ソロプレイ向きとしても協力型としても、世界でトップクラスに高い評価を得ているボードゲーム「ロビンソン・クルーソー呪われし島の冒険」のゲームルールとレビュー記事になります。
ロビンソンクルーソー:呪われし島の冒険がどういうボードゲームか、ルールやレビューを知りたい方は是非チェックしてみて下し亜。
「ロビンソン・クルーソー:呪われし島の冒険」ゲーム概要紹介
まずは、「ロビンソン・クルーソー呪われし島の冒険」がどんなゲームなのか。ゲーム内容を紹介していきます。
説明書だけで40ページ以上あるかなりボリュームのあるゲームなので、長めの説明になると思います。
「ロビンソン・クルーソー呪われし島の冒険」ゲーム概要
「ロビンソン・クルーソー」の名前を聞いたことが無い人はそこまで多くはないでしょう。かの有名な名小説「ロビンソン漂流記」の登場人物です。
このゲームも「ロビンソン・クルーソー」の名を冠していますから、当然ロビンソン・クルーソーが出てきて・・・とか思うかもしれませんが、全くそんなことはありません。一応お助けキャラとして「フライデー」が登場します。
また、フリードマン・フリーゼさんが出している1人専用ボードゲーム「ロビンソン漂流記」とも別物です。
このゲームを一言で表現すると「シナリオベースの協力型のサバイバルボードゲーム」です。
島に漂流したプレイヤー達は、皆で協力しながら、生き延びるためにサバイバル生活をして、シナリオによって異なる勝利条件を満たすために、行動していきます。サバイバルな協力型ボードゲームというだけで、個人的にはワクワクしちゃうテーマですね。
ゲームプレイ時間は90分~120分程度の重量級です。
プレイ可能人数は1~4人で公式ソロプレイが用意されています。犬に助けてもらえます(笑)
ゲームのクリア難易度は非常に高く個人的にはエルドリッチホラーに感じた難しさをこのゲームに感じました。ただし、シナリオはある程度の展開が決まっているため、ある程度攻略方法を考えて挑むことは可能です。
この基本セットには全8つの「シナリオ」が入っていますが、どのシナリオを遊ぶかによって、ゲームシステムやアイテムの入手条件やクリア条件が異なります。
(私も全てのシナリオをプレイしたわけではないのですが)どのシナリオでもベースとなっているのは「協力型」「サバイバル」というシステムです。
シナリオはかなり多様で「島に漂流したので助けが来るまで耐えきる」というオーソドックスなサバイバル系のシナリオから、「呪術師として島が呪われ切る前に島を浄化する」という不思議なシナリオや、「キングコングが登場してなんかする(未プレイ)」という超ぶっ飛んだシナリオなども入っています。
サバイバルのシステムは、拠点の建築・道具の作成・狩り・探索・採取・休息・災害など、まさにサバイバルという感じの行動がプレイヤーに求められます。
ゲームのシナリオをクリアするためには、例えば「木を一定数集めてくる」など、様々な行動が必要になりますが、シナリオクリアを目指す前に、そもそも島のサバイバル生活で生き延びる必要があります。
毎日腹は減り、体力や士気も下がり、病気にもかかり、ろくでもないハプニングも起きる。正直生き延びるだけで一苦労で、一筋縄ではいきません。
協力型なのでゲームのシナリオをクリアするためにプレイヤー達は協力してプレイします。
登場するキャラクターは4人で、それぞれ探索・食料・狩り・建築のスキルに特化しており、体力や気力も違うので、キャラクターを選択して遊ぶ楽しさもあります。
各プレイヤーは毎ターンの行動回数が決まっているため、プレイヤーが増える最大のメリットは全体の行動回数が増えることにあります。
ただし、特定の建築に必要な資材や毎日の食料などは、当然プレイヤーが多い方が沢山必要になるため、そういう形でバランスがとられています。
似たようなサバイバルボードゲーム「ディスカバリー」のように、協力しつつも相手を出し抜こうとする半協力型なゲームではありません(私の知らないシナリオでそういうのがあるかはわかりませんが)。
ということで、概要としてまとめますと、協力型&サバイバルというシステムがベースで、シナリオでストーリーや勝利条件を味付けする、という形のゲームになります。
ベースシステムが非常に良く出来ており多様性があるため、シナリオ次第で全然別ゲームを楽しめるというのが、このゲームの魅力で世界中で流行った要因の1つでしょう。何せキングコング出てきますからね…どんなシナリオなのやら。
「ロビンソン・クルーソー呪われし島の冒険」のソロプレイ
