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パックスパミールの間違いやすい点やソロルールのまとめ

今回はボードゲーム「パックスパミール」の間違いやすい点やソロルールの解釈についてまとめていきます

最近パックスパミールを購入して遊んでみたのですが、幾つか間違えたりわからなかったポイントがあったので、私自身の備忘録もかねてまとめておこうと思います。

パックスパミールに関しての詳細な紹介は敢えて避けますが、遊んでみた感想を端的にまとめると、忖度なしに非常に面白いまた遊びたくなる優秀なボードゲームでした。

数々の有名な派手なボードゲームに押されて若干目立っていない(見た目も地味な)ボードゲーム「パックスパミール」ですが、実はBGGランキングは約40位とそんじょそこらのボードゲームより高評価な作品です。

テンデイズゲームズさんから2021年末に日本語版が発売されており、気になる方はチェックしておくことをおすすめします。

パックスパミール ボードゲーム (第2版)
Wehrlegig

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パックスパミールの間違いやすい点のまとめ

引用:BGG

ここからはパックスパミールの間違いやすい点をまとめていきます

間違えやすいのもそうですし、忘れて処理してしまいやすいルールが多いですね。そういえばこういうルールもあったんだ、って後で思い出すことも多かったのでそういう情報をまとめています。

私自身のプレイ前にはざっと見返しておこうと思っています(笑)。

後述しますが、今回記載の内容は、複数の方のまとめ情報を参考にさせていただいております。

メインアクションは3つある

  • カード購入
  • カードをプレイ
  • 場のカードの効果を発動

説明書の説明としては、手番のアクションは「購入」と「プレイ」しか書いてないのですが、場のカードの効果を発動するのも1アクション。

これも含めて3つのアクションから1つを選択、と説明した方が間違いなくわかりやすい。

まぁ、遊べばすぐわかるルールだとは思いますが。

カードのプレイ時に賄賂の支払いを忘れずに

手持ちのカードをプレイする場合、そのプレイ先の地域に既に支配者がいる場合、そこに置かれた部族コマ数だけのお金=賄賂を支配者に支払う必要があります。

この賄賂は交渉可能でまけてもらうことも出来ます。まけてもらうことは稀ですが、同じ同盟だったりするならそういう交渉もありでしょう。

このゲームの世界のお金は有限

このゲームでは、お金を使った場合、必ずカードの上に配置されるようになっています。

そのため、各プレイヤーと場にあるお金の総額は、必ず一定以上になっています。

お金を番外から持ってくる手段は多くなく、カードによってはサプライから供給されることもありますが、基本的にゲーム全体のお金の量は一定になっています。

逆に言えば、ゲーム内のお金の供給量は、初期資金である4金×プレイヤー人数を下回ることはありません。場のお金の量が減っている場合は、誰か間違ってお金をサプライに戻しているので注意が必要です(経験談(笑))。

宮廷カードの配置後の移動は不可能

既にあるカードの左右どちらかに配置して以降動かせません。

各プレイヤーの密偵がカード上を移動することが出来るので、必要なルールです。

各カードの能力発動は1ターンに1回まで

2,3個能力を持っているカードがありますが、それらの内1つしかプレイできません。

2アクションで2つの能力を発動させたり、フリーアクションで3つ全ての能力を発動する、はNGです。

特異スート変更後のフリーアクションは可能

特異スートになっているカードはフリーでアクション可能で楽しくなれるわけですが、カードをプレイすると特異スートが変更される場合があります。

変更後のスートのカードが場にあれば引き続きフリーでアクションを打つことが可能です。

褒賞の取得は任意

他プレイヤーのカードに密偵を送って寝返らせることで得られる「褒賞」ですが、他の勢力の褒賞を受け取ってしまうと、同盟変更が発生します。

そのため、寝返りの見返りである褒賞は受け取らずに、対象のカードだけ破棄させるということが可能になっています。

部族を場に置けるのは紫カードのみ

場に部族を置くことでその地域を支配できるため、部族の配置はかなり重要ですが、紫の政治系カードのみが場に部族を置くことが出来ます。

全然部族置けないよーってなる場合は紫のカードに注目しましょう。

転覆は紫のカードにのみ影響する

地域のカードを削除したり、その地域から部族が居なくなった場合、転覆が発生します。カードが場から無くなった場合、部族も場から無くなりますし、逆に部族が無くなった場合、カードが無くなります。

