どうもTEENOです。
今回はアークライトさんから日本語版が発売されているボードゲーム、オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ 完全日本語版 について紹介していこうと思います。
海洋生物の進化を扱った変わったテーマの作品でおすすめです。
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ 基本情報
原語版タイトル | OCEANS |
デザイン | Nick Bentley, Dominic Crapuchettes, Ben Goldman, Brian O’Neill |
---|---|
プレイ時間 | 60~90分 |
プレイ人数 | 2~6人 |
対象年齢 | 12歳以上 |
版元 | North Star Games |
日本語版販売 | アークライト |
発売日 | 2022年3月24日 |
希望小売価格 | ¥7,480(消費税10%込) |
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ ボードゲーム概要
本作は、新種の海洋生物を創造し、過酷な環境の中で繁栄させることを目指すゲームです。
プレイヤーは、特徴カードを使って新たな動物種を創造したり、既存の動物種に新たな特徴を追加することができます。老化や他生物に襲われて絶滅しないために、多種多様な方法で餌を摂れるようにしたり、身を守るように進化させていきます。
ゲーム中盤、「カンブリア爆発」が起こり生存競争は激化します。付与できる特徴もより強力なものになりますが、老化のスピードが速くなり、動物種が絶滅する可能性が高くなります。絶滅を回避し、弱肉強食の世界を制して、動物種をより多く増やしたプレイヤーが勝利となります。
最新の古生物学の研究成果に基づく海の世界をテーマにしたアーティスティックなイラストがよりゲームの雰囲気を引き立てます。カードを組み合わせて、自分だけの最強生物を爆誕させましょう!
今回の日本語版では、5~6人で遊べる拡張セットと、全てがキラ仕様のプロモーションカードセットが付属します。
アークライト公式HP
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ 完全日本語版は、自分の手元で海洋生物を創造し、繁栄させていくボードゲーム。
創造された生物は、食事して繁殖していきますが、老化したり、他の生物に襲われることで個体数を減らすことも。
カードを使って多種多様なオリジナルの海洋生物を作っていくのが楽しいゲーム。
日本語版には、5,6人用拡張と、プロモカードが入っています。
特にプロモカードは全て「キラキラ光るキラ仕様」になっており、更にカードの効果も非常にユニークなものが25枚も同梱。かなりお得なセットになっています。
以前アークライトさんから発売された「エヴォリューション」を海洋生物バージョンに調整進化させた作品となります。
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ ルール紹介
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ 完全日本語版のルールを紹介していきます。
各ターンやること
各プレイヤーは時計回りにアクションを実行していきます。
各ターンの流れは以下の通り
- カードのプレイ
- 食事と衰退
- カードの補充
カードのプレイ
手札のカードをプレイします。
カードには3つの使用方法があります
①新生物の想像
手札のカードを1枚プレイして、新生物を創造します。
「生物(の群れ)を表すタイル」を1つ手元に置き、その横に手札のカード1枚を配置します。
配置したカードに書かれた特徴を持つ「新生物」が誕生したというわけです。
②海洋生物に新しい特徴の付与
既に場に創造した新生物に新しい特徴を1つ付与します。
手札のカード1枚を既に創造された生物に追加します。
付与できるカードの上限は基本3枚までです。
この特徴付与上限を上げるカードも沢山存在します。
③餌の回遊
手札のカードを1枚捨て札にすることで、餌を回遊させることが出来ます。回遊数はカードの左下に書いてある数字です。
餌は4か所に存在しますが、捕食可能な場所は決まっています。
草食系海洋生物は「サンゴ礁」のゾーンからしか捕食できません。そのため、サンゴ礁ゾーンに餌がいなくなった場合、回遊させてそのゾーンに餌を持ってくる必要があります。
食事
カードプレイの後は食事タイムです。
自分の生物の1体にしか食事させることが出来ません。
食事には主に3通りの方法があります。
- 草食:サンゴ礁のゾーンの魚チップを食べます
- 捕食:他の海洋生物の魚チップを食べます
- 特殊:特殊条件が発動したら魚チップを獲得します
▼食事対象の魚チップ
①草食
サンゴ礁(共通のリソース置き場)から魚チップを得る生物です。
カードの緑印の合計が食事量です。緑印の合計が5だったら、魚チップ5体を自分の海洋生物に配置します。
魚チップの量=その生物が繁殖・繁栄している様子になります。
