こんにちはTEENOです。
今回はすごろくやさんから日本語版が発売されているボードゲーム「チューリングマシン」のゲーム内容を紹介していきます。
論理パズルが好きな人には最高のボードゲームになっていました。
ということで今回は「チューリングマシン」がどういうボードゲームなのか、ルール紹介とレビューになります。
チューリングマシン 基本情報
デザイン | System;Fabien Gridel, Yoann Levet |
---|---|
プレイ時間 | 20分 |
プレイ人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 14歳以上 |
版元 | Le Scorpion Masqué |
日本語版販売 | すごろくや |
日本語版発売日 | 2023年8月 |
希望小売価格 | 6,270円(税込) |
チューリングマシン ボードゲーム概要
『チューリングマシン』は、秘密の3桁のコードを突き止めるため、穴あきカードを重ねて検証用の3桁コードを作っては、穴を通して判定される不思議な仕掛けで「桁の大小関係」「同値の桁の有無」といった特性を調べて分析する、高難度の論理分析ゲームです。
すごろくや公式HP
チューリングマシンは、論理パズル系ボードゲームの1つです。
「タギロン」や「クリプティッド」などと同様に、プレイヤー毎に得られた情報の中から、何が正しいかを類推して答えを導き出すボードゲームになっています。
本作「チューリングマシン」では、答えを導き出す「パンチカード」の存在が、非常に特徴的な作品になっています。
ちなみに「チューリングマシン」の元ネタは、数学者「アラン・チューリング」が考案した自動計算器です。現代のコンピュータの元となったシステムですね。
チューリングマシン ルール概要
ここからはチューリングマシンのルールを紹介します。
ぱっと見わかりづらそうに見えなくもないですが、理解してみると非常にわかりやすい仕組みになっています。
ゲームの目的
- 各桁1~5までの3桁の数字を当てること
これがこのゲームの目的です。
「111」から「555」までの何れかが答えになっており、3桁の数字をいち早く当てることを目的としたゲームになっています。
ゲームの流れ
- 3桁の答え候補を選択
- 「判定カード」で正否判定を3回
- 答え合わせ、もしくは、次のラウンドへ
これをひたすら繰り返すゲームです。
①3桁の答え候補の選択
まずは、111~555の何れかの答え候補を、いきなり選択します。
自分の選択した答え候補に一致する数字の「パンチカード」を組み合わせます。
▼答え候補として「143」を選択。3つのパンチカードを組み合わせる。
「143」だった場合、青い1のパンチカードと、黄色の4のパンチカードと、紫の3のパンチカードを取ります。
それらを重ねると、一か所だけ穴が開いた状態になります。これで準備OK。
「判定カード」で正否判定を3回
場の「判定カード」で正否判定を合計3回実施します。
「判定カード」は「要件カード」と組みになっています。
- 答え候補が、要件を満たす場合:判定カードの結果は、正解と出ます。
- 答え候補が、要件を満たさない場合:判定カードの悔過は、不正解と出ます。
これが、最初はわかりづらいのですが、慣れればそれなりにわかりやすいです。
例えば、10の位が
- 3より大きい
- 3と等しい
- 3より小さい
のいずれかが、わかる要件カードだった場合。
答え候補「123」を判定カードに当てはめて、✖だった場合は「10の位が3より小さいは✖」ということになるので、10の位は1, 2では無いとわかります。
答え候補「123」を判定カードに当てはめて、〇だった場合は「10の位が3より小さいは〇」ということになるので、10の位は1, 2だとわかります。
例えば、1の位が
- 奇数
- 偶数
のいずれかが、わかる要件カードだった場合を考えます。
答え候補「123」を判定カードに当てはめて、✖だった場合は「一の位が奇数は✖」ということになるので、一の位は偶数(2, 4)ということになります。
答え候補「123」を判定カードに当てはめて、〇だった場合は「一の位が奇数は〇」ということになるので、一の位は奇数(1, 3, 5)ということになります。
答えを導くための「要件カード&判定カード」が問題毎に一定数用意されているため、毎ターン3種類ずつ答え合わせをすることが可能です。
上の画像の例だと、「3桁の合計が3,4,5の倍数か?」という要件カードで、「143」を当てはめると✖となりました。
つまり、1+4+3=8は✖なので「3桁の数字の合計は、4の倍数ではない(3か5の倍数)」ということがわかります。
こんな感じで場のカードからヒントを得ていきます。
答え合わせ、もしくは、次のラウンドへ
全プレイヤーが判定を実行した後は答え合わせです。
せーので、親指を上か下に差して、上を指したプレイヤーは答え合わせ。下を指したプレイヤーは次のラウンドに継続です。
