オルレアンの拡張1「侵略(Invasion)」で追加されたルールについて紹介していきます。
オルレアンの拡張1「侵略(Invasion)」の各ルールについての個人的なレビュー内容も記載しています。良かったら参考にどうぞ。
オルレアン(Orleans) 日本語版 拡張1「侵略(Invasion)」内容紹介 全体概要
大きく分けて、以下の7つの要素が追加になります。
- 繁栄:基本セットの純粋な拡張
- 侵略:協力シナリオ
- 決闘:2人用シナリオ
- 要人:1人用シナリオ
- 首都ヴェエルゾン:1人用シナリオ
- 行商人:1人用シナリオ
- その他:新しい場所タイル
これらを順に紹介していきます。
追加要素1:繁栄
基本セットの純粋な拡張です。大工コマの追加とそれによる建物の建築がメイン追加要素です。
追加要素1:繁栄のルール
色々変更になります。「シナリオ」という位置づけなので、ある程度固定化されているものが多いです。
イベントは固定になります。
16ラウンドでそれぞれ何が起きるかが固定化されます。ランダムなイベントはやはり問題だったようで、本拡張の対戦型シナリオでは全てイベント固定になっています。
LV1と2で使用される場所タイルが固定になります。
強すぎる場所タイルなどが除かれているようです。また各プレイヤーはプレイ開始時からランダムに場所タイルを1枚ずつ受け取れるようになりました。
公共事業は変更されます。
市役所アクションで圧縮用にタイルを送り込む公共事業の中身が調整されます。これ以外でも、各種拡張を入れると新しい公共事業を使用することになり、基本セットの公共事業ボードはほぼ使われません(笑)
各プレイヤーに「大工アクション」が追加されます。
黒か青のタイルを最大3個置くことで、置いた数だけ、全プレイヤー共通の白い大工コマを移動させることが出来ます。この大工コマは全プレイヤー共通のため、移動先に関してインタラクションが生まれます。
この大工コマは「建物の建築」を行うために必要になります。
「建物の建築」が可能です。
各プレイヤーは建物カードを受け取った状態でゲームを開始します。カードは非公開情報です。
↓多種多様な建物カードが登場します。
自分が手札として持っている建物カードで指定された都市に大工コマがいる場合、その隣接する道の上に交易所コマを1つ置いて、更に建物カードを1枚場に出すことが出来ます。これで建築準備OK。
あとは、各建物カードの上に指定されている品物を置いて、市役所経由で必要なタイルを建物カードの上に置くことが出来れば、その建物が完成します。ゲーム終了時に大きな勝利点を得ることが出来ます。
追加要素1:繁栄のレビュー
未プレイのためプレイ前の所感になります。
「大工コマ」とそれによる「建物建築」が主な追加要素で、建物カードによる個人の秘密ミッションを達成するために各プレイヤーが立ち回るという感じ。
「イベントの固定化」や「公益事業の縮小」などは、シナリオという建前上調整して良いバランスに仕上げてくれていると思いますが、別に入れても良いし入れなくても良いルールな気がします。
基本セットのルールに純粋に「大工」と「建物建築」だけを追加するでも十分良い気がします。
建物建築は、最低10点から最高で24点で、かなり高得点に繋がるもので、これまでの得点方法とはかなり違った得点手段を提供してくれます。ただ、品物を3つ収めたうえで24点だったりするので、実際の勝利点ボーナスは10点位というところでしょうか。
イベントによっては、品物を持っているほど税金がかかったりするので、建物建築で品物を消費するのはその対策になるのと、あとは公共事業が縮小になって圧縮手段が減っているので、建物建築でタイル圧縮するというのも必要になると思います。
