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スピリットアイランド新拡張「Jagged Earth」のとある精霊が凄いと話題に。。。

日本語版の発売が決定してかなり日本国内でも注目されている協力型ボードゲーム最高傑作の1つ「スピリットアイランド」。

スピリットアイランドは海外では既に拡張も出ており、2020年5月には遂に待望の拡張第二弾「ジャグドアース(Jagged Earth)」が発売されました。

今回はこのジャグドアースに登場する精霊を眺めていたら、凄まじい能力値を持つ精霊がいたのでそれをご紹介したいと思います。

ちなみに本記事は、ある程度スピリットアイランドを知っている前提で書いているのでご了承ください。

↓スピリットアイランド最新拡張。問題児精霊だらけ…(笑)

↓超おすすめ協力型ボードゲームの傑作

スピリットアイランド新拡張「Jagged Earth」のとある精霊が凄いと話題に

スピリットアイランドとは?

スピリットアイランドはどういうゲームか?

知らない方はスピリットアイランドがどういうゲームか気になるかもしれませんが、スミマセンがここでは詳細は割愛します。
何れ詳細に紹介したいと思います。

ざっくり概要だけ紹介しておくと、、

スピリットアイランドは2017年発売の比較的新しめのボードゲームです。
協力型ボードゲームで、プレイヤーは島の精霊の1体として、島に押し寄せる侵略者を撃退することになります。

容赦なく押し寄せてくる侵略者を何とかいなしながら撃退したり防衛したりしながら、侵略者を撃退して島を守り切ったらプレイヤー達の勝ち、島が荒らされて荒廃しきってしまったらプレイヤー達の負けです。

向こう3ターンに何が起きるかが大体わかるようになっており、プレイヤーは協力しながら今のターンは勿論のこと、将来のターンに備えた行動をしていく必要があります。

個性豊かな精霊が登場し、精霊毎に能力が全然違い、プレイ感に大きな違いが生まれるのが大きな特徴の1つです。

この今後のターンで起きることを先読みしつつ、今使用している精霊に合った行動をとっていくというのが、非常に頭を使わされる部分であり、実力がはっきり出る部分であり非常に脳汁溢れて楽しい点です。

サイコロ振った結果で半分くらいが決まるような運依存なゲームと違い、プレイヤーの立ち回りで大きく展開が変わってくるかなり実力依存な点が高く評価されており、テーマ性も良く協力型・ソロプレイ向きボードゲームとして海外ではトップクラスに高い評価がされています。
BGGランキングは13位と超高評価です。

こういう表現だと面白く伝わらないかもしれませんが、正解が幾つもある詰将棋を解いている感じです。

あまり基本セットの話は紹介しすぎないつもりでしたが、大好きなボードゲームなので一度紹介を書くと、つい書きすぎてしまいますね(笑)
そろそろ本題に戻ります。

そんな感じでスピリットアイランドは超面白い超おススメボードゲームなので、知らない方はこれを機にチェックしてみてください。

スピリットアイランド 拡張2「ジャグドアース(Jagged Earth)とは?」

これも何れ別の記事で詳細に紹介したいですが、スピリットアイランド拡張の第二弾です。

キックスターターで2018年末に作成が宣言されたにも関わらず、まさかの完成が2020年5月という製作期間がかなり長いびっくり拡張です。

何だかんだで遂に発売されました。

精霊が8体含まれており、キックでアンロックされた精霊2体と合わせると計10体の新精霊が登場することになります。

先ほども書きましたが、このスピリットアイランドは精霊を変えると完全に別ゲームをやっている感覚になります。

他のボードゲームでもプレイヤーキャラクター固有能力を持ったゲームが多くありますが、それらの良くある固有能力とは一線を画すレベルです。精霊によって5割以上、8割位のゲーム感の違いがあると言っても過言ではないかもしれません。

つまりそれくらい精霊の能力の違いがゲーム与える影響は大きいということです。
そんな精霊が10体追加されるというのは、これが面白くないわけがありません。

この拡張2「ジャグドアース」は拡張2つ目ということもあり、登場する精霊はほぼ難易度の高い複雑めの精霊です。どれも奇抜な特殊能力を持っています。

そんな個性的な精霊の中でひと際目を引いた精霊が今回紹介する精霊「Finder of Paths Unseen」です。

ちなみに今回紹介するこの精霊は、拡張2のキックスターターのプロモ特典の精霊なので、一般のジャグドアースを購入するだけでは入手できません。

プロモ単体で販売されるのを待つのが良いでしょう。

凄い能力だと私の中で話題になっている精霊「Finder of Paths Unseen」紹介

「Finder of Paths Unseen」=「見えない経路の探索者」
このゲームの精霊は大体こんな感じの抽象的な名前になっています。

まずは衝撃のこちらの画像から

非常に特徴的な能力ボード

何だこの能力値は(笑)

