ミレニアムブレードのルール紹介をしていきます。
とは言っても、流石に詳細ルールまでは説明しきれないので、初心者や未プレイの方がミレニアムブレードがどういうゲームなのかイメージがつくような形にまとめたいと思います。
一応蓋を開けてゲームが開始できるようになるところまでを目指します。
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ゲーム終了条件
「デッキ構築フェイズ」と「バトルトーナメントフェイズ」を3ラウンド行ったら終了です。1ラウンドで恐らく40分以上かかるので、3ラウンドで120分、2時間以上かかるゲームです。
「デッキ構築フェイズ」は、手持ちのお金とカードを使って、自分のデッキ強化を目指すフェイズです。
「バトルトーナメントフェイズ」は、自分のデッキを用いて、他のプレイヤーのデッキと勝負するフェイズです。
地区大会→全国大会→世界大会、のように規模を変えてバトルトーナメントを全3回行って、最終的に世界チャンピオンが決まる、といったイメージのようです。
ゲームの目的
このゲームの目的はVP(勝利点)を稼ぐことです。
ゲーム終了時にVPを最も稼いでいたプレイヤーが世界チャンピオンです。
恐らくこのゲームのVPは名声的な位置づけです。
カードバトルを行うトーナメントで勝利することなどによって、各プレイヤーは勝利点を得ることが出来ます。最終的にゲーム終了時に勝利点が最も多いプレイヤーが勝ちとなります。
勝利点の獲得方法は4種類あります。
- 各バトルトーナメントで好成績を収めること(バトルで勝利すること)
- カードのコレクションを作成すること
- 他のプレイヤーからの友情ポイント
- 余ったお金
各バトルトーナメントで好成績を収めること(バトルで勝利すること)
最も多くの勝利点が得られる手段です。
各々の構築したデッキのカードを使ったバトルを合計3回行いますが、これで好成績を残すことで多くのVPが得られます。
バトルで1位になった1人だけがVPを貰えるわけではなく、2位以下の参加者にも幾らかのVPが入るようになっています。当然1位の方が高VPで、順位が下になるほど得られるVPは低くなります。
こういうのがあるのでなるべく多人数でプレイした方が好い気もしますね。
また、トーナメントが進むにつれて得られる勝利点が増えていきます。
例えば、第一回目のトーナメントで1位になると21VPが得られます。第三回目(最終)のトーナメントで1位になると42VPが得られます。
各トーナメントで何位になると何点もらえるかの詳細は説明書をご参照ください。
カードのコレクションを作成すること
2番目に大きい勝利点が得られる手段です。
このゲームは、デッキ構築フェイズで一定条件のカードを集めて提示することでも勝利点が得られます。
カードコレクターとして自身をアピールすることで名声が得られる、とかそういう感じのイメージでしょうか。
コレクション化する条件は、同じ「属性」か同じ「種族」のカードであること。それらのレーティング(星マークの数字)が全て別であること。種族・属性・レーティングは後で説明します。
例えば、「風」属性のカードを5枚集めて、それらのレーティングが全て別のカードだった場合、5枚コレクションということでデッキ構築フェイズ終了時に9VPが得られます。
コレクションは2枚から可能で2枚で2点、最高は8枚で21点になります。
レーティングは★1から10まであるので最高10枚のコレクションを作成できますが、8枚以上集めても勝利点は変わりません。
単純にデッキを強化すればいいわけではなく、こういう番外勝利点用にもカードを集めていく必要があるのがこのゲームの特徴ですね。バトルの順位は1位になれなくても、こういう番外勝利点で他を追い抜く、というプレイも可能でしょう。
コレクション作成に使用したカードは、デッキ構築フェイズ後の勝利点獲得後に即座に箱に戻します。つまりバトルでは使えません。非常に強力なカードだけどコレクションに入れて勝利点化もしたい、なんていうジレンマがあるかもしれませんね。
他のプレイヤーから友情ポイントを得ること
各プレイヤーは友情ポイントトークンを合計6点分受け取った状態でゲームを開始します。