プレイヤー間の大工争奪戦はどういう感じになるでしょうかね。大工の移動回数は1人MAX1ターンに3マス。4回も移動出来れば、大体オルレアンマップの端から端まで移動可能なので、大工アクションを取られて全く目的地に移動させられない何てことはそこまで多くはなさそうです。また、大工を建物カードの土地にまで移動させられれば、それでカードを場に出すことはできるため、そこまで重くないインタラクションになる感じでしょうか。
建物タイル建築時に配置した交易所は、勝利点計算用には使用されないため、建物タイルを立てすぎると交易所が足りなくなるなんていうことにもなりそうですね。交易所の配置をどうするかや品物をどうするかなど、得点方法が増えたことによる悩ましさが増したように思います。
入れることで基本セットのプレイ感を損なうことは無いですし、シンプルで純粋に面白い追加要素だと思います。
ただ、拡張2「交易と陰謀」の「注文」ルールと似たようなルールであり、かつ大工の移動やタイルを送り込む必要が無い分、向こうの方がほぼ上位互換となっています。「繁栄」と「注文」を混ぜて遊ぶとどうなるやらという感じです。
ちなみに、この「繁栄」以外もそうなのですが、青の水夫タイルが基本セットだと若干価値が低めだったようで、拡張で全体的に青の水夫コマが優遇されるように調整されているように思います。
大工コマを水路に沿って移動するには、「水夫コマ」が必要になるため、自ずと水夫のアクションを獲得するプレイヤーは増えることになるでしょう。
おすすめ度:★★★★★
追加要素2:侵略
オルレアンが協力型のゲームになります。この拡張1の最もメインの追加要素です。
追加要素2:侵略のルール
オルレアンの都市が外部の脅威にさらされています。オルレアンの守りを固めて侵略に備えましょう、というシナリオ。
↓大きい侵略ボードが追加されます。
18ターン以内に、プレイヤーは協力して以下の6つの目的を達成することを目指します。プレイ人数に応じて個々の目的の難易度が変化します。
- 城壁に兵士を配備
- 城内に市民を避難
- 町の宝物庫を満たす
- 倉庫に備蓄を備える
- マップに要塞塔を築く
- 個人目標の達成
①兵士を配備:赤い兵士コマを一定数ボードに送り込めばOK。2人なら5枚。4人なら10枚。
侵略では、通常のルールだと圧縮に使用されていた「市役所」アクションの処理が変更になり、侵略ボードにコマを送り込むことが出来ます。このアクションを使用してガンガンボードにコマを送っていく必要が出てきます。
②市民を退避:市民タイルを一定数獲得すればOK。2人なら7枚。4人なら9枚。
市民タイルは通常の獲得方法(水夫や兵士のレベルを上げる)に加えて、麦やチーズなどの特定の資源を枯らす、とか、侵略ボードにお金や技術タイルや納付コマを送り込むことで、獲得可能になっています。侵略ボードの片側は、全てこの市民タイルを追加獲得するためボードになっています。
市民タイルの獲得方法には限りがあるので、2人プレイでも結構厳しいです。獲得しづらいためどのプレイでも大体最後まで残ってしまう目標という印象です。
③宝物庫を満たす:新アクションを使うことで、手持ちのお金をボードに送り込みます。2人で30金、4人で50金が必要。
侵略用の追加アクションボードが各プレイヤーに配られており、それらで新しいアクションを実行することが可能です。例えば、お金や品物をボードに送り込むんだり、ほかのプレイヤーに渡すことが可能です。また、他のプレイヤーのアクションを代替するようなアクションもあります。
1ターンに1人当たり1~4金しか送れない上に、必要なお金は結構な金額なのでお金を如何に確保してお金を送るか悩ましいです。
↓各プレイヤーに配布される追加のアクション4つ用ボード
④倉庫を満たす:新アクションを使うことで、手持ちの食料品物をボードに送り込みます。プレイ人数に応じて必要な「穀物」「チーズ」「ワイン」の量が異なる。
綿や布は食べ物ではないのでここでは使えません。これがあるので、麦やチーズを獲得する建物タイルの価値が高くなっています。