これを見たとき衝撃を受けました。

スピリットアイランドを知らない人はピンと来ないかもしれませんが、プレイしたことがある人は目を疑うパラメータです。

色々突っ込みどころが満載です。バグってますよねこれ(笑)。まるで小学生が作成したキャラクターの能力値です。

Control(制御)のパラメータがこれまでの精霊の上限値を振り切っています。これまでのMAXが10だったとするなら、この精霊の制御の値は30位はあります。

このパラメータが縦に長いため、普通は右上に書かれているはずのフレイバーテキストが、スペースの都合で左下に移動しています(笑)

これはワクワクしてきます。製作者の天才ぶりを感じますね。

更にOffense(攻撃)のパラメータがまさかのマイナス(笑)。攻撃がマイナスってどういうことやねん・・・やる気あるのか?っていう。パラメータがマイナスの精霊はこれが初でしょう。

Complexity(複雑度)も上限に張り付いており「Very High」。ここまで難易度の高い精霊は過去登場していません。実は「複雑度」は同じLow/Highなどでもパラメータの長さが違います。この精霊はVery Highの中でも上限振り切ってます。

「Finders of Paths Unseen」のセットアップとプレイスタイル

セットアップとプレイスタイルの説明に書かれていることを訳しています。
間違いはご容赦ください。

  • ①セットアップは1番と3番の土地に住居を置く
  • ②固有パワーカードは6枚
  • ③全てが、侵略者/ダハン/住居/獣トークン、の移動に関係する
  • ④侵略者が手出しできない「セーフゾーン」を作るのが得意
  • ⑤破壊された住居を復活させるすべがないと、侵略者の破壊する余裕はない
  • ⑥そのため、攻撃には強力なメジャーパワーか仲間の協力が必要になる
  • ⑦成長ボードが特殊で多人数プレイで更に複雑度を増す

順にコメントしていきます。

セットアップは1番と3番の土地に住居を置く

これ何気なく描かれていますが中々凄いことです。

このゲームの土地は番号が大きい方が内陸に近いようになっています。つまり1,3番の土地は海岸隣接地形ということです。

大体の精霊は7番などかなり内陸な土地から始まるようになっていますが、この精霊はその点かなり思い切った初期配置だということがわかります。ただ、この精霊の特殊能力を考えると全く問題にならないということが後々わかってきます。。

固有パワーカードは6枚

これは嬉しいですね。

ゲームの最序盤は必ず精霊固有パワーカードのみで戦うことになるので、パワーカード枚数が多いのは当然有難いです。

捨て札回収せずとも2,3ターンはもつでしょう。

精霊の特徴もこの固有パワーカードに現れます。

全てが、侵略者/ダハン/住居/獣トークン、の移動に関係する

これは一体どういうことなのかな?って思って読んでいました。。。
そして固有カードや固有能力を確認した所何を言っているかわかりました。。

これは本当に文字通りなのです。

この「Finder Of Paths Unseen」の能力は・・・

全てコマを制御する能力、なのです。

攻撃?ありません。
防御?ありません。
恐怖?ありません。

何を書いているかよくわからなくなってきましたが、読んで字のごとくそんな感じなのです。

この精霊は漢らしく(?)制御しかできません(笑)

またまたー・・・と思うかもしれませんが、

ボード表面の固有能力は全て制御です。
住居を置いて解放される特殊能力も制御です。
6枚もある固有パワーカード?勿論全て制御です。

れで一体どうやって戦えばいいんだ・・・

多分プレイすると間違いなくそう感じる精霊でしょう(笑)。敵を破壊するためには、成長で攻撃用のパワーカードを得るしかありません。

基本セットの制御の精霊と言えば「River Surges in Sunlight」がいますが、あちらは制御以外にも攻撃能力も色々持っていました。しかし、「River Surges in Sunlight」は都市の制御が苦手です。

一方で「Finder Of Paths Unseen」は探索者だろうが都市だろうがお構いなく制御します。都市を移動させる能力は確かに凄い能力なのですが・・・果たして

侵略者が手出しできない「セーフゾーン」を作るのが得意

制御の精霊なので、やられる前にやる、、、ならぬ、やられる前に移動させるのが得意ですしオーソドックスな戦い方になるでしょう。

侵略者たちが、荒らし・建築・探索してくる前にその土地から移動させるということです。

更にこの精霊は特定の土地を「Isolate(孤立)」させる固有能力を持っています。これは移動関連ではないのですが、制御関連のパワーです。

「Isolate」の詳細は説明書に書かれていると思いますが、恐らくその土地を隣接土地からの影響を受けなくする、隣接土地に影響を与えなくする、能力でしょう。

つまり、探索時に探索先を見えなくなる、荒廃が広がらなくなる、とかそういう用途だと思われます。

破壊された住居を復活させるすべがないと、侵略者の破壊する余裕はない

これがかなり厄介な特殊能力です。

実はこの精霊は特殊能力に「デメリット効果」を持っている精霊です。基本セットだと例えば「Bringer of Dreams and Nightmares」は、ダメージでは敵を破壊できない、というデメリット能力を持つ精霊でした。

