TEENOです。
今回はボードゲーム「必殺技発動!」のゲーム内容を紹介していきます。
本作は、その名の通り必殺技の発動を狙うゲームになっています。
「必殺技発動!」はクラウドファンディング中ですが、事前に遊ばせていただく機会があったので、ルールとレビューを記事にしました。
必殺技発動!:基本情報
プレイ時間 | 30~40分 |
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プレイ人数 | 2~5人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
販売元 | ヌンチャクコマンドー |
発売日 | 2025年10月下旬予定 |
希望小売価格 | 2,800円(税込) |
関連サイト | >> 「必殺技発動!」クラウドファンディング |
『必殺技発動!』(英語タイトル:Signature Strike)は、属性とカテゴリを持つアイテムカードを場に揃えて、強力な「必殺技カード」の発動を目指す、戦略型のコンボ+セットコレクションカードゲームです。
プレイヤーは、自分の場にカードを出していき、条件を満たすことで得点を獲得。高得点の必殺技ほど発動条件は難しく、手札の管理や相手の妨害をかいくぐる知恵が問われます。
また、ゲームの大きな特徴のひとつが、相手の行動にリアルタイムで割り込める「呪文カード」。まるで麻雀の“鳴き”のように、相手の場へのカードプレイに反応して即座に妨害できるこのシステムが、勝負を一層スリリングに演出します。
1枚のカードで戦局が大きく動く——
そんな逆転劇も楽しめる、熱くて読み合いのあるファンタジー×戦略カードゲームです。
必殺技発動!ボドファン公式HP
必殺技発動!:ルール概要
必殺技発動!のルール概要を説明します。
カードの種類
大きく分けて3種類のカードが登場します。
- 必殺技カード
- 呪文カード
- アイテムカード
必殺技カード

必殺技カードは、必殺技が書かれたカードです。いわゆる勝利点。
各ラウンド3枚の必殺技カードが配られ、各プレイヤーはこの必殺技カードをより多く発動していくことを目指します。
かなりの枚数用意されていて、やたら恰好良い絵柄と名前の必殺技が大量でワクワクします。
呪文カード

呪文カードは、特殊能力を発動するためのカードです。
自分のターンで使って有利に立ち回るのは勿論のこと、相手のターンで使用して妨害したり、場をコントロールすることが出来る本作のキーカードです。
山札の半分近くがこの呪文カードになっており、このカードの存在で多くのインタラクションが生まれます。
アイテムカード

アイテムカードには、「剣技」「精霊」「魔法」の3つの「カテゴリ」が存在します。
左上の文字がカテゴリです。

アイテムカードには、「火」「風」「水」「光」「闇」の5つの「属性」が存在します。
左上のマークが属性です。
アイテムカードは、所謂セットコレクション要素になっていて、特定の「カテゴリ」「属性」のカードを場に出すことで、必殺技カードを発動できるようになっています。
ゲームの目的
- 勝利点10獲得すること
ゲームの目的は単純で勝利点10獲得することです。
勝利点は、手持ちの必殺技カードを発動することで獲得することが出来ます。各必殺技カードには発動条件が書かれています。

例えば「ユナイトブレイク」の発動条件は「自分の場に、同じカテゴリのカードが3枚以上ある。」ことです。
そのため、例えば自分が「精霊」のカード3枚場に出していた場合、「ユナイトブレイク」が発動可能です。
必殺技カードの左上が点数になっており、ユナイトブレイクを発動すると3点を獲得します。

達成が難しい必殺技カードほど高得点になっています。
例えば「元素の調和」には、同じ属性で異なるカテゴリのカード3枚以上必要で、例えば「炎」属性の「剣技」「精霊」「魔法」といったストレートフラッシュみたいなセットコレクションが必要になりますが、得点は7点と高得点になっています。
各属性の各カテゴリのアイテムカードには数に限りがあるため、特定のものを集めるのは結構難しいですがその分高得点というわけです。
ゲームの流れ
各プレイヤーは、必殺技カード3枚、通常カード4枚、持った状態でラウンドを開始します。
通常カードが手札となります。
- 手札を5枚になるまで補充
- 好きな枚数捨て札にして、その枚数山札から引く
- カードを1枚プレイする
- 必殺技カードの発動
①手札を5枚になるまで補充
手札を5枚になるまで補充します。
他の人のターンで呪文カードを使うなどした場合は、手札がドンドン減っていきますが、必ずターン最初に5枚になります。
②好きな枚数捨て札にして、その枚数山札から引く
5枚まで手札の入れ替えが可能です。
セットコレクションするゲームのため、目的のカードが手元に来ない場合でも、引き直して確保しやすくなっています。
地味に良いルール。
③カードを1枚プレイする

5枚の手札から1枚を使用します。
「アイテムカード」を場に出して、セットコレクションを進めるか。「呪文カード」を場に出して、特殊能力を発動するか。
どちらでも可能です。
④必殺技発動!

