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ドミニオン拡張「旭日」:イベントカードの紹介とレビュー

ドミニオン拡張:旭日(ライジングサン)のカード紹介とレビュー続きます。

ドミニオン旭日の紹介ラストは、各拡張で恒例となってきた「イベント」カードのレビューとなります。

>> ドミニオン全拡張の紹介とレビュー

ドミニオンの全拡張の紹介と、おすすめな購入順の紹介です。 【ドミニオン】全拡張の紹介と初心者にもおすすめな購入順の紹介

ドミニオン拡張「旭日」:イベントカードの紹介とレビュー

「イベント」カードは、ドミニオンの第二章とでもいうべき最初の拡張「冒険」から追加された新ルールです。

簡単に言うとイベントは「1度きりの効果を買う」ルールです。

通常ドミニオンは、カードを買ってデッキを拡張していくわけですが、カードではなく効果を買うわけです。

イベント購入には購入1を消費してしまうため、別途カード購入してしまった場合にイベントを買うには+1購入が必要。イベントルールが入ったこともあり、+1購入の価値が最近の拡張ではかなり上がってきています。

当初「冒険」に登場したイベントルールは、初登場ということもありバランスが非常に悪く、正直誰が使うのかわからないレベルのものが多数ありました。

しかし、ドミニオン第二章もかなりの拡張が出ており、最新拡張のイベントの効果は軒並み非常に良いバランスに仕上がっています。

本作もかなりの良イベントが盛りだくさんです。順にみていきます。

Continue(継続)

コスト負債8
タイプイベント
効果・1ターンに1度だけ、コスト4までのアタック以外のアクションカードを1枚獲得し、アクションフェイズに戻りそれをプレイする。
・+1アクション+1購入

負債8という非常に重いコストが発生しますが、追加の1ターンを必ず得られるという凄いイベントカード。

ただし、手札は引きなおさないので、前のターンに保持していたカードをそのまま手札として使うことになります。

コスト4までというとさほど強力なものは無いですが、例えば「鍛冶屋(+3ドロー)」を獲得して使えば、手札を補充した上で追加の1ターンを得ることになります。

簡単に属州を買わせないようにコストは負債8。ここから属州を買うには+16金生み出す必要があるので、追加のターンを得た代償はそこまで軽くないですね。

ただ、追加のターンで「改築(カードを破棄して+2コストまでのカードを得る)」のようなカードで、購入以外の方法で属州を得てフィニッシュするような戦略なども取れますし、使い道は比較的多そうな感触です。

プレイ前評価:★★★★☆

Amass(備蓄)

コスト
タイプイベント
効果あなたがアクションカードを1枚もプレイしていない場合、コスト5までのアクションカード1枚獲得

わずか2コストでコスト5のカードを獲得するのだから当然強いです。

2:5スタートだと、いきなり5コストカードが2枚も手に入ることになり、かなり強力なスタートになりそうです。

使えるときはガンガン使って行った方が良いイベントでしょう。

プレイ前評価:★★★★★

Asceticism(禁欲)

コスト
タイプイベント
効果好きな+金を支払い、それと同数のカードを手札から破棄する。

破棄は強力な効果ですが、比較的コストが高めの破棄を実行可能になるカード。

例えば、手札3枚破棄するには5コストが必要なので、5コストカードを買わずに破棄に回すことが果たしてできるかどうか。。。

破棄は強いけどイベントコストも比較的高いので、何も考えずに使えばよいというわけではないのが凄い良い設計。

余ったコストで破棄をしていくのは素直に良さそうで、こういうイベントを購入するためにも、ドミニオンの最近の拡張では+購入の価値が上がっているように思います。

プレイ前評価:★★★★☆

Credit(信頼)

コスト
タイプイベント
効果コスト8までのアクションか財宝を1つ獲得する。
そのコストに等しい負債を得る。

コスト8のアクションや財宝って過去ありましたっけ?コスト7のカードは複数ありますが、コスト7までだと中途半端なので、切りよく属州と同じコスト8までとしたのだろうか。

どうしても欲しいカードがある場合は、サプライにあれば負債払えば必ず獲得が可能ということ。

高コスト帯のカードには、場を支配する系の強烈なカードも多いので、借金してでもそういうカードを獲得しに行くのは十分戦略としてあり得そうです。

例えば、「魔女(+2ドロー、呪いアタック)」のような場を支配する系のカードを、最初のターンから買いに行って相手を強烈に妨害するのは悪くなさそうです。

また、高コスト財宝カードは同様に大量の+金を生むポテンシャルを持っているものも多いので、シンプルにそういうカードに先行投資するのも悪くなさそうです。

逆に言うと、あまり必要としていないカードを闇雲に獲得しても総合的にマイナスになるだけなので、勝つために必要なカードを見定める必要がありそうです。

プレイ前評価:★★★★★

Foresight(先見の明)