これを何に使うかというと、他のプレイヤーとの交渉時の交渉材料として使用されます。
カードトレード時にどうしても欲しいカードを相手が持っていた場合、通常のカードトレードに加えて、友情ポイントをXX点分オマケでつけるということが可能です。
他のプレイヤーからもらった友情ポイントはそれが自分のそのまま勝利点になります。つまりこのゲームでは、友情ポイント(勝利点)をオマケに付けるから是非そのカードをこのカードと交換しませんか?っていう交渉が出来るということです。
中々斬新なシステムですね。1人が他のプレイヤーに与えられる友情ポイントはMAX6点なので、そこまで大きな得点にはなりませんが、無視できない得点になるかもしれません。
ちなみにYoutubeで海外の方のプレイ動画を見ましたが、全く使われていなかったため死にルールの可能性もあります(笑)。色々やって試そうとする初心者の方が、有効活用されるルールかもしれません。初心忘れないように積極的に使ってみたいものですね。
余ったお金
他のボードゲームでもあるように余ったお金は、ゲーム終了時に勝利点になります。
4金で1VPです。
ゲーム終了時までお金だけ目的に集めるというのは流石にナンセンスで、流石に勝利点効率が悪すぎるので、基本的にはオマケ程度の勝利点だと考える方が良いでしょう。
お金を残すくらいならカードを購入する方が断然得点効率は良いでしょうし、ゲームとしての楽しさにも繋がります。
そもそも、お金による勝利点の話は置いておいても、敢えて他のプレイヤーが欲しがるカードを売り場に出すなどして、売り場の回転を上げることで自分の不要手札をお金に換えやすくする、などのお金を得やすくするための立ち回りは、そもそも重要でしょう。
ミレニアムブレードのカードの見方
1枚のカードに書かれている情報がどういう内容なのかを説明します。
表面(カードの詳細)
下に書かれている文章がカードの効果です。カードの種類は山のようにあるので説明しきれませんが、完全に日本語化されていますし、大体読めば内容がわかるようになっています。
左上の☆マークの数字が「スターレーティング」です。例外も多いですが、基本的に星の数字が大きい方が価値の高いカードです。例えば3コストの基本セットカードパックを購入して星6のカードが出てきたなら、それは貴重なレアカードである可能性が高いです。「レーティング」は、カードのトレードで参照されたり、カードの効果で参照されます。
その下の小さいアイコンが「セット(パックの種類)」です。どのパックから出てきたカードなのかを表わし、あまり重要ではなさそうなのですが、実は「同じ拡張パックのカード1枚に付きXX点を得る」など特定のカードで参照されることがあります。
左の○とダイヤ型のアイコンが、「属性」「種族」になります。属性と種族は6種類ずつあり、基本的には「XX属性だと得点が得られる」とか「XX種族に攻撃するとか」カードの効果で参照されることになります。またコレクションとして得点化するには、これらの種類が同じである必要があります。
その下のカードマークのアイコンが「レアリティ」です。そのカードが基本・拡張・プレミア・プロモ、などどのコストのパックから出たものなのかが書いてあります。これもカードの効果で参照されることになります。
説明の右側に能力発動について書いてありますがここでは割愛します(ちなみに、フリップの能力に文言ミスがありますね・・・昔はフリップと書かれていたが、どういう経緯か最新版での文言はリバースに変わったようです。どのカードを見てもフリップという効果は書かれておらず全てリバースになっています)
裏面(パックの表紙)
各カードの裏面は、パックの表紙になっています。どのパックを購入するかを悩ませる雰囲気を出すようになっています。このパックを開けると中から10枚位カードが出てきて、その内デッキに組む価値のある1枚が裏面のカードになっている、という設定のようです。
右上はコストで、パックを購入するのに必要なお金が書かれています。パックによって価値は異なり、3金~6金になります。
パックに入っている可能性のある属性や種族が左右にアイコンで書かれています。特定の種族や属性のカードを集めようとしている際の参考になるでしょう。
ミレニアムブレードのカードの種類
