今回はゲームマーケット2025春で発売予定のボードゲーム「シュレーディンガーに捧ぐリバーシ」のゲーム内容を紹介していきます。
名前の通り所謂「リバーシ」の一種なのですが、使用するコマが特徴的な2人用のボードゲームになっています。
「シュレーディンガーに捧ぐリバーシ」がどういうボードゲームなのか、ルール紹介とレビューになります。
シュレーディンガーに捧ぐリバーシ 基本情報
デザイン | アレクサンドル ポチョムキン |
---|---|
プレイ時間 | 30分 |
プレイ人数 | 2人専用 |
対象年齢 | 8歳以上 |
日本語版販売 | ブラボー工房 |
日本語版発売日 | 2025年春 ゲムマ:5/17(土):D20、5/18(日):M33 |
希望小売価格 | 2000円 |
関連サイト | >> ゲームマーケット内紹介ページ >> ゲームマーケット事前予約ページ |
白/灰と黒/灰と灰/灰の3種類のコマを使用
3種類のコマはどれでも使える
灰色の時は裏が何か分からない。
アブストラクト+メモリーの新感覚リバーシです。
ゲームマーケット公式HP
シュレーディンガーに捧ぐリバーシは、リバーシ、いわゆるオセロの一種の2人用の対戦ゲームです。
通常の白黒のコマを使ったリバーシと違い、白黒灰の3色が存在するのが特徴です。
裏面の色を記憶し、時には自分の色以外のコマを配置し、新感覚なアブストラクトゲームが楽しめます。
シュレーディンガーに捧ぐリバーシ ルール概要
シュレーディンガーに捧ぐリバーシのルール概要を説明します。
ゲームの目的
ゲームの目的は、ゲーム終了時に、相手より多くの自分の色タイルが場に出ていること。
これは字面上は通常のオセロと全く同じルールです。
セットアップ

登場するコマは何と3種類。白、黒、灰の3種類のコマを分けておきます。
白、黒、灰色。それぞれのコマの裏面は全て灰色になっています。これが大きなポイント。
裏からでは各コマの区別はつきません。
タイルを置く
後はそれぞれのプレイヤーが交互にタイルを置いていくだけです。
▼黒プレイヤーが黒のタイルを置きました。

▼その結果がこれ。

何ということでしょう。黒同士でコマを挟んでコマをひっくり返したのに黒が増えませんでした(笑)。
中央の灰色は「両面が灰色」で、白と黒の裏は「灰色」です。そのため、灰色が増えただけになりました。

後はこのルールに従って、各プレイヤー交互にコマを出していくだけです。
特殊なルール:どのコマを置いても良い
このゲームの特徴的な要素として、自分の手番では3色どのコマを置いても良い、というルールがあります。
黒プレイヤーが「両面灰色」のコマを使っても良いですし、黒プレイヤーが「白色」のコマを使っても良いのです。
中々凄いルールです。

その結果、相手に角を取らせまいと敢えて灰色のコマを角に置く、という風な手を取ることも出来るわけですね。
最終的に最も自分の色のコマを場に残したプレイヤーの勝ちです。自分の色にできなくても灰色にするだけで相手の点数は減ることになります。
▼ゲーム終了時の盤面はこのような形になります。

上記だと、黒7点、白6点で、黒の勝利となります。
お疲れ様でした。
上手く角を取れたにもかかわらず、白が全然残っていないですね。
ちなみに、自分の色のコマが配置できなければ残っている何れかの色のコマを配置しなければならない、誰もコマを置けなくなったらゲーム終了、などの細かいルールもあります。
シュレーディンガーに捧ぐリバーシ レビュー
シュレーディンガーに捧ぐリバーシのレビューになります。
かなり新感覚なリバーシで面白い
何度か遊ばせていただきましたが、かなり新感覚なアブストラクトになっており非常に面白いですね。アブストラクトな2人用ボードゲームが好きな方であればしっかり楽しめると思います。
灰色という3種類目のコマが登場することで、オセロとは似て非なる全然別なゲームになっています(笑)。オセロを遊んだことのある方なら、誰しも知っている角や端を取るような鉄板行動が、本作ではあまり役に立ちません。
基本ルールはオセロなのですが、自分の色がどこにあるのかを覚えておく記憶力と、最終的に自分の色のコマを表向きにして確定するための戦略が必要になっています。
大分新鮮で不思議な感覚でしたね(笑)。一度遊んでみるとわかるこの感覚という感じです。
角や端を取れば勝てるというわけではない

通常のリバーシは角や端を取る、というのが鉄板の勝利方法になりますが、本作シュレーディンガーに捧ぐリバーシにはそれが当てはまりません。これがかなり新鮮。
というのも、角を取ってコマを同じ色で挟んだからと言って、自分の色になるとは限らないからですね。
角を取って一気に裏返したはいいけれど、むしろ相手の色のタイルが増えてしまったり、自分の色のコマが裏返って灰色になることもあるわけです。
これはかなり新鮮なプレイ感覚でしたね。角を取ってしてやったりと思うわけですが、灰色のコマを裏返していくとドンドン中から敵の色のコマが出てくるわけです(笑)。
角を沢山取られたのに何故か優勢になることもあり、両者ポカーン( ゚д゚)な感じになります。
自分の色以外のコマを置けるため意外な妙手が生まれる
本作では、何と自分の色以外のコマ「相手のコマ」か「灰色のコマ」も置くことが可能です。
このルールは非常に良くできていて、この自分以外のコマを置けるルールのお陰で本作では数々の妙手が生まれます。
最初私はオセロルールで自分の色以外のコマを置くメリットは無いだろうと思っていたわけですが、一度遊んでみると、裏面が灰色になっているというルールの合わせて、かなり色々なケースで有効に働くことがわかります。
相手のコマを置くことで、相手のコマを大量に裏返して逆に自分のコマを表にすることが出来るパターンや、相手がコマを起きたがっている場所に灰色コマを突っ込んで台無しにするパターンなど。ガチプレイヤー同士だとかなりの妙手合戦になります(笑)。
このルールにより、毎ターンの選択肢がオセロより増えるため、考えることが多く中々悩ましい作品になっています。
年齢問わず繰り返し遊んで楽しめる軽量級の良作品
オセロより断然選択肢が多いため、悩みどころや戦略が多く、繰り返し遊べる作品となっています。
選択肢が多いのでオセロより考える時間が増えてプレイ時間が増える傾向にありますが、初期配置タイルが多いのと盤面がオセロより一回り狭くなっているため、慣れてくればオセロ程度のプレイ時間で繰り返し遊べます。
ルールはシンプルで年齢問わずにサクッと楽しめる軽量級のアブストラクトの良作だと思います。
シュレーディンガーに捧ぐリバーシ 内容物
- 黒コマ:26個
- 白コマ:26個
- 灰コマ:8個
- ボード:1つ
- 説明書:1冊
シュレーディンガーに捧ぐリバーシ紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「シュレーディンガーに捧ぐリバーシ」のゲーム紹介でした。
2人専用アブストラクトゲームとして、かなり完成度の高いボードゲームだと思います。
気になる方はゲームマーケット2025春にてチェックしてみてください。
>> シュレーディンガーに捧ぐリバーシ:ゲームマーケット内紹介ページ
>> シュレーディンガーに捧ぐリバーシ:ゲームマーケット事前予約ページ
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