ドミニオンの最新拡張である拡張14『同盟』の紹介とカードレビューなうです。
今回からは「同盟」の名前にふさわしい、同盟の効果を使用するカード群を紹介していきます。
今回は連携カードを紹介していきます。
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【ドミニオン】新拡張『同盟』カードレビュー:連携カードの紹介
「同盟」という拡張名にもある通り、この拡張の最大の特徴となる「同盟」カード関連の追加ルールです。
このゲームには「連携(リエゾン、Liaison)」というタイプのカードが複数登場します。これを使用すると「好意(Favor)」という特殊トークンを得ることが出来ます。
この「好意トークン」ですが、これを持っているとゲーム開始時に幾つか選択された「同盟カード」の恩恵を受けることが出来ます。
「同盟カード」は、過去の拡張で登場した「イベント」や「プロジェクト」のような形をした全プレイヤー共通のカードです。各プレイヤーが保持している好意トークンの数に応じて、勝利点やカードドローなど実に様々なプレイヤー有利になる効果をもたらしてくれます。逆に好意トークンを持ってないと、良くない効果をもたらす同盟カードもあります。
▼購入フェイズの開始時に、好意トークン4つにつき+1金
▼アクションカードを獲得した際に、好意トークン2を払うと即座にそれをプレイ
これが「同盟」ルールです。
「同盟カード」はゲーム開始時に大量のカードの中から幾つか選択されるため、王国カードと「同盟カード」の組み合わせで有効な作戦が変わってくる代物になっています。
これは非常に面白そうなルールですね。一体どんな効果になるのか非常に楽しみです。
今回の記事では、「同盟カード」の恩恵を受ける「好意トークン」を得るための「連携カード」を全て紹介していきます。
ちなみに自分で書いておいてなんですが、「連絡カード」という訳には違和感があるので、多分ホビージャパンさんは違う訳でくるでしょう(笑)
↓
ホビージャパンさん公式訳だと「連携カード」となりました。この記事のカード名も修正していきます。また私が「指示トークン」と訳していたものは公式では「好意トークン」となりました。こちらも合わせて修正していきます。
Bauble(まがいもの)
- コスト:2
- タイプ:財宝、連携
- 効果:異なる2つを選択。「+1購入」「+1金」「+1好意トークン」。「このターン、あなたがカードを獲得した際、デッキトップに置く」
「繁栄」に登場した5コストカード「玉璽」は、+2金かつ獲得したカードをデッキトップに置く効果でした。このカードは+1金かつデッキトップに置くことが出来ます。
5コストカードと比較してもそこまで弱くなく、これだけ見ると意外に悪くないのでは?ってなりますね。
+1金+1購入も何かと便利なことが多いです。+購入のためにアクションを消費する必要が無いのはかなり大きいです。
という感じで肝心な好意トークン能力を無視しても普通にポテンシャルを感じる便利なカード(笑)。
+1好意トークンはどんなもんかですが、最悪「銅貨」以上の効果を発揮してくれるので、2金あったら買っておけば使いどころは多いでしょうね。
まがいものという名前の輝く原石ではないでしょうか。
プレイ前評価:★★★★★
Sycophant(ごますり屋)
- コスト:2
- タイプ:アクション、連携
- 効果:+1アクション
- 効果:3枚手札を捨てる。1枚でもカードを捨てたなら+3金。
- 効果:このカードを獲得または破棄した際、+2好意トークン
へっへっへ。。。お金恵んでくださいよ旦那。
という感じで手札のカードを3金に変えてくれます。このカードと手札3枚使っているので、残り手札は1枚。X枚捨ててX金というカードは過去幾つか出ていますが、それの強制3枚バージョンということか。
ただし、手札が少なければ1枚捨てでも+3金になるので使いどころ次第で輝く感じ。
獲得時と破棄時に+2好意トークン。買いすぎても意味がないカードなので、獲得して破棄してを繰り返して好意トークン確保に使用するというのも良い使い方。1枚で好意トークン4個生み出せるのでそのポテンシャルを期待して評価は高めにしておきます。
好意トークン4で毎ターン+1金の同盟と組み合わせると毎ターン無条件に+3金とかも夢じゃないですね。組み合わせ次第ではかなり強力な気がしてきますね。
プレイ前評価:★★★★☆
Underling(手下)
- コスト:3
- タイプ:アクション、連携
- 効果:+1アクション、+ドロー、+1好意トークン
非常にシンプルな連携カード。同盟のための連絡役という感じです。
このカードは完全に同盟カード依存なので評価しづらいですね(笑)。同盟カードによっては銀貨より価値が高いこともあれば低いこともある。
好意トークンは1枚だけ持っていてもそこまで強くない感じで、トークンを複数毎組み合わせないと有効打にならないです。となると2,3枚持って沢山使わないといけませんが、そうだとしたら銀貨持っておいた方が良い場合も多そうです。
流石に銀貨よりはマイナスと予想。
プレイ前評価:★★☆☆☆
Importer(輸入業者)
- コスト:3
- タイプ:アクション、持続、連携