カードは大きく分けて3種類登場します。
それぞれ役割が違うので覚えておく必要があります。
- シングル
- アクセサリー
- デッキケース
シングル
最も種類の多い基本カードです。
「シングル」という名前には、個人的には全然あまりなじみが無くて戸惑いましたが、バトルで使用する通常のカードがこれだと考えれば良いです。何らかのキャラクターの絵が描かれているカードはほぼ全てこれです。
通常のバトルではこのシングルのカードを各プレイヤー6枚場に出したらバトル終了です。
通常のデッキにはシングルは8枚しか入れられず、バトル中はこの8枚から6枚をプレイすることになります。どの8枚を持ち込むかをデッキ構築フェイズで悩むことになります。
アクセサリー
シングルカードを補助するための特殊効果を持つカードです。
「アクセサリー」の名の通り、グローブやネックレスなど、身体に身に着けるものや小物の絵柄になっているカードが大体これです。発動すると何らかの1度きりの補助効果を使うことが出来ます。
例えば、敵からの攻撃を防いだり、場の状態に応じたポイントを獲得出来たり、効果は様々です。
通常のデッキには2枚しか入れられません。
デッキケース
自分のデッキ全体の要となる効果を持つカードです。
「デッキケース」という名前から直感的ではないのですが、特定の属性のシングルカードを場に出していると1枚に付きXX点、など自分のデッキ全体のコンセプトを「デッキケース」の効果に合わせると、大量得点が得られるようになっています。
このデッキケースは適当に選んで全然恩恵を受けなくても良いっちゃいいのですが、1回のバトルの得点の半分近くがこのデッキケースによるものということも起きうるため、全く無視できない影響を持つカードになります。
また、デッキケースによっては場に出せるシングルの数を通常の6枚以上に増やすといった、自分だけルールにプラスの変更を加える特殊な効果を持つものもあります。
など、デッキに対する影響はかなり大きいカードになります。
基本的には、得られたデッキケースをベースに、自身がどういうデッキを構築するべきかを考えることになりそうです。
例えば、光属性のカードを沢山場に出すと高得点なデッキケースが手に入ったなら、光属性デッキの作成を目指してみる、とかそういうことですね。
このデッキケースは通常のデッキには1枚しか入れられません。
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ミレニアムブレードのバトル
ここからはミレニアムブレードのバトルについて簡単に紹介します。
正式名称は「トーナメント」ですが、一般的なTCGでいう、各々のデッキを持ち寄って他のプレイヤーと対戦するフェイズです。
バトルの目的
バトルの目的は、バトルの終了時までにRP(Ranking Point)と呼ばれる得点を他のプレイヤーより稼ぐことです。カード内の青い丸いアイコンがRPになります。
これがこのゲームを理解するうえで比較的重要な話です。ミレニアムブレードの勝利点であるVPを稼ぐわけではなく、RPというポイントを沢山稼いだ方がバトルでは勝ちになります。RPとVPは全然用途が違うので注意が必要です。
様々カードの効果で自分のRPは増加し、また減少します。
敵を攻撃してモンスターを破壊して本体にダメージを与えてHPを0にしたら勝ち、みたいな良くあるTCGのシステムにはなっていないのが特徴ですね。
準備
各プレイヤーのボードはバトル面を表にします。
各プレイヤーはデッキ構築フェイズで得られたカードから最大で、シングル8枚、アクセサリー2枚、デッキケース1枚、の計11枚をデッキとして用意します。
アクセサリーとデッキケースは即座に自分の場の所定の置き場に配置します。
バトル開始
前トーナメントの勝利者がスタートプレイヤーです。まあこの辺はじゃんけんで決めるとかでも良い気はします。他のプレイヤーからの攻撃などを考えると、後出し有利で先手が不利なゲームだと思います。
各プレイヤーは自分の手番になったら、自分のボードの6枚のシングルカード置き場に、左詰めで1枚シングルカードを置きます。
そのカードの効果を適用します。
