今回はアークライトさんより2021年9月に発売が予定されているボードゲーム『アンドールの伝説ジュニア 完全日本語版』のゲーム内容を紹介していきます。
アンドールの伝説シリーズ待望の最新作ですね。どういうゲームなのでしょうか?
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基本情報
デザイン | System: インカ&マルクス・ブラント |
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プレイ時間 | 30~40分 |
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
版元 | Kosmos |
販売 | アークライト |
発売日 | 2021年9月 |
希望 小売価格 | ¥4,620(税込み) |
概要
数々の賞を受賞した、傑作ファンタジー協力ゲーム『アンドールの伝説』の面白さをそのままに、より手軽に遊べるようにルールを一新!
『アンドールの伝説』を遊んだことがない人でも楽しむことができます!
各プレイヤーは戦士、射手、魔法使い、ドワーフのいずれかを担当します。戦闘が得意であったり、長距離移動が可能だったりと、それぞれの特徴を活かすことがゲームクリアの鍵。
プレイヤーは、順番に移動や戦闘などのアクションを行い、数回行うとプレイヤーは疲れて寝てしまいます。全員が寝ると夜が訪れ、モンスターが現れたり、ずる賢い竜が城に近づいてきます。竜が城にたどり着く前に、依頼を達成し子オオカミを見つけ出すことができればプレイヤー達の勝利です。
計画通りにゲームが進んだ時は、思わずニヤリとしてしまう! 達成しなければならない依頼がゲームごとにランダムに決まるので、繰り返しプレイ可能。依頼の数を増減することで難易度を調整することもできます!
さあ、仲間と共に、迷子の子オオカミを救う旅に出よう!
引用:アークライト公式HP
ずる賢いドラゴンがアンドールの伝説の舞台の本拠地であるリードブルク城に接近。ドラゴンが攻撃してくるその前に「子オオカミ」を探し出して救出する、というのがこのゲームのざっくりしたミッションです。
アンドールの伝説のはストーリーが重要なゲームで、過去シリーズは全てアンドールの伝説という物語の一部になっており、この作品も過去のアンドールの伝説の世界線で意味のある出来事の1つになっていると思います。
見た目も内容も「アンドールの伝説」の基本セットに酷似しているのですが、ジュニア版ということで、戦闘面や探索面などが上手くバランス調整されており、キャラクター毎に個性が出るような作りになっています。
アンドールの伝説とは?
2013年にドイツ年間ボードゲーム大賞のエキスパート部門を受賞した協力型ボードゲームの名作です。
アンドールの舞台はリードブルク城付近から始まるファンタジーの世界になっていて、基本セットに5つ入っているシナリオはその世界独特の物語が展開し、シナリオの展開と合わせてキャラクター育成や敵との戦闘などを行っていく、RPGゲームのようなワクワク感のあるボードゲームになっています。
難易度のバランスも非常に優秀で、1プレイ1プレイが非常に面白いおすすめな傑作ボードゲームの1つです。あまりボードゲームに馴染みのない知り合いと遊んでも、ドハマリするくらい大絶賛されるボードゲームです。
本場ドイツでは公式サイトに山のような追加シナリオや追加キャラクターが公開されており、シリーズ化されて今なお最新の拡張なども出ています。
そんなこんなで私はアンドールの伝説が大好きなのですが、やはり私だけではなく遊んだ人は皆大絶賛している面白さで、未プレイの方は是非一度お試ししてほしい作品ですね。
アンドールの伝説ジュニア ルール概要
ここからは本作アンドールの伝説ジュニアのルール紹介です。ある程度「アンドールの伝説」基本セットを知っている前提で説明してしまうかもしれません。ご容赦ください。
タスクカード
アンドールの伝説拡張1「星の盾」で登場した、ランダムタスクシステムが搭載されています。
10種類のタスクからシナリオに応じてゲーム開始時に特定種類を数枚配布され、それをメインのゲーム目標とは別に、サイドクエスト的な扱いでゲーム中に達成しなければなりません。
例えば、「薬草トークン3種類をそれぞれXX個獲得する」など様々なミッションがプレイヤーに課せられます。過去作もそうなのですが、これが良く出来ていて何度も新鮮なプレイが可能になります。
複数のタスクの組み合わせでゲームの難易度が変わってくるので、おすすめの組み合わせがシナリオとして説明書に記載されています。このクエスト数を増やすほどゲーム難易度が上がってくることになります。
勇者の選択
アンドールの伝説お馴染みで本作にも4種類の勇者が登場します。
- 戦士:ダイス数が多く、走攻守のバランスに優れた安定職
- アーチャー:遠距離職。活動時間に長ける。
- 魔法使い:強力な特殊攻撃を持つ。
- ドワーフ:洞窟の探索能力に長ける。