⑤要塞塔を築く:全プレイヤー合わせてマップ外周の13か所の都市全てに交易所を建築します。プレイ人数が少ない場合、最初から一定数の交易所が建った状態になっています。
オルレアンの外周には13か所の都市があるのですが、これらすべてに交易所を建てる目標です。これがあるのである程度マップを移動して建築アクションを行う必要もあります。
HAL99さんの動画だと2人プレイでも外周の建築は13個必要と説明されていました。私が見ているエンゲームズさん日本語版だと人数が少ない方が建築ノルマが少ないような説明になっていました。もしかすると初版とはルールが変わっている可能性があるので注意が必要。
⑥個人ミッションの達成:ゲーム開始時にミッションカードを1枚受け取り各人達成する。
大きなリプレイ性の1つになるのがこの個人ミッションです。品物を沢山得る必要があるだったり、専用ボードに大量に人を送り込む必要があったり、特定の都市に交易所を建てる必要があったり、全9種類で様々な個人ミッションの達成が必要になります。
比較的達成しやすいものと、しづらいものが説明書に書かれているため、初めてのプレイでは達成しやすいミッションを使用するのが良いように思います。
これがあるので、水夫を沢山獲得したり、兵士を沢山獲得したりと、プレイヤー毎のアクションの方向性も変わってきます。
↓各プレイヤーに1枚配布される個人ミッション。
毎ターン発生するイベントは、「侵略」シナリオ特有のイベントタイルがゴッソリ追加されます。侵略に合わせたものなので、基本セットに混ぜて使えるものではありません(イベントに依っては追加可能なものもあるかもしれませんが…)。
かなりキツイイベントも多く登場しますが、難易度の高いイベントは抜いてバランスを調整しても良いようです。建物を2つ破壊など極悪なイベントが入っているので、最初のプレイでは難易度の高いイベントは抜いた方が良いかもしれません。
追加要素2:侵略のレビュー
対戦ゲームがいきなり協力型になるという魅力的な拡張要素。
「侵略」の名前の通り、この拡張1「侵略」で一番の大がかりな目玉追加要素となっています。
プレイ感としては、基本セットのオルレアンのバックビルディング・バックドローのシステムの面白さをそのまま楽しみつつも、多くの資源を一定時間以内に送り込んでいかないといけない余裕のなさが、ゲームにメリハリを与えてくれています。
普通にプレイしていると、序盤はデッキ強化や技術タイルを置いてのアクション強化、建物獲得などに費やされるため、9ターン位経過してゲームもあと半分というときに、目標の1割も達成できていないような状況で、本当にこれクリアできるの?ってなること間違いないでしょう(笑)
1ターンに送り込めるお金や品物には上限があるため、計画的に送り込んでいかないとどう頑張っても残りターン数で達成できないなんてことになるので、その辺は注意が必要な点でしょうか。
私がプレイしたときは最低難易度(ミッションは簡単なものを選択して、イベントも簡単なものだけにした)上で最終ターンでぎりぎり条件を満たして勝利という絶妙なクリアになりました。
かなりぎりぎりな設定になっており、その分高難易度な手に汗握る協力プレイが楽しめること間違いなしです。そのためゲームの開始時に、ここに建築するのは誰で、ここに送り込むのは誰で、といった風に全体的な方針を固めるのは大事ですし、それらに向かってここで頑張るというのは大変面白いですね。
また、他の人にコマを渡したり品物を渡したり、他の人のアクションを代わりに使用させてもらうなんていうものも出来るので、上手くプレイヤー間で協力することで、勝ちやすくなるようになっていました。こういうアクションも駆使することで上手くプレイヤー間の運によるズレを調整出来る用になっています。
プレイ人数に応じて難易度調整されるようになっているため、何人プレイでも楽しめると思います。大人数の方が限りある資源が足りなくなったり、上手くいかないことが増えて難易度が上がる気がしますね。プレイ人数が増えても、侵略ルールだと全プレイヤーが同時にアクション出来るため、プレイ時間はそこまで伸びないと思います。