カードには、場に出した瞬間に発動するもの・敵の攻撃を受けたら発動するもの・バトル終了時に発動するもの、など様々な効果が書かれていますが、ここでは紹介しきれないので割愛します。何れ紹介したいところですね。
この過程でカードの効果により各プレイヤーのRPが増減していくことになります。
他のプレイヤーに干渉するカードも多く存在しますが、そういうカードを入れなければ基本的には淡々とシングルカード置き場にシングルカードを1枚ずつ置いていくだけになります。
ただ、シングルカードを場に出す順番で得点が大きく変わってくることがあるので、どういう順番で場に出すのが最適なのかを考える必要はあります。
アクション
各プレイヤーは1ターンに1回だけ、カードに書かれたアクションの効果を発動させることが出来ます。
発動はシングルカードを出す前でも後でも構いません。
アクションは強力ですが、発動させるとそのカードは裏向きになって、何の効果も得られなくなるため、一度切りの使い切り効果ということになります。
アクションの使用は任意です。また1ターンに発動させられるアクション回数を増やすような効果のカードも存在します。
バトル終了と得点
基本的にシングルカードは自分の場に6枚しか出せません。場にカードを出せなくなったプレイヤーはパスを選択します。場合によっては他のプレイヤーよりも多くカードを出せることがあるので、そういうプレイヤーはターンを継続します。
全プレイヤーがパスしたらバトル終了です。
バトル終了時に得点が入ってくる効果のカードも多いので、それらの得点も合わせて、最もRPが高いプレイヤーがトーナメントの勝者です。
RPの多いプレイヤーから順位に応じて勝利点(VP)を得ます。
またトーナメントの優勝者は、優勝者特典としてプロモカードを1枚獲得できます。
こうやって毎回のバトルトーナメントで好成績を収めることで、他のプレイヤーよりも勝利点を稼いで勝利を目指すのが基本的な流れですね。
以上です。こんな感じで能力詳細を除けばバトルのやり方自体は超簡単です。
気になるカード能力も読めば大体わかります。
なので、初心者プレイヤーは、まずはプリトーナメントとして、デッキ構築済みのスターターデッキを用いてバトルをすることが推奨されています。これをやることで大体のバトルの流れがわかることになります。
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カードパックの種類
ここではカードパックの種類を説明します。このゲームのパックの表現は慣れないと大分わかりづらいと思います。
パックの種類は違っても、どれもデッキ構築用のカードとして使用されるという点は全て同じです。
スターターパック
パック表紙が黄色っぽいカードがこれです。
各プレイヤーが最初から保持するスターターデッキとなります。
6種類の構築済みカード群でそれぞれ9枚のカードが入っています。各プレイヤーはゲーム開始時にこれらスターターパックから1種類をランダムもしくは選択して受け取ることになります。
それぞれのパックが1つの属性に特化したデッキになっています。
例えば、火属性のシングルカード7枚、汎用的なアクセサリー1枚、火属性特化のデッキケース1枚、という感じで構築されています。
まずは、初心者プレイヤーはこの構築済みスターターのみでプリトーナメントバトルをしてみることをお勧めされています。
使い方が難しかったり、カードパワーがほどほどということもあり、得られるRPは多くはありません。あくまでもお試し用のデッキであり、このデッキだけで戦うのは厳しいでしょう。
基本セット
パック表紙が白いカードがこれです。
購入コストが3コストのカードの集まりだと考えればよいと思います。
基本的な効果のカードが満遍なく入っています。また、デッキケースやアクセサリーも多数入っています。
どんなゲームでも、必ずこの基本セットは使用して遊ぶことになっています。
拡張セット
パック表紙が緑のカードがこれです。
拡張セットという表現が非常に紛らわしいのですが、要するに4コストで買えるカードのことを指します。
11種類の4コストパックから、4種類を選択して基本セットに混ぜて遊ぶことになります。
