今回のぼどろぐニュースは、先日発表になった日本ボードゲーム大賞2020年についてです。
日本ボードゲーム大賞2020でランクインしているボードゲームを紹介していきます。
日本ボードゲーム大賞 2020について 概要
え?日本ボードゲーム大賞なんてあったの?と思われた方いらっしゃると思いますが、これは日本のNPO法人「ゆうもあ」さんが毎年発表している賞のことです。
正直な話、日本のボードゲーム大賞を名乗っていいのか?的な指摘はあるかと思いますし、私も同じ疑問は持ちました。去年も含めて毎年発表されてるんですけど、忘れているだけなのか全然記憶にない(笑)。これまではそこまで深く内容見ずに読み飛ばしたとかかなぁ。。。まあ、そう思える位私もこれまであまりチェックしていなかったわけです。
ただ、本大賞は、ユーザ投票で選択されていますし、ゆうもあさん自身長年の活動実績がある点、あとはBGGのニュースなど海外でもこの日本ボードゲーム大賞の記事が取り上げられている点などから、内容紹介させて頂こうと思います。
日本ボードゲーム大賞 2020年 ランキング
本ランキングはユーザの投票で順位が決められています。
2020年のランキングは、オンラインのユーザ投票で236名がお気に入りのボードゲームを投票。
1位が5点、2位が4点、3位が3点、4位が2点、5位が1点で得点を計算らしいです。
折角なのでランキングに登場する各ボードゲームに対する個人的な評価も載せておきます。
大賞:イッツワンダフルワールド
今年の大賞はこちら。
スピリットアイランドやオルレアンなど日本語化するボードゲームのラインナップが素晴らしいと、もっぱら私の中で高評価なエンゲームズさんから発売された、イッツワンダフルワールドが1位。
近未来の世界観でプレイヤー達は巨大な帝国を発展させる指導者として立ち回る。カードと資源と使ったコンボが楽しいドラフトカードゲーム。一時間以内でサクッと遊べる中量級。
ドラフト系のボードゲームって個人的に大体面白くてハズレが無いと思うんですよね。
ただ、素晴らしいボードゲームだとは思うんですが、まさかこれが一位になるというのは正直予想外な感じもします。文句なしに1位だろうと思う人がどれだけいるか。。
個人的評価:5/5点
2位:ジャストワン
2019年のドイツ年間ボードゲーム大賞受賞のジャストワンが2位。
海外で話題となったのは1年以上前なので、やや周回遅れ感がありますが、私の周りでもまだそれなりに稼働しているボードゲーム。
1つのお題に対して、全プレイヤーがヒントとなる単語を出して、親プレイヤーにお題が何かを当ててもらうという非常にシンプルな協力ゲーム。ただし、同じ単語のヒントを出してしまったら、それらはヒントとして使用不可になる。
ルールは超簡単ですし、プレイヤー間のコミュニケーションが生まれて盛り上がりますし、軽量級で大人数でサクッと遊べるのが良いですよね。
ある程度の人数が集まらないと面白さやや減なので、コロナ禍においては正直遊びづらいボードゲームだと思ったのですが、家族で集まって自宅で遊ぶというニーズにマッチしていたのかもしれません。
個人的評価:4/5点
3位:ザ・クルー 第九惑星の探索
2020年のドイツ年間ボードゲーム大賞のエキスパート部門の大賞作品。
協力型トリックテイキングという異色の作品。全50のミッションを全プレイヤーで協力して達成することを目指す。
ミッションを上手くこなせた時の楽しさや達成感は素晴らしいのですが、1人のプレイヤーのワンミスでミッション失敗に繋がることが多く、トリックテイキングにおけるプレイヤースキルが如実に出てしまいます。なのである程度トリックテイキングに慣れているプレイヤー同士でやるのが無難。
プレイ感は軽量級に見えて、そこまで盛り上がりに欠けるということで、私の周りではほどほどの評価。
このゲームの何が凄いかというと、これだけ世界的に話題になった作品なのに、日本語版の値段が非常に安い点です。そこまで購入するつもりは無かった私でも、ここまで安い値段になったことに感動して買ってしまいました。
日本語版を作ったのはカタンを作っているGPさんですが、GPさんはユーザに優しい値段で出してくれることが多いですね。有難い限りです。
個人的評価:4/5点
4位:天下鳴動
2019年の日本のゲームマーケットの大賞受賞作品。日本人デザイナーの作品なので日本ボードゲーム大賞に登場するのはやはり然るべきというところでしょうか。
日本の同人発のボードゲームですが、原作は100円ダイソーで手に入るもので作ったというから驚きです。
サイコロによる運要素とコマを配置していく陣取り要素が合わさった戦国群雄割拠なボードゲーム。シンプルながらしっかりボードゲームしていて、これは確かに大賞を受賞してもおかしく無いと思うのと同時に、簡単なコマやタイルがあれば十分面白いボードゲームを作れるんだと思わせてくれる作品。
私の周りだと、サクッと遊べて運と実力が程よく楽しいゲームだという意見と、やや物足りないという意見で賛否両論な感じです。
コンポーネントがしっかり改良されて、ホビージャパンさんから日本語版が出ています。お値段もそこまで高く無いのが良いですね。
個人的評価:3/5点
5位:グルームヘイヴン
アークライトさんから2020年1月に発売された、お値段3万円の重量10キロの超モンスター級のボードゲーム。消費税だけで先ほど紹介した「ザ・クルー」や「天下鳴動」が買えちゃいます(笑)
世界一のボードゲーム情報サイト、Board Game Geekの総合ランキングで現在一位の作品。つまり世界中のボードゲーマーから超高評価の作品ということです。
