今回はルートの拡張2「そびえる山のいきもの乱記」に登場する「新マップ2つ」について書いていきます。
ルート拡張2の新マップ『湖』について
今回ルートには新マップが2つ登場します。そのうちの片方がこちら「湖」マップです。
湖マップの特徴
見た目通り中央に湖が存在するマップです。特徴は以下の通り。
- 川がない。
- 中央に大きな湖がある。
- 湖は湖に面した広場間を1ターンに1回だけイカダで移動することが出来る。
- イカダを使用するとカード1ドロー
- 湖に隣接する森林は4つあり、横の2つは1つの森林とみなされる。
- 広場の属性はランダムで決める(基本セットの冬マップと同じ)
湖を移動する手段はイカダを使うしかありません。本来のイカダは対岸にある敵陣にいきなり移動して奇襲するなどの目的でつかわれると思うのですが、イカダを持っているプレイヤーは自分の有利になるように使おうとするので、自分の広場を行ったり来たりして毎ターンカードを稼ぐ、なんていうやや怪しいプレイが横行します(笑)。
川がないので「河民商団」どうするのってなりますが、湖に面した広場が川のある広場相当になります。湖はかなり大きな移動制約になるので、河民商団の「川移動」の商売は、このマップだとより価値が高くなります。
広場には特定の属性がついていないので、基本セットの冬マップのように、「ネズミ」「ウサギ」「狐」の属性はランダムで決めることになります。
湖に隣接する森林は、左右が同一の森林とみなされるルールがあります。これは何なのかというと「放浪部族」の移動をしやすくなるためのルールです。基本セットだと、放浪部族は川はないものとみなして移動できる(川を超えるのに1移動消費しない)、ってやつと同じですね。
湖マップ感想
進軍ルートが制限されるためわかりやすく戦えるマップになっています。右回りルートか左回りルートかいずれにせよ戦力がぶつかる場所は大体固定です。
右下の位置を初期配置にしてしまうと隣接する広場が少ないため、初期配置できる兵が少ないことがありますが、この広場にはイカダが最初から用意されるようになっています。
イカダを使ったダイナミックな奇襲や戦闘が行われるかと思いきや、イカダを使って攻めるのは自分にもリスクもあるので、中々使いづらく、使うだけで1カードドローができるので、余った移動をイカダに使用するプレイが結構多くなりますね(笑)。
中央広場がなく、明確に戦力が固まる場所が分かれるため、3人プレイだと若干アンバランスになるかもしれません。例えば、対面で猫と鳥が争って、どこか別の角1つに別の勢力が出てくるという構造になるわけです。
なので4人プレイでそれぞれが1つの角から進軍してくる構造の方がわかりやすいマップですね。
戦う場所がわかりやすく良いマップだと思います。
ルート拡張2新マップ『山岳』について
山岳マップ特徴
- 最初は移動制限のあるルートが存在する
- カードを支払うことでルートを開拓して1勝利点
- 中央のシンボル広場を支配していると1勝利点
移動制限がかかっているため最初は結構移動しづらい作りになっていますが、カード1枚を支払うことでそのルートを開拓できるとともに、1勝利点が入ってきます。
この勝利点は中々良い得点になるのと、移動ルートの開拓を含めた戦略を練ることが出来ます。
すべてのルートを開拓した状態は、基本セットのマップと同じような構成になります。
また、このマップでは、中央のシンボル付き広場を支配することで毎ターン得点が入り、ここを戦略目標にすることが出来ます。陣取りゲームでもあるので、こういう要素は嬉しいですね。
山岳マップ感想
山岳は、基本的には基本マップ同等の作りになっており、それに追加要素を足した感じになっています。
「移動制限」も「シンボル広場」もどちらも強すぎず弱すぎずな追加要素なので、程よい変化を楽しむことが出来ます。初期配置でマップの9割を支配している「猫」に若干有利になっているルールかもしれません。兵力も多いので守りやすいと思いますし。
マップ上の支配を楽しむゲームでもあるので、特定の広場に意味を付けたのは良い要素だと思います。適当な広場ではなくて、優先的に攻撃するならこの広場が良いわけです。
ただ、慣れないうちにこのマップで遊ぶと、選択肢が多すぎてよくわからなくなるので、注意が必要かもしれません。初心者プレイヤーだと自分の種族のルールで手いっぱいになり、移動制限を取っ払って移動するという選択肢が選択できないことが多いかと思います。
2回目以降のプレイヤー同士で味付けのために使うマップという感じが良いと思います。もちろんいきなりこのマップでもいいとは思いますが、プレイヤースキルは選ぶかと思います。
ということで、湖マップよりはわかりづらく多少人を選ぶと思いますが、湖マップ同様によくできているので、その時々に応じて使い分けて遊べますね。テラフォーミングマーズのマップのような感じで、マップが違うだけで戦略もそれなりに違ってくるかと思います。
それぞれのマップでそれぞれの種族の戦略を色々と考えるのがまた楽しいですね。
終わりに
ルート拡張2に登場した新マップ2つの紹介でした。
マップによって目立った優劣は無い気がします。どのマップもよくできており楽しめるので、その時の雰囲気に応じて使い分けるのが良いかと思います。
次回はルートの新要素「リーチ」について紹介します。
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