- 効果:あなたの次のターンの開始時に、コスト5までのカード1枚を獲得する。
- 効果:セットアップ時に、各プレイヤーは4好意トークンを得る。
次のターンとはいえ、5コストの強力なカードが確保可能になります。
5コストカードは場を支配する強力なカードが多いので、それを確実に確保可能になるのは便利なはず。魔女とかね。今獲得しても次のターン獲得してもデッキシャッフルが入らなければ捨て札にはいって使えるのは大分先なのは変わりないので、そこまで大きなデメリットではないと思いますね。
終盤は使っておけば公領獲得で3点になります。
セットアップ時効果は正直よくわかりませんが、全員が同じメリットになるので評価なしで。初手でトークンを持っているとプレイ感が全然変わる同盟カードがあるかもしれませんね。
プレイ前評価:★★★★★
Broker(仲買人)
- コスト:4
- タイプ:アクション、連携
- 効果:あなたの手札からカードを1枚破棄して。次から1つを選択。
- 効果:「そのコスト1につき1ドロー」「そのコスト1につき+1アクション」「そのコスト1につき+1金」「そのコスト1につき+好意トークン」
よく聞く英単語「ブローカー」です。闇のブローカーという表現は、もはや色々な漫画やアニメに出てきて馴染み深いですね(笑)。
これはヤバいカードが来ました。流石闇のブローカー。
「錬金術」には5コストの「弟子」という破棄したカードのコスト分の+ドローするというカードがありました。+アクション付きですが、金貨破棄で+6ドローとかできてしまうので、強烈なフィニッシャーカードの1つです。
何とこのカードは弟子よりも低コストな上に、+ドローだけではなく、アクションや+金や好意トークンにも変えてしまえます。カードをその血も肉も骨も全て他のものに変えてしまう能力はまさに闇のブローカー。
ゲームエンドするために属州破棄してからの+8金で属州購入や、属州破棄で+8好意トークンしたり、+8ドローからの大量購入などまさにやりたい放題できるポテンシャルを秘めています。
8コストだけどコストを安くしてから確保できる「行商人」なんか入れた日には、えらいこっちゃになりますね。
このカードは間違いなく大暴れするでしょう。
プレイ前評価:★★★★★
Guildmaster(ギルドマスター)
- コスト:5
- タイプ:アクション、連携
- 効果:+3金
- 効果:このターン、カードを1枚獲得したら+1好意トークン
こういうので良いんだよ感が凄いカード。ギルドマスターという格好いい名前にしては若干質素な能力ですが、シンプルイズザベスト。
3,4コストカードを獲得したら+1購入が得られるとかいう、同じ5コスト+3金でわけのわからない効果のカードがありましたが、あれは見なかったことにしましょう。
+3金すれば、銀貨買えますし、ほぼ間違いなく購入はするので、実質+3金+1好意トークンのカードです。
これは強いでしょうね。
プレイ前評価:★★★★★
Contract(契約書)
- コスト:5
- タイプ:財宝、持続、連携
- 効果:+2金、+1好意トークン
- 効果:あなたは次のターンの開始時に使用するためのアクション1枚をわきにおいても良い。
契約書ですが、何と財宝カードなので必ず使用可能。次ターンに向けてアクションの実行を契約します。
財宝+持続ってシリーズ初じゃないだろうか。凄い違和感ありますね(笑)。
「+2金+1好意トークン」はそれだけで「銀貨」+「手下」を使ったのと等価です。普通にこれだけで5コストの価値あるんじゃないだろうか。
そこから更に次のターン用にアクションを仕込めます。このカードがあればアクションを買いまくっても上手く使っていける優秀なカードですね。鍛冶屋とこれだけを沢山買っても戦略として成り立つ気がします。
プレイ前評価:★★★★★
Emissary(使者)
- コスト:5
- タイプ:アクション、連携
- 効果:+3ドロー
- 効果:このカードがあなたのデッキシャッフルを誘発したら、+1アクション+2好意トークン。
+3ドローはおなじみ4コスト鍛冶屋の効果。5コストの+3ドローは大体何らかの面白効果が付いています。
このカードはシャッフルを誘発したら+1アクションと好意トークンが降ってきます。
ただ、過去の拡張だと、シャッフル誘発とかシャッフルしないとか、そういう捨て札枚数に依存するカードは運要素が強く弱いことも多い印象です。
ということでそこまで追加効果が発動せずにただの3ドローカードになる可能性が高いですね。
プレイ前評価:★★☆☆☆
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以上、ドミニオン「同盟」の「連携カード」の紹介でした。
ノーマルな効果のカードに比べて非常にカードパワーの高いものが多い気がするんだが気のせいでしょうか。「好意トークン」を沢山確保させて、「同盟カード」を使ってもらいたい、という若干のバイアスがかかった結果かもしれませんね(笑)
次回はドミニオン同盟の紹介ラストかな。「同盟カード」群を紹介していきます。
▼ドミニオンの世界はまずはここから『ドミニオン基本セット』
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