この記事では1人用のソロ専用ボードゲームとしてナンバーワンと名高いボードゲーム「ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~」を紹介します。
この記事を読むことで『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』がどんなボードゲームなのか?どういうルールなのか?わかると思います。
詳細なルール紹介は記事を分けて紹介していきます。
最初に注意しておきますと「小説海底2万里」の若干のネタバレ含みます。このブログの読者はあまり気にしないと思いますが念のため。
ちなみに本作の原語名は「Nemos War」なので直訳すると「ネモの戦争」です。ただ、「戦争」という単語の響きが良く無かったのか、アークライトさんによる日本語化に伴い「ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~」というタイトルになりました。
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』基本情報
デザイン | システム:Chris Taylor |
---|---|
プレイ時間 | 90分 |
プレイ人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 14歳以上 |
版元 | Victory Point Games |
日本語版販売 | アークライト |
発売日 | 2021年3月11日 |
希望小売価格 | ¥8,800(消費税10%込) |
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』はどういうゲームか?
ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万マイル』および『神秘の島』の世界を舞台にした、海洋探索アドベンチャー
世界中の海洋を巡り、毎回のゲームごとに異なる勝利条件の計算方法にしたがって、探検、研究、戦闘といった各分野のVPをうまく獲得し、勝利条件(点数)のクリアを目指す。
2017年度ゴールデンギーク、ベストソロゲーム部門ノミネート。
評価の高いソロゲームに加え、2~4人で遊べる「協力型」と「半協力型」のルールも収録。
協力して迫りくる脅威に対処しながら、冒険の成功を目指す一体感!
歯ごたえのある難易度。リソースを消費すれば、イベントや戦闘で成功しやすくなるが、失敗したときのリスクも大きくなり、選択1つ1つに緊張感がある。
最初に選択するネモ船長の「動機」や、選んだシナリオによって、ゲーム中は全く違う体験を味わうことになり、何度もプレイしたくなる。
愛船ノーチラス号のフィギュア、色とりどりの財宝トークンに、1870年代の世界地図をベースにした圧巻のグラフィックのボード、といった豪勢な内容物。
原作ファンも唸る『海底二万マイル』とその続編『神秘の島』を、忠実に再現したストーリーと世界観。
引用:アークライト公式HP
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』の原作について
ネモの戦いは、フランスの小説家ジュール・ヴェルヌの作品「海底2万里」をテーマにした、テーマ型のボードゲームです。
海底2万里を知らなくても楽しめますが、ゲーム内で登場するフレイバーがしっかり原作に忠実になっており、原作を読んだことがあれば更に楽しめる作品になっています。
小説「海底2万里」の概要ですが、謎の人物ネモ船長により極秘に建造された潜水艦「ノーチラス号」の冒険譚です。子供の頃に読んで覚えている人も多いんじゃないでしょうか。
大西洋で船が船底に大穴を空けられて沈められるという事件が多発。人々はそれが謎の巨大生物の仕業や超常現象によるものだろうと噂をしていた。
が、実はそれはネモ船長率いる潜水艦ノーチラス号の仕業でしたというわけです。悪いやつですね(笑)。
ネモ船長は、ノーチラス号で世界中の海洋を旅し、非常に希少で珍しい遺跡などを発見をしたり、時には戦艦や商船をノーチラス号の船首で攻撃して穴をあけて沈めたり。
怪しさ満点のネモ船長による山あり谷あり、様々なワクワクが詰まったロマン冒険譚、という感じの小説になっています。
この小説を題材に扱ったのが、これから紹介する「ネモの戦い」です。
↓折角なのでプレイ前には原作を絶対に一読しておいた方が良いです。
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』ボードゲームについて
一方で「ネモの戦い 2nd エディション」は2017年に発売されたソロ専用のボードゲームです。
ソロ専用のボードゲームとしては日本のみならず世界的に見ても、本作が最もビッグな重量級作品になっています。
