今回はホビージャパンさんの新作「シャーマンズ」の紹介です。
かなり謎めいた印象のパッケージ。タイトルも読めないぞ(笑)
ということで『シャーマンズ』がどういうボードゲームなのか、所感とルール紹介を交えて説明していきます。
『シャーマンズ』基本情報
デザイン | System: Cédrick Chaboussit Art: Maud Chalmel |
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プレイ時間 | 約40分 |
プレイ人数 | 3-5人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
版元 | Studio H |
販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2021年12月 |
希望 小売価格 | 3,300円(税込) |
『シャーマンズ』ボードゲーム概要
シャーマンとして世界の調和を目指すか、シャドウとして混乱を導くか
あなたはシャーマンだ。はるか時の始まりより、あなたたちはいくつものスピリット・ワールド≪精霊界≫をシャドウの脅威から守り続けてきた。
あなたの任務はかつてないほど危険なものとなっている。
この世界が混沌に陥るのを防ぐため、あなたは月が満ちるよりも前に、様々なワールドのバランスを修復しなければならないのだ。
だがしかし、あなたたちの内にこそ危険が潜んでいるとしたら?
シャーマンの中には、シャドウにより堕落させられ、バランスを崩すよう密かに画策する者が存在する……
あるいは、それはあなただろうか?
いよいよその時が来たなら、あなたはライバルたちの意図を読み取り、太古より続くこの戦いでどちらの側に自分が加わるべきかを見極められるだろうか?
引用:ホビージャパンHP
一体どういう発想をしたらこんなフレイバーを思いつくのだろうか(笑)。私がデザイナーだったらまず出てこない言い回しですね(笑)。
シャーマンズは正体隠匿型のトリックテイキングゲームになっています。マストフォローならぬメイフォロー(フォローしても良い)というシステムが特徴。
『シャーマンズ』ルール概要
シャーマンズのルールの概要を説明していきます。
2つの陣営
毎ラウンドの開始時に、役割のカードによって、全プレイヤーは「シャーマン」陣営と「シャドウ」陣営に秘密裏に分かれます。
▼非常に独特なデザインのシャーマンズのカード
そのラウンドを勝利した陣営に属していたプレイヤーは勝利点を獲得します。
毎ターンの流れ
スタートプレイヤーは手札を1枚出します。他プレイヤーは時計回りに順に手札を出していきます。
トリックテイキングなのですが、マストフォローではなくメイフォローなので、どんなカードを出しても構いません。
同じ色のカードを出した場合
手元に置いておき後で特殊効果が発動します。
違う色のカードを出した場合
シャドウポーンがトラックで1マス進みます。このポーンがタイムトラックのゴールに到達してしまうと、シャドウ陣営の勝ちになります。
カードの効果の発動
全プレイヤーがカードを出した後、トリックと同じ色のカードを出したプレイヤーのカードを比較します。
- 最も小さい数字を出したプレイヤー:特殊能力を持つ「遺物」を1個獲得する
- 最も大きい数字を出したプレイヤー:スタートプレイヤーになる。同じ種類の全数字がプレイ済みになった場合「儀式」が発動する。
「遺物」は、役割カードを公開する効果や、シャドウトラックを後退させる効果、勝利点効果などを持っています。
面白いのは人狼よろしく「遺物」と「儀式」で特定のプレイヤーを刺せることです。刺されたプレイヤーが「シャドウ」だった場合、「シャーマン」陣営は勝利に近づきますし、刺されたプレイヤーが「シャーマン」だった場合、シャドウポーンが終端に近づくことになります。
シャーマン陣営の勝利条件
以下の何れかの条件で勝利します。2勝利点を獲得。
- 「遺物」と「儀式」により全てのシャドウを排除した
- 全てのカードをプレイしても、まだシャドウポーンがトラック端まで到達していない
「時間切れ」や人狼のように「シャドウを排除」できれば勝ち。
シャドウ陣営の勝利条件
以下の条件でシャドウ陣営が勝利します。3勝利点を獲得。
- シャドウポーンがトラックの端まで到達した
シャドウ側の目的は兎に角トリックに失敗して、じゃんじゃんトラックを進めていくこと。勝つのが難しいのか勝利点はシャーマン陣営より多め。
ゲーム終了条件
ラウンドを繰り返していき、何れかのプレイヤーが合計「8点」を獲得したらそのプレイヤーの勝利です。
得点方法は勝利すること以外に、特定のアーティファクトを獲得することによっても得られます。
『シャーマンズ』内容物
- 中央ボード 1枚
- 遺物タイル 12枚
- シャドウ・コマ 1個
- スタート・プレイヤー・マーカー 1個
- 月食タイル 1枚
- 勝利ポイントトークン42個
- カード 61枚
『シャーマンズ』の所感とあとがき
正体隠匿型のメイフォロー型トリックテイキング。という中々インパクトのある変わったボードゲームです。
私個人的には正体隠匿系はイマイチ得意ではないのですが、シャーマンズでは、毎ラウンド個人個人の役割が変わってサクッと楽しめるので、人狼ほど苦しい感じはしないという印象です。また、カードを出すだけなのでそこまでトークが苦手な人でもちゃんと遊べそうです。
ただ、特殊能力カードを使うことで人狼のように誰かを狙って脱落させることも可能なので、そういう切った張ったなプレイ感は若干あるのかもしれません。この辺は実際プレイしてみてどんなものなのかチェックしてみたいところ。
ルールを見る限りだと「シャーマン」陣営の方が断然有利な気がするんだがどうなんだろう。基本的にトリックに従わないと怪しまれるので、ばれないためには同じスートを出していくことになりますが、そうなると時間切れでシャーマンが勝ってしまう。
逆に最初から正体ばらして邪魔ばかりする方が良いのだろうか。ただ、そうなると特殊能力で簡単に刺されてしまう感じなのかな。有名なお手軽正体隠匿カードゲーム「お邪魔もの」は、お邪魔ものサイドは早くから正体ばらして協力していった方が良いという残念なバランスなのですが、このシャーマンズは果たしてどうなるやら。
メイフォロー型のトリックテイキングも遊んだことがないのですがどういうプレイ感なのか気になるところ。最近増えてきてるんですかね。遊んでみたらまた追記したいと思います。
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