ドミニオンの最新拡張である拡張14『同盟』の紹介とカードレビューの最終回です。
今回は本拡張の最大の特徴である「同盟カード」について紹介します。
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【ドミニオン】新拡張『同盟』カードレビュー:同盟カードの紹介
「同盟カード」は本拡張最大の特徴となる追加ルールです。
前回の記事で紹介した「指示トークン」を獲得できるカードを使用して「指示トークン」を貯めていき、その「指示トークン」を消費することで、様々な効果を発動できるのがこの「同盟カード」になります。
指示トークンを獲得するためのカードに関しては、前回の記事を参照ください。
【ドミニオン】新拡張『同盟』カード紹介レビュー5:連携カードの紹介この「同盟カード」は当然無視しても良いわけですが、中々の効果を持っているものが多く、上手く使うことで期待以上の効果が得られるようになっています。
ということで、戦略を練るには非常に重要なカードとなっています。
全て紹介していきます。
各カードの評価は、もし同盟カードを買わなかった場合と比較したら、の観点で同盟カードの有効性を評価しています。
Architect’s Guild(建築家のギルド)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたがカードを1枚獲得した際、指示トークン2を消費することで、そのカードよりコストの低い、勝利点ではないカード1枚を獲得しても良い。
「異郷」に出てきた5コスト「値切り屋」のような効果が得られる同盟カード。
「属州」獲得時に「金貨」を獲得したり、「金貨」を獲得した際に「5コストカード」を獲得したり、が主な使い方になると思われます。
ただ、わざわざ指示トークンを2も支払って追加カードを獲得したいか?って話ですね。コンボパーツを獲得したり、デッキ枚数が重要な場合には有効になりますが、普通に使っていてそこまで便利な感じがしないというのが正直な感想。
指示トークンいらずでガンガンカードを獲得できた値切りやが如何に強かったかですね。
プレイ前評価:★☆☆☆☆
Band of Nomads(遊牧民の一団)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたがコスト3以上のカードを獲得した際、指示トークン1を消費することで、「+1ドロー」もしくは「+1アクション」もしくは「+1購入」を得ることができる。
属州を購入可能な8金以上を生み出してしまった際に、属州1を購入して、残りの+金を無駄なく消費することが可能になる。パット思いつく有効な使い方はそれかな。
あとは、工房や改築などのカード獲得系アクションから、+アクションして、アクション継続するみたいな使い方になるだろうか。
ピンポイントでは便利だがそこまで強い感じがしない。。
プレイ前評価:★★☆☆☆
Woodworkers’ Guild(木こりのギルド)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたの購入フェイズの開始時に、1指示トークンを支払うことで、手札からアクションカード1枚を破棄できる。そうした場合、アクションカード1枚を獲得する。
アクション変換できるカードです。手札の2コストアクションが、1指示トークン支払うことで5コストなどの強力なカードに変換可能。
更に破棄時効果を持つカードと組み合わせるとかなり強力ですね。
これは大分有効に使えそうな感じがします。
プレイ前評価:★★★★☆
Plateau Shepherds(高原の羊飼い)
- タイプ:同盟カード
- 効果:スコア計算時、あなたのコスト2以上のカードと指示トークンのペアを計算する。1ペアにつき2勝利点。
同盟カード唯一の勝利点絡みのカードです。
こういう勝利点系特殊ルールを増やしすぎると「帝国」のランドマークのような、そのカードに依存したゲームになってしまうので、今回は控えめにしたと予想。
指示トークン1つが2勝利点と考えるとかなり強力です。「繁栄」で勝利点トークン1を得る効果のカードがありましたが、これを指示トークン1で勝利点2ですからね。倍の効率です。
指示トークン獲得系カードと組み合わせるとガンガン勝利点を稼げるんじゃないでしょうか。指示トークンは、デッキを圧迫しないので、大量の+ドロー+アクション系カードを買いまくって、グルグル回して大量得点を稼ぐ未来が見えますね(笑)。
これは強カードでしょう。
プレイ前評価:★★★★★
Trappers’ Lodge(猟師のロッジ)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたがカード1枚獲得した際、指示トークン1を支払うとそれをデッキトップにおける。
デッキトップに置く効果を指示トークン1で買う。
要所要所で使っていけば、それなりに便利だろうか。。。指示トークン1は高すぎるか?
プレイ前評価:★★★☆☆
Cave Dwellers(洞窟の住人)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたのターン開始時に、指示トークン1を支払うと、カードを1枚すてて、1枚ドロー。望むだけ繰り返せる。
あと1金で8金なのに・・・という状況で使って、銅貨でも持ってくることが出来れば使った価値ありかな?
