今回はアークライトさんから2021年4月22日発売のボードゲーム「オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版(Oriflamme:Ablaze)」のゲーム内容を紹介していきます。
あのオリフラムが名前が格好良くなって再登場します。ということで「オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版(Oriflamme:Ablaze)」がどういうボードゲームなのか、所感とルール紹介を交えて説明していきます。
オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版 基本情報
デザイン | System: Adrien&Axel Hesling |
---|---|
プレイ時間 | 20分 |
プレイ人数 | 3~5人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
版元 | STUDIO H |
販売 | アークライト |
発売日 | 2021年4月22日 |
希望 小売価格 | ¥2,400+[税] |
オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版 ボードゲーム概要
オリフラム2 紅蓮では、プレイヤーは、中世のフランスで王室の王座を狙う野心家な貴族の1人としてプレイします。
カードのプレイで様々な陰謀や工作を張り巡らせて、他のプレイヤーを蹴落として王座を我がものとする(影響力得点を稼ぐ)のが目的です。
と、このように書くと難しそうなドロドロした感じの正体隠匿ゲームにも聞こえますが、ルールは非常にシンプルですし、人狼などと違って嘘をつき続ける苦しさも無く、かなり気楽にプレイ出来ます。
オリフラムは2019年にフランスの制作会社StudioHより発売されたばかりのボードゲームで、2020年のフランス年間ゲーム大賞を受賞しています。テーマがフランス王室なのもポイントでしょうか。
多人数による指しあい読み合いの定番「あやつり人形」や、日本製ボードゲームとして有名なカナイセイジさんの「ラブレター」に雰囲気もシステムも似ています。オリフラムも含めて、いずれもアークライトさんから発売されていますね(笑)。こういうタイプのボードゲームといえばアークライトさんということでしょう。
オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版 ルール概要
セットアップ
全プレイヤーに、内容が共通のカードが10種類ずつ配られます。更に各プレイヤーは各々これらからランダムに3枚を除いた計7枚が各プレイヤーの手札となります。
共通の10種類という点がポイント。このゲームにはどういう種類のカードが存在するか、全員がわかった状態でプレイすることになります。全プレイヤーの手持ちのカードがわかった状態でプレイするのでそこに駆け引きが生まれます。しかし、その中から一部がランダムで除外されているため、そこに不確実性が生まれます。
配置フェイズ
各プレイヤーは順番に、カードを手札から1枚ずつ裏向きで、共通の置き場に置いていきます。
各プレイヤーのカードにはプレイヤーカラーがついているため、どのカードをどのプレイヤーが出したのかがわかるようになっています。
ポイントは、各カードは左右どちらか隣接するように配置して行くという点。
隣接するカードが何なのかで、その後の結果が大きく変わってくるため、ここはプレイヤー間の読み合いになります。
全プレイヤーが1枚ずつ置き終わったら次のフェイズ。
解決フェイズ
自分が置いたカードを「公開する」か「公開しない」を選択します。
「公開しない」場合は、ストックから勝利点チップを1つカードの上に置きます。我慢して得点稼ぎをする行動です。何れそのカードを公開したタイミングで、カード上に載っているチップを全て獲得できます。
「公開する」場合は、そのカードを表にして効果を発動します。公開することでしっかり大きく得点できるケースもあれば、場合によっては公開するリスクが高いケースもあり、ここも大きくプレイヤー間の読み合いになります。
公開すると発動するカードの効果は「隣接カードの所有者から勝利点を奪う」とか「任意のカードを破壊する」とか「公開されているカードをコピーする」とか。10種類のシンプルな効果のカードを使っての読み合い、得点の奪い合いになります。
「ラブレター」や「操り人形」もそうですが、「効果がシンプル」という点がプレイしやすくて良いですね。
カードを出して、公開するかしないかを選択して、得点を稼いでいく。これだけです。非常にシンプルですね。
オリフラムⅡ 紅蓮 ゲーム終了条件
これら配置と解決を6ラウンドプレイして、最も勝利点の多いプレイヤーが勝ち。
非常にシンプルなゲームです。
毎ターン1枚ずつ手札をプレイするので、初期に配られた手札7枚中、6枚を場に出すことになります。
オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版 前作との違い
オリフラム2という名前なのだから、当然オリフラム1にあたる無印オリフラムとの違いがあります。