直近のコロナ禍でソロプレイ向きのボードゲームが非常に流行っています。
ボードゲーム仲間と遊びたくても遊べない、そんな状況が続いていたため、みんな家でボードゲームソロプレイを楽しんでいるわけですね。
この「ロビンソン・クルーソー呪われし島の冒険」も非常にソロプレイに向いたボードゲームの1つです。
BGGの投票で決まる2019年ソロプレイ向きボードゲームランキングで「8位」という傑作。多人数プレイゲームとしても高評価ですが、ことソロプレイに関しては世界中で超高評価されているというわけですね。
協力型ボードゲームは大体ソロプレイも面白いですね。
ソロプレイは、協力型で良くある1人で2キャラクター以上を操作するのも可能ですし、完全に1キャラクターで挑むモードも用意されています。
とはいっても流石に1人では何もできないので「原住民フライデー」と「犬」が協力して(行動回数を稼いで)くれます。
またこのゲームには「士気」というパラメータがありそれをコントロールできないとゲームオーバーに直行なのですが、1人だとその士気パラメータが自動でゴリゴリ上がるという救済システムも入っています。
これで快適・・・と思いきや1キャラクタープレイは個人的にはかなり難易度が高いと思っています(笑)
「ロビンソン・クルーソー:呪われし島の冒険」のルール説明
では、ここからロビンソン・クルーソー:呪われし島の冒険のルール詳細を説明していきます。
ゲームの流れ
各キャラクターは行動を決めるためのコマを2つずつ持っています。
(犬やフライデーなどお助けキャラは1つだけ)
それらのコマをボード上に配置することで、そのキャラクターがその日何の行動をするかが決まります。詳細は後述。
1日は6つのフェイズに分かれており、その6フェイズを順々にプレイしていくことになります。
キャラクターのコマを置いてアクションを行うのはフェイズ4になります。
ゲームボードの左上にフェイズと順番が書いてあります。
それらのフェイズが終了したらキャラクターのコマを手元に戻して1日終了。
これをゲーム終了まで繰り返していきます。
各フェイズについて順番に説明していきます。
①イベントフェイズ
イベントカードを1枚引いて効果を発動します。
上と下に効果が書いてありますが、ここで発動するのはイベントカードの上側に書かれている効果です。
大体ろくでもないことが発生します(笑)
例えば「毒の果物を食べてしまって全員1ダメージ」とかそういう類の効果です。
イベントカードの特徴として、何も対策を打たないと、引いた2ターン後(2日後)に、更に追加でろくでもない効果をもたらしてきます。こちらはイベントカードの下側に書かれている効果です。
例えば「解毒出来ずに更に1ダメージ」とかです。
イメージとしては、何らかのハプニングが発生して、その対処を放っておいたら数日後に状況が更に悪くなる、という感じですね。
ちなみにこのイベントカードは70枚以上入っています。
10日くらいで終わるシナリオが多いので、7分の1位しか使いません。
凄まじいリプレイ性ですね。
②士気フェイズ
ボード上に士気ゲージというのがあるのでそれを参照します。
デフォルト0なのですが、イベントや行動に応じて上がったり下がったりします。何もしないと大体下がっていきます(笑)
後述の住処を整理整頓するアクションを行うと何故か上がります(笑)
このフェイズでは、
- 士気ゲージの状態に応じて、スタートプレイヤーの、士気を増減させます。
- 士気が減らせない場合はHPにダメージを喰らいます。
- 士気が下がると毎日ガンガンダメージを負うため、士気を保つのは非常に重要です。
また士気は各キャラクターの特殊能力を発動させるためにも使用します。
便利な能力なので可能なら士気は高めに保ちたいところですが、中々難しいのがこのゲーム。
ちなみに完全1人キャラクタープレイの場合、何故か毎日この士気ゲージがオートで上がっていくため、全く気にすることが無くなります。
③生産フェイズ
マップのタイルに描かれた資源をそのマップ上に生産します。
木のマークがあれば木を1つそのタイルに置きますし、鳥や魚などが描かれているタイルには食料を1つ置きます。
こうやってマップのタイル上に毎日生み出される資源をそのタイルから採取しながら、日々サバイバルしていくのが基本的な行動になります。
イベントカードの中には、特定のタイルの生産が止まってしまうようなイベントもあり、そういう資源枯渇のようなイベントを引いてしまうと、別の生産地を求めて移住する必要などが出てきます。
実にサバイバルっぽいですね!