この転覆ですが、参照するのは紫のカードのみになっています。

例えばペルシアの紫のカードが自分の場から1枚もなくなった場合、ペルシアに置かれている自分の部族は消滅しますし、逆にペルシアから自分の部族が無くなった場合、ペルシアの紫のカードは自分の場からなくなります。

説明書を読む感じだと、転覆は紫以外のカードも参照するように勘違いしがちですが、大きな間違いです。注意しましょう。

地域を支配する条件

  • その地域に部族コマを1つでも置いていること
  • 自分の同盟のタイル数+部族コマ数が単独トップであること

同盟タイルをおいただけでは支配は発生しないので注意です。

地域を支配することによるメリット

  • 賄賂:支配地域のカードをプレイした人から部族数だけお金をもらえる
  • 徴税:自分の支配している地域のカードをプレイしている人からのみ徴税が可能
  • 建設:支配している地域に対して建設アクションが行える

建築アクションの制約

建築アクションは、自分の支配している地域に建築する、アクションです。

カード名に書かれている地域に建築するわけではないので注意が必要。

ペルシア地域の建築カードだとしても、アクションで建築できるのは、自分が支配している地域です。地域を支配していない場合、建築はできません。

カードに書かれた都市名を参照するタイミング

  • カードプレイ時に賄賂を渡す必要があるか否か
  • 密偵をどこに置くか
  • 徴税可能なプレイヤーか

カードプレイ時に他プレイヤーがその地域を支配している場合、賄賂の支払いが必要です。

密偵を配置可能なのは、その密偵をプレイしたカードの都市名のカードの上だけです。最低限自身のカードに置けばよいですし、同じ都市名のカードをプレイしている他のプレイヤーのカードに置くのが良いでしょう。

支配された地域のカードをプレイしている場合、徴税される対象になります。徴税は基本的には相手プレイヤーを攻撃した方が強いので、徴税できるカードをプレイしている相手を見逃さないようにしましょう。

