今回はパッケージの猫が非常に愛らしく、キルトと猫が魅力的すぎるボードゲーム「キャリコ(Calico)」を紹介します。
キャリコは2021年10月発売です。
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キャリコ ボードゲーム紹介
まずはキャリコの基本情報からご紹介。
デザイン | System: Kevin Russ |
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プレイ時間 | 30~45分 |
プレイ人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
版元 | AEG / FLATOUTGAMES |
販売 | アークライト |
発売日 | 2021年10月7日 |
希望 小売価格 | ¥5,280(消費税10%込) |
1-4人用です。ソロプレイにも対応していますが、ソロゲームはスコアアタック系のソロプレイになります。
発売は2020年とつい最近発売されたゲームです。徐々に日本にも入ってきていましたが、アークライトさんから日本語版が発売されることになりました。
デザイナーは「Kevin Russ」さん。何とこのキャリコがデビュー作品のようですが、いきなりのヒット作デビューとなったようです。
ゲーム時間は30-45min。慣れれば20分で終わるお手軽な中量級ボードゲームですね。
ゲーム概要
キャリコは見た目通り、猫とキルトのボードゲームです。
『キルト』とは何ぞやですが、ヨーロッパ発祥の手芸の1種で、布と布の間に綿などを詰めて縫い合わせて作る生地のことを言うそうです。こうすると布1枚よりもあったかい生地が出来上がるわけですね。
プレイヤーは綺麗なキルト生地を作成することを目指します。魅力的なキルトには、温かさを求めて猫が寄ってきます。
キャリコはルールがわかりやすく誰でも遊びやすいボードゲームです。タイルを使ったパズルゲームの一種で、各プレイヤーは与えられたキルトボードの上に、毎ターンパッチ(=模様の描かれた生地)タイルを配置していくことになります。
パッチタイルを配置して行くことで、各プレイヤーのキルトがどんどん完成していくわけですね。
パッチタイルの種類
パッチタイルには、色と模様がそれぞれ6種類ずつあり、それら色と模様の全ての組み合わせがそれぞれ3枚ずつあります。
6色×6模様×3枚=108枚がキャリコで使用するキルトタイルの総数となります。
手番でやること
ゲーム開始時に、108枚あるパッチタイルの山を作成して、そこからランダムに2個めくっておきます。これが手番プレイヤーが獲得可能なタイルになります。
手番プレイヤーは2つのタイルの内どちらか1つ選択して自分のボードに配置します。
配置し終わったらパッチタイルの山から1つ補充して、次のプレイヤーのターンになります。
やることはたったのこれだけです。簡単です。
ゲーム終了条件
このように、毎ターン1枚ずつタイルを配置していき、プレイヤーボード上にタイルを置き切った時点でゲーム終了。得点計算するという流れになります。非常に簡単ですね。
得点方法
どうやって得点していくかですが、3種類の得点方法があります。
1:同じ色のタイルを3つ繋げて配置する
これは非常にわかりやすいです。同じ色のパッチタイルを3個繋げて配置した時点で得点がもらえます。
完成したプレイヤーはその色の得点チップを貰います(見た目はボタンのチップになっています)。ボタンチップの得点は1つ3点とあまり高くないですが、6色分のボタンを揃えると、追加ボーナスでレインボーボタン(これも3得点)がもらえます。
タイルが離れていれば同じ色でも何回でも得点可能ですが、タイルの塊が大きさがどれだけ大きくても得点は変わりません。また、後で繋がってしまったからと言って得点が無くなるということもありません。
ボタンは、得点としては小さめですが、無難に稼げる得点と言えます。
ちなみにプレイヤーボードの外周に描かれている絵柄もタイルとみなすことが出来ます。なのでパッチタイルを2個配置するだけでボタンを貰えることが殆どです。
2:同じ模様のタイルを一定数以上繋げて配置する
猫好きの皆様お待たせしました。同じ模様のパッチタイルを一定個数繋げると猫がホイホイやってきます。キルトボード上の繋げた同じ模様の上に猫チップを置き、その猫チップが得点になります。
しかし、色と違って模様の得点はちょっと特殊なルールになっています。ゲーム開始時に、全6種類の模様に対して、2種類ずつ3組に分けて、それぞれ達成難易度の大中小を振り分けます。
達成難易度が大の模様は5つ繋げれば完成。完成得点は7点です。
達成難易度が中の模様は4つ繋げれば完成。完成得点は5点です。
達成難易度が小の模様は3つ繋げれば完成。完成得点は3点です。
高得点したいなら達成難易度大の模様タイルを沢山取って配置して行けばよいということですね。ただし、勿論他のプレイヤーも考えることが同じなので、中々狙ったタイルが回ってこないという可能性もあります。
