アークライトさんからボードゲーム「エルドラドを探して 新版」の第一弾拡張「英雄と呪い」の発売がアナウンスされました。
旧版でも発売されている第一弾拡張ですね。
「エルドラドを探して」の拡張「英雄と呪い」がどういうボードゲームなのか、所感とルール紹介を交えて説明していきます。
『エルドラドを探して 新版 拡張 英雄と呪い』基本情報
デザイン | System: ライナー・クニツィア |
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プレイ時間 | 45分 |
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
版元 | 999 Games |
日本語版販売 | アークライト |
発売日 | 2022年1月 |
希望 小売価格 | ¥2,640(税込み) |
『エルドラドを探して 新版 拡張 英雄と呪い』ボードゲーム概要
2017年ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされ、今なおボードゲーマー御用達のボードゲームギークで高評価を得ている『エルドラドを探して』の拡張セットが登場します!
プレイヤーの目的は、探検家として南米の奥深くにある伝説の黄金都市「エルドラド」へ一番先に到達すること。協力者の能力や装備をうまく利用して、謎と危険に満ちた様々な地形を突破しましょう。
この拡張セットでは新たなルートとして「地形タイル」、ゲームの展開を大きく変える「英雄・魔物カード」やプレイヤーにデメリットを及ぼす「呪いトークン」などが追加された他、21枚のプロモカードも同梱されています。
宝探し映画さながらの冒険が、あなたたちの挑戦を待っています!
※本商品はボードゲーム拡張セットです。遊ぶためには『エルドラドを探して 新版 完全日本語版』が必要です。
引用:アークライト公式HP
ライナークニツィアさんのデッキ構築型レースゲームの名作「エルドラド」の第一弾拡張になります。
元々はラベンスバーガー社から発売されていた「エルドラド」ですが、同社が多言語版は基本的に作成しないポリシーだったため、クニツィアさんが独立して「999Games」さんから「エルドラドを探して」の新版として発売されました。
旧版でもこの第一弾拡張は発売されていたのですが、この新版でも同じ拡張が発売されるということですね。
大きな要素として「英雄」と「呪い」があります。
エルドラドを探してのルール紹介
エルドラドを探しては以前記事で紹介しているのでご参照ください
名作ボードゲーム「エルドラドを探して」 開封レビュー 名作ボードゲーム「エルドラドを探して」カードレビュー『エルドラドを探して 新版 拡張 英雄と呪い』拡張の要素
本拡張の要素はいくつかありますが大きいのは以下になります
- 英雄カード
- 魔物カード
- 呪いトークン
- 動物カード
- 新しい市場カード
- 新しい地形タイル
- プロモカード
英雄カード
本拡張の大きな特徴の1つ。
英雄カードは、特定の場所を訪れると各プレイヤー1枚だけ獲得できる、スーパーインチキカードになります。
どれくらい凄いかといいますと
基本セットには「原住民」という「どんなマスでも移動コストを無視して必ず1マス進める」という最高コストである5コストのカードがあるのですが、この拡張には「(1度だけ)移動コストを無視して6マス進める」という英雄カードが入っています(笑)
あとは基本セットでは「オールマイティ2」が最大でしたが「オールマイティ3」の英雄が登場したり、他プレイヤーを好きに1マス移動させるなんて言う英雄も登場します。
やりたい放題ですね。
魔物カード
これはいわゆるドミニオンでいう「呪い」カードになります。
手札に来てしまうと0.5金としての効果しかありません。
呪いの効果の一種でこの「魔物カード」を受け取る可能性があります。
呪いトークン
本拡張の大きな特徴のもう1つ。
プレイヤーが特定のマスに入るとランダムな呪いトークンの効果を受けることになります。全て良くない効果です。
手札を2枚捨てるまで手札を一切使えない
という効果や
他の全プレイヤーは好きなマス1つ進む
という他のプレイヤーにメリットをもたらす効果など、様々です。
この拡張のマップは呪いますだらけになっており、このデメリットを受け取ることを前提に、突き進む必要が出てきます。
動物カード
各プレイヤーに1枚初期デッキに入る動物カードが登場します。
初期デッキのカードよりパワーの強いカードで、更に一度きりの強化能力を使うことも可能です。
強化能力使用後は破棄されます。
このカードの影響で序盤の移動力が強化されますし、プレイヤー毎にスタートの展開が変わってきます。
新しい市場カード
新しい追加の市場カードが4種類登場します。