拡張セットは1種類に付き12枚のユニークなカードが入っています。その12枚は大体が特定のコンセプトに従ったカードになっています。例えば、リバース系のカードが欲しいから「ノームズランド」の拡張セットを購入しよう、ってなるわけですね。
どの4種類を選択するかで市場や手札に来るカードのタイプが異なりますが、最初のゲームでは扱いやすいカードパックの使用が説明書のP5当たりに書かれています。
ちなみに推奨パック名は「地獄のオーバリ」といった風に日本語名で書かれているのですが、肝心のパックの表紙自体は日本語化されておらず「OBari As Hell」のままとなっており、どれがどれなのか悩むこと間違いなしです(説明書の後ろに一応日本語名パックの説明は書いてありますが・・・)
プレミアカード
パック表紙が青いカードがこれです。
大層な名前がついていますが、これも要するに5コストで買えるカードのことを指します。
カード枚数も1種類12枚です。
9種類から3種類を選択して基本セットに混ぜます。
マスターカード
パック表紙が赤いカードがこれです。
大層な名前がついていますが、これも要するに6コストで買えるカードのことを指します。
カード枚数も1種類12枚です。
コストが高いのでカードパワーは基本的には低コストのカードよりは強いはずですが、使い方も難しいカードが増えるという風になっているようです。
7種類から2種類を選択して基本セットに混ぜます。
プロモカード
お金ではなく、一定枚数のカードをコストとして購入できる特殊カードです。
ブロンズ・シルバー・ゴールドの3種類のプロモカードがあり、それぞれ5/7/9枚の手持ちカードを破棄することで1枚獲得可能です。
1種類のプロモカードは各ラウンド1枚しか購入できずコストも高いのですが、それゆえ非常に強力だったり特徴的なものが多いです。
プロモカードという名前は、いわゆるボードゲームなどの先行販売品についてくるオマケカードのようなイメージなので、かなりしっくりこないと思いますが、このゲームにおけるプロモカードの位置づけはこういう感じです。
ゲーム開始時にどのプロモカードをゲームで使うか、ブロンズ・ゴールド・シルバーそれぞれ1つずつ選択します。
ちなみに日本語版キックスターターの特典でついてきたミニ拡張カードは全てプロモカード扱いのモノです。
デッキ構築フェイズ
ここからはデッキ構築フェイズの説明をしていきます。
このデッキ構築のメインの目的は、バトルで勝利できる強力なデッキを構築することです。
また、サブ目的としては、先ほど紹介したコレクションの作成やトレードによる友情ポイントなどにより、番外勝利点の獲得を行うことがあげられます。
ゲーム開始時の準備
ゲーム開始時にスターターデッキを1つずつ各プレイヤーに配ります。
各属性それぞれ特徴があり、シンプルなものから下手にプレイすると残念なことになるものまであるので、喧嘩にならないようにランダムか選択して選びましょう。
次にデッキショップの山を作成します。基本セットは必須で、4~6コストのカードはそれぞれ一定種類を選択して混ぜます。説明書には初めてのゲームにお勧めの組み合わせが載っているのでそれに合わせるのが良いでしょう。
- 基本セット(3コスト)
- 拡張(4コスト)×4種類
- プレミア(5コスト)×3種類
- マスター(6コスト)×2種類
これら300枚近いカードを全部を混ぜてフルシャッフル。巨大なカードのバベルの塔を作成します。これがこのゲームの準備で最も大変な作業でしょう。かなり混ぜないと固まって残念なことになりますね。
え?マジで?ってなりますよね。しかしこれは必要な作業です。頑張って全てのカードを混ぜてなるべく均等になるようにシャッフルしましょう(笑)
巨大なカードの塔が完成したら、上から3枚ずつを各プレイヤーに無料で配ります。
この無料配布分もかなりプレイヤー間で格差が出そうですね(笑)
デッキ構築フェイズの準備
ゲーム開始後に、デッキ構築フェイズが開始されます。
デッキ構築フェイズが開始されたら、各プレイヤー30金を受け取ります。
更に各プレイヤーバベルの塔から6枚無料でカードを獲得します。
この時点で、スターターで9枚、ゲーム開始時無料配布で3枚、デッキ構築開始時無料配布で6枚の計18枚のカードを保持していることになります。
