今回はホビージャパンさんから発売されるボードゲーム『七つの大罪』を紹介します。
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基本情報
デザイン | System: Paul Saxberg Art: Leah Fuhrman |
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プレイ時間 | 約30分 |
プレイ人数 | 3-5人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
版元 | IELLO |
販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2021年10月 |
希望 小売価格 | 1,980円(税込) |
ボードゲーム概要
地獄とは他人のことだ!-サルトル
強欲、傲慢、憤怒……これはこの小さなカードゲームに登場する、七つの大罪のうちほんの三つ。そのような罪は全力で振り払おう―
もっとも、相手は必死で君の手札に罪を重ねようとしてくるだろうが。最初に手札を3回空っぽにすれば勝利だ。そうすれば、仲間の嫉妬の的になることは間違いない!
引用:ホビージャパン公式HP
7つの大罪をネタにしたカードゲームは結構多い気がしますね。
本作は、全てのカードが特殊能力を持った、トランプの大富豪のようなゲームです。
ルール概要
『七つの大罪』のルールを紹介します。
ゲームの目的
手札のカードを場にプレイしながら、一早く手札を0枚にすることが目的です。
手札のプレイ
各プレイヤーのターンで、手札のカードを1枚以上場に出すことが出来ます。
この時、2枚以上を場に出すには以下のいずれかのルールに従う必要があります。
- 同じ絵柄であること
- 同じ数字であること
- 連続した数字であること
細かいルールは他にもありますが、いわゆるトランプの大富豪ですね。一度にたくさんのカードを場に出すことで手札を一気になくすことが出来ます。
カードの効果の解決
それぞれの絵柄にはユニークな能力がついています。いわゆる7つの大罪の7種類の効果ですね。出したカードの一番上のカードの効果を発動します。
- 傲慢の罪:他のプレイヤーが傲慢の罪を持っていなければ1ドローを強制。
- 憤怒の罪:他プレイヤーに2ドローを強制。
- 暴食の罪:追加の1ターンを得る
- etc..
ちなみにそれぞれの効果には大きなデメリットもついており、運次第では逆に何らかのペナルティを自分が被る可能性もあります。
こんな感じで相手プレイヤーと自分が、特殊効果で手札を減らしつつ増やしつつ、手札を無くすことを目指すゲームです。
捨て札にする
使用したカードは全て捨て札行になります。カードの山が無くなったら捨て札を山札にします。
邪悪ダイアルの処理
邪悪ダイアルは「6」から始まり、これを「0」にすることを目指します。
何れかのプレイヤーの終了時に自分の手札のカードが0枚だった場合、邪悪ダイアルの数字を2減らしてその数字だけのカードをドローします。
邪悪ダイアルの最初の数字は「6」で手札6枚スタートですが、一度手札を無くすと邪悪ダイアルの数字は「4」になり、手札4枚引いて続行、同様に手札を無くすことで「2」→「0」と減らしていきます。
これが「0」になったプレイヤーの勝ちです。
邪悪ダイアルは、6→4→2→0、と減っていきます。つまり、3回手札を0枚にしたら勝ちということです。
内容物
- カード 52枚( 63mm×88mm)
- 邪悪ダイヤル 6個
- ルールブック 1部
『七つの大罪』のスリーブ
63mm x 83mmのカードが52枚必要です。
トレーディングサイズのスリーブになります。
『七つの大罪』のレビュー
何かとゲームや漫画のネタとなる『七つの大罪』ですが、今回はボードゲームになりました。
プレイしての所感
基本的にはトランプの大富豪の要領で、手札のカードを減らしていくだけなのでやりやすいかと思いますが、7種類の特殊能力が中々いやらしく出来ています。
相手の手札を増やすカードを使ったとしても、場合によっては自分の手札が増えてしまうこともあり、そう簡単には上手くいかないようになっています。かといって手札が増えるとその分一度にたくさんカードを出せたりもするので、必ずしも悪いわけではありません。
一気に手札をなくすような一発逆転のカードも2つくらい入っていて、予想以上にダイナミックなカードゲームになっています。
プレイ感はおろかな牛ですね。「おろかな牛」のようにお邪魔し合うお手軽なカードゲームが好きな方は要チェックです。
特殊能力による打ち合いが魅力
7種類の特殊能力は何れも中々いやらしい作りになっており、使い方次第では武器にもなれば、諸刃の剣にもなります。
「憤怒の罪」の打ち合い(相手に2ドロー、相手が憤怒カードを持っていたらそれを使って2ドローやり返される、これが尽きるまで無限ループ。。)などは、まさにLose-Loseの象徴ですが、見ている方は楽しい限りです(笑)
意外に長引く中量級
カードゲームなのでサクッと終わると思いきや、手札のカードの押し付け合いが中々激しく、手札が中々減りません。
そのためパーティ系ゲームなのは間違いないのですが、プレイ時間は公式通り30分位かかる中量級レベルになっています。やや間延び感がありますかね。
気になる点
- 特殊能力が最初はわかりづらい
- 運とさじ加減で、差がつきやすい
7種類の特殊能力を把握していないと楽しめないゲームですが、その特殊能力を最初に把握するのがそれなりに大変です。一応カードには書いてあるのですが、文字数は多くやや疲れます。
手札を処理できるかは「運」とプレイヤーの「さじ加減」次第です。運よく連番でカードが来たらそれだけで大量にカードを出せますが、そう都合よく来るとか限りませんし、他のプレイヤーの攻撃の的になると中々カードが減りません。
手札が少ないプレイヤーに刺さって自分が有利になる効果のカードも多いので、2回あがって残り1回あがればよいプレイヤーより、手札は少ないがまだ1回も上がっていないプレイヤーの方が狙われたりします。こんな感じで思った以上に手札が減らず、差がつくことも多かったです。
総合評価
個人評価:★★★★★☆☆☆☆☆
(5 – 普通のボードゲーム。やや刺激が足りないが、たまに遊ぶことはある。)
7種類の特殊能力で撃ち合う、それなりに普通のボードゲームでした。悪くはないですが、プレイ時間がそれなりにかかるにしては間延びする感があって、個人的にはそこまで頻繁に遊ぶような感じではなかったですね。
大して考えずにプレイ可能なので、お酒などを飲みながらワイワイまったり遊ぶに適しているかもしれません。
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