本作は「2nd エディション」=「第二版」なので、1st エディションもあるわけですが、1stエディションが発売されたのが2009年になります。
この2009年に発売された1stエディションをリメイクして、ベースルールは踏襲してコンポーネントなど全てを一新して発売されたのが2017年にキックスターター経由で発売された「ネモの戦い 2ndエディション」になります。
日本語版はこの2ndエディションになっています。
今から「ネモの戦い」を遊ぶのであれば、間違いなくこの2ndエディション1択です。日本語版は1stエディションはそもそも発売されてませんしね。
ボードゲームとしては、ダイスロールを中心としたシステムで、如何に高得点を稼いでゲームを終了するか、というスコアアタック系のボードゲームになります。高スコアだと大成功、低スコアだと失敗、といった結末が待っています。
本作はその得点方法が多岐にわたるのがポイントです。
ネモ船長には冒険の目的があり、その目的に応じて同じ得点方法でも得点が変わってきます。例えば、冒険の目的が「戦争」であれば、戦艦を撃退することで高得点が得られますし、目的が「探検」であれば未知のモノを発見することで高得点が得られます。
この目的別に得られる得点が違うという点が最もリプレイ性を高める仕掛けになっており、遊ぶ毎に立ち回りを変えてプレイする必要が出てきます。
このボードゲームは海外のソロプレイランキングにも高順位で載っているように、ソロプレイが最高に楽しめるボードゲームです。と書きましたが、実はこのボードゲームはソロ専用と言っても良いと考えています。
このボードゲームのマルチプレイは、いわゆるソロプレイに取ってつけた系の要素、バリアントルールの1つであり、正直全くお勧めできません(笑)。2人目のプレイヤーは副船長として一部の行動を選択するだけ、みたいなイマイチな謎ルールです。
なので実質ソロ専用ボードゲームと言ってよいでしょう。
そういう意味で「メイジナイト」や「スピリットアイランド」などソロが面白いボードゲームはまだまだ上があれど「ソロ専用」なボードゲームとしてはこれが最高峰というのは疑いのない事実でしょう。
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』のゲームシステム
ここからはネモの戦いのゲームシステムに関して紹介していきます。
詳細なルールに関しては次回以降の記事で紹介していきます。
ゲームの目的はスコアアタック
先ほども書きましたが、ネモの戦いは得点獲得が主な目的になっているゲームです。
プレイヤーの行動はどんな行動でも大体得点に繋がるようになっています。戦艦や民間船の撃退、ノーチラス号の強化、探索、シナリオの達成、船の修復、民衆の扇動、など。実に様々な得点方法が用意されています。
スコアアタックと書くとちょっとニュアンスが違うかもしれませんが、ゲーム終了時のエンディングはプレイヤーが獲得した得点に応じて変化します。
ゲームクリア自体はそこまで大変ではありませんが、クリアしたとしても100点の時と200点の時では、ネモ船長がハッピーエンドになったりバッドエンドになったりとエンディングが異なるため、クリア成功と失敗レベルで違いがあることになります。
ちなみに高得点を獲得するのはかなり難しい歯ごたえのあるゲーム難易度になっています。
ゲームシステムのベースはダイスゲーム
本作のゲームシステムとしての大きな特徴はダイスゲームという点です。
様々なアクションが登場しますが、大体のアクションでは、ダイスロールによる成否判定が必要になります。
「敵戦艦への攻撃」「船の修復」「探索」「クエストのチャレンジ」など。どれもこれもダイスロールを行い、成功すると見返りがあり、失敗するとペナルティが待っています。
じゃあただの「ダイスの運ゲー」なのか?という疑問が出ると思いますが、このボードゲームの更なる特徴として、ダイスロールの成否判定を調整するための様々な手段が用意されています。
「ダイス降り直す」「ダイスの結果に+3する」など、何度も使えるものから、一度しかつかない切り札的なものまで、これらの調整システムを上手く活用することで、安定した結果を残せるように調整できます。
慣れるまでは運ゲームに感じる可能性はありますが、実際にはプレイヤーの実力に依存した運ゲーという感じになります。
ストーリーベースのフレイバー
元ネタが小説ということもあり、ゲーム中には数多くのフレイバーがちりばめられています。
小説に出てくるシーンが切り取られてストーリーカードとして使用されています。このフレイバーを楽しむことで、このゲームがより一層楽しくなるようにできています。ここも海外で評価が高いポイントです。
登場人物もノーチラス号に捕虜として搭乗することになった海洋生物学者「アロナックス」など大体の小説の人物が登場します。