賄賂を忘れないこと

自分のカードが他プレイヤーに密偵を置かれている場合、そのプレイヤーに賄賂を払わないとカードのアクションを実行できなくなります。

結構忘れがちですがちゃんと覚えておきましょう。

カード上の密偵の数が等しく、マジョリティが無い場合は、賄賂を渡す必要はありません。

宮廷カードのプレイ可能枚数は上限あり

宮廷カードを場に配置できる枚数は3枚です。

紫色のカードによりその上限を増やすことが可能です。

慣れないうちはちゃんと数をチェックしておかないと簡単に上限を超えてしまうので注意が必要です。

カード下のアクションは地域名を参照しない

各カードには「左上の即時効果」と「カード下のプレイ後のアクション」があります。

この内、カードに書かれた地域名を参照するのは「即時効果」の方です。カード下のプレイ後のアクションに関しては、地域名は参照しません。

カードに書かれた地域のみに「建築」できると考えるのは間違いですし、カードに書かれた地域のみに「裏切り」できると考えるのは間違いです。

同様に「戦闘」も別にカードに書かれた地域は全く参照しません。

慣れないうちは間違いがちなので注意が必要です。

オレンジのカードの徴税対策効果

他プレイヤーからお金を奪える徴税は比較的強力なアクションですが、これを防ぐ手段がオレンジ色のカードです。

★1つにつき、1金を相手プレイヤーの徴税から守ることが出来ます。

間違いやすいのは、徴税額を減らせるわけではなく、自分が持っているお金の内★の数だけを持っていないことにできるという効果です。

★3なら3金を金庫に隠して置けるようなイメージです。5金持っていたら残りの2金は徴税可能な対象になってしまいます。

思ったより防ぎづらくなっているので注意が必要です。

カードのアクションの強さについて

説明書には、カードのアクションの強さについて書かれているのですが、これも間違いやすくなっています。

アクションの強さはそのアクションアイコンに書かれています。

具体的には、移動に関しては旗の数が1つだと1移動ですし、3つなら3移動です。同様に戦闘アイコンの数が戦闘可能な数です。

「移動」「徴税」「戦闘」のアクション数は、カード左上の★の数と同じになっているようです。

移動は振り分けられる

移動アクションが2なら、軍隊移動1、密偵移動1のように振り分け可能です。

戦闘は振り分けられない

戦闘アクションが3なら、同じ地域かカード上で3回戦闘が必要です。振り分けはできません。

得点計算に使用する同盟タイルは「軍隊」「道」共にカウントする

得点計算に使用される各同盟派閥のタイルですが「軍隊」だけではなく「道」の数もカウントします。

「道」を3つ置くアクションは、軍事にはさほど影響しませんが、同盟の覇権争いに大きく貢献するということです。

得点計算に使用する円柱コマは自身の手元からなくなっている数をカウントする

派閥間のタイル数で決着しなかった場合、円柱コマの数をカウントして得点が計算されます。

これは共通ボード上に置かれた派閥コマの数だけではなく、密偵やみつぎものによって手元からなくなっている円柱コマもカウントされます。

なので、同盟派閥への「貢ぎ物」は半永続的に円柱コマを無くすため使えますし、相手の円柱コマを戻すためにあえて自分のカードを破棄するなんていうプレイも有効になります。

ボード上の部族コマをカウントするものだとばかり思って、実質には密偵などが送り込めてなくてビリだったということがありました(笑)。

同盟変更の手段は「褒賞獲得」「有力者の獲得」の2つ

このゲームでは自分の派閥がもう駄目だとなった場合、他の同盟への変更も可能です。

同盟変更のための手段は2つのみです

  • 褒賞獲得
  • 有力者の獲得

褒賞はカードを「裏切り」で破棄した場合に褒賞がついていたら獲得可能になります。

どこの国の有力者かはカードに書かれています。

有力者をプレイすると同盟が変更されるので、他同盟の有力者カードは買いづらいですが、同盟変更を前提としておくと意外にありかもしれません。

カード枚数上限で捨てられるのはターン終了時のみ

宮廷カードは初期3枚、手札は初期2枚までしか保持できません。

上限に引っかかった場合、捨てられるのはターン終了時のみなので、それまでに減らすなり、アクションを使うなりは可能です。

お金を置いたカードのそのターン中の獲得は不可

自分でお金を置いて、カードを購入することで、そのお金を回収するといったプレイは不可能になっています。

お金を置いたカードから徴税で回収は可能

徴税アクションなら自分が置いたカードも回収できます。

徴税2のフリーアクションを2,3個持ってたりすると、欲しいカードを購入して自分が置いたお金を徴税で回収するなど、実質カードがほぼ無料で獲得できるような感じになります。