リプレイ性に関しては、個人ミッションの多様性が主なポイントでしょうか。個人ミッションが違えば立ち回りは全然変わってくると思います。あとは毎ターン発生するイベントのランダム性でもプレイ感が変わってくるでしょう。
オルレアンが好きな方なら、間違いなく楽しめるナイスな拡張要素だと思います。
唯一欠点だと思うのは、プレイ前の準備がやや時間がかかる点でしょうか。通常のオルレアンのルールに加えて、拡張のボードの準備や、特定の建築タイルしか使用しないなどは若干面倒さは感じますね。
ただ、それを補って余りある面白さなので、気になる方は是非プレイしてみて欲しいですね。
おすすめ度:★★★★★
追加要素3:決闘
オルレアンが2人専用の対戦ルールになりました。
追加要素3:決闘のルール
専用のボードを使い、公共事業ボードやイベントタイルは使いません。
↓「決闘」専用ボードと追加アクション用タイル1つ。
毎ターンのイベントが固定化され、更にそれらのイベントを達成できなかったプレイヤーは即敗北、という中々なルールになりました。
プレイヤーの目的は勝利点ではなく、4つの固定ミッションを早く達成したプレイヤーの勝ち、ということになります。
圧縮用に送り込める公共事業は縮小され、また、市民タイルと任意のタイルを送り込んで発動できる、特殊アクションが増えました。この特殊アクションが強力で、5金得る・任意の品物得る・1マス移動する・発展3得る、というものです。市民タイルの役割が得点ではなく特殊アクションに変更になったということですね。
追加要素3:決闘のレビュー
2人専用にカスタマイズされたシナリオで、我先にとミッションの達成を目指すルール。
ミッションそのものは、ワイン3つ納品とか、発展ポイントを3にするとか、そこまで大変なものにはなっていません。
イベントはかなり厳しくなっており、特に後半は、多くがプレイヤーの行動を阻害するような方向にシフトされています。中でもかなりお金の納品が必要となっているため、青の水夫強化によるお金の獲得の価値が増しているように思います。
基本的には、今と次のターン位のイベントを見て、それらを達成できるようにふるまいつつ、余力でミッション達成を目指す形になります。
プレイしてみて思ったのですが、ミッションの達成順番は自由なのですが、品物の獲得手段が限られているにもかかわらず、品物を納品するミッションが2つもあるため、ある程度はそれぞれのプレイヤーがとろうとする行動が同じになるように思いました。
ワインを納品する必要があるから、ワインが多く落ちてそうな都市から始めるとか、布狙いで布が置いている都市から始めるとか。同じような場所から始めて同じようにオルレアンに戻って布を納品する(笑)。
品物は移動で獲得できなければ、後は市民タイルの効果で得るか、建物タイルから獲得するしか方法がありません。なので必然的に移動で獲得を最優先で目指すというプレイになりますね。
品物の確保が大事なので、序盤から移動アクションの重要性が増したように思います。基本セットだと最初は移動せずに強化して置いて、中盤以降で強化後のアクションでガンガン移動するだけでもなんとかなりましたが、そういうプレイでは追いつかないかもしれません。
これはこれで確かに面白いルールだとは思いましたが、4つのミッションは当然毎回同じで、ゲーム展開は毎回似たような形になり、リプレイ性はそこまで高くはないシナリオです。2人でオルレアンをやるから真っ先にこのシナリオをやる、というほどのものではない感じがしました。
この固定ミッションを、4つのランダムミッションにする、という発想があっても良かったんじゃないかと思いますね。それだけでも大分リプレイ性が増したような気がしますが、コストかかるから無理だったのかな。
オルレアン2人プレイ時にゲームのテイストを変えるためにたまに遊ぶと良い気がします。