これ以外にも猫をおびき寄せる得点タイプは難しいものから簡単なものまで様々用意されていますが、最初のゲームではこれらの単純なパターンを選択するのが良いと思います。この猫おびき寄せパターンに様々なタイプがあるためプレイ毎に新鮮なプレイが可能になります。
上手く同じ絵柄を繋げることで得点に応じて大きな猫や小さな猫がドンドン自分のタイル上にやってきてくれます。可愛いですね。この模様得点と色得点を上手く組み合わせることで一石二鳥の高得点を狙うことが出来ます。
3:プレイヤーボード上の「得点タイル」の条件に合致するタイル配置をする
これは若干ややこしいのですが、3個の「得点タイル」がゲーム開始時にボード上の特定の場所に置かれます。この「得点タイル」に書かれている条件を満たしたパッチタイルの配置をすると、得点が得られるというものです。
得点タイル自体にその得点条件が描かれており、例えば、異なる絵柄か色のタイルを比率2:2:2でこのタイルの周囲に配置したら得点、という感じで描かれています。
例えば、青・赤・緑を2タイルずつその得点タイルの周りに配置すれば比率は2:2:2になり得点条件を満たせますし、絵柄も同様に3種類を2枚ずつ配置すれば、得点条件を満たせることになります。
得点タイルによってこの条件が、3:3だったり、2:2:2だったり、全種類という指定だったりします。あ、今更ですがタイルは正六角形なので1タイルの周囲には6個しかタイル配置が出来ません。
この得点はそれなりに大きく、色か絵柄の片方だけ満たしたら7点で、両方満たしたら11点とかそんな大きさの得点源になります。上手く両方満たすことが出来れば高得点ですが、片側だけでも十分な得点になります。ただ、色と絵柄の両方を狙い過ぎると、無理した配置になってしまうことが多いのも難点ですね。
同じ絵柄と色のタイルは3枚ずつあるので、上手くそういう同じタイルをGET出来たら、この得点タイルボーナスを狙いやすくなります。
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これら3種類の得点を合計して最も高い得点のプレイヤーが勝ちです。手番でやることも簡単ですし得点方法も簡単ですね。これでキャリコはプレイ可能になります。この非常にシンプルなルール・導入閾値の低さはこのボードゲームの良い点の1つです。
キャリコ ボードゲームレビュー
このボードゲームを始めて見たときは衝撃を受けましたね。何だこの凄まじい可愛さのパッケージは!。。。ですよ。パッケージからこのゲームに興味が沸いた人が多くいるのは間違いないでしょう。キルトを作成して猫を呼び寄せるって、一体どんなゲームなのかとワクワクしました。
ゲーム内容は、それなりにオーソドックスタイプのタイル配置得点ゲームです。何度も書いている通りルールは非常にわかりやすくシンプルなのですが、実際にはプレイしたことがありそうで無いプレイ感のゲームでした。
108枚の全てのタイルが使用されるわけではないため、期待しているタイルの出る出ないによってそれなりにプレイ結果に影響が出ることになります。そのため、全てのマスを都合の良いように配置するのは非常に困難で、途中から配置条件達成を諦めたりと、割り切って配置していく必要が出てきます。
プレイ感は重くないので何度もリプレイしたくなる魅力があります。このキルトの魅力なのか、はたまたそれに引き寄せられる猫の魅力なのか、その両方なのか。。。勿論しっかりリプレイ性を高くするための仕組みは用意されています。
見た目の可愛さやプレイ自体のわかりやすさなど、特に女性ウケが非常に良いゲームだと思います。実際に私の周りではかなり評判が良かったです。ゲームの内容もそうですが、見た目が非常に楽しくボードゲーム慣れしていない人でも入りやすいですね。
中量級で公式通り30分~45分位で終わりますし、慣れてあまり悩まずにサクサクプレイすれば20分程度で終わるでしょう。プレイ人数によってプレイ時間は等倍に伸びていきます。
2020年に発売されたばかりですが、BGGでも既にかなり高評価のボードゲームとなっており、シンプルながらその面白さは折り紙付きです。
ソロプレイも可能で、この場合は一人でキルト作成に励むスコアアタック系になります。
個人的に若干気になったのはプレイヤー間のインタラクションが少な目という点ですが、相手の欲しいタイルを奪って邪魔し合うというよりは、個人個人が好きに綺麗なキルトづくりに励むのがこのゲームの正しい遊び方だと思います。相手を妨害するというより、自分が欲しいタイルを取ったらそれが相手の欲しいタイルだったとかそういう程度になります。
私は英語版でプレイしましたが、アークライトさんから日本語版が発売されます。間違いなく楽しめるボードゲームになっておりお勧めです。
個人評価:★★★★★★★☆☆☆
(7 – 良いゲーム。大抵は喜んでプレイする)
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以上、猫とキルトが魅力のボードゲーム「キャリコ」の紹介とレビューでした。
可愛いだけではなくしっかり楽しめるボードゲームです。気になる方は是非プレイしてみてください。
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