コスト
タイプイベント
効果アクションカードがめくられるまであなたのデッキをめくる。
それを脇に置いて、それ以外を捨てる。
ターン終了時にそのカードを手札に加える。

橋と川が合わさり目になっているという、カードの見た目が凄い特徴的なイベント。

デッキからアクションをサーチして、次のターンに持ち越せる効果。

捨て札を参照する系のカードがドミニオンの拡張に何種類か入っていますが、それらのカードとコンボが可能そうですかね。

2コスト余ったら使っておいて損はない効果ではあるが、あまり目立った悪さは出来なそうなので、積極的に使いに行くような効果では無さそうです。

プレイ前評価:★★☆☆☆

Kintsugi(金継ぎ)

コスト
タイプイベント
効果手札からカードを1枚破棄する。
あなたがこのゲームで金貨を1枚でも獲得していた場合、破棄したカードのコスト+2までのカードを獲得する。

3コストで改築が出来るようになる効果。金貨を得てなければただの1枚破棄。

自分が金貨を獲得したことは覚えておかなければならないので、若干過去のドミニオンのカード設計から考えるとイケてない。まぁ覚えておけばよいだけだと思いますが、仮に今後似たような効果のカードが増えると訳が分からなくなります。

お金さえ払えばいつでも使える「改築」と考えるとかなり強力でしょう。

ただし、金貨⇒属州変換したい場合、3コスト+手札に金貨、なので合計6金は最低でも手札にある状態でこのイベントを使うか結構悩ましいですね。

使いどころはそこそこありそうです。

プレイ前評価:★★★★☆

Practice(修練)

コスト
タイプイベント
効果あなたの手札からアクションカードを2回プレイしても良い。

これはヤバイやつです。

アクションカード倍プッシュだけでもヤバいのに、購入フェイズにアクションカードを使っています。

色々と悪さできる可能性を秘めてますね。

3金とアクションカードと+購入さえあれば、これ購入フェイズに永遠にアクションを打ち続けることが可能になります(笑)。

基本セットの「議事堂(+4ドロー+1購入)」のようなカードを使うと、8ドロー+2購入して、そこから+3金払って再度このイベントを使って、、、とガンガン楽しいことが出来そうです。

プレイ前評価:★★★★★

Sea Trade(海上貿易)

コスト
タイプイベント
効果あなたがプレイしたアクションカードの枚数だけ+1ドロー。
それと同数までのカードを手札から破棄しても良い。

例えばアクションを3つ使っていたら、+3ドロー+3枚破棄。中々の効果です。

大量のアクションカードを使った後だと、とんでもないドロー数になって手が付けられなくなりますね。

アクションカードを使うのがドミニオンの楽しさなので、アクションを沢山使うとそれだけ恩恵を受けやすくなるのは良いかと思います。

プレイ前評価:★★★★★

Receive Tribute(褒賞授与)

コスト
タイプイベント
効果このターンあなたが3枚以上のカードを獲得していた場合、あなたがプレイしていない、3つまでの異なる名前のアクションカードを獲得する。

どうしてこんなカード設計になったのか(笑)。

発動条件が難しく、更に獲得カードにも制約があるので、大分使い方が難しそうなカードですね。。。

1ターンにカードを3枚以上獲得した上で、更にコスト5を余らせる必要があるのは、中々至難の業です。

銅貨や場合によっては呪いなども獲得しに行く必要がありますかね。

その結果得られるのは、異なるアクションカード3枚。。。大変さに見合ってない気もしますね。

ということで、たまたま条件を満たした場合は使うのも選択肢に入るが、狙って使おうとするようなイベントではなさそうです。

プレイ前評価:★☆☆☆☆

Gather(収穫)

コスト
タイプイベント
効果コストが丁度3のカードを1枚獲得する。
コストが丁度4のカードを1枚獲得する。
コストが丁度5のカードを1枚獲得する。

7コスト払ってわかりやすくカードを3枚獲得するという効果。

8コストあれば属州買ってしまいますし、6コストだと金貨を買ってしまいます。

中途半端な7コスト余った際の選択肢としてかなり有効だと思います。

プレイ前評価:★★★★★


以上、ドミニオン旭日のイベントカードレビューでした。

本作も使い道が多い良くできたイベントが多かった印象です。一方でどうしてこうなった的なイベントもちらほら。

一体どこまで使えるイベントになっているのか楽しみですね。

今回でドミニオン:旭日に登場する全カードの紹介とレビューが完了しました。

日本をテーマにした拡張ということで、非常に魅力的な仕上がりになってそうですね。

日本語版の発売に期待しましょう。それでは。

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