答えが分かったプレイヤーは、答え合わせ(説明書に答えが書いてあります)をして終了です。お疲れ様でした。
答えがわからなかったプレイヤーは次のラウンドでまた最初から継続です。
チューリングマシン レビュー
チューリングマシンのレビューになります。
最初は取っつきづらそうな印象もあったのですが、遊んだ後は病みつきになったボードゲームです。
パンチカードによる成否判定が面白い
パンチカードの存在は、本作「チューリングマシン」最大の魅力と言っていいでしょう。
自分の答え候補を決めた後に、それをパンチカードを通して正否判定をする、そのアクション自体が非常に面白くボードゲームをしている感があります。
自分の狙い通りに〇が出たときの嬉しさや、逆に狙いが外れて✖が出たときの悲しさなど、当たるか外れるかワクワクしながらパンチカードを通すことになります。
どういう仕組みで正否が決められるようになっているのかはわかりませんが、ボードゲームならではのワクワク感がありますね。
論理思考が面白い
チューリングマシンだけではないのですが、こういう論理パズル系のボードゲームの論理思考過程は、非常に面白いものです。
個人的には大好物。
複数の情報源から得られるヒントを組み合わせることで、1つしかない正解を導き出す論理思考。最初は全く情報が無い状態で、ヒントを得ながら徐々に見えてくる答え。楽しい。。
Aの答えは3だから、それより大きいことがわかっているBは4か5で、Cは偶数でBより小さいので2になり、5という数字が1つだけあることがわかっているのでBは5。答えは「352」。
みたいな感じで、ヒントを組み合わせることで徐々に答えが見えてきます。
何度遊んでも楽しいですね。
実力重視のゲーム
論理パズル系の宿命ですが、チューリングマシンは比較的実力がものをいうボードゲームです。
適当にプレイしても勝てるというような代物ではありません。
ある程度狙いをつけて頭を使わないと勝てないボードゲームなので、その点は苦手な人は注意が必要です。
運要素もそれなりにある
チューリングマシンは実力重視のボードゲームですが、一方で運要素もある程度あります。
答え候補は最初はある程度当てずっぽうで決めることから、その当てずっぽうの答えがどれだけの情報をもたらしてくれるかは、ある程度運に依存します。
たまたま全てが〇になるような答え候補を作れたらゴールは目前ですし、全部✖になるような結果だと基本的には答えには遠くなります。
基本的に簡単な問題程運要素は強く、難しい問題ほど運よりも実力重視になっています。
説明書にも各問題の難易度や運要素の度合いが書かれているのでそれを参考に楽しむのが良いでしょう。
実質無限のリプレイ性
チューリングマシンは、問題と答えが決まっているゲームで、説明書に書かれている問題と答えは合計50問程度になっています。
じゃあ50問解いたら終わりなのか、というとそうではなく、何と公式のWebアプリを使うと700万以上の問題が用意されています(笑)。
実質無限と言っていい位、遊びつくせないボリュームのボードゲームです。
総合評価
チューリングマシンは個人的には非常に楽しめた大満足作品です。
最初は若干難しそうにも見えたのですが、一度ルールを理解すると何度も遊びたくなる魅力的なボードゲームでした。個人的には2023年のヒット作品の1つにランクインしましたね。
見た目のインパクトもさることながら、しっかり論理パズルできるボードゲームで、頭を使ったゲームが好きな人には特におすすめです。
評価:★★★★★★★★★☆(9点)
こういうボードゲームが好きな人にお勧め
こう見ると、「すごろく屋」さんと「ジェリージェリーカフェ」さんは論理パズル系のボードゲームを良く出してますね。
名作だらけ。私も大好物です。
謎解きゲームや脱出ゲーム系が好きな人にもおすすめですね。
チューリングマシン 内容物
- マシンタイル 1枚
- パンチカードホルダー 1個
- パンチカード 45枚
- 要件カード 48枚
- 判定カード 95枚
- 考察シート 50枚
- 衝立 4枚
- ホワイトボードマーカー 1本
- 日本語説明書 1冊
チューリングマシンのスリーブ
チューリングマシンにはカードゲームが入っていますが、シャッフルなどはしないため、スリーブに入れる必要は特にはありません。
一応カードの収録枚数を記載しておきます。
- 85mm x 85mm:95枚
- 57mm x 89mm:48枚
チューリングマシン 紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「チューリングマシン」のゲーム紹介でした。
見た目も楽しく中身も楽しい素敵なボードゲームになっていました。
気になる方はチェックしてみてください。これはおすすめです。
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