職業が名前になっているのに、何故かドワーフだけ種族名なのがアンドールの世界の仕様です(笑)。
また同じ職業でも男女コマが別で用意されているのも変わっていませんね。見た目のデザインは大分変っていて元々のデザイナー「ミヒャエルメンツェル」さんの絵ではなくなったようです。全体的にディズニーの映画のように子供を意識した子供チックな絵柄になっています。
通常のアンドールの伝説基本セットだと、キャラクターの特徴差分は基本戦闘面だけだったのですが、今作は戦闘面以外でもテコ入れが入って特徴付けられており、それぞれが尖った能力を持っています。
ターンの流れ
以下の2ステップを時計回りに実行していきます。
- 移動する。もしくは、待機する。
- その場所で、アクションを実行する。
各プレイヤーには時間マーカーが配られており、それが無くなるまで行動が可能です。
移動または待機
マップ上のマスを1マスずつ移動します。移動毎に時間を消費しますし、待機にも所定の時間を消費します。
「ドワーフだけは移動時に洞窟間をショートカットできる」といったキャラクター毎に移動能力面での能力差も付きました。
アクションを実行
止まった場所で何らかのアクションを実行可能です。
霧の探索
アンドールの伝説では補助要素だった霧トークンの探索が、本作ではメイン要素となりました。マップ上に大量に裏向きでばら撒かれている霧トークンで自分のマスの1枚をめくって様々な効果を解決します。
- ゴル:アンドールの伝説における雑魚敵です。
- ドラゴン:アンドールの伝説における強敵です。ドラゴンがリードブルク城に近づきます。
- 木材:木材トークンを獲得します。
- お金:買い物に使用可能なお金トークンを獲得します。
- 剣:戦闘時に消費可能な剣トークンを獲得します。
- 砂時計:特殊ターンを獲得します。
- 望遠鏡:霧トークンを更に複数公開できます。
- 魔女:商人マスのように品物を売ってくれます。
お馴染み秘薬を売ってくれていた魔女のばあさんも登場します。
戦闘
マップのゴルを倒すために戦闘を仕掛けることが可能です。手持ちのダイスを全て振って出た目の「剣」マークを確認します。ゴルの戦闘力を上回った場合勝ちです。
剣トークンなどを使用することで結果を調整できます。
魔法使いだけはゴルを1撃で倒せる出目のダイスを持っています。
火をともす
木材トークンを消費することで、ドラゴンをリードブルク城から遠ざけることが出来ます。
買い物
商人マスでは「松明」を購入することが可能です。松明はゲーム終了条件である「子オオカミ」トークンを見つけるために使用されます。
魔女からも購入可能です
ドワーフの鉱山の探索
マップ端の鉱山で「子オオカミ」を見つけるのがこのゲームの目的です。
ダイスをロールして「松明」の出目が出ればドワーフの鉱山を探索可能です。時間を消費することで何度も振りなおすことが可能です。また、松明トークンを消費することでも探索が可能です。
ドワーフはこの鉱山探索能力に優れています。
鉱山では子オオカミ以外でも様々なモンスターに遭遇します。
- ドラゴン:ドラゴンが城に近づきます。
- 鷹:他の鉱山トークンを見ることが出来ます。
- 子オオカミ:本ゲームの目的はこのトークンを3つ確保することです。
- タコ:足止めされて即座に1日が終わってしまいます。
夜フェイズ
全キャラクターの時間を使い果たしたら夜フェイズになります。所定の処理を行います。
- ドラゴンが赤ダイスの出目分だけ城に近づきます。
- ゴルが1歩城に近づきます(ゴルが城に入ってしまうと、ドラゴンが城に近づきます)
- 場合によってはゴルが登場します。
- 井戸を回復します。
- ダイスを回復します。
- キャラクターの時間が回復します。
ゲーム終了条件
勝利条件
ドワーフの鉱山で、3体の若い狼トークンを見つけた場合、即座にプレイヤーの勝利です。
敗北条件
ドラゴンがリードブルク城にたどり着いてしまった場合、即座にプレイヤーの敗北です。
内容物
- 地図ボード:1枚
- 勇者ボード(両面仕様):4枚
- コマ&プラスチック製コマ立て:18組
- 依頼カード:12枚
- 木製ダイス:12個
- 木製の太陽ディスク:27枚
- トークン類:83枚
- 夜マーカー 1個
- ルール説明書:1冊
あとがき
以上、ボードゲーム「アンドールの伝説ジュニア」のゲーム紹介でした。
ジュニアという名前にはなっていますが、ルールを読んだ感じでは、大人でも普通にしっかり楽しめる作りになっていますね。基本セットの処理をそぎ落として、シンプルなシステムになっています。
私は元々アンドールの伝説の大ファンなのですが、これは普通に欲しいですね。
アンドールの伝説好きなら間違いなく楽しめるゲームになっています。アンドールの伝説ファンも、まだファンじゃない方も、要チェック。アンドールの伝説は正直楽しすぎるボードゲームなので是非チェックしてみてください。
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