日本語化されるにあたって、日本語版の原作小説を読んでおけば、このゲームが更に楽しめることになります。おすすめです。
戦闘・戦争システム
ネモの戦いは、民間船や軍艦との戦闘が多いゲームです。
ネモの目的が戦いの場合は、当然戦闘を増やすと得点が伸びますし、それ以外でも全く戦闘しないプレイは、ゲームオーバー条件の1つに引っかかるため恐らく不可能です。
平和的なプレイはできません(笑)
このゲームは、敵船のバリエーションが多く、それも非常に特徴的で魅力な点の1つですね。
能力の違う難易度の違う多くの70近くの船が登場します。これら敵戦との戦いもこのゲームの魅力の1つです。
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』のレビュー
ここではネモの戦いのレビューを紹介していきます。
最初に軽く私の感想を述べておきますと、私が英語版を購入したわずか一か月後に、アークライトさんから日本語化されるという驚異の発表があったわけですが、これを日本語版で遊べるのであれば文句なしに満点です。
正直な話、英語版だとフレイバーによる没入感が減るので、やや楽しさ減で勿体ないところ。
ソロプレイ専用ボードゲームの最高峰
ネモの戦いは、ソロプレイボードゲームとしてしっかり面白く楽しめます。
ソロプレイ専用ボードゲームは色々あれど、本作が最高峰という謳い文句に偽りなし。しっかり面白いです。
私が「ネモの戦い」の存在を知ったのは、BGGのソロプレイボードゲームランキングからです。
これらは私の旧ブログで書いた記事なのですが、これら記事を書いていた際に「ネモの戦い」の存在を知りました。
「ネモの戦い」は、何と2年連続でこの海外のソロプレイボードゲームランキング15位前後と、非常に高評価の作品です。日本語化されているボードゲームで15位ではなく、世界中でこれまで発売されている全ボードゲームの中で15位なのでこれは凄いことです。
動画等で何となくのゲームイメージは把握できましたが、これまでイマイチどんなボードゲームかは知りませんでした。海底2万里をテーマにしたボードゲームで、ダイス振って何かする。そんな適当なイメージでした(笑)
ただ、この自粛期間でソロプレイボードゲームの需要が高まり、私個人的にもソロプレイボードゲームの有名どころは大分遊んできたのですが、やはりもう少し色々なソロプレイボードゲームを遊んでみようという想いから英語版を購入して分厚いルールブックを英語で読み込み遊んでいました。
ただ、その直後に日本語版発売決定のアナウンスが(笑)
2019年の話ですが「ロビンソン・クルーソー呪われし島の冒険」などは、恐らく日本語版が出ないと考えて英語版を買ったのですが、結果、日本語版が出てしまいました。
その後もまさか「ネモの戦い」は出ないだろうと書いて英語版を買ったのですが、まさか日本語化されるとは。。。ボードゲーマーにあるまじきプレイミスを連発してしまいました。これで予想は2年連続外してます(笑)
金のなる木だと気づいたのか、昨今のボードゲーム日本語化の速度はかなりすさまじく、その辺の小さなボードゲームカフェなんかもボードゲームの日本語化を手掛けていたりします。
ということで、これ以降私は英語版のボードゲームを買うのを若干躊躇うようにもなりました(笑)。最近は特に有名作品は結構あっさり日本語版出ますからね。。
本作のマルチプレイはオマケ
先ほども書きましたが、このボードゲームのマルチプレイはソロ専用色が強いです。あまりマルチプレイで遊ぶようなゲームでは正直無いです。
2人以上で遊ぼうと思って購入すると多分相当思っていたのと違ってがっかりする可能性が高いのでお勧めしません。
なので、実質ソロ専用かつここまでサイズが大きく値段も高めなボードゲームを、果たして日本の販社が日本語化するだろうかって思ってたんですけどね。
ソロ色が強いボードゲームはプレイ人口は少な目だと思うので、2人以上プレイ可能なゲームと比べるとあまり販売数はが出ないでしょうし、「ネモの戦い」はストーリー重視で言語依存もそれなりにあるため日本語化のコストも大きいかなと想像していました。
まあ、本作の日本語化は、恐らくコロナ禍での巣ごもり需要を見越した、ソロプレイ向きボードゲームの日本語化の一環という感じでしょう。日本語版が出るというのは素直に喜ぶべきところですし、レアなボードゲームを日本語化されたアークライトさんには感謝したいところです。
これくらいの日本語化コストはものともせずに、日本語化してローカライズしてくれるというのは大変有難いかぎりです。
魅力的なゲームフレイバー
このゲームはフレイバーも大きな魅力の1つです。
「第七大陸(The 7th Continent)」のようなボードゲームも「ネモの戦い」同様にソロプレイで非常に高評価ですが、レガシー依りのシステムですし、こちらは日本語化されていないと楽しさ減かと考えて、英語版の購入は見送っています。