バベルの塔から9枚のカードを引いて、カードショップの置き場に裏向き(パック面が上)で配置します。これら9枚とバベルの塔の一番上のカード1枚を合わせた10枚が、現在カードショップで購入可能なカードパックになります。
これでデッキ構築前の準備は大体OKです。
デッキ構築フェイズ開始
このフェイズでやれることはいろいろあります。
デッキとコレクションの作成
このフェイズでトーナメントに持ち込むデッキを構築します。持ち込むカード枚数には制限があるので取捨選択が必要です。
また、番外勝利点であるコレクションの作成も目指すことになります。
ショップからパックを購入
カードショップからパックを1つ購入できます。
銀行にお金を払って9枚の裏向きになったカードから1枚を購入します。コストは右上に書いていますし、どの属性のカードが含まれているかなどの情報はある程度裏面のパック表紙に書かれています。
「光属性」のカードが欲しいからこのパックを買うとか、「リバース」の効果のカードが欲しいからこのパックを買うとか、「アクセサリー」が欲しいからこのパックを買うとか、そういうプレイをすることになるでしょう。
ある程度デッキの方向性は定めたいと思うので、どのパックからどういうカードが出やすいのかの情報は事前にプレイヤー間で共有して置いても良い気がします。
購入された場合、バベルの塔から1枚ショップにカードを補充します。ショップは常時9枚の状態にするということですね。
カードを売却
カードの市場にカードを売却してお金を得ることが可能です。
売値は左上の星マークの数字(レーティング)になります。銀行からその分のお金を獲得し、市場にカードを表のまま配置します。更に自分の売却トークンを1個をそのカードの上に置きます。
これで他のプレイヤーが好きに欲しいカードを物色して購入することが可能になるわけですね。
売却トークンは、市場に売却可能なカードの上限が決めるための仕組みです。不要なカードを全て売却して大量にお金を得るというプレイを防ぐために、市場に売却可能なカード数は手持ちの売却トークン数が上限です。
売却トークンは売却したカードがほかのプレイヤーに購入された場合に手元に戻ってきます。
カードを購入
市場から他のプレイヤーが売却したカードを購入することが出来ます。どういうカードがあるのか見えている分、パック購入よりは確実ですね。
買値も左上の星マークの数字(レーティング)になります。購入した場合、売却マーカーを持ち主に戻します。
ちなみに自分が売却したカードを再度買い戻すことはできません。
カードトレード
市場を経由しなくても他のプレイヤーと交渉して直接カードトレードすることも可能です。
この場合、交換する2つのカードの星マークの数字(レーティング)の値は同じである必要があります。非等価な不足分は代わりにお金を相手に払わなければなりません。
そのうえで更に、明らかに相手にとってキーカードだったり、そこまで乗り気じゃないトレードだったりする場合は、先ほど紹介した「友情ポイント」を追加で支払って交渉することが出来ます。
そのカードどうしても欲しい。3友情ポイントもつけるから是非譲ってくれ。という感じのやり取りがされることでしょう。
どこまでちゃんと機能するか若干怪しい気もしますが、面白いシステムだと思います。
7分というデッキ構築の時間のなかで果たしてどこまでちゃんとプレイヤー間のトレードが円滑に行われるか、気になるところではありますね。
デッキ構築フェイズ中盤
ストップウオッチで7分経過したら、追加で更に無料で6枚のカードが配布されます。
この時点で、ゲーム開始時のスターターデッキなど合わせて各プレイヤーは等しく、無料で24枚のカードを得られていることになります。
当然トレードや売買で各人の手持ち枚数は異なると思いますが。
デッキ構築フェイズ終盤
ストップウオッチで更に7分経過したら、市場への売却が出来なくなります。
デッキ構築フェイズ終了
ストップウオッチで更に6分経過したら、デッキ構築フェイズ終了です。デッキ構築フェイズは合計7+7+6=20分ということになります。
コレクションを作成したプレイヤーはコレクションを1つ提出して勝利点を得ます。
市場やショップなど場に出ているカードを全て捨て札にして、以降はバトルフェイズに向けて準備することになります。
その他の要素