④アクションフェイズ
各プレイヤーは、各2つのプレイヤー駒をボードに配置していき、その日何を行うかを決めます。
採集したいならその資源の場所にコマを置きますし、探索したいならまだ未知の領域にコマを置きますし、建築がしたいなら作成したい道具の場所にコマを置きます。
狩りをしたいなら狩りの場所にコマを置きます。
犬やフライデーなどのお助けコマの配置は、プレイヤーが自由に決めます。その後、実際にアクションを行います。
ここで重要なルールが1つ。
このゲームはコマをアクション1か所に2つ以上置くことが可能です。
探索・建築・採集のアクションでは、そのアクションにコマを2つ置いた場合、そのアクションが必ず成功します。コマを1つしか置かない場合は、サイコロを振って成否を決めます。
サイコロを振った成功率はアクションによって異なり50%~というところです。
が、肝心な時に失敗するとかなり痛手になります。
じゃあ毎回コマを2つ置いて必ず成功させればいいじゃん…と思うかもしれませんが、このゲームの厳しいところは、やらなければならないことが多すぎる点です。
そういう安全策プレイをすると、必ずアクション数が足りないようになっています。リスク取ってコマ1個配置プレイをしないと大体ジリ貧になります(笑)
次に個々のアクションを紹介していきます。
④-1 アクション「脅威の排除」
先ほども書きましたが、イベントカードは引いた後に上の悪い効果を発動します。
その後、脅威カード置き場に配置されます。
そして、2日後に更に悪い効果(下に書かれた効果)が発動します。
この脅威カード置き場に置かれたイベントカードを解消して、効果発動前に捨てるのがこのアクションです。
解除のためには、ただコマを置くだけではダメで、コマ1+木材1とか何らかの解除条件が必要です。解除時には、食料獲得や士気向上など、何らかの見返りがあることも多いのが特徴です。
見えている時限爆弾なので、個人的にはそれなりに優先度が高めなアクションという印象です。
④-2 アクション「狩猟」
獣を狩って食料や皮を入手するためのアクションです。
実行するためにコマを2つ置く必要があります。
狩りをするには獣デッキが最低1枚無いといけません。探索して獣マークが描かれたタイルを引いたときなどに、獣カードが獣カード置き場に置かれ獣デッキが出来ます。
その獣デッキから1枚めくって、出てきた獣と戦うことになります。出てくる敵の強さや得られる報酬は全てカード次第でランダムです。
弱い割に肉が沢山手に入るオイシイ敵から、強いくせに全然報酬が無いキツイ敵まで。
アクションすれば、ほぼ確実に食料が手に入りますが、反撃がかなり痛いです。
戦闘の結果は、敵の強さ-武器レベル、というシンプルな計算で決まります。
敵の強さが4で武器レベルが2なら、狩猟したプレイヤーは2ダメージを受けることになります。
武器LVが高ければ、無傷で大量の食糧と毛皮が手に入り美味しいのですが、中々そう上手くいきません。大抵は手痛い反撃を喰らってHPが減ることになります。
少人数だと食料が別の手段で確保できることが多いですが、大人数プレイだと食料不足で、狩りをしないと食べていけないことも多いでしょう。
また、拠点を強化したり道具を作る素材として皮が必要で、それを得る最もオーソドックスな手段でもあります。
④-3 アクション「クラフト」
サバイバルに役立つ様々なモノづくりをするアクションです。サバイバルと言えばこれは外せませんよね。
アクションコマ1個ならクラフト用の茶色いダイスを3つ振って、成功すればモノづくり成功。
アクションコマ2個なら無条件で成功です。
クラフトは、ダイスを振るアクションで最も失敗確率が高いアクションですが、クラフトで出来るものは非常に便利なので、クラフトは避けて通れません。
- 雨をしのげるシェルターの作成
- 猛獣から守る柵の強化
- 台風から守るための屋根の強化
- 猛獣と戦うための武器の強化
これらは基本的なクラフトアクションですが、どれも強化しておかないと痛い目を見るものばかりです。
これらの強化を無視すると、台風や猛獣の影響でHPや士気がガンガン減り、ゲームオーバーまっしぐらですね。