「青い箱」のものが2020年に日本語版が発売されたオリフラム基本版で、今回アークライトさんから発売されるオリフラム2が「茶色い箱」のものになります。
オリフラム1と2の最も大きな違いは、収録されているカードの違いです。カードの違いというよりオリフラム2では10種類のカードが全て一新されています。
そのため、オリフラム2は単体で遊べるようにも出来ていますし、カード効果の違うオリフラム1と混ぜて遊べるようにもなっています。2つ合わせたなら全20種類から10種類が選ばれて遊ばれることになります。
また、今回発売されるアークライトさん日本語版はプロモカードも1種類入っています。オリフラム2には合計11種類のカードが収録されています。
カードの効果以外の基本ルールは、オリフラム1と2で違いはありません。
オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版 所感
オリフラムは、シンプルな読み合い、騙し合いがメインシステムのボードゲームですが、人狼などと違って苦しさは一切ないため、どういう層の人でもプレイが可能だと思います。ラブレターも他プレイヤーを脱落させる仕組みが入っていますが、あのシステムに苦しさが無いのと同じです。
カード運もありますが、ある程度読み切れる部分もあるため実力も出る部分もあり、この運と実力のバランスは丁度良いゲームだと思います。そこに各プレイヤーの感情や思惑が混ざることで、独特の楽しさが生まれています。
ゲーム毎の展開の違いに加えてプレイ時間も短めなので、何度もプレイしたくなる作品です。
オリフラムのような読み合い系システムのボードゲームの若干の欠点としては、人数が多い方が面白いという点がありますね。私はルールを知らない頃にボードゲームカフェで「操り人形」を2人で遊ぼうとしたら、止めた方が良いと止められたことがあります(笑)。BGGに依ればオリフラムは4人ベストらしいです。読み合いやバッティングルールなので、人数が少ないと確かに絡みが薄まってしまいます。
幸いオリフラムには2人プレイ用のバリアントルールもあるので、2人でもどうしてもプレイしたい方はそちらをチェックしてみるのが良いでしょう。
タロットサイズの大きめのカードに綺麗なアートワークの作品で、ゲームの本質とは関係無いですが、プレイしていて楽しくなるコンポーネントは素晴らしいですね。
ちなみにオリフラム2が出たのは、いうまでも無くオリフラム1が人気だったからです。この2はある意味独立拡張という位置づけです。単体でも遊べるし混ぜても遊べます。
オリフラム2のカードは、オリフラム1の効果をそこから調整し、バランスをとった新効果で採録されており、更にプロモカードが1種類追加されているのでお得感がありますね。
海外でも1も2もどちらも高評価なので、どちらが良いかは悩ましいですが、今から買うのであれば新しい2から入ってみるのが良いと思います。
オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版 内容物
- 協力者カード:60枚
- 早見表カード:6枚
- 勝利点トークン:63個
- 親タイル:1枚
- 解決順タイル:1枚
- 買収トークン:5個
- ルール説明書:1冊
- 交叉の書:1枚
- [※カードサイズ:60mm×112mm]
オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版 のスリーブ
かなり大きめのタロットサイズのカードなのでスリーブも独特です。
良くあるユーロサイズのスリーブなどでは、全然入らないので注意しましょう。
オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版 紹介のあとがき
以上、ボードゲーム「オリフラムⅡ 紅蓮 完全日本語版」のゲーム紹介でした。
海外でも発売されたばかりで、まだそこまで日本で知名度が高くない感じもするオリフラムですが、海外ではかなり人気の話題作です。コロナの影響で人数が多いボードゲームがやりづらくなったというのも影響してそうですね。
それなりに独特のシステムで、これ系のボードゲームを遊んだことが無い方がプレイしてみると、かなり新鮮な体験になると思います。新鮮なワクワク感が楽しみたい方や未プレイの方は是非プレイしてみてください。
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前作のBGGレートが1.5に対して、今作は3.0なのでカードの効果が複雑になってるっぽいですね。
箱絵の右側にいる人の頭に剣がささっているようにしか見えないのが気になりました。
>アルカナさん
コメントありがとうございます。
BGGみてみましたが、オリフラム2紅蓮の方はまだ投票数が1なので、まだこれからというところでしょうか。
ただ、最初に投票した人が3を付ける位ですし、前作よりも複雑度は上がってますね。
>箱絵の右側にいる人の頭に剣がささっているようにしか見えないのが気になりました
これは完全に刺さってますね(笑)
あ、ホントだ、投票数はまだ1ですね。すみません、良く見てませんでした。
肝心のカード効果が全く書かれていない…
すげーガッカリする記事だった
>匿名さん
コメントありがとうございます。
おおっと確かに。。。
ようやく日本語版発売されたので機会あれば追記しますねー