場に必殺技を発動するために必要なアイテムカードが揃っていた場合、必殺技が発動可能になります。
場合によっては自分だけではなく他プレイヤーの場も参照する場合があります。
手持ちの必殺技カードを出して、そこに書かれた点数を獲得します。
誰かが必殺技を発動した場合、1ラウンド終了して、場をリセットして次のラウンドを開始します。
これを誰かが10点獲得するまで続けます。
呪文カードについて

「アイテムカード」を場に出してセットコレクションして「必殺技発動」・・・だけでは、ただの坊主めくりのセットコレクションですが、本作では「呪文カード」により場を大きく動かせるようになっています。
呪文カードは基本自分のターンで使用可能なのですが、他プレイヤーがカードを出したり、捨てたりしたタイミングでも割り込んで発動することが可能です。
この呪文カード・・・結構強烈で「相手が出したカードを奪う」「相手の呪文を打ち消す」「捨て札からアイテムを2枚場に出す」「特定の属性を全て裏向きにする」など、1枚で簡単に場を動かせる力を持っています。
「アイテムカード」をセットコレクションして「必殺技発動」する最中に「呪文カード」で強力にドンパチやり合う、まさにそんな感じのゲームになっています。
必殺技発動!:レビュー
シンプルなルールながら戦略的なプレイ感が楽しめる中量級作品

本作はセットコレクションをベースとしており、ルールはシンプルでプレイ時間は30分程度で終わりますが、実際に勝利するには戦略的な立ち回りが必要です。
シンプルながら奥深いという前評判通りで楽しめました。
3枚の必殺技カードに書かれた条件を満たすために、アイテムカードを場に出していくわけですが、呪文カードにより場がかなり乱れます(笑)。多分この記事を読んでいる人が思う以上に乱れます(笑)。
呪文により、自分の出したカードは結構あっさり奪われていきますし、奪われないような工夫や、奪われる前提での立ち回りも必要になってきて、かなり悩ましい駆け引きが発生します。
また、呪文は上手く組み合わせるとコンボできるようにもなっていて、上手いコンボが発動出来ると爽快です。
必殺技カードも得点や条件が様々のため、必殺技カード次第で立ち回りが変わってきますし、一発逆転できるような高難易度高得点なカードも多く用意されています。
自分の手持ちの必殺技カードは各ラウンド3枚のみで引き直し無し、というのも良くできていて、セットコレクションに一定の幅や選択肢を持たせつつも、得点方法がその3枚に縛られるため、同じ戦略ばかりに偏らないようになっています。
毎ターン手札を大量に引き直せるのも結構思い切ったルールだと思いますが、セットコレクションであるあるな、お目当てのカードが全然引けないという問題に対して、しっかり機能して遊びやすく調整されている感触です。
サクサク進むゲームテンポがGOOD
各ターンやることはシンプルのため、ゲームはサクサク進みます。
また、呪文カードのインタラクションはかなりのもので、場は簡単に変わっていきます(笑)。
このゲームテンポ好きですね。
他のプレイヤー次第では結構状況がひっくり返りますし、上手くいけば速攻で1ラウンド終わり、結構サクサク進みます。
魅力のアートワーク
各カードはかなり気合の入ったアートワークで、見ているだけでワクワクしますね。
特に「必殺技カード」は、完全に見た目も名前も凄い必殺技してます(笑)。
こういうカードゲームに魅力的なアートワークは欠かせないと思っていますが、本作はしっかり魅力的になっています。
勝ち方が多くリプレイ性が高い
必殺技カードは1ラウンドに3枚しか配られず、それらのカードで勝ち方を考えて立ち回る必要があります。
また、各必殺技カードは得点条件になっていますが、それがかなり多様な条件になっているため、プレイする度に違った戦略が必要になってきます。
遊ぶ度に違ったプレイ感を楽しめてリプレイ性の高いゲームになっています。
前のプレイとは全然違った立ち回りをしないと、得点にならないという状況も起こります。
色々な勝ち方があるので、何度でも繰り返して遊びたくなります。
必殺技発動!:内容物
- 必殺技カード:32枚
- アイテムカード:34枚
- 呪文カード:20枚
- 説明書:1部
必殺技発動!:紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「必殺技発動!」のゲーム紹介でした。
シンプルなセットコレクションにバチバチな効果の呪文を組み合わせることで、シンプルながらかなり戦略的な作品となっていました。
クラウドファンディング中とのことで、気になる方は是非チェックしてみてください。
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