ただ、そのために2,3トークンを消費してしまうのは一体価値があるんだろうか。
プレイ前評価:★★★☆☆
Circle of Witches(魔女たちのサークル)
- タイプ:同盟カード
- 効果:連絡カードをプレイした後、3指示トークンを支払って呪い1をばらまいてよい。
呪いバラマキは強いが、そのコストが3指示トークンとは・・・
そんなに頻繁にばら撒ける気がしないので、2,3枚ばら撒くことが出来れば御の字だろうか。
サークル組まずに単体の魔女の方が確実に強いです。
プレイ前評価:★★☆☆☆
Crafters’ Guild(工房家のギルド)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたのターン開始時に、指示トークン2を支払うことで、4コストまでのカード1枚をデッキトップにおいてよい。
村や鍛冶屋などを必要とするエンジン系デッキだと、かなりありがたい能力だと思います。
ただ、4コストカード1枚獲得のために、指示トークンを頑張って集めるのは、果たしてどこまで価値があるのか。。。
プレイ前評価:★★☆☆☆
Desert Guild(砂漠のギルド)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたのターン開始時に、指示トークン1を支払うことで、手札を全て捨てて5枚カードを引いてよい。望むだけ繰り返す。
手札総入れ替えが可能。コストも安いですし、これは普通に便利でしょう。
手札が悪いということは大体次以降は良い手札が来るはずなので、緑ばっかりの手札の時にグルグル回すのは指示トークン1の価値ありだと思います。
プレイ前評価:★★★★☆
Forest Dwellers(森林の住人)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたのターン開始時に、指示トークン1を支払うことで、デッキトップを3枚見て好きなカードを捨てて、残りを好きな順番で戻しても良い。
指示トークンがあれば使うかな、位のプチ効果。
ただ、指示トークンの使い方として何時いかなる時でも無駄にならないので、そこそこアリな効果だと思う。
プレイ前評価:★★★☆☆
Gang of PickPockets(スリのギャング)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたのターン開始時に、指示トークン1を支払わないかぎり、手札を4枚になるまで捨てる。
まさかのデメリット効果。
指示トークンがないと手札が4枚縛りになります。4枚と5枚の勝負だと、多分4枚側は勝てません。
指示トークンが1ドロー相当になるということで、これは指示トークンの使い道として強いんじゃないでしょうか。
プレイ前評価:★★★★★
League of Shopkeepers(店主の同盟)
- タイプ:同盟カード
- 効果:連絡カードをプレイした後、指示トークンを5つ以上持っている場合は+1金、10個以上持っている場合は、+1アクション+1購入
指示トークンの数に応じて、特定カードが強化される。
+1金が普通に強いし、+1アクション+1購入も便利。かなり強力な効果なので連絡カードが場にある場合は、基本的にはこれ狙いした方がよさそうです。
そもそもこの強化が無くても連絡系カードは強いですしね。。
プレイ前評価:★★★★★
Market Towns(マーケットタウン)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたの購入フェイズの開始時に、指示トークンを1つ支払うことで、手札からアクションカード1枚を使用してよい。望むだけ繰り返す。
購入フェイズ開始時のアクション使用。使い切れなかったアクションに使用したり、+ドロー系で財宝カードを持ってきたり、使い道はそれなりにありそう。
他の同盟カードとコンボして悪さも出来そうですね。
プレイ前評価:★★★☆☆
Order of Masons(石工の組合)
- タイプ:同盟カード
- 効果:シャッフルする際、指示トークンを1つ支払うごとに、2枚のカードを捨て札に送る。
勝利点などの不要カードを捨てて圧縮しても良いし、捨て札参照系カードがこの拡張には登場するので、そのコンボ用に使っても良い。
一時的ではありますがデッキ圧縮効果があるので、序盤から終盤にかけて何時でも使いどころがありそうですね。
プレイ前評価:★★★★☆
Peaceful Cult(平和宗教)
- タイプ:同盟カード
- 効果:購入フェイズの開始時に、指示トークンを好きなだけ支払い、同じ数の手札を破棄してもよい。
破棄は基本的に強力な効果。
アクションカードではないのでターン縛りが無く、不要なカードが手札に来た際に確実に破棄が可能。
トークン3で最序盤に屋敷を確実に3枚破棄できます。これは強いでしょうね。
プレイ前評価:★★★★★
City-State(都市国家)
- タイプ:同盟カード
- 効果:アクションカードをあなたのターンに獲得した際、指示トークン2を支払うことで、それをプレイできる。
