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「ネモの戦い(Nemo’s War)」リソースとDRMについて

ソロ専用ボードゲーム「ネモの戦い(Nemo’s War)」特集も残りわずか。

今回はノーチラス号の3種類のリソースと、DRMのシステムについて紹介します。

ネモの戦争(Nemos war)の概要とレビュー記事です。 『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』ソロ専用ボードゲームの最高峰!ボードゲーム紹介とレビュー

ネモの戦い(Nemo’s War) DRMについて

ネモの戦いでは、攻撃時や探索時、アドベンチャーカードの処理など、ダイスロールして成否判定をする機会が山ほどありますが、ただやみくもにダイスを振るだけでは、ただの運ゲーです。

このボードゲームにはDRM(Die Roll Modifier)というシステムが存在して、そのダイスロール処理を補助してくれます。

DRM(Die Roll Modifier)とは?

名前の通り、ダイスの目を変更するためのシステム全般のことをDRMと言います
このゲームにはダイスの目を調整する数多くの方法が存在しています

ダイスの目を+1してくれる場合、このゲーム内では+1DRMという表現になります。

DRMの例

+DRMが得られる様々な例です。

+DRMすることが出来る例

左上のアドベンチャーカードのように、処理をPASSすることで手元に置くことが出来て「好きなタイミングで消費して+3DRM可能」のようなカードがあります。

左下の乗船員「アロナックス」教授や「ファーストオフィサー」は、ゲーム開始時から手元に持っていますが、ダイスロール後に緊急発動させることで+2・3DRMすることが可能です。
(使用後は裏向きになって勝利点が失われ、更にペナルティがあります)

右の2つはノーチラス号の強化パーツですが「魚雷以外の攻撃時に+1DRM」だったり、「探索・扇動アクション時に+1DRM」なんていうものも存在します。

今回の記事で紹介するノーチラス号のリソースの使用も、DRMの1例です。

リソースは、ダイスロール前に使用することで、+1~+3のDRMを得ることが出来ます。
つまりダイスロールの目を事前に出目を+1~+3することが可能ということです。

このように緊急時や定常時に、プレイヤーが自由に選択してダイスロールの目を調整するための手段が数多く用意されています
これがネモの戦争が運ゲーではないと言われている大きな要因です。

ただし、DRMにはリスクも付きまといます。

DRMのリスク

ダイスの目を調整するのですから、そう簡単にノーリスクで使用可能なものではありません。
どのDRMにも大体リスクがついています

例えば、ノーチラス号のリソースを使用してTESTに失敗した場合、1か2のリソースを失うことになります。
例えば、「アロナックス」教授を使用して+2DRMした場合、「アロナックス」教授は失われて得点が得られなくなりますし悪名が+1されます。

このように何でもかんでも出目に+補正を掛ければいいというものでもないのが、このゲームの難しくも面白く悩ましいところです。

慣れない内は兎に角リソースを使用しまくって、どんなTESTでも+補正をかけて全てを成功させようとしがちですが、そういうプレイをしている、といざ失敗したときに失うものが大きくて、苦しくなるでしょう。

ここぞという高得点のタイミングに取って置いたり、敢えて失敗する可能性を残したまま、無理にリスクを背負わないという選択も重要になってきます。

ネモの戦争(Nemo’s War) ノーチラス号の3つのリソース

ノーチラス号には、定常的に+DRMに使用可能なリソースが3種類登場します。

これらのリソースは様々なダイスロールの結果に+補正をかけてくれるのが主な用途ですが、MAXに近い状態でゲームが終わるとそれぞれ得点にもなります。

逆にこれらのリソースが0になってしまった時点でゲームオーバーになります。

アドベンチャーカードやアクションや敵船の攻撃により増減します。

リソースの使用と成否

それぞれのリソースの現在値は、丸い部分になります。
各リソースのマーカーを配置することで現在値を表します。

ノーチラス号の3つのリソース「NEMO」「CREW」「HULL」

「NEMO」だと7段階、「CREW」と「HULL」は11段階あります。
左が良好な状態を表し、右に行くほど不良な状態になります(一番右まで達するとゲームオーバー)

リソースを使用する場合、リソースの現在値の右に書かれた数字が、+DRMされることになります。
「NEMO」がMAXの場合、「NEMO」リソースを使用すると+2DRMされることになります。
これはダイスロールの結果に加えるのではなく、ダイスロール前に使用するかどうかを決める必要があります。

大抵のダイスロール時はリソースの消費は1種類しかできません。
3種類とも使用して+6DRMみたいなことはできません。
ただ、アドベンチャーカードの一部は2つのリソースが消費できるようになっています。