非常にボリューム満点なレガシーシステム搭載した作品です。プレイヤーの選択次第で物語の進み方は変わり、街の道具屋に並ぶアイテムも変わってきます。キャラクターは15体以上使えますし、シナリオも100本位入っています。1シナリオのプレイは2~3時間でこれをゲームクリアまで何十回と繰り返していくことになります。200時間は遊べるボードゲームです。
私が大好きな作品で2020年の私のベストゲームはこのグルームヘイヴンでした。多人数プレイは勿論のこと1人のソロプレイでも十分楽しめる作品。
ネックは出し入れするのが30分位かかって非常に面倒だという点ですが、数日間コンポーネントを広げて置けるスペースがあれば間違いなく最強です。
これだけ高価なボードゲームですが現在品薄状態です。気になっている方は売られていたら即購入することをおすすめしたいですね。
個人的評価:5/5点
6位:ピクチャーズ
2020年のドイツ年間ボードゲーム大賞の受賞作品。
各プレイヤー毎に異なるアイテム(石や紐、カードなど)を使って、場に置かれた絵を表現するボードゲーム。ほかのプレイヤーの表現した絵を当てたら得点、自分の表現した絵を当ててもらえても得点。
老若男女問わず誰でも楽しめる、お手軽で面白い中量級作品という感じ。見れば簡単にわかるだろうと思って作るのですが、人によっては中々当ててもらえないこともあり、個人の感性が強く結果に出る気がしますね。
ホビージャパンさんから日本語版が出ています。長らく品切れ状態でしたが再販かかっているので気になっていた方は要チェック。
個人的評価:4/5点
7位:リトルタウンビルダーズ
こちらも日本の同人発のボードゲームで、アークライトさんからコンポーネント新たに発売されている作品。
癒し系の絵がプレイの敷居を低くしているのですが、実はゲーム性も思った以上にしっかりしています。
狭い世界から資源を得つつ、狭い世界に建物を建てつつ、得点を稼いでいくゲーム。建物タイルによってゲームの展開が変わってリプレイ性も高い。アグリコラにインスパイアされたのは間違いないでしょうが、あちらほど苦しくはなく、あちらほどガチ感も無く、それでいてしっかり面白い。
正直名前を聞いていた位でノーチェックだったのですが、一度プレイしてみて評価が一転しました。これはかなり高く評価されるべくして評価されている作品だと思いますし、実際海外のボードゲームの賞もノミネートされていたりと、海外でも高評価になっています。
個人的評価:5/5点
8位:ウィングスパン
2019年のドイツ年間ボードゲーム大賞のエキスパート部門の大賞作品。
野鳥のボードゲームというだけで、他にはないオリジナリティに溢れていますし、コンポーネントもかなりこだわり抜かれている話題の作品。デザイナーは野鳥大好きな女性デザイナーということで、その点も当時かなり話題になった作品。
ゲームシステムはエンジンビルド系で、野鳥カードを場に出してコンボ(!?)していきます(笑)
世界中で大人気になっており、毎年拡張も出ています。ソロプレイが可能なのでコロナ禍では益々需要があったように思います。
個人的評価:5/5点
9位:バラージ
テンデイズさんより発売された重量級ボードゲーム。お値段もかなりの重量級。
基本セットと拡張が日本語版同時発売されていました。
プレイヤーはダムの建築業者になって水を流して電気を蓄え・・・という作品。ダムをテーマにした経済ゲームというだけでかなりの異色作品ですよね(笑)
面白いと噂なのですが、遊ぶ機会が無くて実は私は未プレイ。
個人的評価:?/5点
10位:イーオンズエンド
アークライトさんから日本語版が発売されている協力型デッキビルディングボードゲーム。
プレイヤー達は魔法使いとなって巨大なボスを協力して倒すボードゲーム。
協力型もデッキ構築型も両方ともソロプレイ向きなシステムで、ボードゲームが遊びたくても遊べない去年のコロナ禍において、まさにドンピシャなボードゲームでした。
発売後は即売り切れで、ドハマリした人が続出、アークライトさんが珍しく半年くらいで再販をかけたメガヒット作品という印象です。
海外でも大人気で、大拡張は勿論のこと小拡張も大量に発売されており、今後の各種拡張の日本語版発売に期待したいところです。これだけの売れっぷりを見るにまず間違いなく発売されると思いますけどね。
私も我慢できずに各種拡張の英語版を購入して遊んでいます。個人的にもグルームヘイヴンと並んで去年の一押しのヒット作品でした。
個人的評価:5/5点
日本ボードゲーム大賞 2020について 所感
日本ボードゲーム大賞2020の受賞作品の紹介でした。
どうでしょうか?ランキングに登場する10個のボードゲームを紹介してきましたが、違和感ありましたかね?それともしっくり来たでしょうか?
この大賞は「ゆうもあ」さんが独自でやっているもので、投票者数が250人未満とそこまで規模が大きいわけではないですが、登場するラインナップはそれなりにメジャーどころが多く、そこまで違和感はなかったと思います。
ただ、日本のボードゲームの大賞という点だと、アークライトさん主催のゲームマーケットの大賞の方がふさわしいようにも思いますね。あちらは完全にゲームマーケットで登場した日本発のボードゲームだけしか受賞できないわけですから。
今年2021年は一体どんなボードゲームが登場してどんな賞を取るのでしょうか。楽しみですね。
私は知っている遊んだことのある作品ばかりでしたが、まだ未プレイで気になるものがあれば是非プレイしてみてください。
折角なので、私個人のおすすめボードゲームランキングも載せておきます。こちらは完全に私の主観によるものなのでご注意ください(笑)
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