おすすめ度:★★★☆☆
追加要素4:要人
ソロ専用シナリオです。専用ボードを使用します。
規定ターン数内に、要人…つまり市民タイルを7個~8個集めましょうというのが目的。イージーモードで7個、通常モードで8個集める必要がある。
↓専用ボードで状態管理。市民タイルを8個集めたらクリア。
マップ上の幾つかの都市には、その都市の要人が置かれており、その都市に訪問するだけでも市民タイルが獲得が可能になっています。
多くの人が一発クリアできるくらい、ソロシナリオでは一番簡単ですが、ソロでもしっかりオルレアンで遊んでいる感じがして楽しめます。
イベントは固定で、更にお金を大量に必要とされるため、やはり青の水夫の価値が上がっています。交易所や発展などは、勝利点が無くなったため不要に見えるのですが、これらはイベントでお金を得る手段にもなっているため、先を見越して投資しておくプレイは何気に重要です。
簡単と言いつつ適当にプレイすると、結構苦戦する丁度いい面白さのシナリオでした。
おすすめ度:★★★★☆
追加要素5:首都ヴェエルゾン
ソロ専用シナリオその2。
タイル名が「要人」となっているエラッタがあるボード。エラッタはタイル名だけっぽいのですが、エンゲームズさんが交換対応してくれるらしいので、気になる方は要チェックです。
ヴェエルゾンを都市化するために立ち回るシナリオで、人を集めるだけのシンプルな「要人」から一転して、かなり歯ごたえのあるミッション達成型のシナリオになっている。ここからがソロシナリオの本番ですね。
私は何度も失敗していますし、一発クリアできた人はほぼいないと思います。正直説明書通りにやると激ムズです。
規定ターン数内に、5つのミッションを任意の順番で達成する必要があり、このノルマがすこぶる厳しいものになっている。10金納めるとかはまあわかりますが、25金納めるってどういうことなの…
ターン数も14ターンと通常よりかなり短めになっており、終盤のイベントでかなりプレイヤーリソースを持っていくため、早めに準備しておかないと詰んでしまいます。
目先のミッションだけを見ているのではなく、達成の厳しい4つ目・5つ目のミッションを視野に入れつつ毎ターン立ち回っていく必要があり、「要人」に比べると大分歯ごたえのあるシナリオです。
コツとしては、勝利点28点は、学者による発展☆4と建物+市民の7で狙う。25金は、建物タイルで資源売却などで集める。赤タイルのドロー増強早めにやる。圧縮数が限られているので、タイルに置いたまま使わない疑似圧縮を駆使する。あとは、都合の良い5VPの布タイルを移動経路に恣意的にばら撒く(笑)。正直マップ上の資源が麦やチーズだらけだと、手数が足りずにまず無理ゲーになると思います。
程よくオルレアンを楽しめる「要人」に比べると、ミッションの4,5個目がムズすぎて若干疲弊する(笑)。その後も何度かやりましたが、初期資源のタイル配置にかなり依存すると思われるので、ややお勧め度はダウン。ソロシナリオ3つの内最も難易度が高い気がします。
おすすめ度:★★★★☆
追加要素6:行商人
ソロシナリオその3。
プレイヤーは行商人となって5つの都市に品物を届けて納品するのが目的。
これだけならそこまで厳しくないルールのように思うのだが、問題は毎ターンのイベント。何と全ターンに渡って、プレイヤーネガティブな効果が発動し続ける仕様になっている(笑)
毎ターンお金か品物を払いつつ、ノルマ達成のために必要な品物も確保しなければならない。資源の確保と毎ターンの支払いに対応するために、通常あまり使用されない資源獲得系の建築タイルなどを上手く駆使していかないといけない。
ただし、初期で学者と騎士タイルが貰えているのと、初期資金10金があるため、5ターンの間は支払いを気にせず自由にバッグ強化することが出来る。更に建物タイルは都合の良いものばかり固定で使用するため、狙った強タイルを使ってコンボが可能。
