ホビージャパンさんより2021年5月に発売予定のボードゲーム「グロウ -トモシビノタビ-」のゲーム内容を紹介していきます。
ゲームマーケット春で展示されていた時から気になっていた人は多いはず。。。ということで「グロウ -トモシビノタビ-」がどういうボードゲームなのか、所感とルール紹介を交えて説明していきます。
グロウ -トモシビノタビ- 基本情報
デザイン | System: Cédrick Chaboussit Art: Ben Basso Vincent Dutrait |
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プレイ時間 | 約45分 |
プレイ人数 | 2-4人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
版元 | Bombyx |
販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2021年5月中旬 |
希望 小売価格 | 4,950円(税込) |
グロウ -トモシビノタビ- ボードゲーム概要
緑の森と火山の岩肌はもはや見分けることができない。完全な沈黙。この暗闇を打ち払って世界に色彩を取り戻すためには、数多の“光のカケラ”が必要だ。
冒険者とは、そのために生を受け、訓練を積んだ者たち:エレメントが秘めたパワーを極め、自らの仲間を選び、輝きを宿す村への道を見つけ出せ。
ただし、伝説に名を残すのはただ一人だけだ。
ホビージャパン公式HP
何だこれ(笑)
相変わらずフレイバーだけを読んでも、何をすればいいのかさっぱり意味不明なボードゲームは多いですね(笑)
「グロウ トモシビノタビ」のゲーム概要ですが、プレイヤーは8日間の間、8体の仲間を集めることで自分の集団を形成していきます。仲間たちはそれぞれ特殊な能力を持っており、それらの能力を開放するには、元素ダイスを振って必要な元素を供給してあげる必要があります。
これらの仲間の力を借りつつ、この暗闇の世界を旅をしていき、闇を払うための「光の欠片」を集めます。光の欠片を多く集めて闇を払ったプレイヤーが、伝説の勇者として名前を残すことになります。
「グロウ トモシビノタビ」は2021年に英語版が発売されたばかりのボードゲームです。日本語版はホビージャパンさんより発売。ゲームマーケット2021春でもかなり注目度の高かったボードゲームなので、気になる方はお早めにチェックしておくことをおすすめします。
最近の記事で何度も書いていますが、海外で発売されたばかりのボードゲームの日本語化が早くて最高ですね。どうやら英語版以外で、ローカライズされた言語としては日本語版はかなり早い方のようですね。
グロウ -トモシビノタビ- ルール概要
このゲームは8日間にわたり仲間を集め、元素の力を借りて、「光の欠片」を集めるゲームです。
この「光の欠片」とはいったい何なのかというと、いわゆる勝利点です(笑)
暗闇の世界を明るく照らす力ということで、この光の欠片を集めるわけですね。この設定はかなり良い感じだと思います。
このゲームでは様々な方法で「光の欠片」を集めていきます。
光の欠片を得る方法
ゲーム中に「光の欠片」=「勝利点」を得る方法を列挙します。
ゲーム中に得られる光の欠片
- 「特定の仲間カードの効果」:特定の仲間カードの効果で即時に光の欠片が得られることがあります。
- 「黄色と黒のダイスの結果」:ダイスを振った結果、黄色ダイスは光の欠片が増えることがあり、黒ダイスは減ることがあります。
「仲間カード」の効果による得点が最も大きな得点源になります。
ゲーム終了時に得られる光の欠片
- 「特定の仲間カード」:仲間カードに描かれた分だけ光の欠片が増減します。
- 「旅ボード上の進捗」:旅をして進んだ村に応じて光の欠片が得られます
- 「ホタル」:ホタルマークの数が一定数以上だと光の欠片を10個得られます
- 「足トークン」:使用せずにとってある足トークンの数だけ光の欠片が得られます。
旅ボードは最高で20点入るためかなり大きい得点です。それ以外の得点もそれぞれ10点以上を狙える高得点源です。
キャラクターの選択
まず、各プレイヤーは、プレイするキャラクターを7体から1体選択してゲームを始めます。キャラクターによって能力が異なります。
キャラクターカードに描かれたダイスを受け取ります。受け取るダイスの種類は、炎メインだったり、風メインだったりと、キャラクターによって全然異なります。
触れるダイスの種類と保持する特殊能力の違いによりプレイの方向性が変わってきます。
ゲームの終了条件
8日=8ラウンドプレイした時点で終了。
1日=1ラウンドの流れは次の通り。
1日(1ラウンド)の流れ
1日=1ラウンドは以下の5ステップに分かれています。
- 早朝
- 午前
- 真昼
- 午後
- 夕方
各ステップを順に紹介していきます。
早朝にやること
朝になると、まず各プレイヤーは仲間を1人雇います。
仲間カードはセットアップ時に場に5枚並んでおり、後々補充されます。また、仲間カードのデッキは、AデッキBデッキとわかれており、それぞれカードの内容が違います。最初はAデッキのカードが出てきて、後半はBデッキのカードが出てくるわけですね。