この「Finder Of Paths Unseen」は、少なくとも1つ以上の侵略者やダハンをダメージや能力で破壊してしまった場合にペナルティが発動します。

・自分の住居1を破壊し、1エネルギーを失います。
・エネルギーが足りない場合は更にもう1住居が破壊されます。

これは酷い(笑)。探索者1体1ダメージ与えて倒しただけで住居が1個壊れます。街も都市もダハンですら同じです。

これで一体どうやって戦えばいいんだ・・・

この精霊のOffenseがマイナスなのはこれが原因です。このゲームにおいて住居1つ破壊はかなり厳しいので、基本的には攻撃してはいけない精霊ということでしょう(笑)

ただし、書いてある通り、住居復活のパワーカードを入手できれば破壊活動を行うことが出来なくはないため、パワーカードの引きに戦略は依存することになるでしょう。

そのため、攻撃には強力なメジャーパワーか仲間の協力が必要になる

つまり攻撃するときはチマチマ攻撃するのではなく

・超強力なメジャーパワーで一度にゴッソリ破壊する
・仲間に任せる(笑)

の2つが必要になるということです。

ペナルティは1アクションで最低1つでも何かを破壊したら発動するので、1アクションで大量破壊を行えばセーフ、被害は最小限というのが1つ目の考え方(笑)

もう1つが、仲間に破壊は助けてもらおうという考え方(笑)

しかしどっちも大変そうです。。。ソロで1精霊プレイだったらこれどうなるんだろう。プレイしてみるのが楽しみですね(笑)

この精霊は嬉しいことに、各種エレメントを生み出すのは非常に得意です。そのため生み出したエレメントでパワーカードを強化することに長けています。

拡張1には「Cast Down into the Briny Deep」という強化して発動すると敵味方構わず、1つの島ボードごとゴッソリ消滅させる9コストのスーパーパワーカードが入っているので、そのパワー強化版の発動を狙いたいところですね(笑)。1精霊プレイで発動したら勝敗どうなるんだろう・・・

成長ボードが特殊で多人数プレイで更に複雑度を増す

ボードが網の目状に分岐しており、どういうルートで成長させるかが悩ましく出来ています。

移動させる能力だらけの制御マスター

見ての通り色々分岐があります。毎ターン住居を移動したり、射程が伸びたり、都市や街を毎ターン移動させたりとかなり多彩なことが出来ます。

更にこの精霊、成長の選択の1つで射程無限大で住居を置くことも出来ます。また、射程を無限大にして島中をターゲットとして制御していくことも可能です。

つまり、他プレイヤーの土地に再序盤からいきなり登場して、そこから好き放題得意の制御をおこなうことが出来ます。

更にこの精霊の2つの住居はどれだけ離れていたとしても隣接しているとみなされます。つまり隣接土地に効果のあるカードが発動すると、遠く離れた土地にまで効果が及ぶということになります。
射程の長さも歴代精霊最高クラスではないでしょうか?

どういう成長ルートをして、自分の土地以外でもどこに住居を置いたり、パワーのターゲットとすると全体として最適なのか?これを考えるのが非常に大変で、他の精霊の数倍のパターンが存在して頭を使う必要のある精霊ということでしょう。

4人プレイや6人プレイ(Jagged Earthから6人プレイも可能になった)になるとわけわからなくなりそうですね(笑)

終わりに

以上、制御マスターこと「Finder of Paths Unseen」の驚きの能力の紹介でした。

能力はほんと制御特化以外の何でもないため、プレイはかなり難しそうですね。探索者の1人もろくに倒せないし、倒したら住居が壊れていくなんて、一体どうやって戦えばいいのやら(笑)

パワーカードもほんと全部moveだのpushだの移動系しかないような特徴的なので、プレイ感が気になりますね。何れもう少し踏み込んでリプレイなども紹介できればと思います。

拡張2「Jagged Earth」は英語版が出たばかりであり、日本語版は出るのかすらわかりませんし出たとしても数年後でしょう。私はその内英語版を購入して遊んでみたいと思います。

精霊が10体追加されるとか、無限に遊べたスピリットアイランドが更に無限に遊べるようになっちゃいますね。

スピリットアイランドは超おすすめボードゲームなので是非チェックしてみてください。

↓スピリットアイランド最新拡張。1.5年の開発期間を経て遂に発売。

↓ソロプレイボードゲームの傑作。日本語版が待ち遠しいですね。

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