アクションを獲得したということは既に+金を使っていることが多いので、そこからのアクションプレイがどこまで有効かっていう話ですね。
効果的なのは、急ぎ金貨を属州に変えたくて、改築を獲得して即使用、とかそういうケースでしょうか。
指示トークン1位で十分だったんじゃなかろうか。
プレイ前評価:★★☆☆☆
Coastal Haven(海岸の停泊所)
- タイプ:同盟カード
- 効果:クリーンナップフェイズにあなたの手札を捨て札にする際、好きな数の指示トークンを支払うことで、その数の手札を次のターンに保持できる。あなたは通常通り5枚ドローする。
手札には依りますが、手札キープした上に次のターンの手札増強につながる。
銅貨1枚を持ち越すだけで指示トークンを使っただけの価値があるので、大体のケースで便利でしょうね。
プレイ前評価:★★★★☆
Family of Inventors(発明家の家族)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたの購入フェイズの開始時に、指示トークン1を勝利点以外のサプライに置くことができる。そのカードのコストは指示トークン1につき1金安くなる。
コストダウンは全員共通なので果たしてどこまで有効か。
金貨を4,5金まで下げたらみんな買うでしょうし、自分のトークンを消費してまでコストを下げた方が良いケースがあまり思いつかないですね。
財宝カード戦術している相手に対して、アクションのコストを下げまくるとかですかね。。。多分私は使わないと思います。
プレイ前評価:★☆☆☆☆
Fellowship of Scribes(写本団体)
- タイプ:同盟カード
- 効果:アクションカードをプレイした後、手札が4枚以下だった場合、指示トークン1を支払うことで1ドロー。
手札を減らす系アクションと組み合わせると+1ドローで便利。
この拡張には+アクションが付いているが+ドローが無いカードが複数あるので、使う場合はそういうカードとの組み合わせになりますね。
悪くない。
プレイ前評価:★★★☆☆
Island folk(島の人々)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたのターンの終了時に、前のターンがあなたのターンではなかった場合、指示トークン5を支払うことで追加の1ターンを得ることが出来る。
指示トークン5を1ターンに変換が可能。更に追加ターンは特に縛りが無いので普通に1ターン分のプレイが可能。
指示トークンは適当にカードを使うとどれくらい溜まるんでしょうね。もし10溜まれば2ターン分追加されるということです。
流石に強力だと思います。
プレイ前評価:★★★★★
League of Bankers(銀行家の集い)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたの購入フェイズの開始時に、指示トークン4につき+4金(切り捨て)。
トークン持っているだけで常時+1金は流石に強いですね。拡張「ルネサンス」の「アーティファクト」のような能力が得られます。
トークン8になれば+2金。適当にプレイしていても4トークン位は簡単に溜まりそう。つまり非常に強力じゃないでしょうか。
プレイ前評価:★★★★★
Mountain Folk(山の人々)
- タイプ:同盟カード
- 効果:あなたのターンの開始時に、指示トークン5を支払うことで3ドロー
指示トークン5が研究所3回分に。
効果は強力で、ここぞというときに使えばそれなりに便利でしょうが、如何せんコストが高いのが気になりますね。この効果のためにコツコツ指示トークン5を貯める価値があるだろうか。
プレイ前評価:★★☆☆☆
Order of Astrologers(星占い士たちの組合)
- タイプ:同盟カード
- 効果:シャッフルする際、指示トークンを支払うことでその数のカードをデッキトップにおける。
積み込みが可能になるタイプです(笑)。カードの中には一緒に手札に来ると大暴走可能なものも多いので、サプライとデッキによってはかなり凄いことが出来そうですね。
組み合わせによっては、凶悪コンボを生み出せるポテンシャルを持っているカードだと思います。
5指示トークン払って5枚デッキトップに積み込んで、それで大量にアクションしてデッキを引ききってシャッフルして、また5指示トークン確保して、積み込んで。。。みたいなコンボデッキが生まれそうです。誰か検討よろしくお願いします(笑)
プレイ前評価:★★★★★
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以上、ドミニオン「同盟」の「同盟カード」の紹介とレビューでした。
いやー、久しぶりのドミニオンカードレビュー。非常に楽しめました。
プレイ感が気になる追加効果が目白押しの同盟ルール。今からプレイが非常に楽しみですね。
今回で、ドミニオン拡張のカードレビューと紹介は終わりとなります。
またプレイ後に各カードの感想を追記したいと思います。
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