獲得した仲間カードは自分の目の前に置きます。
また、毎ターン補充される、仲間カードは毎ターンいずれかのダイスとセットになっており、獲得した仲間カードと一緒にセットのダイスも手元に持ってきます。
午前にやること
朝が過ぎると、次は各プレイヤーは自分が保持するダイスを振ります。
保持するダイスは、初期キャラクターによって変わったり、得た仲間カードによって毎ターン変化します。
リロール能力やリロールトークンを持つプレイヤーは、それを使用する度に、1,2個のダイスを振り直し可能です。3リロールを消費すると任意の目に変更することも可能。
振り終わったら自分の目の前に出た目をそのまま置いておきます。
ダイスの出目
この世界には5つの元素が登場します。
- 火
- 水
- 風
- 岩
- 木
ダイスの出目の多くは、これらの元素を得られるようになっています。また、ダイスによっては旅をするための足マークがついていたり、光の欠片が増減する出目も存在します。
真昼にやること
昼になると、各プレイヤーは出しているカードの効果を解決します。
カードの効果解決には、先ほど振ったダイスの出目が使用されます。
↓魔獣MINDAROO。風か火の出目が出ていなかったら「光の欠片」を6個獲得するカード
ダイスの出目は、カードAに使ったからカードBには使えない、とかではなく、自分の全てのカードに出た目全てが適用されます。出目次第では1つのカードの効果が複数回発動することもありえます。
午後にやること
昼が過ぎると、次は各プレイヤーは闇の世界での旅を行います。
ダイスで獲得した移動力を使って、プレイヤーのコマを移動させてマップ上のプレイヤーコマを移動させます。
マップ上を移動するには特定のダイスの出目が必要(もしくは特定の出目が出ていないことが必要)ですが、旅した進度に応じてゲーム終了時に「光の欠片」を獲得出来たり、旅の途中でリロールトークンなどの資源を獲得することも可能です。
ちなみに闇の世界を表すボードは表裏があり、それぞれ旅の方法や得点方法が異なる作りになっています。裏面は移動手段は急に船になります。
夕方にやること
これで1日が終了します。最後の夕方フェイズはいわゆる次のターンへの準備フェイズになります。諸々のクリーンアップ処理をして次のラウンドになります。
これらを8ラウンドプレイした時点で終了。得点を計算して最も得点が多いプレイヤーの勝ちです。
グロウ -トモシビノタビ- 所感
グロウ日本語版これはかなりそそるボードゲームですね。
個人評価は5点満点中5点です。
黒を基調とした非常に魅力的なアートワークが特徴のボードゲームで、かなり気になっている人が多かったんじゃないでしょうか?他に無いアートワークのボードゲームで、ファンタジー感が全開で、ぱっと見でもかなり面白そうですよね。
ゲームシステムとしては、自分のキャラクターカードと獲得した仲間カードによるエンジンビルドが基本で、ダイスロールによる資源獲得と、獲得した資源を使用しての旅していくシステムがメインです。エンジンビルドとは書きましたが、ウィングスパンとかギズモみたいに、そんなにカードでコンボしまくるタイプのゲームではないですね。
ダイスゲームで運が絡みますが、ダイスリロールはかなりやりやすい仕組みが入っているので、運と実力のバランスが良い感じになってるようです。ダイスはリロールも出来るし、出目を確定させることも可能です。
仲間カードの獲得で、それ以降の流れや得られるダイスが変わってくるため、どの仲間カードを獲得するかの部分が大きく悩ましい選択肢になっています。
ダイレクトにカードから得点を稼げるので、そちらで稼いでいくのか、それとも闇の国を旅していくことでメインの得点を稼いでいくのか、それともそれ以外の方法か。得点パターンも複数あって面白そうですね。
キャラクターカードも複数種類あり、それぞれダイスが決まっているというかなり特徴的な作りになっているため、キャラクターによってのプレイ感も変わってきそうです。こういう尖ったキャラクター能力のあるゲームは個人的に好物です。
グロウ -トモシビノタビ- 内容物
- ボード(大)1枚
- ボード(小 )1枚
- ダイス30個
- カード53枚(112×61mm)
- 厚紙製トークン96個
- 木製トークン41個
- ルールブック1部
グロウ -トモシビノタビ- のスリーブ
かなり大きめのカードサイズなので、通常のユーロサイズのスリーブでは入りません。
フレンチタロットサイズのスリーブが53枚必要です。キャラクターカード用7枚と、仲間カード用46枚ですね。
グロウ -トモシビノタビ- 紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「グロウ -トモシビノタビ-」のゲーム紹介でした。
超面白そうだと思わせてくれるボードゲームと出会えてうれしい限りです。ワクワクしますね。発売後にプレイしたらまた追記したいと思います。
異色のアートワークに引き込まれる話題のボードゲーム「グロウ -トモシビノタビ-」。気になる方は是非チェックしてみてください。
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