ちなみに正式な名前は草食ではないのですが、気にせずどうぞw
②捕食
他の生物が持っている魚チップを得る生物です。
カードの赤印の合計が食事量です。赤印の合計が5だったら、他の生物から魚チップ5を獲得して、自分の海洋生物に配置します。
食事対象は他プレイヤーだけではなく、自分の持っている海洋生物でも良いです。
また、カードの下の黄色っぽい枠の数字は「捕食に対する防御力」となっています。防御力を持つカードを付与している場合、防御力分だけ捕食される量が減ります。
③特殊
特殊条件で捕食する生物です。
例えば、隣の生物が食事したらそのタイミングで自分も食事したり、他プレイヤーの勝利点から捕食するなんていう生物もいます。
食事の注意点
食事は自分の海洋生物を発展させる方法なのですが「過剰繁殖」に注意が必要です。
具体的には、魚チップ10個目を獲得してしまうと、魚チップが5個になるまで数を減らさなければなりません。
食べまくって繁殖しすぎると、逆に衰退してしまうということですね。
衰退
各海洋生物が衰退します。
それぞれ自分の海洋生物の魚チップを1個ずつ減らして、自分の衝立の裏に配置します。
この衝立の裏に置かれた魚チップが勝利点になります。
沢山繁殖して沢山衰退すれば、その分だけ勝利点になることになります。
ちなみに、この衰退で海洋チップが足りない海洋生物は絶滅します。
通常衰退は魚チップ1個減らすだけなのですが、衰退でガッツリ魚チップを減らすことが出来る生物になる場合もあるため、大量得点が得られる代わりに、絶滅する危険もあるわけですね。
カードの補充
好きな枚数のカードを捨てて、6枚になるまで引きます。
カードの山は「通常山」と「特殊山」の2種類あり、それぞれ特徴が違います。
▼通常特徴を付与できるカードの山
通常特徴のカードは、オーソドックスな効果を持つカードが沢山入っています。
肉食的なカードだったり、草食的なカードだったり、防御的なカードだったり、補助的なカードだったり。
最初はこの通常特徴カードで生物を進化させていきます。
▼特殊特徴を付与できるカードの山
1ターンに1枚しか獲得できません。
ゲームの後半「カンブリア爆発」が起きた後からは、この特殊特徴カードを付与できるようになります。
使用すると勝利点が減るのですが、その分非常に強力な特殊効果を持つものが目白押しです。
なんとこの100枚近いカードは全てユニークになっています。非常に強力な効果を持つカードもあり、説明書には「カードの強弱感じたら、良い感じに抜いてバランス調整してね」って書いてあります(笑)。
任意の枚数のカードを捨てて、獲得したいなら特殊カードを1枚獲得し、後は通常カードで手札が6枚になるようにドローしたらターン終了です。
ゲームの終了条件
- 4段目の餌場から餌の魚チップが無くなること
餌は4か所ありますが、その内最後尾の餌場から魚チップが無くなるとゲーム終了です。
中々魚チップが減らないと思いきや、回遊アクションを行うと大量に魚チップが移動するため、ゲーム終了が加速します。
カンブリア爆発
餌場の2段目が無くなると「カンブリア爆発」が発生します。
- カードのプレイ枚数が2枚になる
- 衰退は魚チップ2体になる
- 特殊特徴カードを付与できるようになる
カンブリア爆発は、ゲームの後半戦みたいなもので、ゲームが加速します。
カードのプレイ枚数が倍増して、衰退速度も倍増する、中々派手な仕組みになっています。
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ レビュー
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ 完全日本語版を実際にプレイしたレビューを書いていきます。
海洋生物の進化が面白い
カードをガシガシつけていくことで、自分オリジナルの海洋生物を作っていくのがまあ面白い。このゲーム最大の魅力はこれでしょう。
カードによっては凄いヘンテコな能力な生物が出来上がったりして、プレイヤーの特徴が出る部分ですね。
海洋生物を複数作って進化させて沢山得点したくなるのですが、食事は1ターンに1生物しかできないので、食事しなかった生物は絶滅しやすくなります。この辺は悩ましく良くできています。
肉食の捕食生物が強いと思いきや、食事量自体は草食の生物の方が多いので、生物の繁栄という観点だとそこに強弱は無いように感じました。
また、肉食生物も捕食対象がいなくなってしまうと、食事が出来なくなるわけで、途端に絶滅の危機に瀕してしまうこともあります。
また、食べ過ぎた生物は過剰繁殖で逆に衰退してしまうなど、カードで強化しすぎてもいけないようになっていて、バランスが重要になります。食事量10とかにしてしまうと、その時点で食事の度に過剰繁殖するようになってしまいます。
生物の食物連鎖を上手く表現したシステムになっていると思います。
大量のユニークカードが面白い
このゲームの特殊特徴カードは、何と同じカードが1枚もない、全てユニークな作りになっています。
どの特殊特徴カードも非常に特徴的な能力を持っていてこれが面白いです。
カンブリア爆発以前のシンプルなカード内容から一変します。