市民タイルと発展ポイントと交易所が意味をなさなく成るため、狙うべきアクションの対象が絞られて、また、各アクションのチップも基本3枚なので、あっという間に強化MAXになる。思ったよりデッキ強化が進み、中盤でほぼ強化が完了する。
やるべきことが発散せずに絞られるのが良いですね。あとは如何に移動して資源を集めて届けるかという作戦次第になってくる。
改めてプレイしてみると確かに通常のオルレアンのプレイからは逸脱したミッションではありますが、やることがわかりやすくはっきりしており、「首都ヴェエルゾン」より遥かに遊びやすく、気持ちよくプレイできることがわかったのでお勧めです。難易度を上げるルール(ミッション達成順が指定される)を適用するとかなり難しくなりそうですが、それを適用しなくても程よい難易度で良い感じ。
「首都ヴェエルゾン」が難しすぎて萎えている方は、この「行商人」シナリオをやることをお勧めします。確実にこちらの方がクリアの可能性を感じると思います(笑)
おすすめ度:★★★★★
追加要素7:その他
基本セットに含まれていなかった新しい場所タイルが7つ追加されます。
これらはこの拡張の特定のシナリオで使用されることもありますが、通常のオルレアンのプレイに混ぜて遊ぶことも可能になっています。
若干使い方が特殊なタイルが増えましたが、通常プレイの許容内で、そこまで意識せずに基本セットに加えてしまって良いように思います。
追加場所タイルの一例をあげておきます。
・屋台(黒1):好きな資源を2つまで売買可能。売値と買値はその資源の勝利点。
お金と資源を交換するためのタイル。特定の資源が必要となるシナリオが多いためかなり便利。
・酒場(黒1):他のプレイヤーが交易所を建てている都市に、交易所建築が可能。
マップが混雑する多人数プレイだと便利。
・商品倉庫:ゲーム終了時に、5種類の資源の1セット1つに付き5勝利点。
純粋な勝利点用建物。10点くらいは狙えそう。
・駅馬車(赤1):3コイン支払えば、陸路か水路を1マス移動可能
移動力が必要なシナリオでは重宝しますし、1個まで1マス移動は強い。
終わりに
以上、オルレアン拡張1「侵略」の紹介でした。
「繁栄」や「追加建物タイル」は、シンプルな追加ルールでゲーム性を高めてくれるため、すぐにでも基本セットに追加して遊んでしまっていいように思います。
「侵略」はかなり大がかりな追加セットであり、しっかりオルレアンしながら歯ごたえのある協力プレイが楽しめます。2人からでも楽しいので、この拡張を購入したら真っ先に1度プレイしてみるべき追加要素だと思いますね。
ソロプレイ好きな方は、「3つのシナリオ」にチャレンジしてクリアを目指すのが良いでしょう。比較的簡単なものからかなり難しいものまで、しっかりオルレアンを楽しめると思います。ソロプレイはちょっと…と敬遠するには勿体ないですね。
「決闘」は2人用シナリオとして遊んでみるのは悪くないですが、通常のオルレアン2人プレイも楽しいので、たまのアクセントには良い感じ。上手く使い分けて遊びたいところです。
次は、もう1つの拡張セット「交易」のルールとレビューを紹介します。
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オルレアン楽しいですね!!!
場所タイルの「酒場」について質問なんですが、白茶赤のギルドホールアクション+「酒場」黒の合計4コスト支払うことで既交易所土地にも重複して交易所を建てれる、という認識でいいですかね?
>ドンキさん
コメントありがとうございます。
ドンキさんもオルレアン購入されたんですね。
拡張も合わせて噂通りの面白さで最高です。
>白茶赤のギルドホールアクション+「酒場」黒の合計4コスト支払うことで既交易所土地にも重複して交易所を建てれる、という認識でいいですかね?
はい、これはその認識で合っていると思います。
酒場を使ったタイミングで、ギルドホールアクションも同時に使用して交易所を建てる必要がありますね。