>> おすすめボードゲームはこちら

届け、このコメント。 #とどコメ:誹謗中傷問題がテーマのボードゲーム紹介とレビュー

今回は、誹謗中傷問題をテーマにしたボードゲーム「届け、このコメント。 #とどコメ」のゲーム紹介とレビューになります。

「届け、このコメント。 #とどコメ」は、高校生が立ち上げたノーシャルゲームズさんの作品です。

誰もが気軽にSNSで情報発信できるようになった昨今、何かと話題になることの多い誹謗中傷問題を扱ったボードゲームということで気になりますね。

届け、このコメント。 #とどコメ 基本情報

デザインじゃすみん、らいおん、あんぱん、たぴおか
プレイ時間10~20分
プレイ人数4~7人
対象年齢10歳以上
版元ノーシャルゲームズ
販売ノーシャルゲームズ
発売日2024年10月8日
希望小売価格1,500円 (税込)
関連サイト>> ノーシャルゲームズ公式サイト
>> 届け、このコメント。#とどコメ 発売サイト

届け、このコメント。 #とどコメ ボードゲーム概要

誹謗中傷を楽しく学べるカードゲーム⁉

教育×新感覚×リアルで、高校生が1からつくったオリジナルカードゲームとなっています!

大人はもちろん、SNSを使い始める小中学生も、楽しく学ぶことができます!

子供にスマホを持たせるのが不安な方々も、ぜひこのゲームを通して誹謗中傷を一緒に学んでみましょう。

引用:届け、このコメント。#とどコメ 公式サイト

届け、このコメント。 #とどコメ ルール概要

届け、このコメント。 #とどコメ 。通称「とどコメ」のゲームルールを紹介していきます。

とどコメは、誹謗中傷をテーマとした、半協力型の正体隠匿要素が入ったボードゲームになっています。

プレイヤーの役割

役職カード立場目的
インフルエンサーSNSで誹謗中傷を受ける。アンチコメントを減らすこと
ファンSNSでインフルエンサーを応援する。アンチコメントを減らすこと
アンチSNSで誹謗中傷を行う。アンチコメントを増やすこと

