面積」などの特定の情報の数値が「イチバンの国」になるようにカードを出していきます。ここでいう「イチバン」とは「イチバン大きい」だけではなく「イチバン小さい」も含みます。
勝つためには、ただトリックを取るだけではダメで、全体を通じて最大限に得点を得るようにカードの使い方を考える必要があります。
世界でイチバンの国 2021年版 完全日本語版 ルール概要
国の情報が書かれた「国カード」を使用して遊ぶのが大きな特徴です。124枚からランダムで各プレイヤーに国カードが配られます。

それぞれの国カードには、現実に存在する国の基本的な情報が書かれています。
- 国旗:(日本なら)日の丸
- 国名:日本
- 大陸:アジア
- 首都:東京
- その他
これらの情報はトリックテイクには使用されませんが、教養として覚えておくのが良いでしょう。
また、それぞれの国カードには以下の情報も書かれています。
- 国面積
- 人口
- 平均寿命
- 平均GDP
- 平均気温
- 最高地点
これら6つのデータがトリックテイキングで使用されます。
各プレイヤーは、これら6つのデータに対して、他のプレイヤーが出すカードと比較して、最も大きくなると思われる国カードと、最も小さいと思われる国カードを裏向きで場に出していきます。
例えば、国面積大きい部門には「ロシア」、国面積小さい部門には「日本」人口が大きい部門には「インド」、平均気温小さい部門には「フィンランド」、のように手持ちのカードからイチバンを取れそうなところにエントリーしていきます。
カードを出し終わったら全プレイヤーのカードを公開して情報を比較していきます。
一つのカテゴリーに対しては、最も大きい数値を持つ国カードを出したプレイヤーがそのトリックを勝利して、他のプレイヤーが出したカードも含めて総取りすることになります。
例えば、「国面積」を比較する場合、最も「国面積」が大きいカードを出したプレイヤーがそのトリックを取ります(出されたカードを全て受け取る)。ここはロシアを出しておけば最強ですね。
これを6カテゴリー全て比較して同様に実施します。
小さい方も同様に、最も小さい数値を持つカードを出したプレイヤーが勝利してカードを総取りです。
これを6カテゴリー全て比較して同様に実施します。
獲得したカードは1枚1点になります。獲得したカードの大陸毎のマジョリティによる得点もあります。
また、数枚のパスカードを各プレイヤーは持っており、エントリーする際にそれらのパスカードを必ずどこかの項目で使わなければなりません。いわゆる勝てもしないが負けもしないカードになります。これを絶対に勝てないと思われる場所に配置することで上手く手札の偏りを回避できるようになっています。
ゲームのラウンド数はプレイヤー人数によって異なり、既定のラウンド(4人なら4ラウンド)を完了したらゲーム終了です。最も得点の多いプレイヤーの勝ち。
世界でイチバンの国 2021年版 完全日本語版 所感
名前でどんなゲームか気になった人も多いであろう作品。
ルールはシンプルで、ありそうでなかった国比較のトリックテイキング。フリードマンフリーゼさんの動物クイズ「ファウナ」のような印象のあるゲームですね。
単純なゲームに見えて、限られた手札の中でどうプロットするかが結構悩ましいゲームな気がします。1つのトリックを勝つだけではダメで、総合的に勝てるようなプロットをしていかなければならない点が、それなりに考えなければならない点でしょうか。
手持ちのカードの強さが一体どの程度なのかという知識も問われるゲームな気がします。例えば、「ロシア」のカードを「国面積」小さい部門で勝負する人がいるなら、それは流石に間違っていると多くの人がわかると思います。あまり詳しくない国でもプレイするうちに強さがわかってきそうですね。
カードの引きによる運ゲームに見えて、手持ちのパスカードがあるのでそちらを上手く使うことで、絶対勝てないような部門は、何するでもなくパスすることが可能になっている点が良いですね。
アークライトさんがあえて「2021年版」と書いているのには訳があって、現実の国の情報を扱ったゲームなので状況によって変化するからですね。標高などはそこまで変わらないでしょうが、人口やGDPなどは数年経てばそれなりに変わっている情報だと思います。
また2021年版は新しいルールが追加されているのと、箱がコンパクトになっているそうです。
そこまで重くはない部類のゲームだと思うので、ガチのボードゲーマーはやや物足りなさを感じるかもしれませんが、家族で子供と遊ぶような環境にいる方だと良い教育になりますし、楽しめるように思います。
世界でイチバンの国 2021年版 完全日本語版 内容物
- 国カード:124枚
- パスカード:20枚
- プレイシート:5枚
- ルール説明書:1枚
- [※カードサイズ:56×87mm]
世界でイチバンの国 2021年版 完全日本語版 のスリーブ
64×89mmタイプの通常タイプのスリーブで収まります。
世界でイチバンの国 2021年版 完全日本語版 紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「世界でイチバンの国 2021年版 完全日本語版」のゲーム紹介でした。
正直ノーチェックでしたが、かなり変わったタイプのボードゲームでプレイ感は良さそうですね。国の知識も付きますし勉強するにも悪くないと思います。
気になる方は是非チェックしてみてください。私もプレイしてみたいと思います。
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