更に、ゲーム開始時にボードに一定種類置かれるサバイバルDIYレシピを基に、そのアイテムを作成することも出来ます。ゲーム毎に固定のモノから、ゲーム開始時にランダムに選択されるモノがあります。
例えば、地図を作れば探索がしやすくなる(探索専用アクションコマを1つもらえる)とか、弓を作れば武器レベルがグーンと上がるとか、治療に役立つ薬を作るとか。
ゲーム終了条件を満たす道具を作ることも出来ますし、シナリオ固有のアイテムを作ることも出来ます。それらはシナリオシート上に描かれています。
ただし、アイテムを作成するには条件が必要です。
例えば、山や川のタイルを探索済みじゃないと作成できないだとか、特定の道具が無いと作成できないだとか、条件があります。この条件は個々のカードにマークが書いてあります。
アイテムをクラフトするのがゲーム勝利の秘訣だと思いますが、アイテムをクラフトする余裕が全然ない位、サバイバル生活は厳しいです。
④-4 アクション「採取」
現在の拠点から、隣接するタイルに置かれた資源を回収するアクションです。
灰色の採取ダイスを振って、成功すればそのマスに置かれた資源を獲得できます。
拠点の置かれたタイルの資源は、このアクションは不要自動で回収されます。
2マス以上離れた場所から採取するには、コマが離れた分だけ余計に必要になります。例えば、2マス離れた木材を回収するにはコマ2個以上が必要です(2コマでダイス降って成否判定、3コマ置けば無条件で成功)
そこまで多用されないアクションと思いきや、基本的に1タイルに同じ資源は1つしか生成されないため、食料や木材を安価に得るために隣のタイルに人を送り込んで回収するなどが必要になります。
採取場所は離れれば離れるほどコストがかかるため、拠点の場所は重要です。
プレイ人数が多いほど食料や資源不足になりがちなので、より重要なアクションという認識です。
④-5 アクション「探索」
新しいタイルを配置するためのアクションです。
開拓済みのマスに隣接する未開拓のマスを探索します。緑色のダイスを振って成功の目が出ればOK。
成功すればタイルを1枚めくってそこに配置します。
拠点の隣ならコストは1ですが、1マス離れるほど探索コストが1ずつ上がっていきます。遠い土地を低コストで効率的に開拓するためには、拠点を移動させていく必要があります。
新しいタイルからは、
- 新しい土地マーク(道具を作る条件)が得られます。
- 資源マークが書いて有れば、採取すれば資源を獲得できます。
- 発見マーク(丸いマーク)が書いて有れば、発見トークンをその数だけ獲得します。
- トーテムポールのマークが書いて有れば、何か色々起きます(シナリオ次第)。
- 自然のキャンプ(キャンプを立てなくてもキャンプ代わりになる)の付いたタイルもあります。
このゲームは開拓しないと出来ることが増えていかないので、基本的にはガンガン探索していくことになると思います。また丸いマークの発見トークンはかなり便利な効果(武器や食料だったりする)を持っているため、基本的にはどのシナリオでもこれを沢山集めるためにも探索をした方が良いです。
④-6 アクション「キャンプ整理」
士気を上げるためのアクション。
実行したキャラクターは、士気トークンを2つ得て、士気ゲージが1上がります。
コマを2つ置けば効果が2倍です。
減った士気を上げるには、基本的に(何故か)拠点を整理することになります(笑)
少人数プレイだと正直選択している余裕がないアクションですが、人数が増えてアクション数が増えるとかなり重要なアクションです。
4人プレイだと、トークンを得るか、ゲージを上げるかの2択になります。
④-7アクション「休息」
HPを回復するためのアクション。
実行したプレイヤーはHPを1回復できます。コマを2つ置けば効果2倍です。
HPを回復する最も簡単な手段です。休息の効果を向上する道具を入手できるとかなり癒されます。
ただしこんなアクションに1手番を割いてしまうとどんどんジリ貧に…
これでプレイヤーが行動できるアクションフェイズは終了です。
⑤気象フェイズ