誹謗中傷を受ける「インフルエンサー」、誹謗中傷を行う「アンチ」、インフルエンサーを応援する「ファン」。

各プレイヤーは、3つの役割の何れかを担いながら、SNSを舞台にやり取りしていきます

役職カードは、ゲーム開始時に一定枚数がランダムでプレイヤーに配られます。

インフルエンサー以外の素性はわからないため、敵か味方かわからないという、正体隠匿要素が入っています

ゲームの目的

ゲームの目的は役職によって異なります。

  • インフルエンサー:アンチコメントを0枚にすること
  • ファン:アンチコメントを0枚にすること
  • アンチ:アンチコメントを15枚以上にすること

アンチコメントカードは、その名の通り、SNSでインフルエンサーの元に寄せられた「アンチコメント」を表します。

「影で悪口言ってそう」3連発とか、、めっちゃ同じコメントでディスってくるやん・・・これはやられた方はショックですね。

各ターンやること

各ターンやることは非常にシンプルです。

各プレイヤーは、毎ターン手札から1枚「Actionカード」を選択して、場に裏向きで出します

それを全員分まとめてシャッフルしたあと全員に公開します。SNSでインフルエンサーに寄せられたコメントが、アンチ依りなのか否かがわかります。

カードに書かれた枚数の「アンチコメントカード」を増減させます

各プレイヤーどのカードを出したのかがわからないため、一体誰がアンチなのかがわからないようになっているわけですね。

また、インフルエンサーだけは、「Actionカード」ではなく、専用の「インフルエンサーカード」を手札から選択して場に出します

インフルエンサーカードは、アンチコメントの増減に影響するようなものから、かなり特殊な処理に発展するものまであり、大きく場の流れを左右するものになっています。

インフルエンサーはSNSの誹謗中傷問題の中心となる人物であり、インフルエンサー自身が一体どういうアクションを取るかが重要になってくるということですね。

アンチコメントカードの増減

ゲーム開始時には、場には7枚のアンチコメントカードが出ています。

▼7枚のアンチコメントカード

毎ターンのアクションで、各プレイヤーがアクションカードを出して、そのカードの結果を処理します。

▼アンチコメントカードは、+2-3-2で、合計-3枚になる。

上記のようにカードが出た場合は合計ー3枚となるので、場のアンチコメントカードはー3枚されます。

▼7枚あったアンチコメントカードが4枚に減少

非常にわかりやすく単純ですね。

一方で、アクションカードの結果が、逆にアンチコメントカードが増える方向に処理される可能性もあります。

▼アンチコメントカードは、-3+2+3で、合計+2枚される。

この結果を処理すると以下の通りになります。

▼アンチコメントカードが7枚から9枚に増加。

こんな感じで、アクションカード(+インフルエンサーカード)を使ってアンチコメントカードを増減させていくのが、本作の基本的な流れとなっています。

これをゲーム終了条件が達成されるまで繰り返していくことになります。

心の揺らぎ

ファンもアンチも、SNSの投稿状況次第では、心に揺らぎが発生することがあります。

場にアンチカードしか出なかった場合、専用の「心のゆらぎ」カードをめくります

▼場にアンチ-カードのみ。「心のゆらぎ」カードをめくる。

「心のゆらぎ」がめくられて処理されると、プレイヤーに何らかの心変わりが発生する可能性があります。

逆に、場にファンカードしかなかった場合、専用の「心のゆらぎ」カードをめくります

▼場に「ファンカード」のみ。「心のゆらぎ」をめくる。

こちらも同様に、プレイヤーに何らかの心変わりが発生する可能性があります。

「ファンカードが揃った場合」の心の揺らぎ時には、何と専用のストーリー展開が用意されており、こちらのストーリーカードを1枚めくって処理することになります。

▼心が揺らぐストーリーカード。中身は見てのお楽しみ。

いずれにせよ、この「心のゆらぎ」イベントが発生すると、「ファン」と「アンチ」が心変わりする可能性があります

「アンチ」と「ファン」はゲーム内に両方いるのだから、アンチコメントのみだったり、ファンコメントのみになることはないんじゃないか?と思いますよね。

そこは上手くできており、Actionカードは毎ターンプレイヤーにランダムで配られるので、都合よいカードばかり出せるとは限らないわけですね。

心にもないことをつい言ってしまう、まさにプレイヤーの心の揺らぎを表している状態かと思います。

アンチだった人がファンになったり、逆に、ファンだった人がアンチになったり。現実でもある話なのかなと思います。

ゲーム終了条件

本作のゲーム終了条件は、何と4つも用意されています。

  • アンチコメントカードが0枚になった。
  • アンチコメントカードが15枚以上になった。
  • コメント欄の封鎖に成功した。
  • コメント欄の封鎖に失敗した。

「コメント欄の閉鎖」は、特殊な条件でインフルエンサーが発動させることが出来るアクションです。

コメントが大量に書き込まれてSNSを閉鎖するっていうあれです。

上記4つの、どの終わり方をしたかで、それぞれ異なるエンディングストーリーまで用意されています

お疲れ様でした。

届け、このコメント。 #とどコメ レビュー

「届け、このコメント。 #とどコメ 」を実際に遊んでみたレビューとなります。

本作は何と、現役の女子高校生4人が立ち上げた企業発のボードゲームということで、ボードゲーム業界の中でもかなり異色な作品となっています。

私が高校生の時代には、カタンなどは遊んでいましたが、ボードゲームを自分で製作しようなんていう発想は全然無かったです。凄いですね。

本作は誹謗中傷をテーマにした、テーマ性の強いボードゲームになっています。

テーマ性が強いボードゲームはゲーム性が若干おざなりになることも多い印象ですが、本作はテーマ性の強い作品ながらしっかりゲームとして仕上がっていました。

特に正体隠匿要素が入っているため、プレイヤー間のコミュニケーションは特に楽しく盛り上がります。ネット上の匿名要素が上手くゲームに取り込まれていますね。

私が遊んだ際には「届けー!」「届け!このコメントー!」と、毎回力強く発言してカードを出していたプレイヤーがただの「アンチ」でした(笑)。

インフルエンサーはファンサイドとして「ファン」と「アンチ」を同人数に近づくように合わせるため、インフルエンサーが上手く行動しなければプレイバランス的にはコメント欄はドンドンアンチ依りに流れていきます。好き放題SNSで書き込むアンチに苦労する様子が上手くゲームで表現されていますね。

「心のゆらぎ」システムにより、プレイ最中に「アンチ」と「ファン」が心変わりして「秘密裏に」半強制的にも変更となることもあります。条件もあるため本当に心変わりしたかは他のプレイヤーはわからないのですよね。万が一変更になっていると中々カオスに盛り上がります(笑)。

自分がどの役割になるかはランダムで決まりますが、役割毎にプレイ感は違うため、何度もプレイしてみたくなります。

プレイ時間は20分程度で軽量級の作品です。ゲームのプレイ感は軽くサクッとお手軽にプレイできます。「誹謗中傷」というと重そうな印象もありますが、過激な内容は入っていないので子供でも安心して遊ぶことが出来ると思います。

ちなみにオインクゲームズさんの「インサイダーゲーム」などのボードゲームと同じで、最低3種類の役割を担当するプレイヤーが必要のため、最大プレイ人数は7人と多めな一方で、最小プレイ人数も多めの4人からとなっています。

コミュニケーション要素のあるゲームなので、プレイ人数は多い方が盛り上がると思います。

届け、このコメント。 #とどコメ 内容物

  • カード:65枚(32種類)
  • 説明書:2枚

届け、このコメント。 #とどコメ あとがき

以上、「届け、このコメント。 #とどコメ 」略して「とどコメ」のボードゲーム紹介とレビューでした。

SNSでの誹謗中傷をテーマに、ゲームを楽しみながら誹謗中傷問題を学び、また、プレイヤー間のコミュニケーションも楽しめる良い作品だと思います。

自分では誹謗中傷をしているつもりは無くても、受け取る側は傷ついているということはSNSに限らずある話で、日ごろの自分の立ち振る舞いを改めて考えさせられますね。

何気ないコメントが相手への誹謗中傷になっていたり、また何気ないコメントが炎上の火種になるかもしれません。本作をプレイして、改めてSNS等の誹謗中傷問題について理解を深めてみては如何でしょうか?

気になる方は、「ノーシャルゲームズ」さんや「届け、このコメント。 #とどコメ 」の公式サイトを是非チェックしてみてください。

それでは。

>> ノーシャルゲームズ公式サイト
>> 届け、このコメント。発売サイト
>> おすすめボードゲームランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です