1つの経路に道は複数置ける

同盟タイルは沢山置いた方が基本良いので沢山置きたいわけですが、同じ区間に同じ同盟の道を何個置いても問題ありません。

密偵や支配者にお金が支払えない場合はアクション不可

支配者に1金支払うのに、手持ち0金だった場合、そのアクションはできません。

一応相手プレイヤーと交渉して減額することは可能ですが、交渉に乗ってくれることは基本稀でしょう。

スタートプレイヤーの順番が特殊

先行プレイヤーから時計回りに同盟を決めていき、同盟を決めた最後のプレイヤーがスタートプレイヤーとなり、時計回りで手番が始まります。

このスタイルの手番きめは中々珍しいです。

「精算イベント」が2枚場に出たら即精算発生

勝利点を精算するイベントですが、場に2枚出た時点で即精算が発生します。

山札がばらけていてそう簡単には精算されないようにはなっていますが、プレイしていると結構な確率で、場に2枚の精算カードが出る場合があります。

即精算が発生するため、思わぬ得点や失点を受けてしまうこともあるでしょう。

精算後はイベントカードは2枚とも捨て札になります。これが起きると合計精算回数が3回など減ってしまいます。

プレイ感にも影響する結構変わったルールですが、不思議と面白いルールになっているのが、流石パックスパミールという感じです。

パックスパミールのソロルールの注意点まとめ

ここからはパックスパミールの間違いやすい点をまとめていきます。

私のようにソロルールを楽しみにプレイしている人も多いと思うので備忘録もかねて。

オートマもカードの上にお金を置く

微妙に説明書に明記されていないと思うのですが、オートマも市場のカードの上にお金を置くプレイをします。

獲得するカードの位置はオートマのカードに書かれています。カードの獲得が4列目だとした場合、お金3つを置いて4列目のカードを獲得します。

これ実は結構えらいこっちゃです。何が凄いかというと初手で5列目のカードを買ってしまうと、手持ちの4金が1ターンでなくなることになります(笑)。

オートマはお金が不足するとカードを獲得できない

オートマはお金を支払ってカードを獲得します。

つまりお金がない場合はカードを獲得できません(多分)。

これ結構おかしなことになって、0金のカードを買えばいいのに、3列目のカードを買おうとしてお金が無くて買えないということが置きます。

初手で5列目とか買ってしまうとお金が無くてオートマが何もできないターンが続きます。

カードの購入位置調整について

オートマの説明には購入しようとしたカードが購入できない場合は、その隣や上のカードを購入しようとする、と書かれています。

これ微妙な表現で、更にその隣のカードが購入できなかったらどうなるの?と。

私は説明書通りにターゲットのカードとその隣のカード以外は購入対象としないでプレイしています。ただこのルール本当にあっているか微妙です。

もしかすると、買えるカードになるまで、列を横に移動させるのが正しいのかもしれませんね。

その場合、手持ちが0金でも0列目のカードを買うことになるため、オートマが何も購入できないということはなくなります。

参考情報

本記事を作成するにあたり、複数のページを参考にさせていただきました。

というより、そもそもパックスパミール初プレイで、分かりづらかった処理を補填するために大変参考になりました(笑)。

ありがとうございます。

本FAQの情報は適宜更新していこうと思います。それでは。

パックスパミール ボードゲーム (第2版)
Wehrlegig

5 COMMENTS

匿名

「アクションの強さは★を参照しない」「★の数には全く依存しない」という記述は厳密には語弊があると思いまして、正しくは、「徴税・移動・戦闘については強さがランク(★の数)に依存するため、その備忘としてアイコンの数が★の数と同じになっている」ということかと思います。

ただ本記事における当該項目の趣旨は、「プレイ時の実運用としてはアイコンの数さえ見ておけば間違えることはない」という点にあるものと推察いたしますが、その点については私もそのとおりだと思っております。

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TEENO

>>匿名さん

ご指摘ありがとうございます。
あれ・・・見直してみましたが確かにおっしゃる通りですね。
アクションの強さと★の数は必ずしも一致しないだと思っていましたが、勘違いだったかもしれません。

逆に徴税・移動・戦闘が無いカードでも、★2だったり★1だったりしますがどうわけてるんでしょうね。
特殊効果の有無かな。

修正しておきます。

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匿名

おそらくですが、ランクは駒の配置力(右上のアイコン)で決まっているのではないかと思います。同種の配置アイコンが2つ重なっていればランク2、3つ重なっていればランク3になっているように見受けられます。置ける駒の総数ではなく、同種の駒を一度に集中して置ける力を基準にしている模様です。

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匿名

・・・と思ったのですが、書き込んだあとで、その基準に当てはまらないカードを1枚見つけてしまいました。つまり、謎のままです(笑)

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TEENO

>匿名さん

コメントありがとうございます。

>・・・と思ったのですが、書き込んだあとで、その基準に当てはまらないカードを1枚見つけてしまいました。つまり、謎のままです(笑)

私も全てのカードをじっくり見ているわけではないのですが、そうなのですね(笑)。
謎多し。。。
何か気づいた点あればまたお気軽にコメント下さい。

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