気象判定用のダイスを振って効果を適用します。
ダイスによって雨が降ったり雪が降ったり猛獣が襲ってきたり。出目に応じてプレイヤーのHPと士気を削ってきます。
拠点の強化度合いに応じて、ダメージを無効化出来たり軽減できたりします。天候に対策するためにも拠点強化はかなり重要です。
このフェイズで振るダイスの数はシナリオによって異なりますが、徐々に天候が荒れていくシナリオも多いです。大量のサイコロを振って、大体ろくなことにならないので、天候を意識することはかなりゲームの成否に影響してきます。
この天候悪化を先読みして、家の強化や食料の確保などをしておかないと、かなり厳しい位ゲームの成否に影響のあるフェイズです。
⑥夜フェイズ
1日の後始末フェイズという感じです。
食事をして、更に拠点の移動を行えます。
拠点があるタイルからは無条件で資源を獲得できますし、周囲への探索コストも減るため、どこに拠点を設置するか拠点の移動は重要です。
拠点にキャンプを未作成の場合や、食料が足りなかった場合などは、ダメージを受けます。不足時に2ダメージ受けるため食料確保はかなり重要です。
また、保管されていない食料は腐ります…なんてこった。これが酷いんですよね。バナナは翌日腐るんです(何故か)。
パンは腐らず日持ちします(何故か)。
ゲーム終了条件
ゲーム終了条件です。
クリア条件
以上のフェイズを1日として、シナリオに書かれた条件を満たせばクリアです。クリア条件はシナリオ毎に全然違います。
例えば、最初のシナリオ1「漂流者たち」では「10日目~12日目になった時点で、特殊アイテム薪の束を完成させろ」です。
助け船が近くを通り過ぎるタイミングに薪に火をつけて、漂流に気づいてもらうという、非常にオーソドックスな漂流ってやつですね。
失敗条件
逆にいずれかのプレイヤーのHPが尽きたり、一定時間内にクリア条件を満たせなかった場合(シナリオ1なら13日目を迎えてしまう)などは、プレイヤーの敗北となります。
以上、かなり端折りながら説明しましたが大体こんな感じでシナリオが進んでいきます。
実際にはこのルール説明で説明した1.5倍くらいの要素が入っています(笑)
ゲームをプレイする際にはそれらを説明書で確認したうえで遊ぶのが良いでしょう。
「ロビンソン・クルーソー:呪われし島の冒険」ボードゲームレビュー
最後にこのゲームの個人的評価とレビューを書いておきたいと思います。
まずは個人的おすすめ度ですが5点満点中5点です。2020年の個人的ビッグヒットの1つですね。
非常に面白く出来たゲームで、サバイバルな協力型ボードゲームをやりたければ間違いないゲームです。ここまでしっかり作りこまれたサバイバルボードゲームは他にないでしょう。
サバイバルというテーマは個人的には非常に好きなテーマで、プレイ前からワクワクしていましたが、予想通り、予想以上の面白さでした。
2012年に原語版が出たっきり日本語版の話は8年間全くなかったので、今更日本語版は出ないだろうと予想して英語版に手を出してしまったのですが、何とまあアークライトさんからの発売発表ですよ。アークライトさんの熱意を正直侮っていました。嬉しいやら悲しいやら(笑)
これは過去の名作がガンガン日本語化されていきそうな予感です。日本語版も購入したので届いたらリプレイ記でも書きたいと思います。
難易度は非常に高いですが、それがまたやりごたえがあって面白い。協力型ゲームは簡単すぎるより高難易度の方が燃えますね。
シナリオ依存ではありますが、シナリオ1も初見クリアはほぼ不可能で、2,3回は失敗するのは間違いないでしょう。
難易度やロールプレイという意味では、エルドリッチホラーに似たようなイメージがありますね。あれも協力型でフレイバーを楽しみつつ、多種多様な要素を楽しみつつ、超高難易度のゲームをダイス降ってクリアを目指すという感じですが「ロビンソン・クルーソー」もダイスを振って運が悪いと、ダイスの出目次第であっさりゲームオーバーになります。
ダイスによる運要素もある程度強めなのですが、「ロビンソン・クルーソー」はシナリオ型なので、シナリオの展開を把握して、シナリオに有利なアクションなど攻略方法を見出すという楽しさがあります。