最後に途中で紹介を飛ばした要素を紹介します。
メタカード
このルールは一応プレイ時に必須のルールとなっていますが、最初は入れなくても良いかもしれません。ただ、そこまで難しいルールではないので入れるのが良いとは思います。
「メタ」という言葉は一般的にはいわゆるゲームを優位に進める効果のある強力なカードを指す言葉です。
このゲームではバトル中にボーナスでRP得点を得られる仕組みになります。
デッキ構築フェイズの最初と中盤で「属性」と「種族」でそれぞれメタカードをランダムで1つずつめくって、メタカードが決まります。
それらのメタカードをバトル終了時まで場に残したプレイヤーはRP+15というボーナスが得られます。つまり出せなかったプレイヤーより優位になるということですね。
例えば、今回は「水」属性カードと「兵士」種族カードがメタだということになれば、それらの属性もしくは種族カードを持つカードを、バトル中に場に出すことで、片方なら15RP、両方なら30RP獲得することが出来ます。
デッキ構築内容次第ではありますが、ある程度はメタに従ってプレイした方が良いでしょう。
キャラクター固有能力
いわゆるヴァリアブルプレイヤーパワー用のシステムです。
ミレニアムブレードには6人のキャラクターが登場して、各プレイヤーはゲーム開始時にそれらのキャラクターカードを1枚受け取ります。
それぞれのキャラクター毎に特殊能力を持っており、デッキ構築フェイズとトーナメントフェイズの両方に影響を与えることになります(表面と裏面でそれぞれのフェイズの特殊能力を記載)。
ただ、これを入れるとどう考えてもゲームが複雑化するため、説明書にも書かれていますが慣れるまでは入れないでプレイするのが良いでしょう。
プロプレイヤーカード
これも選択式ルールです。カードが1枚貰えるというだけなので選択式ルールの中では比較的わかりやすくて簡単な方かもしれません。
6人の各キャラクターをモチーフにしたプロプレイヤーカードというカードが、通常のパックやプロモとは別に用意されています。
特定のキャラクターがトーナメントで優勝した場合、そのキャラクターモチーフのカード(プロプレイヤーカード)を全プレイヤーに1枚ずつ配るというルールです。
何れもレーティング星9の強力な効果を持つカードです。
特殊なカードが1枚もらえるので、デッキ構築の幅は広がりますが、これが果たしてどこまで影響するのかはわかりませんね。
バトル会場カード
これは選択ルールです。複雑化するので最初は入れない方が良いでしょう。
会場によって全プレイヤーに影響のある何らかのルール変更が入ることになります。
デッキ構築フェイズの開始時に、今回のバトルがどの会場で行われるかを会場カードをめくって決めます(例えば、火山口!?など)。遊戯王では色々な場所でデュエルをしていましたがあんな感じですね。
その結果、バトルフェイズ中に毎ターン手札公開と手札使用に制約がついたりします。
少し変わったプレイをしてみたい人用のリプレイ性を高める仕組みですね。
終わりに
最初に説明したように、デッキ構築→バトル→デッキ構築→バトル→デッキ構築→バトル
と3ラウンド繰り返して最もVPを稼いだプレイヤーの勝ちです。
以上、ミレニアムブレードのルール紹介でした。
わかりやすく簡潔にまとめようと思いましたが、中々難しいですね(笑)
次回はもう少し踏み込んでパックやカードや特殊能力の紹介をしたいと思います。
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2点ほど訂正します。
>> またトーナメントの優勝者は、優勝者特典としてプロモカードを1枚獲得できます。
トーナメント終了時にプロモを受け取るのは、優勝者ではなく、全プレイヤーです。
参加賞みたいなものですね。
>> 銀行にお金を払って9枚の裏向きになったカードから1枚を購入します。
ショップからカードを買う場合、ショップデッキの一番上のカードも対象にできます。
即ち、10枚の中から購入します。
>ぼーずさん
コメントありがとうございます。
優勝者のみ配布すると、勝った人がますます勝ちやすくなるんじゃないかと思っていましたが、全員配布だったんですね。
ご指摘いただいた2点修正させていただきます。