今回はホビージャパンさんより2021年10月に発売が予定されているボードゲーム『トレック12』のゲーム内容を紹介していきます。
トレックの名前の通りトレッキング(山歩き)をテーマにした紙ペンゲームです。簡単なレガシータイプになっています。
ということで『トレック12』がどういうボードゲームなのか、ルール紹介とレビューをを交えて説明していきます。
『トレック12』基本情報
デザイン | System: Bruno Cathala Corentin Lebrat Art: Jonathan Aucomte Olivier Derouetteau |
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プレイ時間 | 約15-30分 |
プレイ人数 | 1-50人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
版元 | Lumberjacks Studio |
販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2021年10月 |
希望 小売価格 | 3,960円(税込) |
『トレック12』ボードゲーム概要
最適な登山ルートを見極め山頂に到達しよう!正しい選択はどれだ?!
『トレック12』では、あなたはヒマラヤ山脈に挑み、山頂への新たなルートを開くことを目指します。慎重に地図を記録して進路を作成しましょう。ただし危険な区域にはくれぐれも注意を。必要なのは機知と度胸。それがあれば、最善の選択と、名声の獲得と、そして何よりも、伝説のアルピニストの栄誉はあなたのものです。
引用:ホビージャパン公式HP
トレック12は海外でも発売されたばかりの紙ペンゲームです。
システムはかなり珍しく、クリアする度に別の山のマップシートを徐々に開放していくという、プチレガシータイプの紙ペンゲームになっています。
『トレック12』ルール概要
ここではトレック12のルールを説明してきます。
トレック12の流れ
以下の流れでゲームは進みます
- ダイスを振る
- 数字を選択する
- マップに数字を記入
①ダイスを振る
赤と黄色の2つの6面ダイスを振るだけです。これが全員共通のダイス出目となります。
②数字を選択する
ここが非常に特徴的な要素になっています。出た出目はそのまま使用できるわけではなく、以下5種類のいずれかを選択しなければなりません。
- 大きい方の出目
- 小さい方の出目
- 出目の差分
- 出目の合計
- 出目の掛け算
さらにこれらは何度も使えるわけではなく、1回のプレイでそれぞれの選択肢を4回までしか使えません。
例えば、2と5が出た場合、「大きい方の出目」を選択すれば、「5」を使うことが出来ます。しかし1ゲームであと3回しか「大きい方の出目」を選択できません。
例えば、2と5が出た場合、「出目の掛け算」を選択すれば「10」を使うことが出来ます。同様に1ゲームで合計4回しか「出目の掛け算」は選択できません。
マップのマスは19マスありこれを埋めるまでゲームが続くので、選択肢5個×4回=20回の内、ほぼ全てを使うことになります。
ちなみに数字の最大値は12です。掛け算で12以上の数字を生み出すことはできません。12より大きい数字になってしまった場合は、その場所に×マークを記入します。
③マップに数字を記入
紙ペン用のマップに『②数字を選択』で選択した数字を記入します。
記入制限などはなくシートのどこのマスに書いても構いません。ただし、ここの数字の描き方が最終的に得点になってきます。出目は12以上は記入できず、6までしか記入できない危険マスもあります。
これら①~③をマップのマスに全ての数字を入れるまで続けます。
ゲーム終了条件と得点計算
マップのマスに全て数字が入った場合、ゲームが終了します。
- 隣接した連続数字のマス:その数字の最大値+接続数で得点
- 隣接した同じ数字のマス:その数字+接続数で得点
- ボーナス:隣接数、接続数の最大値に応じたボーナス点
- ペナルティ:上記以外のマスは全て1個3点のペナルティ。
▼連続した数字、同じ数字、が隣接するように書いていくと高得点
これらを計算して得点が多い人が勝ち。モードによっては何点以上なら次のマップに進む、なんていうシステムになっています。
如何に同じ数字や連続した数字を、隣接させて繋げていくか、が高得点のポイントということになります。
トレック12の3つのモード
トレック12には3つのモードが存在します
- 通常モード
- 連続モード
- ソロモード
通常モード
トレック12のルールを学ぶのに最適なモードです。トレック12を通常のルールで1度遊ぶだけのモードです。
連続モード
いわゆる簡単なレガシーなタイプで、1つの山を制覇したら次の難易度の山に向かうという連続した登頂の成功を目指すモードです。
ソロモード
通常モードや連続モードを1人で遊ぶためのモードです。ソロ専用のルール調整が入ります。
『トレック12』レビュー
サイコロを2つ振って出た出目に応じた数字をシートに記載する、というだけの非常にシンプルな紙ペンゲームです。
出目の選択システム
出目の選択システムが特徴的で、サイコロで出た目をそのまま選べるわけではなく、それらの数字を「大きい方の数字」「足した数字」「かけた数字」など値を変換しながら使用することになります。
更にその使用回数には制限があるので、計画的に上手く使っていなかければ後半が苦しくなってきます。
この数字の扱いとその数字をどこに書いていくかがプレイヤーによって異なり、最終得点の違いに結びついていきます。
高得点を稼ぐには「連続した数字は繋げたい」「同じ数字も繋げたい」という意図でドンドン数字を書いていくわけですが、場所の制限や数字の制限などで徐々に思うように書けるわけではなくなっていきます。まさに紙ペンゲームですね(笑)。
紙ペンらしくシンプルながら、良く出来ているシステムだと思います。
連続キャンペーンモード
このゲームの特徴的な点のもう1つが、連続ゲームで複数の山に挑むことが出来る点でしょう。最初は一番難易度の低い山から始めて、キャンペーンをクリアできれば次の山に挑むという形で、簡単なレガシーなシステムを楽しむことが出来ます。
そのため1つの山の紙の枚数は50枚と紙ペンゲームにしては抑え気味ですが、異なる山の紙が3種類入っているので、計150枚のシートが入っており、内容物としてはかなりずっしりしっかりしたものになっています。
手ごわい連続キャンペーンに、1人で挑んでも良いですし、仲間と挑んでも面白く、楽しめる作りになっています。
総評
シンプルでお手軽に楽しめる、良い紙ペンゲームだと思います。
ダイスを使うのでどうしてもままならないこともあるので、そこの運要素の感じ方は人それぞれでしょうか。デカい出目は出づらいですが高得点になるのでその辺の出方に結構依存するという印象ですね。
システムとしては他の紙ペンゲームに比べるとかなりシンプルなのですが、マップを複数用意してキャンペーンモードを容易することで、ゲームのバリエーションを増やしている感じです。
紙ペンなので各マップ50枚使い切りですが、気になる方はラミネート加工して、ホワイトボードマーカーで書いて消せるようにすると良い感じ。
個人評価:★★★★★★☆☆☆☆
6 – まあまあ良いゲーム。少なくとも幾つかの楽しさや挑戦がある。適切な雰囲気であれば単発でプレイするだろう。
『トレック12』内容物
- ダイス2個
- 登山隊長カード1枚
- 補助カード16枚
- 得点シート3冊(各50枚)
- 登山マニュアル1部
- アルピニスト入門書1部
- 単独登山入門書1部
- 難関封筒6通
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