またたとえ攻略を見つけたとしても簡単すぎるというわけではなく、多様なカードの引きやダイスの目などで苦戦することもあるでしょうし、クラフトできるアイテムや見つけたアイテムによって難易度は簡単に増減します。
シナリオ自体も基本セットだけで8シナリオも入っていますし、ファンシナリオや拡張含めてガンガン出ているので、飽きることはないでしょう。
この飽きづらさ・リプレイ性の高さがこのボードゲームの人気の秘訣だと思いますね。
私はソロプレイも大好きなのですが、ソロプレイ好き観点でいえば、BGGのソロプレイランキングで上位を取るのも納得の面白さです。
1キャラプレイも2キャラプレイも両方やりごたえがあって楽しめます。2020年5月に発売されたばかりの名作イーオンズエンドと並んで、今年の個人的ソロプレイランキング上位に入りそうな勢いです。
先ほども書きましたが、特筆すべきはリプレイ性の高さで、大量のカードやコンポーネントが、これでもかっていうくらい入っています。正直私もまだ使ったことが無いコンポーネントがあったりもします(笑)
あまりにも多すぎて1個くらい欠品してても気づかなそうですね(笑)
イベント系カードだけでそれぞれ50枚以上あるので、毎回異なる様々なハプニングが起きて、プレイする毎に違ったサバイバルを何度も何度も遊べます。
作れる道具も大量に用意されているが使うのは1部だし、狩れる獣も大量にいるが使うのは1部だしで、それらの補助要素拡張するだけの拡張すら大量に出ているレベルで海外で人気があります。
この調子で日本でも拡張版をぜひ出して欲しいものですね。
プレイ人数ですが、1人から何人でも面白いですが、人数は多い方がやれることが増えて楽しいかもしれませんね(その分時間はかかりますが)。
例えば、1キャラクターだったら毎日の食料は1つで十分なので、拠点で生産される食料を食べれば食いつなげますが、4キャラクターなら毎日食料を4つ集めなければならず、そのために狩りをしたり、資源採集アクションを多めに選択したりするわけです
その分アクション回数は増えるので、色々なクラフトを試してみることもやりやすいです。ここは結構1人プレイとプレイ感変わってきます。
プレイ人数ですが個人的には、3人プレイがベストという印象です。3人から狩りプレイがかなり重要になってきますし、食料や木材が不足するので、採取も重要なアクションになってきます。
また、テントの整理による士気向上や、2人以下だとあまり作る余裕のない各種道具も3人プレイだと作成する機会が多いです。
食糧も足りなかったら足りなかったでダメージを喰らうだけなので、人が多い方が総体力が多いためそれなりに耐えられます。
ということで1~4人どの人数でも面白いですが、このゲームのシステムを十分に堪能するには3人がおすすめです。難易度的にも少ないより3人くらいの方が良い気がします。
完全に1人で4キャラクタープレイとかも出来てしまうゲームなので、協力型でよくある、いわゆる奉行問題は起きてしまうかもしれませんね。そこは仲良くやっていくしかないでしょう。
それなりにランダム性があるゲームなので、これが正解という選択はそこまで多くは無いと思います。
登場する文字数は非常に多く、フレイバーテキストも非常に多いため、ロールプレイを楽しむという意味では間違いなく日本語版でプレイする方が良いです。英語版だと何か台風来たとか資源枯渇したとかやる気なくしたとかそういうざっくりした雰囲気しか読んでいません。
何故ダメージを喰らうのか、何故資源が産出されなくなるのか、色々ハプニングの詳細がわかる方が断然面白く日本語版おすすめです。
あとがき
以上、アークライトさんからの2020年6月の新作の目玉作品「ロビンソン・クルーソー呪われし島の冒険」の紹介とレビューでした。
1人プレイもマルチプレイも超面白いので、気になる方は是非プレイしてみてください。
比較的安定供給されていて入手しやすくなっていますが、おすすめ作品の1つです。
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