▼綺麗なアートワークなフルユニークな特徴カード
強いカードが多いですが、使用すると勝利点を失うので、何でもかんでもポンポン使えばいいってものではないようになっています。
ただし、カード効果のバランスの方はやや大味です(笑)。
相手の海洋生物を丸々奪うカードとか、捕食した瞬間に絶滅させるカードとか、無限に特徴を付けられるカードとか。
やられるとかなりダメージが強い、インタラクション強めのカードも、結構入っています。
非常に強力なカードから、そこそこ普通のカードまで、様々なカードが入っています。
そういう使っていてアンバランスなカードは、抜いても良いですよって説明書に書かれています(笑)。プレイヤーがあらかじめカードをBANしてくださいってことですね。
またユニークカードが多すぎるので、カードを見るたびに、どういう効果だったか確認が必要で若干時間がかかる要素になっています。
アートワークが魅力的
エボリューションのころからそうですが、生物の進化を扱ったゲームということで、その大量の生物を表現したアートワークがかなり魅力的です。
テラフォーミングマーズも、大量のカードが入っていてそのカードのアートワークが魅力の1つですが、このオーシャンズもかなりカードアートワークは好きですね。
特に特殊特徴カードはフルユニークカードなのでかなり頑張ったと思いますね。
▼アートワークも非常に美しい
▼フルユニークな特殊特徴カードのアートワーク
間違いなく本作の魅力の1つといえます。
リプレイ性の高さ
先ほども紹介しましたが、特殊特徴カードによるユニークなカードでリプレイ性は高いです。
また、餌場の状態に応じて場の全体に影響のある効果が発動するのですが、その効果もランダムでゲーム開始時に選択されることになっています。
餌場の状態も、ゲーム開始時に魚チップをざっくり決めるので、ゲーム終了タイミングも若干変わってきます。
この辺のリプレイ性の高さは、しっかりしたこのゲームの魅力の1つでしょう。
6人までプレイ可能な中量級
私はまだプレイしていませんが、拡張が入っており、最初から6人までプレイが可能です。
魚チップが増えることでプレイ時間調整がされるのですが、魚チップもプレイ人数によって形状が分かれており、何人プレイだとどのチップを使えば良いのかがわかりやすくできています。
6人プレイって大体パーティゲームが多いのですが、こういう6人までプレイ可能な中量級って結構貴重だと思います。
プレイ時間は人数によって等倍になるのでその点は注意かもしれません。
インタラクションは強め
捕食による食べた食べられたがある、インタラクションのあるゲームです。
肉食ばかりが強いバランスにはなってませんが、それでもやられるとダメージはあります。
また、特殊特徴カードによっては、自分の海洋生物がごっそりやられることもあり、その点は好き嫌いでそうな感触はあります。
淡々と海洋生物を作るだけだと流石にイマイチだと思うので、このインタラクションの強さは私は好きですけどね。
総合評価
普通に面白い良作だと思います。
ユニークなカードを使って何度もリプレイしたくなる魅力があるゲームでした。
評価:★★★★★★★☆☆☆(7点)
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ 内容物
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ 完全日本語版の内容物を紹介します。
「基本セット」の他に「5,6人用拡張」と「プロモカード」が付属します。
特にプロモカードは、カードがキラ仕様になっており、プレミア感が出ていて嬉しいですね。
基本セット
- ルール説明書:1冊
- リファレンスガイド:1冊
- 個体トークン:200個(4色)
- 動物種ボード:24枚
- サンゴ礁ボード:1つ(組み立て必要)
- 海洋ボード:1つ(組み立て必要)
- シナリオカード:25枚
- 通常特徴カード:120枚
- 深海特徴カード:89枚
- 《カンブリア爆発》カード:1枚
- ついたて:4枚
- 予備袋:1つ
- ボーナス得点トークン:4個
- 組み立て指示/選択ルールシート:1枚
- 通常特徴一覧/早見シート:2枚
【5~6人拡張】
- 拡張ルールシート:1枚
- 個体トークン:40個(2色)
- 動物種ボード:10枚
- ついたて:2枚
- ボーナス得点トークン2個
【プロモカード】
- 深海特徴カード:10枚
- シナリオカード:15枚
オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~ スリーブ
カードメインのゲームのためスリーブが必要。
レギュラーサイズのスリーブが244枚必要です。
- 63.5 x 88mm:基本セット219枚 + プロモ25枚
あとがき
ボードゲーム「オーシャンズ ~エヴォリューション海洋篇~」のゲーム紹介でした。
「自分だけの生物を作る」というあまり私が遊んだことのないタイプのゲームで、非常に楽しめました。
アートワークも魅力的で、何度も遊びたくなるタイプのゲームですね。
おすすめです。
スポンサーリンク