リソースを使用したダイスロールに成功した場合、何と使用したリソースは消費されません。
MAXならMAXのままになります。

つまり、リソースを使用することは、テストに成功しやすくなるうえに、テストに成功すれば消費なし。
これは何度も何度も+DRMすることが可能になりますし、したくなるのはわかるでしょう。

7以上出れば成功というダイスロールで、このままでもいいけどリソースを使用して+3DRMして、4以上出れば成功、に変更したくなる気持ちわかりますよね?(笑)

こんな感じでリソースは使用しまくってガンガンダイスロールの目を改善していくことになります。
しかし先ほど書いた通り、DRMの改善にはリスクが伴います。

リソースを使用したダイスロールに失敗した場合、7から4に改善したけど出目が3しか出なかった場合、何と使用したリソースは2倍消費されます。
つまり、リソース「NEMO」がMAXだった場合、2つ右の〇マークの位置にマーカーが移動してしまいます。

こんな感じで、リソースはついつい使用したくなりますし使用して成功すればいいのですが、いざというときに失敗してしまうと2倍消費してしまうので、一気に厳しくなります。

一応の救済ルールとして、1の目が出たうえで失敗したなら、リソースの消費は1になります。

リソースボードを見てわかる通り、リソースの現在値が右に行けば行くほど使用時の+量も減少してしまい(+1DRMとかになってしまう)、ますます厳しくなります。

リソース:ネモの精神(NEMO)

ノーチラス号のリソースの1つ目は「ネモの精神」です。
ノーチラス号の中で、ネモ船長の状態を表すリソースです。

MAXに近い状態で終わると「驚きの発見」の得点が得られます。
「探索」などの目的時は「驚きの発見」から高得点が得られるため、ネモの精神は高い水準を保つように行動した方がよいでしょう。

「ネモの精神」は、他の2つのリソースに比べるとアクションによる回復が出来ないため、一度減ると上手くやらないと中々回復してくれないリソースです。
かなり特殊なアドベンチャーカードなどを使用しないと回復しません。
また、ゲージも7つしかありません。
ということで、そこまで使用優先度の高いリソースではない認識です。
(ネモの精神でしか+DRM出来ないアドベンチャーカードなどの場合は使用されますが)

現在値が減れば減るほど+補正がかかりやすくなるという変わったリソースで、逆境に立ち向かうネモ船長のパワーを表しています。
ネモ船長が倒れそうなときほど、力強く+3DRMという高補正値になります。

リソース:船員の状態(CREW)

ノーチラス号のリソースの2つ目は「船員の状態」です。
ノーチラス号の中で、船員の状態を表すリソースです。
高いと船員はみな健康ですが、低いと船員は死傷したり疲弊した状態ということでしょう。

MAXに近い状態で終わると「乗船者の生存」ボーナスが最大で12点得られます。

序盤から+3補正が気軽に出来るリソースのため、最も頻繁に使用されることになります。
このリソースを消費してしまって補正値が+2になると、途端にゲームが苦しくなってきます。

リソース:船の耐久度(HULL)

ノーチラス号のリソースの3つ目は「船の耐久度」です。
これはそのままノーチラス号がどれくらい損傷しているかを表すリソースです。

MAXに近い状態で終わると「科学」得点が得られます。
目的が「科学」の場合は、1個6点にもなるので、積極的にMAXを狙っていきたいところです。

「HULL」はMAX状態でも+2補正しかならないので「CREW」に比べると使用頻度は下がります。

敵船からの攻撃を受ける際に、最もダメージを受けやすいようになっています。
そのため、+DRM用というよりは、敵船との戦闘の耐久用という用途が主かもしれません。
(攻撃箇所判定で4~6の目が出ると船に1ダメージ)。

「反帝国主義」目的で最初から持っている強化パーツ「ダブルフル」を装備すると、この「HULL」が強化されます。
「HULL」の全ての判定に+1DRMされ、更に敵船の攻撃で6の目を無視することができるようになります。

これが装備できると「HULL」は「CREW」以上の使いやすさになります。


以上、ネモの戦争のリソースとDRMシステムの紹介でした。

このようにネモの戦争では非常に多彩なダイスの目改善方法が存在します。
今回紹介した+DRMはほんの一部分です。

ダイスロールを上手くコントロールしてクリアと高得点を目指していきましょう。

ネモの戦争(Nemos war)の概要とレビュー記事です。 『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』ソロ専用ボードゲームの最高峰!ボードゲーム紹介とレビュー

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