基本的には新タイルである呪いタイルに対応できる系のカードが多いです。
新しい地形タイル
新しい地形タイルは3枚も入ってきます。
呪いマスのあるタイルが登場します。想像以上に呪いだらけで、どろどろとしたエルドラドのコースになります。
プロモカード
何とエルドラドのプロモカード21枚が無料で入っています。これはすごいサービスですね。
21枚の内訳は、2枚は説明書で、市場カードが3×5枚で、初期手札が4×1枚になっています。
アークライトさんこれは大盤振る舞いです。
基本セットにもプロモカードが入っていましたが、かなりありがたいサービスです。基本セットだけでは大体市場は似たようなカードを選択されることが多かったのですが、プロモを入れることで、どのカードを選ぶかでかなり展開が変わってくるようになりました。
『エルドラドを探して 新版 拡張 英雄と呪い』内容物
- 地形タイル:3枚
- 障害タイル:2枚
- 酒場タイル:1枚
- 呪いトークン:20個
- 洞窟トークン:18個
- ルール説明書:1冊
- 市場カード:12枚
- 動物カード:4枚
- 英雄カード:10枚
- 魔物カード:15枚
- プロモカード(説明カード含み21枚:2パック)
- (※カードサイズ:57mm×87mm)
『エルドラドを探して 新版 拡張 英雄と呪い』のスリーブ
カードゲームで何度もシャッフルするのでスリーブはあった方が良いでしょう。
ユーロサイズのスリーブがプロモカードを含めて合計62枚です。
『エルドラドを探して 新版 拡張 英雄と呪い』のレビューとあとがき
以上、エルドラドを探して拡張1の紹介でした。
この拡張のボリュームで3000円未満って非常に安いですね。正直驚きです。価格設定合ってるのかしら。これは即購入を決めちゃいますね。
しかもプロモカードが21枚も入っている。これだけでも2000円出して欲しい人は欲しいんじゃないでしょうか。
前評判としては、「英雄カード」と「呪いトークン」によってレース中の良し悪しの振れ幅が基本セットより大きくなって、やや楽しさが上下にブレるゲームになるという話です。手札が魔物だらけになって全く身動きできなくなったら確かにしんどいかもしれません(笑)。基本セットだけでも完成していた作品なので、この拡張によって結構味が変わるのは容易に想像できますね。
英雄も10種類ということで全て使ってみたいですね。拡張追加すれば最低でも10回は遊べるでしょう。どんなプレイ感なのか今から楽しみです。
「エルドラドを探して」は個人的に非常におすすめでかなり面白いボードゲームです。デッキ構築とレースゲームをうまく組み合わせた作りになっており、どんな人でもかなり楽しめること間違いなし。ドミニオンが好きならまずハマると思いますね。
未プレイの方は、拡張を抜きにしても是非プレイしてみてほしい作品の1つです。
購入後の感想
評価:★★★★★★★★★☆(9点)
エルドラドを探しての第一拡張ですが、個人的には非常に面白拡張だと思いました。
新タイルを使った新マップが6種類入っており、どれも遊びごたえのある良い作りになっています。
新要素の「英雄」はどれも尖った特殊能力を持っており強力です。大体どれもインチキしてきますが、状況に応じて強弱は変わってきそうです。この辺は全ての英雄を使ってみたくなりますね。リプレイ性抜群です。
他のプレイヤーを妨害する英雄もいて、流石にその英雄だけはローカルルールで使用禁止にした方が楽しめる気がします。このゲームは1歩進むにも苦労することもあるわけですが、折角苦労して進んだのに、その英雄の効果で簡単に戻されてしまい台無しにされる何てことも起こりえます。
公式マップでは、英雄を得るためには寄り道が必要で、寄り道するか直接ゴールを目指すか悩ましい作りになっています。
呪いトークンルールは、厳しいルールかと思いきや、マップ上それなりに受け入れる必要があり、また受け入れても何とかなる効果も多い印象です。
むしろ下手に呪いマスを回避しようとするよりは、直線的に呪いマスを許容するプレイの方がうまくいく気がしますね。これも呪いトークンの出方次第で、良くも悪くも引き次第かもしれませんが。
ということで、前情報で聞いていたほど大味になるという感じは全くなく、普通にエルドラドを探してのリプレイバリューが上がった拡張という感じの印象を受けました。
欠点として、特殊ルールが増える影響で、準備や説明時間が長くなってしまう点がありますね。思った以上に準備やプレイ前の説明に時間がかかってしまうと思います。
それを除けば、いきなり初回プレイでこの拡張入れてもまあ遊べる範疇だと思います。
個人的には、非常に楽しめている拡張で、また何度もエルドラドを探してで遊びたいと思う内容になっていました。これは間違いなくおすすめの拡張です。
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