フレイバーを読むことで世界に没入できるタイプのボードゲームなので「ロビンソンクルーソー呪われし島の冒険」のように、英語フレイバーは読まなくても良いですが読んだ方が断然面白くなるタイプです。それ以外だと説明書以外は別にそこまでプレイが困難なほどの英語ではありません。
ネモの戦いは、日本語版になってしっかりフレイバーが楽しめるようになったので、是非しっかり読んで、読み飛ばさずに堪能することをおすすめします。
エルドリッチホラーに似て要素がてんこ盛り
ネモの戦いの感触ですが、率直なイメージとしては「エルドリッチホラー」に似ていると思います。
要素数が多い、フレイバーを楽しめる、ダイスロールで成否判定、結構理不尽な難易度、徐々にきつくなってくる。
流石にエルドリッチホラーほど要素モリモリゲームでは無いのですが、プレイ感としては、実にあんな感じの印象ですね。
ファンタジーフライト社から出ている「エルドリッチホラー」は、私個人で毎年勝手につけている2018年ソロプレイボードゲームランキング1位の作品です。
エルドリッチホラーはソロプレイで非常に満足度の高い作品で、私の個人的なネモの戦いの評価としてはそれに比肩するような面白さを感じたソロプレイのボードゲームということになりますね。
リプレイ性の高さ
リプレイ性はしっかりあって、プレイ毎にプレイ感が変わってきて面白いです。
ネモ船長の目的によってその後の展開が大きく変わってきますし、遭遇するイベントなどによってもプレイ感が変わってきます。
ネモの戦いは、ソロ専用ボードゲームとしては最も巨大なコンポーネントが用意されており、1プレイ2時間はみっちり遊べるボードゲームでプレイ後の満足感も高いです。
逆に言えば2時間かかるので長すぎると感じる人は出てくるかもしれません。
ダイスロールのやや運が強めなゲーム
ダイスロールの宿命ですが運要素は比較的あるゲームです。
このゲーム、思い通りに上手くいったときは非常に楽しいのですが、ダイスロールが根本のシステムなので、幾ら調整したところで失敗することもあります。このダイスロールに一喜一憂することになるので、失敗したらイライラしてしまう人にはあまり向いていないと思います(笑)
このボードゲームの一番の気になる点としては、ゲーム内で幾ら強化したとしても、常にダイスロールによる運が付きまとうという点でしょうか。まあダイスロールゲームというのはそういうものなわけですが。
ノーチラス号を強化したり、カードの特殊効果などをいつでも使えるようにスタンバイして、出目を調整することはできます。しかし、そこまで準備してもままならないことも多いです。
私が実際に遭遇した例を紹介します。
6面ダイスを2つ振って、その出目が合計13(!?)以上を出さないと勝てない、という意味不明なインチキ戦艦が終盤はわんさか出てきます(笑)。2d6で13以上ってどういうこと?(笑)。
これをダイス出目を調整する能力を駆使して、例えば「出目に+3」する能力を使って、出目の合計が10以上出せば勝てるように能力変化させて挑むわけです。これが運ゲーの調整ってやつです。
しかし、サイコロ2個振った値の合計の期待値は7ですから、10以上でないとダメなのは、確率的に危ないのは目に見えています。
そこから更に1度きりしか使えない切り札的な補助カードも使用して、「更に出目を+3」して、結果「出目合計が7以上」出せば勝てるように調整します。こうやって危ない時は切り札を使うのもやむ無しです。
更には、もしもの時のために、ダイスロール後に「後出しで出た目を+3」出来る緊急カードもスタンバイしており、万が一の時にはこれを使う準備は万端です。万が一ダメだったらこれも使うという奥の手中の奥の手も用意しておくわけです。
つまり、大量の補助カードを駆使した結果、6面ダイスを2つ振って出目の合計が2か3が出なければ成功となります。
これは勝ったな。。。
「目標値13!」
「切り札を2回使用して必要な目標値は7!」
「ダイスロール!」
「2つのダイスの出目は1と2で合計3!」
「追加切り札カードで出目を+3しても目標値7に届かない!」
「切り札のリソース全部使い切ったけど大失敗でノーチラス号終了!ネモの冒険おしまい!」
「うおおおおおおおお!!!!!」
(ノ ゚Д゚)ノ == ┻━━┻
まあ、こんな感じで全力で切り札やリソースを吐き出しても、大失敗してしまうようなことが起きるわけです(笑)。
ちなみにダイスロールに失敗すると、使用した切り札を失うことは勿論のこと、勝利点が減ったり、船のリソースが失われたりとかなり大きなペナルティが待っています。
こうなるとノーチラス号が弱体化して更にジリ貧になっていきます。ここで心穏やかになれる人と、怒髪天をつく人とで、2分割されるでしょう(笑)
(ノ ゚Д゚)ノ == ┻━━┻
まあ、どちらかというとこういう強敵に挑むのは終盤ですし稀で、多くの場合は如何にして不必要なダイスロールを回避するかという立ち回りが重要になってくるボードゲームですね。不必要な戦いを避けるのも重要な戦略です。
無理にリスクをおって成功させようと出目を調整するより、最小限のダメージを許容して、高得点に繋がるいざというときに全力を注ぐというのが正しいでしょう。
俺TUEEEして無双するというボードゲームではないということです。ここはやや思っていたのと違うと感じる人はいるかもしれませんね。
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』総合評価
ボリュームや全体のサイズなどから「ソロ専用」ボードゲームとして最高峰と呼んでよいのは間違いないと思います。ここまでのボリュームのソロ専用ボードゲームは私は他には知りません。
同じくソロプレイ向きボードゲームとして高評価されている「メイジナイト」や「スピリットアイランド」は運控えめで、じっくり頭を使って戦略を練る必要があります。
一方で、「ネモの戦い」は戦略はあれど、良くも悪くも運要素はそれなりにあります。頭を使って戦略を練るというより、ダイスロールによる運依存が大きいということですね。どちらが良いかは個人の好き嫌いの分かれるところでしょう。
勿論安定して高得点でクリアできる人もいるようなので、そう考えると如何に期待値の高い行動をとるかを頭を使って考えるゲームと言えるかもしれません。私はまだまだプレイ経験が浅いためそこまでの境地には到達できていません。
かなり楽しいのですが、出目で悪くて壊滅したときのガッカリさも大きいので、そこをどう感じるかでしょう(笑)。
私の2020年のソロプレイ向きボードゲームランキングでは、ネモの戦いは6位という結果になりました。
2020年はグルームヘイヴンやイーオンズエンドなどの強すぎるソロゲーが出た豊作の年でしたね。
個人評価:★★★★★★★★☆☆(8点)
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』の内容物紹介
- ゲームボード 1枚
- 冒険カード 62枚
- 改造カード 10枚
- 士官カード 9枚
- 蜂起キューブ 12個
- ダイス 5個
- ノーチラス号フィギュア 1個
- ルールブック 1冊
- エピローグ集 1冊
- キャラクタータイル 6枚
- 船長タイル 1枚
- 動機タイル 2枚
- 勝利点(VP)マーカー 25個
- リソースマーカー 3個
- 船舶トークン 69個
- 財宝トークン 59個
- 恐怖の海洋トークン 10個
- その他のトークンとマーカー 38個
ほぼ1人専用ゲームですが重量級作品なのでかなりガッツリコンポーネントが入っています。
これは熱いですね。
『ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~』紹介の終わりに
以上、「ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~」のルール概要とレビュー紹介でした。
実質ソロ専用というのもあったため日本ではあまりメジャーなタイトルではなく、英語版のみで日本語の参考サイトは無いに等しかったため、次回の記事からは私自身の備忘録もかねてゲームの詳細記事を書いています。
と思って記事を沢山書いていたら、まさかの日本語版が発売・・・(笑)。一体どういうことなの。
本ブログでは、全8回の特集記事で「ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~」について紹介しており、日本一・・・下手したら世界一「ネモの戦い~海底二万マイルを超えて~」について詳しいサイトになっていると思います(笑)
良かったら是非チェックしてみてください。
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「ネモの戦い」はソロプレイで人気があるとネットで見ていましたが、ゲーム内容の説明はみかけなかったので、このサイトを見つけた時はすごく嬉しかったです。
興味がわいたので、日本語版を予約しました。
このサイトを参考にしながらゲームを楽しめそうなので感謝です。
「海底二万里」は昔に読んだ本で、フレーバーを味わえるように、ゲームが届くまで再読しようかなと思っています。
>杏奈さん
コメントありがとうございます。
ネモの戦いはほぼソロプレイ専用ボードゲームと言って良い内容で、このご時世に最適かもですね。
記事は自分の備忘録もかねて書いたので、良く読めば大体のルールが把握できるように書いてあります。
説明書は結構手ごわいと思うので、このサイトが参考になれば幸いです。
ゲーム内の出来事や登場人物は原作をしっかり踏襲しており、フレイバーの評価も高いゲームです。
「海底二万里」を読んだことがあるなら、更に楽しめるボードゲームだと思います。